桐島、部活やめるってよ
2013-04-26(Fri)
リアルで瑞々しい学園ドラマ。
悩んで、もがいて、楽しんで・・・
とても面白かったです!

監督:吉田大八
製作:2012年 日本
上映時間:103分
原作:朝井リョウ
出演:*神木隆之介 *東出昌大 *橋本愛 *山本美月
*大後寿々花 *清水くるみ *松岡茉優 *前野朋哉
全員、他人事じゃない。
本年のアカデミー賞5部門受賞。
前回の「八日目の蝉」のように衝撃的な事件も重苦しい葛藤もなく、
高校生の半径1mの狭い世界での、
ちょっとした騒動があるだけです。
でも高校生の実態をとても上手く切り取っていると思いました。
一人一人のキャラがすごく立っているし、
会話も自然でリアルなんですよね!
生々しすぎて、女子の人を小バカにするような
会話は、いや~な感じを受けたほど。
自分の高校時代の雰囲気とは違うけどね(古いから?(≧ε≦))
ドラマや映画や自分の娘・息子たちの実態から、
うんうん、こういう子いるな~って感じ。
どの登場人物もしっかり現実味を持って存在していました。
ただ野球部のキャプテンだけは物語的だったかな。
中途半端な後輩を叱りもせず、いつも目を懸けてくれ、
自分の叶わぬ夢のために頑張る とっても魅力的な人は、
リアルじゃないような。 好きだけどね~ああいうイイ人。
「出来る奴は何でも出来るし、出来ない奴は何も出来ない」
これは、大人社会で「持てる者と持たざる者」の格差を
感じるのと似てますね。(^^;
高校生にもなると、みんなが平等ではないと気付きます。
ネタバレあります ↓
悩んで、もがいて、楽しんで・・・
とても面白かったです!

監督:吉田大八
製作:2012年 日本
上映時間:103分
原作:朝井リョウ
出演:*神木隆之介 *東出昌大 *橋本愛 *山本美月
*大後寿々花 *清水くるみ *松岡茉優 *前野朋哉
全員、他人事じゃない。
本年のアカデミー賞5部門受賞。
前回の「八日目の蝉」のように衝撃的な事件も重苦しい葛藤もなく、
高校生の半径1mの狭い世界での、
ちょっとした騒動があるだけです。
でも高校生の実態をとても上手く切り取っていると思いました。
一人一人のキャラがすごく立っているし、
会話も自然でリアルなんですよね!
生々しすぎて、女子の人を小バカにするような
会話は、いや~な感じを受けたほど。
自分の高校時代の雰囲気とは違うけどね(古いから?(≧ε≦))
ドラマや映画や自分の娘・息子たちの実態から、
うんうん、こういう子いるな~って感じ。
どの登場人物もしっかり現実味を持って存在していました。
ただ野球部のキャプテンだけは物語的だったかな。
中途半端な後輩を叱りもせず、いつも目を懸けてくれ、
自分の叶わぬ夢のために頑張る とっても魅力的な人は、
リアルじゃないような。 好きだけどね~ああいうイイ人。
「出来る奴は何でも出来るし、出来ない奴は何も出来ない」
これは、大人社会で「持てる者と持たざる者」の格差を
感じるのと似てますね。(^^;
高校生にもなると、みんなが平等ではないと気付きます。
ネタバレあります ↓
「陽の当たる所に位置する者と当たらない所に位置する者」
イケてる組と地味組とでも言いましょうか。(^^;
どういう人に陽が当たるのか、高校生の価値観からすると、
スポーツ万能・成績優秀・ルックスが良い・
男女で気軽な会話が出来る・・・と言ったところのようですね。
全てが備わった学園のスター桐島が、突然
バレー部を退部したというニュースが流れる。
こんな事で大騒ぎになるなんて、
桐島は最後まで登場しないというのに、
すごい存在感を見せて付けてくれますよね。
その発端の金曜日を4回、違う角度で見せて行く。
人の視点が変わるとまたドラマも変わって
見えてくるのが面白い☆
どこか散文のような作りが良いです。
頂点で学校を支えてきた桐島がいなくなった事で、
皆の中の秩序やバランスが崩れてしまいます。
それだけ、この高校時代というのは、
自分が何をしたくてどうなりたいかまだ分からず、
他人に影響されながら生きている不安定な時期なのでしょう。
桐島の彼女の梨紗(山本美月)は、
桐島本人から一切相談されていないし、
連絡も取れないし、彼が悩んでいる事に気付きもしなかった。
それまでの「学園スターの彼女」というステイタスを外され、
彼女は苛立ちを隠せません。
桐島の力に頼っていたバレー部は上手く回っていかなくなり、
一緒につるんでいた仲間も放課後のバスケを無意味に感じる。
桐島とは縁があまり無かった文化部にも少なからず影響が・・・
映画部の2人はユーモラスで面白かったです。(≧▽≦)ノ☆
映画愛に溢れたセリフ、眼鏡の上げ方、暗くて狭い部室など。
宏樹(東出昌大)は、スポーツも勉強も出来るようなのに、
何事に対しても夢中になれず、
部活も友情も恋愛も中途半端。
そんな時、親友と思っていた桐島の行動が理解できず、
叶わぬ夢と分かっていながらドラフトを待つキャプテンや、
好きな映画に打ち込む前田(神木隆之介)を見て、
自分は何がしたいのか分からず泣きそうになる・・・
クライマックスの屋上のシーンは良かったですね~
その前の、桐島が来た!と皆が廊下を走るシーンから良かった。
(私、桐島が飛び降りをしたかと勘違いしちゃったわ(^^;)
吹奏楽部の音楽と共に徐々に盛り上がるんですよね。
部長の沢島さん(大後寿々花)は、よく気持ちを切り替えて
サックスを吹き切ったよね~ この子は乗り越えたよね~
「こいつら全部食い殺せ!」で一気に
ゾンビがイケてる組に食らいつく。
血がピュ~っと吹き出す、下剋上のようなシーンが面白い☆
ただ、ゾンビ映画が幻想だったのは、ほろ苦いですよね。
現実に戻ると無残な屋上の光景が・・・(+_+)
現実は変わらず、人間関係の立ち位置も変わる事はないでしょう。
それでも、好きな事や大切なもののために、
もがき続けて頑張っていくのが青春なのだ!
