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凶悪
人の心の隙に忍び込んでくる凶悪。
そして老人問題も透けて見えてくる。

凶悪
監督:白石和彌
製作:2013年 日本
原作:新潮45編集部「凶悪―ある死刑囚の告白―」
上映時間:128分
出演:*山田孝之 *ピエール瀧 *リリー・フランキー *池脇千鶴 *白川和子 

知るべき闇は、真実の先にある。

出版社の記者・藤井(山田孝之)は、
収監中の死刑囚・須藤(ピエール瀧)から、
「まだ誰にも話していない余罪が3件ある。
 首謀者の『先生』がのうのうとしてシャバにいるのが
 許せないから記事にしてくれ」と言われる・・・

原作は新潮45編集部による「凶悪―ある死刑囚の告白―」。
本作が実際に起きた事件を基にした映画だなんて
ゾゾ~ッと身震いしたし暗澹たる気持ちになったわ・・・(- -;)
これは気付かないうちに隣で起きてそうなんですよね。

ネタバレあるかも ↓
凶悪a
最悪の2人 恐ろしい~(><) 凄い演技だったな・・・

木村(リリー・フランキー)だって丁寧口調の善人面で、
可愛らしい娘のいる普通の人として暮らしてましたよ。
冒頭からいきなり残酷な行動を見せる須藤、
ヤクザで凶暴な人の中にはいるかもって思えたなあ。
金目当ての本性を現した時、
人の命なんて何とも思わない軽さで次々と殺人を犯す。

焼却炉で焼く、生き埋めにする、酒を死ぬまで飲ませる・・・
嬉々として凶悪な事をやった後で、すぐに焼き肉の
クリスマスパーティーをやったりする、( ̄□ ̄;)
その感覚の異常性には本当に背筋が寒くなったわ!
「ぶっ込む」って言葉(殺すの意味)、やけに耳に残りました。

3人も死んでるのに、警察は確証がないから事件に出来ないと
言うし、編集長は「当たり前過ぎて記事にならない」と言うし、
この軽いあしらい方にも 苛立ちを覚えました。(- -;)
だから藤井が必死に取材・調査して木村を追い詰めたのは
『良しっ』って思いになったけど、ちょっと複雑でしたね。
それは正義感で行動したようには見えなくて、
悪の狂気に飲み込まれたと言うか、
家庭問題からの現実逃避と言うか、
木村に対する膨らんだ憎悪からと言うか、
そんな様々な要素が見えて藤井にも危うさを感じました。

ラストで「私を誰よりも殺したいと願っているのは・・・」で
示すように、普通の人の中に殺意が目覚める可能性を
見せていました
。藤井本人もそう。
電気屋の牛場家も、借金をした飲んだくれの爺さんに対し、
木村の誘い文句で家族が殺意を抱く。
藤井の妻もとことん追い詰められて義母に殺人衝動を。
「私、お母さんを殴ってる。」「死ぬのを待ってるの。」

藤井の家庭が描かれる事で、
高齢化社会が浮き彫りになっていましたね。

嫁をたたくほど認知症が進んでいる母の介護で家庭は崩壊寸前。
介護が必要な老人を一人で抱えるのは本当に大変な事で
精神の異常をきたす事は充分あり得ます。
藤井は母を老人ホームに入れる事に罪悪感を持っていたけど、
罪悪感を持つポイントが完全に間違っています!
自分が介護から目を逸らし何もしない事に対して持つべきでしょう。
最後にはそれに気付いたようだったので、
夫婦には希望が見えましたが。

3つの事件の被害者は老人ばかりです。
土地を勝手に転売されても、姿を消しても、
孤立した老人は気付かれない。
見守る人がいないのだから。

老人に対し無関心を装ったり疎んだりする風潮。
そんな隙に付け込んだ木村の犯行でした。

一般人は殺人衝動を抱えても実際に殺したりはしないでしょう。
木村や須藤の凶悪は別格で、実際に手を下す彼らと
一般人では隔たりがあると思います。
でも彼らの様な凶悪は誰もの心の隙間に付け込んでくる。
すぐ隣にやって来る。

