とらわれて夏
2014-11-04(Tue)
たった5日間が3人の人生を変えた。

LABOR DAY
監督:ジェイソン・ライトマン
製作:2013年 アメリカ
上映時間:111分
出演:*ケイト・ウィンスレット *ジョシュ・ブローリン *ガトリン・グリフィス *トム・リピンスキー *トビー・マグワイア
この愛は、罪ですか?
「JUNO」「マイレージ・マイライフ」の
ジェイソン・ライトマン監督にしては意外な純粋ラブストーリー。
原題の「LABOR DAY」は「労働の日」と言う9月初旬の祝日。
全く味気ないタイトルだけど(≧ε≦)
その日を挟んだ5日間の物語なんですね。
夫に去られたアデル(ケイト・ウィンスレット)は息子と2人暮らし。
愛を失い精神的に不安定で、家に閉じこもりがちだった。
13歳の息子ヘンリー(ガトリン・クリフィス)は、
そんな母を気にかけ理解し見守っていた。
実に良く出来た子で思春期なのに母に献身的な姿に驚いちゃう。
夏休みには友達やGFと遊びに行きたいものでしょうに。
ヘンリーは自分の事よりも母を労わるの。
母の心の隙間を埋めてあげたかったって言うのよね(゚o゚)
だけど子供ながらに、子供であるがゆえに、
母の孤独と渇望に対して自分は力不足だったと言う。
ネタバレあります ↓

3人で手を取り合って熟れた桃をネチネチと・・・
そんな時、脱獄囚のフランク(ジョシュ・ブローリン)と出くわす。
う~ん、設定的にどうなのと疑問なのは、息子が出来過ぎな事と、
見ず知らずの怪しい男を家に連れて帰って来る事。
ちょっと考えられないけど、その後の展開が良かったので、
この疑問はまあいいっかになるんですけどね(^^;
見た目と違って、フランクはとても穏やかで優しかった!
料理は作るし車は修理する。
大工仕事に掃除に庭の手入れもこなし、
その上ヘンリーに野球も教えてくれるのだ!
何でも出来る頼れる男なの☆
アデルはそんな男にだんだん惹かれてゆく。だよね~
ヘンリーにしても父のように親近感を覚えます。
つまりこのフランクとの出会いは、
努力しても埋まらない心の隙間に悩みあぐねていた母子にとって
運命的なものだったと言えるんですよね。
フランクが隙間の部分にピッタリ嵌ったんです☆
時々挟まれる回想シーンで、フランクが罪を犯してしまった
事情が分かり、同情したくなります。
フランクもアデルと同じく傷付いた身。
誠実な愛を求めていて互いの中にそれを感じたんですね。
この若いフランク役のトム・リピンスキーはジョシュにソックリで、
CGかと思ったくらいだったわ(°□°)
熟した桃でパイを作るシーンはなかなか印象的!
素手でねっとりした桃を混ぜ合うの。
これ男女2人ならすごくエロティックだったろうけど、
ヘンリーも含めて3人で初めての共同作業って感じで、
ヘンリーにとっても忘れられない出来事になったよう。
ただ、ヘンリーにしてみれば、疑似家族が出来て嬉しい、
母が笑顔になってくれて嬉しい・・・だけじゃなくて、
母が女に変化していく事や、自分は捨てられるんじゃないかと、
嫉妬や不安も湧きあがって来るわけで。。。
ちょっとおませな少女が「男を追い出したほうがいい」やら
「ボニーとクライドみたい」って言うから、それが彼らの行く末を
暗示しているのかと、こちらが気を回してしまった(^^;
LABOR DAYが明けた日は新学期の始まり。
そんな所から人生の再出発計画は崩れてゆく・・・
銀行なんて他の土地に行ってからでも良かったのにね(+_+)
こういうスリリングな一幕を描きながら、
ラストは良い方向に裏切ってくれて、
温かい幸福感で締めくくっていたのは嬉しかったです。
反抗的になってもおかしくない少年が事あるごとに母を救い、
そして自分の道をみつけるまできちんと成長していったんだね~
たった5日間だけど男女2人の間に生まれた純愛と持てた確信。
運命的な結び付きに幸せな気持ちになりました。
関連作品*****
「サンキュー・スモーキング」
「JUNO/ジュノ」
「マイレージ、マイライフ」

