脳男
2014-02-25(Tue)
痛みを感じない男を見て、痛みを感じた。

監督:瀧本智行
製作:2013年 日本
上映時間:125分
出演:*生田斗真 *松雪泰子 *江口洋介
*二階堂ふみ *染谷将太
悪に裁きを下す、美しき殺人者
「脳男」・・・感情が欠落し痛みも感じない男。
ずば抜けた知能と身体能力の持ち主。
キャラ設定に興味を引かれますね!
クールな殺人マシンの恐怖の物語かと思いきや、
彼の出自が明らかになると、とても可哀想で同情しちゃった(;_;)
ネタバレあります ご注意を ↓
生まれつき呼吸以外に自発的な行動ができない子供に
生きていくために祖父が様々な事を教えたのはいいけど、
人を殺す術まで教えるなんてね・・・(><)
息子夫婦を轢き逃げされた復讐心から悪を成敗したくなるのも
分からないではないものの、殺人は許されないですよね。
法治国家においての悪に裁きを下すまともな方法を
教えてもらっていれば、脳男=鈴木一郎(生田斗真)が
犯罪者になる事はなかったのに・・・
一郎の精神鑑定をした鷲谷真梨子(松雪泰子)は、
彼の過去に興味を持ち調べていくうちに、
彼の中にも人間らしい感情があるはずだと信じるようになり
「人殺しになるために生まれてきたわけじゃない」と涙を流す。
彼女は、犯罪者=悪人とは捉えずに、
社会復帰まで面倒をみる人なんですね。
二階堂ふみ演じる緑川は生まれつきのサイコパスとしか
言い様がない。どうしようもない悪人という位置付けですね。
無差別爆破殺人を楽しんでいる。イッちゃった目で演じてます。
何の感情もなく人を殺す一郎と自分は同種と感じ、
緑川は一郎に執着する。
一郎と対決して殺そうとするのは、自分は癌で死ぬんだから
その道連れにしたいと思っての事でしょう。
「私も後で逝くから、先に逝って待ってて」と執拗に追いかける。
その緑川に何度も何度も車に撥ねられながら、
一郎が起きあがってくるシーンは痛々しかったです。
一郎自身は痛みを感じない設定だけど、
観ているこちらが胸に痛みを感じたな・・・(;´o`)
植え付けられた正義感からと言うより、この時点では
真梨子を助けたかったから身体を張ったんですよね。
人を思う感情が芽生えていたような。。。
志村(染谷将太)の顛末は、気持ち的にひじょうに残念。
真梨子の、人間らしさを信じる優しさが
大事なものの見落としに繋がったと言う事か・・・?
それに一郎は彼女から「もう誰も殺さないで」と言われたのに、
また殺ってしまった事も残念。手前で留めて欲しかったな・・・(- -;)
ラストの一郎の微笑みに人間らしさが垣間見えただけに、
志村のエピソードは影をもたらしましたね。
そのニュースを見て、うつ病だった真梨子の母親が
「やっぱり神様っているんだね」と言うのも皮肉なもの。
人それぞれが思っている正義って微妙に違うんですね。
無表情でクールな生田君はカッコ良かった~☆
美しく整った顔立ちが、感情の無いロボットのように見えたし、
でもきっと人間らしい心を持っていると思いたくなるような、
感情移入してしまう佇まいも良かったです。
それにしてもエンドロールに流れるキング・クリムゾンの
「21世紀のスキッツォイドマン」が最高にカッコよかった~~~♪
アルバム「クリムゾン・キングの宮殿」は私の愛聴盤です!
関連記事*****
「クリムゾン・キングの宮殿」

監督:瀧本智行
製作:2013年 日本
上映時間:125分
出演:*生田斗真 *松雪泰子 *江口洋介
*二階堂ふみ *染谷将太
悪に裁きを下す、美しき殺人者
「脳男」・・・感情が欠落し痛みも感じない男。
ずば抜けた知能と身体能力の持ち主。
キャラ設定に興味を引かれますね!
クールな殺人マシンの恐怖の物語かと思いきや、
彼の出自が明らかになると、とても可哀想で同情しちゃった(;_;)
ネタバレあります ご注意を ↓
生まれつき呼吸以外に自発的な行動ができない子供に
生きていくために祖父が様々な事を教えたのはいいけど、
人を殺す術まで教えるなんてね・・・(><)
息子夫婦を轢き逃げされた復讐心から悪を成敗したくなるのも
分からないではないものの、殺人は許されないですよね。
法治国家においての悪に裁きを下すまともな方法を
教えてもらっていれば、脳男=鈴木一郎(生田斗真)が
犯罪者になる事はなかったのに・・・
一郎の精神鑑定をした鷲谷真梨子(松雪泰子)は、
彼の過去に興味を持ち調べていくうちに、
彼の中にも人間らしい感情があるはずだと信じるようになり
「人殺しになるために生まれてきたわけじゃない」と涙を流す。
彼女は、犯罪者=悪人とは捉えずに、
社会復帰まで面倒をみる人なんですね。
二階堂ふみ演じる緑川は生まれつきのサイコパスとしか
言い様がない。どうしようもない悪人という位置付けですね。
無差別爆破殺人を楽しんでいる。イッちゃった目で演じてます。
何の感情もなく人を殺す一郎と自分は同種と感じ、
緑川は一郎に執着する。
一郎と対決して殺そうとするのは、自分は癌で死ぬんだから
その道連れにしたいと思っての事でしょう。
「私も後で逝くから、先に逝って待ってて」と執拗に追いかける。
その緑川に何度も何度も車に撥ねられながら、
一郎が起きあがってくるシーンは痛々しかったです。
一郎自身は痛みを感じない設定だけど、
観ているこちらが胸に痛みを感じたな・・・(;´o`)
植え付けられた正義感からと言うより、この時点では
真梨子を助けたかったから身体を張ったんですよね。
人を思う感情が芽生えていたような。。。
志村(染谷将太)の顛末は、気持ち的にひじょうに残念。
真梨子の、人間らしさを信じる優しさが
大事なものの見落としに繋がったと言う事か・・・?
それに一郎は彼女から「もう誰も殺さないで」と言われたのに、
また殺ってしまった事も残念。手前で留めて欲しかったな・・・(- -;)
ラストの一郎の微笑みに人間らしさが垣間見えただけに、
志村のエピソードは影をもたらしましたね。
そのニュースを見て、うつ病だった真梨子の母親が
「やっぱり神様っているんだね」と言うのも皮肉なもの。
人それぞれが思っている正義って微妙に違うんですね。
無表情でクールな生田君はカッコ良かった~☆
美しく整った顔立ちが、感情の無いロボットのように見えたし、
でもきっと人間らしい心を持っていると思いたくなるような、
感情移入してしまう佇まいも良かったです。
それにしてもエンドロールに流れるキング・クリムゾンの
「21世紀のスキッツォイドマン」が最高にカッコよかった~~~♪
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