この事が一番恐ろしいと感じました。

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

Secret
(非公開コメント受付中)

最凶の二人
YANさん、こんにちは~。
お久しぶりです。
朝晩すっかり涼しくなりましたね。

二人、恐かったですね~リリーさんもピエールさんも私の中では好印象だったので、
もうびっくりでした@@「ぶっ込んじゃおっ」(汗)
暴力的なシーンも容赦なくて、お酒を飲ますとこはほんとにむごいと思いましたよ。
藤井はこの事件に取りつかれた感じでしたね。
藤井家の事情は、今の社会に起こっていることをリアルに伝えているようで、考えさせられました。
今回、木村の犯行は明らかになったからよかったけど、
まだ善人のふりをした悪がどこかに潜んでるかもしれない、そんな恐さを感じました。
見る目が変わってしまった(笑)最凶コンビをはじめ、キャスティングが素晴らしかったですね^^
こんばんは
みんな大なり小なり悪的な部分(凶悪性)はもっているわけですが
ある種、コメディのようにもみえてしまう、「ぶっこんじゃおう」シーン
人間を軽く扱っているといえばそうなのですが、
人間の本質ってああいうものなのかなとも。

それに私が介護する側になって認知症の父母をみることになったら、多分
亡くなったおじいちゃんより身内側だから、必ず手をあげると思います
自分の事で精一杯で、人の事なんてみる余裕ないのが正直なところ現状です
自分が死にたいのにそれ以上に殺意を持ってしまう相手が身近に居たらと考えたら。

私はリリーさんあまり好きじゃないし(なんか色々な意味でいやらしそうな所とか臭そうな感じが父とかぶる^;)ピエールさんも良く知らないので「二人の怪演が素晴らしかった!」とはいえませんが、あの2人のやっていたことは、案外普通なんだなとは思った次第 それよりも酒飲まされて殺された老人役の方のほうが(演技面で)よかったわーとは思いました
私の認識が一番凶悪なのかも^;
こんばんは。
やっぱりみなさんも
「ぶっこむ」という言葉に引っかかっていますね。
僕の今年の流行語大賞候補はこの言葉です!!

須藤と木村。
どちらも恐ろしかったのですが、僕はやっぱりこの言葉の使い手、
須藤の暴力が怖かったですねぇ・・・。
あの留置場での窓ガラス越しの藤井に向けた鬼の形相は、
めちゃくちゃ恐ろしかったですw(゚o゚*)w
ポルカさんへ
こんにちは!
名古屋はまだ蒸し暑かったりするんですが、
それでも朝晩はかなりすごし易くなりました。もう秋ですね~

ピエールさんは体格が大きくて強面なので役との違和感が無いんですが、
ハマり過ぎて怖かったです。本当にああいう人がいそうで(≧ε≦)
リリーさんは優しい役が多かったから、ギャップに驚きましたよ( ̄□ ̄;)
暴力行為を事も無げにやっちゃうのに吐き気がしました!

この事件の背景には、老いが社会や家庭の弱点になっている問題があって、
そこを描くために、わざわざ藤井家に認知症の親と疲弊する妻を持ってきて、
身近な問題として見せてるんだな~って思ったんですよね。

木村の罪が1件しか立件出来ないのは残念なくらい!
ポルカさんの仰るように、同じような善人面の悪人がいそうですよね。
これが実話だなんて、暗澹たる気持ちになりました。

makiさんへ
こんにちは!
2人が凶悪過ぎて、ぶっこみのシーンもほんと軽いんですよね。
焼却炉が「意外と奥行きないな~」「ちょっとナタ持ってきて」なんて
コメディみたいでしたね(^^;

やっぱり人間の中には善悪両方あって凶悪性も抱えてますよね。
何かの拍子にそれが目覚めたりする。
「あいつ、いなくなればいいのに」と言う殺意なんて、
割と誰もが持ったりするんじゃないかな~
だからと言って、実際に行動まではしないんだけど。