LABOR DAY
監督:ジェイソン・ライトマン
製作:2013年 アメリカ
上映時間:111分
出演:*ケイト・ウィンスレット *ジョシュ・ブローリン *ガトリン・グリフィス *トム・リピンスキー *トビー・マグワイア
この愛は、罪ですか?
「JUNO」「マイレージ・マイライフ」の
ジェイソン・ライトマン監督にしては意外な純粋ラブストーリー。
原題の「LABOR DAY」は「労働の日」と言う9月初旬の祝日。
全く味気ないタイトルだけど(≧ε≦)
その日を挟んだ5日間の物語なんですね。
夫に去られたアデル(ケイト・ウィンスレット)は息子と2人暮らし。
愛を失い精神的に不安定で、家に閉じこもりがちだった。
13歳の息子ヘンリー(ガトリン・クリフィス)は、
そんな母を気にかけ理解し見守っていた。
実に良く出来た子で思春期なのに母に献身的な姿に驚いちゃう。
夏休みには友達やGFと遊びに行きたいものでしょうに。
ヘンリーは自分の事よりも母を労わるの。
母の心の隙間を埋めてあげたかったって言うのよね(゚o゚)
だけど子供ながらに、子供であるがゆえに、
母の孤独と渇望に対して自分は力不足だったと言う。
ネタバレあります ↓

3人で手を取り合って熟れた桃をネチネチと・・・
そんな時、脱獄囚のフランク(ジョシュ・ブローリン)と出くわす。
う~ん、設定的にどうなのと疑問なのは、息子が出来過ぎな事と、
見ず知らずの怪しい男を家に連れて帰って来る事。
ちょっと考えられないけど、その後の展開が良かったので、
この疑問はまあいいっかになるんですけどね(^^;
見た目と違って、フランクはとても穏やかで優しかった!
料理は作るし車は修理する。
大工仕事に掃除に庭の手入れもこなし、
その上ヘンリーに野球も教えてくれるのだ!
何でも出来る頼れる男なの☆
アデルはそんな男にだんだん惹かれてゆく。だよね~
ヘンリーにしても父のように親近感を覚えます。
つまりこのフランクとの出会いは、
努力しても埋まらない心の隙間に悩みあぐねていた母子にとって
運命的なものだったと言えるんですよね。
フランクが隙間の部分にピッタリ嵌ったんです☆
時々挟まれる回想シーンで、フランクが罪を犯してしまった
事情が分かり、同情したくなります。
フランクもアデルと同じく傷付いた身。
誠実な愛を求めていて互いの中にそれを感じたんですね。
この若いフランク役のトム・リピンスキーはジョシュにソックリで、
CGかと思ったくらいだったわ(°□°)
熟した桃でパイを作るシーンはなかなか印象的!
素手でねっとりした桃を混ぜ合うの。
これ男女2人ならすごくエロティックだったろうけど、
ヘンリーも含めて3人で初めての共同作業って感じで、
ヘンリーにとっても忘れられない出来事になったよう。
ただ、ヘンリーにしてみれば、疑似家族が出来て嬉しい、
母が笑顔になってくれて嬉しい・・・だけじゃなくて、
母が女に変化していく事や、自分は捨てられるんじゃないかと、
嫉妬や不安も湧きあがって来るわけで。。。
ちょっとおませな少女が「男を追い出したほうがいい」やら
「ボニーとクライドみたい」って言うから、それが彼らの行く末を
暗示しているのかと、こちらが気を回してしまった(^^;
LABOR DAYが明けた日は新学期の始まり。
そんな所から人生の再出発計画は崩れてゆく・・・
銀行なんて他の土地に行ってからでも良かったのにね(+_+)
こういうスリリングな一幕を描きながら、
ラストは良い方向に裏切ってくれて、
温かい幸福感で締めくくっていたのは嬉しかったです。
反抗的になってもおかしくない少年が事あるごとに母を救い、
そして自分の道をみつけるまできちんと成長していったんだね~
たった5日間だけど男女2人の間に生まれた純愛と持てた確信。
運命的な結び付きに幸せな気持ちになりました。
関連作品*****
「サンキュー・スモーキング」
「JUNO/ジュノ」
「マイレージ、マイライフ」