白ゆき姫殺人事件
2014-10-07(Tue)
もっとドス黒い感じを想像していたら、そうでもなかった

監督:中村義洋
製作:2014年 日本
原作:湊かなえ「白ゆき姫殺人事件」
上映時間:126分
出演:*井上真央 *綾野剛 *菜々緒 *金子ノブアキ *小野恵令奈 *谷村美月 *貫地谷しほり *生瀬勝久
私は、私がわからない。
ワイドショーやネットを媒体に無責任な噂が独り歩きし、
殺人事件の容疑者像が作り上げられていく恐怖を
描いたミステリーサスペンス。
現代のメディアを扱っているので、
割とPOPな味付けでまとめてありましたね。
画面にツイッターの文字が出るのって今どきっぽい演出。
全体的に もう少しどす黒くても良かったかな~
ネタバレあります 未見の方はご注意ください ↓

地味な美姫と華麗な三木。井上真央ちゃんはそれらしく演じてました。
映像ディレクターの赤星(綾野剛)は、いちいち何でも
ツイッターでつぶやくんだね。ネット中毒みたい(≧ε≦)
真犯人はコイツだ みたいなセンセーショナルな情報は
広まり易いでしょうね。
拡散させる人はきっと、それが真実かどうかよりも、
人々がどれだけ反応してくれるかが大事なんですよね。
ワイドショーは収集した情報を意図的に編集して流す。
ワイドショーに限らず雑誌でも新聞でも、
決まった方向へ誘導するように、情報を都合の良いように
切り取って見せると言うの、あるよね~ (- -;)
真実の追求と言うより、スクープ狙いの心理が働いている。
世間の関心を掴む事が一番の関心事。
この事件の場合、美人OLに嫉妬した地味な同僚が
犯人というのは、マスコミにしたら面白い形でしょうね。
インタビューされた会社の女子社員や上司、
元同級生達の発言も、後からいい加減だったと分かります。
幼馴染の夕子(貫地谷しほり)の言葉がこの映画の肝!
「人の記憶は捏造される。
人は自分の都合の良いようにしか記憶を語らない」
故意に捏造するのも怖いけど、無意識にやるのはもっと怖い~!
城野美姫(井上真央)が最後に語った部分も真実とは限りません。
あかねと典子が人をおとしめて上に立とうと思っていたなどと言い、
私的感情がけっこう入ってますからね。
意識的あるいは無意識の悪意によって、
一人の人間が知らないうちに凶悪犯に仕立てられ、
追い詰められていく恐怖・・・現実にありますよね。
自分も真実を捻じ曲げないように、
いい加減な情報を広める事に加担しないように、
自重自戒せねばと思いました。
本作は中村義洋監督だからか、後味良く終わってます。
真犯人が逮捕される所まで見せるとは思ってなかったな。
そして城野美姫を本当に思ってくれた友達がいた事で、
救われた気持ちになれます。
「私だけは味方だよ」
そう言ってくれる人が一人いればそれでいい。
「きっといいことある」と、温かい言葉で終わってました。

監督:中村義洋
製作:2014年 日本
原作:湊かなえ「白ゆき姫殺人事件」
上映時間:126分
出演:*井上真央 *綾野剛 *菜々緒 *金子ノブアキ *小野恵令奈 *谷村美月 *貫地谷しほり *生瀬勝久
私は、私がわからない。
ワイドショーやネットを媒体に無責任な噂が独り歩きし、
殺人事件の容疑者像が作り上げられていく恐怖を
描いたミステリーサスペンス。
現代のメディアを扱っているので、
割とPOPな味付けでまとめてありましたね。
画面にツイッターの文字が出るのって今どきっぽい演出。
全体的に もう少しどす黒くても良かったかな~
ネタバレあります 未見の方はご注意ください ↓

地味な美姫と華麗な三木。井上真央ちゃんはそれらしく演じてました。
映像ディレクターの赤星(綾野剛)は、いちいち何でも
ツイッターでつぶやくんだね。ネット中毒みたい(≧ε≦)
真犯人はコイツだ みたいなセンセーショナルな情報は
広まり易いでしょうね。
拡散させる人はきっと、それが真実かどうかよりも、
人々がどれだけ反応してくれるかが大事なんですよね。
ワイドショーは収集した情報を意図的に編集して流す。
ワイドショーに限らず雑誌でも新聞でも、
決まった方向へ誘導するように、情報を都合の良いように
切り取って見せると言うの、あるよね~ (- -;)
真実の追求と言うより、スクープ狙いの心理が働いている。
世間の関心を掴む事が一番の関心事。
この事件の場合、美人OLに嫉妬した地味な同僚が
犯人というのは、マスコミにしたら面白い形でしょうね。
インタビューされた会社の女子社員や上司、
元同級生達の発言も、後からいい加減だったと分かります。
幼馴染の夕子(貫地谷しほり)の言葉がこの映画の肝!
「人の記憶は捏造される。
人は自分の都合の良いようにしか記憶を語らない」
故意に捏造するのも怖いけど、無意識にやるのはもっと怖い~!
城野美姫(井上真央)が最後に語った部分も真実とは限りません。
あかねと典子が人をおとしめて上に立とうと思っていたなどと言い、
私的感情がけっこう入ってますからね。
意識的あるいは無意識の悪意によって、
一人の人間が知らないうちに凶悪犯に仕立てられ、
追い詰められていく恐怖・・・現実にありますよね。
自分も真実を捻じ曲げないように、
いい加減な情報を広める事に加担しないように、
自重自戒せねばと思いました。
本作は中村義洋監督だからか、後味良く終わってます。
真犯人が逮捕される所まで見せるとは思ってなかったな。
そして城野美姫を本当に思ってくれた友達がいた事で、
救われた気持ちになれます。
「私だけは味方だよ」
そう言ってくれる人が一人いればそれでいい。
「きっといいことある」と、温かい言葉で終わってました。