「俺たちはこの世界で生きてゆかねばならないのだから」
「出来ない奴は何も出来ない」じゃなくて、
「やらない奴は何も得られない」んです。
#2012年日本アカデミー賞 作品賞・監督賞・編集賞・新人俳優賞・話題賞 受賞
イケてる組と地味組とでも言いましょうか。(^^;
どういう人に陽が当たるのか、高校生の価値観からすると、
スポーツ万能・成績優秀・ルックスが良い・
男女で気軽な会話が出来る・・・と言ったところのようですね。
全てが備わった学園のスター桐島が、突然
バレー部を退部したというニュースが流れる。
こんな事で大騒ぎになるなんて、
桐島は最後まで登場しないというのに、
すごい存在感を見せて付けてくれますよね。
その発端の金曜日を4回、違う角度で見せて行く。
人の視点が変わるとまたドラマも変わって
見えてくるのが面白い☆
どこか散文のような作りが良いです。
頂点で学校を支えてきた桐島がいなくなった事で、
皆の中の秩序やバランスが崩れてしまいます。
それだけ、この高校時代というのは、
自分が何をしたくてどうなりたいかまだ分からず、
他人に影響されながら生きている不安定な時期なのでしょう。
桐島の彼女の梨紗(山本美月)は、
桐島本人から一切相談されていないし、
連絡も取れないし、彼が悩んでいる事に気付きもしなかった。
それまでの「学園スターの彼女」というステイタスを外され、
彼女は苛立ちを隠せません。
桐島の力に頼っていたバレー部は上手く回っていかなくなり、
一緒につるんでいた仲間も放課後のバスケを無意味に感じる。
桐島とは縁があまり無かった文化部にも少なからず影響が・・・
映画部の2人はユーモラスで面白かったです。(≧▽≦)ノ☆
映画愛に溢れたセリフ、眼鏡の上げ方、暗くて狭い部室など。
宏樹(東出昌大)は、スポーツも勉強も出来るようなのに、
何事に対しても夢中になれず、
部活も友情も恋愛も中途半端。
そんな時、親友と思っていた桐島の行動が理解できず、
叶わぬ夢と分かっていながらドラフトを待つキャプテンや、
好きな映画に打ち込む前田(神木隆之介)を見て、
自分は何がしたいのか分からず泣きそうになる・・・
クライマックスの屋上のシーンは良かったですね~
その前の、桐島が来た!と皆が廊下を走るシーンから良かった。
(私、桐島が飛び降りをしたかと勘違いしちゃったわ(^^;)
吹奏楽部の音楽と共に徐々に盛り上がるんですよね。
部長の沢島さん(大後寿々花)は、よく気持ちを切り替えて
サックスを吹き切ったよね~ この子は乗り越えたよね~
「こいつら全部食い殺せ!」で一気に
ゾンビがイケてる組に食らいつく。
血がピュ~っと吹き出す、下剋上のようなシーンが面白い☆
ただ、ゾンビ映画が幻想だったのは、ほろ苦いですよね。
現実に戻ると無残な屋上の光景が・・・(+_+)
現実は変わらず、人間関係の立ち位置も変わる事はないでしょう。
それでも、好きな事や大切なもののために、
もがき続けて頑張っていくのが青春なのだ!
「俺たちはこの世界で生きてゆかねばならないのだから」
「出来ない奴は何も出来ない」じゃなくて、
「やらない奴は何も得られない」んです。
#2012年日本アカデミー賞 作品賞・監督賞・編集賞・新人俳優賞・話題賞 受賞