木村と須藤のやっていた事は普通じゃないですよ!
あのように実際に手を下す人間はごく少数でしょう。
彼らは、一般人の小さな殺意や凶悪の芽を察知して、
お金にしようと寄って来る。ほんと最悪な人間です。

makiさんに、随分先の余計な不安を煽ちゃったかしら(^^;
今は何もないのだから、今だけを見て
自分の事を精一杯考えればいいと思いますよ。

ゆず豆さんへ
こんにちは!
「ぶっこむ」は妙に印象に残りましたね~
流行語大賞・・・この言葉、いつ使うの? 使う時ある?(≧ε≦) 

須藤は最初、告発した時はおとなしい口調だったのに、
「記事にできない」と聞いた途端に豹変しましたもんね。
あれが本性、寒気がしました。
それが神だのペン習字だの俳句だので「生きてる実感」って、
モヤモヤしたわ~(- -;)
木村も須藤も死刑になれ!って、つい殺意を抱いちゃいますね(^^;

こんばんは
目を覆いたくなるほどの残忍さでもリアルに感じる抑えた演出でした。金のためだけに楽しそうに人を消していく様、これが実際の話だというところに震撼しました。
リリーさんとピエールさんの凶暴さは怖過ぎですよね。

藤井が事件の真相に迫っていく過程で引き込まれ変貌していく様も何とも言えませんでした。記者の好奇心からくる怖いもの見たさが勝って、正義感は追いやられていました。
母と妻のくだりは必要か?と思ったのですが、事件の背景との繋がりですか、なるほど。高齢化社会を利用した犯罪でしたね。とにかく一番恐ろしいのは人間ですね。
ヒデさんへ
こんにちは!
やってる事はおぞましい残忍な犯行なんですが、
確かに演出は強烈にする事なく、どちらかと言うと抑え目でしたね。
まるでドキュメンタリーみたいな凶行の撮り方でした。
それが逆に凍りつくような怖さでしたね。(><)

藤井も周囲が何も見えなくなるほど、彼らの狂気に捉えられて、
だんだん異常な顔つきになってましたよね。

やっぱり不必要なシーンは無いと思ったんです。
あの一般的な藤井の家庭と事件の背景には繋がりがあって、
関心を持たれない疎まれる老いにも
焦点を当てたかったんじゃないかな~と。
人間の闇の部分を見せつけられると気が重くなりますね・・・


手の・・・
YANさん、こんにちは♪
手の事とか書かれている記事が見つけられなかったんだけど、大丈夫なのかな・・
見逃していたら、ごめんね。
腱鞘炎なのかな?それとも、なにか皮膚的な問題?
いずれにしても、病院通いひとつとっても結構大変だからね。
待つのも疲れるしさ・・・
最近は、予約システムを入れてくれてる病院が少しづつだけど出てきて嬉しいな。
そちらは、どうかな?
まあ、皮膚科にしても、整形外科にしても、常に混んでるからね・・・

で、この映画。
そうそう、老人問題の部分が一番印象に残ったな・・・。
冷たい熱帯魚と、一番そこが違ったというか、リアルに自分にも迫ってくるし、考えさせられるところがあったよね・・・
latifaさんへ
こんにちは!
手の事、御心配かけちゃったわね~、すいません。
しょーもない事なので特に記事には書いてません。
右手薬指がバネ指というのになっちゃって(;´o`)
痛くてペンが持ちにくく、字がヘタにしか書けないの。
キーボードを打つのもちょっとひっかかるかな~
なるべくギュッと握らないようにするために、
指に粘着性包帯を巻いてます。(剥がしてもまた巻けるから便利)
眼科は予約出来なくて、行って待つしかないんだって。
もう、通院が増えたわ~ 老いの問題は私にジワジワきてます(;_;)

本作は他人事じゃないって所がリアルで、
胸がザワつく感じなのよね。
「冷たい熱帯魚」とともに忘れ難い作品になりそう!

