かぐや姫の物語
2015-05-20(Wed)
かぐや姫の内面に焦点を当てていたので、
感情がストレートに伝わってきました。

監督:高畑勲
製作:2013年 日本
声の出演:*朝倉あき *高良健吾 *地井武男 *宮本信子 *高畑淳子 *橋爪功
姫の犯した罪と罰。
絵のタッチが和風で独特!
毛筆で力強くしなやかに描かれています。
機械では決して出ない手描きの味わいは、
古典の物語と世界観が合っていますね(^▽^)d
物語の大筋は「竹取物語」とほぼ同じ。
ラストはひょっとして変わるのか?なんて思いましたが、
古典作品の勝手な変更はないか・・・(^^;
月は極楽浄土の天上の世界で、
地球は欲にまみれた下界という構図。
その地球の中でも、かぐや姫が幼少期を過ごした
山里は自然に恵まれた美しい場所で、
都は汚れた俗世界として描かれてましたね。
ネタバレあります ↓

躍動感溢れる絵のタッチ。ワイルドなかぐや姫だ。
かぐや姫が月から地球にやって来たのは、
かつて地球から月に戻った天女が、
地球に帰りたいという叶わぬ思いをわらべ歌に乗せて
歌っていたのを、聞いた事がきっかけだったんですね。
天上の者が汚れた下界で生きたいと思うのは
いけない事とされていたようです。
「鳥、虫、獣、草、木、花」
そのように自然のままかぐや姫は生きたかったのに、
思うようには生きられなかった・・・(;_;)
翁が、竹から出てきた黄金や着物を見て、
かぐや姫を高貴な人と結婚させる事が
天命だと思い込んでしまうんですよね。
ここに、そう思い込ませる月の使者の思惑がアリアリ。
そうでなくても「高貴な人との結婚=幸せ」は、
人間界では一般的な価値観であった事は確かですが。
翁はかぐや姫の幸せを願って奔走しますが、
かぐや姫にとってはそれは苦痛だったんですよね。。。
そこでかぐや姫は月に助けを請うてしまい、
月に帰らざるを得なくなる・・・
その前に一目だけ会いたかった捨丸との再会シーンが
あるんだけど、幻想のようで 時すでに遅し。
捨丸には妻子がいて家族を築いていました。
かぐや姫は地球での出来事を振り返り、
「喜びも悲しみもみんな彩に満ちていた」と悟ります。
人の世はどんどん移り変わり、いつまでも同じではない。
自分の思うようにならない事もある。
だけどそれが生きる事なんですよね。
生きてる手応えのある事が幸せな事。
この感動は月では決して味わう事は出来ない。
生きる喜びは極楽浄土でなく人間の世界にありました。
ラストで月に帰る時、羽衣をかけられたけど、
かぐや姫は泣いていました。
記憶は消えていないように思ったなあ。
地球に帰りたいと思ってずっと生きていくのでしょう。
悲しいですよね・・・(;_;)
感情がストレートに伝わってきました。

監督:高畑勲
製作:2013年 日本
声の出演:*朝倉あき *高良健吾 *地井武男 *宮本信子 *高畑淳子 *橋爪功
姫の犯した罪と罰。
絵のタッチが和風で独特!
毛筆で力強くしなやかに描かれています。
機械では決して出ない手描きの味わいは、
古典の物語と世界観が合っていますね(^▽^)d
物語の大筋は「竹取物語」とほぼ同じ。
ラストはひょっとして変わるのか?なんて思いましたが、
古典作品の勝手な変更はないか・・・(^^;
月は極楽浄土の天上の世界で、
地球は欲にまみれた下界という構図。
その地球の中でも、かぐや姫が幼少期を過ごした
山里は自然に恵まれた美しい場所で、
都は汚れた俗世界として描かれてましたね。
ネタバレあります ↓

躍動感溢れる絵のタッチ。ワイルドなかぐや姫だ。
かぐや姫が月から地球にやって来たのは、
かつて地球から月に戻った天女が、
地球に帰りたいという叶わぬ思いをわらべ歌に乗せて
歌っていたのを、聞いた事がきっかけだったんですね。
天上の者が汚れた下界で生きたいと思うのは
いけない事とされていたようです。
「鳥、虫、獣、草、木、花」
そのように自然のままかぐや姫は生きたかったのに、
思うようには生きられなかった・・・(;_;)
翁が、竹から出てきた黄金や着物を見て、
かぐや姫を高貴な人と結婚させる事が
天命だと思い込んでしまうんですよね。
ここに、そう思い込ませる月の使者の思惑がアリアリ。
そうでなくても「高貴な人との結婚=幸せ」は、
人間界では一般的な価値観であった事は確かですが。
翁はかぐや姫の幸せを願って奔走しますが、
かぐや姫にとってはそれは苦痛だったんですよね。。。
そこでかぐや姫は月に助けを請うてしまい、
月に帰らざるを得なくなる・・・
その前に一目だけ会いたかった捨丸との再会シーンが
あるんだけど、幻想のようで 時すでに遅し。
捨丸には妻子がいて家族を築いていました。
かぐや姫は地球での出来事を振り返り、
「喜びも悲しみもみんな彩に満ちていた」と悟ります。
人の世はどんどん移り変わり、いつまでも同じではない。
自分の思うようにならない事もある。
だけどそれが生きる事なんですよね。
生きてる手応えのある事が幸せな事。
この感動は月では決して味わう事は出来ない。
生きる喜びは極楽浄土でなく人間の世界にありました。
ラストで月に帰る時、羽衣をかけられたけど、
かぐや姫は泣いていました。
記憶は消えていないように思ったなあ。
地球に帰りたいと思ってずっと生きていくのでしょう。
悲しいですよね・・・(;_;)