少年は残酷な弓を射る
2013-01-12(Sat)
評判が良さそうなので鑑賞してみましたが、
思った程、心にズシンとは響いてこなかったなあ・・・(^^;
でも、ざわつき感はハンパない!

WE NEED TO TALK ABOUT KEVIN
監督:リン・ラムジー
製作:2011年 イギリス
出演:*ティルダ・スウィントン *ジョン・C・ライリー *エズラ・ミラー
*ジャスパー・ニューウェル *ロック・ドゥアー
母さん、僕が怖い?
母親に執拗な悪意を向ける息子と、
そんな彼に戸惑い葛藤する母。
現在と過去を交錯させながら描いた心理サスペンス。
世界各地を旅行し、自由に生きてきた作家エヴァ(ティルダ・スウィントン)は、
突然の妊娠を手離しで喜べず、いかにも憂鬱そうです。
そんな母の気持ちが赤ちゃんにも伝わったのか、
生まれてからずっと母親には懐かず泣き叫ぶ・・・
幼少期・青年期になっても同じで、
悪意を剥き出しにして母を困らせる。
このように生まれながらの悪魔か?と思える描写は、
息子ケヴィンとの日々を断片的に思い返しているエヴァの回想なので、
真実かどうかは分からないんですよね。
ネタバレあります ↓
思った程、心にズシンとは響いてこなかったなあ・・・(^^;
でも、ざわつき感はハンパない!

WE NEED TO TALK ABOUT KEVIN
監督:リン・ラムジー
製作:2011年 イギリス
出演:*ティルダ・スウィントン *ジョン・C・ライリー *エズラ・ミラー
*ジャスパー・ニューウェル *ロック・ドゥアー
母さん、僕が怖い?
母親に執拗な悪意を向ける息子と、
そんな彼に戸惑い葛藤する母。
現在と過去を交錯させながら描いた心理サスペンス。
世界各地を旅行し、自由に生きてきた作家エヴァ(ティルダ・スウィントン)は、
突然の妊娠を手離しで喜べず、いかにも憂鬱そうです。
そんな母の気持ちが赤ちゃんにも伝わったのか、
生まれてからずっと母親には懐かず泣き叫ぶ・・・
幼少期・青年期になっても同じで、
悪意を剥き出しにして母を困らせる。
このように生まれながらの悪魔か?と思える描写は、
息子ケヴィンとの日々を断片的に思い返しているエヴァの回想なので、
真実かどうかは分からないんですよね。
ネタバレあります ↓
とにかく現在のエヴァは疲れ果てやつれて、荒んだ生活をしています。
きっと息子が何かやらかした結果なんだろうなと見当はつくんですが、
明らかになるのは少しずつ少しずつ・・・
まさか、本当に弓を射ったとは思わなかった(°□°;)
私の育て方が悪かったのか?と、エヴァは過去を回想する。
ケヴィンを育てるのは常に戦いで苦痛だった・・・
そういう心理を誇張して、ケヴィンを邪悪が支配するかのような、
サスペンス・タッチに仕上げています。
現在の黙々と赤いペンキを拭き取る彼女は、
自分を責めて、自分を罰しているかのような姿です。
罪を犯した子の親は、自分も罪を償う気持ちでしょうね。
それでも、面会時には子と目も合わせず言葉も交わさず・・・
とうとうラストの面会で、「なぜ?」と尋ねる母に、
ケヴィンは「分かっているつもりだった。でも今は違う」と
少し弱々しい表情で答えます。
ここで私は、『ああ、この子はやっぱり悪魔なんかじゃなく、
母の愛を渇望していた息子だったんだなあ』って思えました。
エヴァも思わず息子を強く抱きしめます。
初めて息子を丸ごと受け入れ本当の母親になり、
ケヴィンも初めて母に本音を言えた。
20年かかってやっと向き合い、
本物の親子の1歩を踏み出したんだね!
誰にとっても初めての子育ては上手くいかない事ばかり。
エヴァは特に苦手意識があったのか、我が子に対して
笑顔も見せず抱きしめる事もしなかったのよね。
不安そうな表情で、厄介な相手として怖々と接しています。
ケヴィンは敏感で、そんな母の気持ちを感じ取っていただけなのでは?
それと、似た者同士は反発し合うという事もあったんでしょう。
父親は明るくて家庭的な良い人のようだけど、
ケヴィンやエヴァの事をきちんと見ていなかったね~
2人の心の闇を理解してなかったよね。
犯罪者になるっていうのは極端な例だけど、
親子が全て理解し合えているかどうか分からないのは、
けっこう一般的に共通するものがある気がします。
これ、母と娘だったら、もっと醜い話になっていたかも。
イケメンに育った息子なので、映画として見られるような。
でも、どの時期のケヴィンも私の好みではなかったな(^^;
それだけ憎たらしく演じていたせいでしょうね。
音楽の入れ方がアンバランスで、
赤を中心とした色使いも不気味。
食べ物の見せ方も気持ち悪くて、
不快感や居心地の悪さが印象として強く残りました。
そのざわつき感は作り手の狙いでしょうから、
演出として上手くいったという事かもしれませんね。
きっと息子が何かやらかした結果なんだろうなと見当はつくんですが、
明らかになるのは少しずつ少しずつ・・・
まさか、本当に弓を射ったとは思わなかった(°□°;)
私の育て方が悪かったのか?と、エヴァは過去を回想する。
ケヴィンを育てるのは常に戦いで苦痛だった・・・
そういう心理を誇張して、ケヴィンを邪悪が支配するかのような、
サスペンス・タッチに仕上げています。
現在の黙々と赤いペンキを拭き取る彼女は、
自分を責めて、自分を罰しているかのような姿です。
罪を犯した子の親は、自分も罪を償う気持ちでしょうね。
それでも、面会時には子と目も合わせず言葉も交わさず・・・
とうとうラストの面会で、「なぜ?」と尋ねる母に、
ケヴィンは「分かっているつもりだった。でも今は違う」と
少し弱々しい表情で答えます。
ここで私は、『ああ、この子はやっぱり悪魔なんかじゃなく、
母の愛を渇望していた息子だったんだなあ』って思えました。
エヴァも思わず息子を強く抱きしめます。
初めて息子を丸ごと受け入れ本当の母親になり、
ケヴィンも初めて母に本音を言えた。
20年かかってやっと向き合い、
本物の親子の1歩を踏み出したんだね!
誰にとっても初めての子育ては上手くいかない事ばかり。
エヴァは特に苦手意識があったのか、我が子に対して
笑顔も見せず抱きしめる事もしなかったのよね。
不安そうな表情で、厄介な相手として怖々と接しています。
ケヴィンは敏感で、そんな母の気持ちを感じ取っていただけなのでは?
それと、似た者同士は反発し合うという事もあったんでしょう。
父親は明るくて家庭的な良い人のようだけど、
ケヴィンやエヴァの事をきちんと見ていなかったね~
2人の心の闇を理解してなかったよね。
犯罪者になるっていうのは極端な例だけど、
親子が全て理解し合えているかどうか分からないのは、
けっこう一般的に共通するものがある気がします。
これ、母と娘だったら、もっと醜い話になっていたかも。
イケメンに育った息子なので、映画として見られるような。
でも、どの時期のケヴィンも私の好みではなかったな(^^;
それだけ憎たらしく演じていたせいでしょうね。
音楽の入れ方がアンバランスで、
赤を中心とした色使いも不気味。
食べ物の見せ方も気持ち悪くて、
不快感や居心地の悪さが印象として強く残りました。
そのざわつき感は作り手の狙いでしょうから、
演出として上手くいったという事かもしれませんね。