バネ指
YANさん、指の件、そうだったんだね・・・
家の母がそれになって、数回繰り返して、治らないからって、
今年の春に簡単な手術して完治したのよ。
あまりに酷い場合は、手術も手かも。
私も以前、指の腱鞘炎になったから、辛さ、解るわ。
お大事にね・・・。
latifaさん、ありがとう!
お母様は手術をされたんですか!
よほど痛くて不便だったのね・・・
私は指1本だけだし、なんとか日常生活をこなしているから、
手術を薦められないのかな。
簡単って言うなら、酷くなった時に考えるわね!

腱鞘炎は10年以上前に私もなったよ~
友達は神経に太い注射を打ってもらってたけど、
私は怖がりなので湿布貼ってずっとごまかしてた(^^;
そういう怖がりが色々こじらせてるのかな?ダメだよね・・・

参考になるアドバイスをありがとう~★
優しさが身に沁みるわ~(^_^)

白石和彌監督 山田孝之 ピエール瀧 リリー・フランキー 池脇千鶴 白石和子 善行実子 小林且弥 斎藤悠 松岡依都子 ジジ・ぶぅ  スクープ雑誌「明潮24」に東京拘置所に収監中の死刑囚須藤(ピエール瀧)から手紙が届く。面会に行った藤井(山田孝之)は須藤から警察も知らない3件の殺人事件とその首謀者である「先生」と呼ばれる男木村(リリー・フランキー)の存在を聞...
人間はどこまで悪になれるのかとか考えていくときりがないですが、禍々しい悪というものはあるものです。 先生と呼ばれて、殺人の快楽と貧困ビジネスの利潤を両立させている木村、先生のために殺人・死体処理をしていた須藤とその舎弟たち。唯一、事件を追うあまり、自らの家庭の問題(認知症の母の介護)から目をそらす藤井の存在が、人間味があるというか。 実際にあった事のフィクションという事で、少々白々しく見...
2013年制作 邦 監督:白石 和彌 ≪キャッチコピー≫ 『知るべき闇は、真実の先にある。』 ≪ストーリー≫ ある日、ジャーナリストの藤井(山田孝之)は、死刑囚の須藤(ピエール瀧)が書いた手紙を持って刑務所に面会に訪れる。 須藤の話の内容は、自らの余罪を告白すると同時に、仲間内では先生と呼ばれていた全ての事件の首謀者である男(リリー・フランキー)の罪を告発する衝撃...
2か月くらい前に見たのに感想書いてませんでした。3つ★半
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■「Prime Music」―Amazonのプライム会員でいた事が良かったと思えた。100万曲以上が聴き放題!ピンポイントで自分が聴きたい曲がなかったりするけど、聴き流しにはいい。11/20 
■やっば~い!喪中ハガキ印刷のためにPCを開いたら、久しぶり過ぎてメールが山ほど溜まっていた。ほとんど宣伝メールだけどね。11/05  
■友人とランチに行った。混んでいて仕方なく座敷で正座して食べたけど、足とお尻が痛くなって焦った。前より悪化しているような。今週お坊さんが来るけど正座出来ないと困るな。10/26 
■娘がミスチルのZEPPでのLIVEに当選した!凄い倍率だったのに。翌日のEXILEのチケットもゲット。最近、ついてるな~ 私もLIVEに行きたいな~ 10/23  
■ショッピングでポイントが溜まっていてスカートがかなり安く買えた! 得した気分☆ 10/21 
■半年以上、不明熱による通院を続けているけど、血液検査の結果がだんだん良くなって来て少し希望が見えてきた。それにしても未だに原因不明。10/17 
 
 
 -YAN-

 
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YAN

Author:YAN
生粋の名古屋人

映画は自宅鑑賞がほとんどです
自分の記憶の記録なので
ネタバレ多いです
愛情を込めて感想を
書いているつもり・・・ですが
文章はつたないです

音楽は70年代ROCKが好みです

「ネタバレあります」
→大きなネタバレ
「ネタバレあるかも」
→小さなネタバレ
となっています ご了承ください

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