ヒミズ
2012-09-12(Wed)
とても生き辛い過酷な現実。
それでも歯を食いしばって生きていく。
今苦しんでいる全ての人へのエール。

監督:園子温
製作:2011年 日本
出演:*染谷将太 *二階堂ふみ *渡辺哲 *吹越満 *でんでん *光石研
*渡辺真起子 *黒沢あすか *神楽坂恵 *窪塚洋介
「生きろ」と、君が言った。
ヒミズとは小型のモグラの一種。
中学生の住田(染谷将太)の夢は、ヒミズのようにひっそり普通に生きてゆく事。
「普通、最高!」と言っていたそのささやかな願いすら叶わない状況に陥る。
住田にまとわりついてくるクラスメートの茶沢(二階堂ふみ)にしても、
似たような劣悪な家庭環境で、普通ではいられないのだった。
しつこく子供に死を強要する親に腹が立ったね。(- -;)
もう~親失格!人間失格だ!
子供の気持ちを思ったら、胸が痛くて痛くて、息苦しくなってきたわ・・(><)
ボート屋の敷地内では、被災者がテント生活をしていますが、
彼らは中学生に対して「住田さん」と呼び、同等の位置関係にいます。
彼らは震災で全てを失っていて、大人でも無力なんですね。
中学生の子供が親に捨てられても、援助してやる事も出来ないし、
大人の立場でアドバイスを言う事もありません。
住田の事に踏み込みもしないけど、離れた場所から見守っているようで、
最悪な肉親より近くの他人って感じで優しさを感じたなあ。
実際、夜野(渡辺哲)は、彼を未来ある少年として陰で助けます。
その身体を張ったエピソードは胸を打つんだけど、
道を外してしまう所がちょっと痛い。(+_+)
「冷たい熱帯魚」のように血が吹き出るような描写は無いんですが、
親が子に振るう暴力、ヤクザが子供に振るう暴力は酷いなあ(><)
中学生の男女が、遊び半分だとしてもあんな風に殴り合うのは、
やり過ぎじゃないかな。
ネタバレあるかも ↓
それでも歯を食いしばって生きていく。
今苦しんでいる全ての人へのエール。

監督:園子温
製作:2011年 日本
出演:*染谷将太 *二階堂ふみ *渡辺哲 *吹越満 *でんでん *光石研
*渡辺真起子 *黒沢あすか *神楽坂恵 *窪塚洋介
「生きろ」と、君が言った。
ヒミズとは小型のモグラの一種。
中学生の住田(染谷将太)の夢は、ヒミズのようにひっそり普通に生きてゆく事。
「普通、最高!」と言っていたそのささやかな願いすら叶わない状況に陥る。
住田にまとわりついてくるクラスメートの茶沢(二階堂ふみ)にしても、
似たような劣悪な家庭環境で、普通ではいられないのだった。
しつこく子供に死を強要する親に腹が立ったね。(- -;)
もう~親失格!人間失格だ!
子供の気持ちを思ったら、胸が痛くて痛くて、息苦しくなってきたわ・・(><)
ボート屋の敷地内では、被災者がテント生活をしていますが、
彼らは中学生に対して「住田さん」と呼び、同等の位置関係にいます。
彼らは震災で全てを失っていて、大人でも無力なんですね。
中学生の子供が親に捨てられても、援助してやる事も出来ないし、
大人の立場でアドバイスを言う事もありません。
住田の事に踏み込みもしないけど、離れた場所から見守っているようで、
最悪な肉親より近くの他人って感じで優しさを感じたなあ。
実際、夜野(渡辺哲)は、彼を未来ある少年として陰で助けます。
その身体を張ったエピソードは胸を打つんだけど、
道を外してしまう所がちょっと痛い。(+_+)
「冷たい熱帯魚」のように血が吹き出るような描写は無いんですが、
親が子に振るう暴力、ヤクザが子供に振るう暴力は酷いなあ(><)
中学生の男女が、遊び半分だとしてもあんな風に殴り合うのは、
やり過ぎじゃないかな。
ネタバレあるかも ↓
「たまたまクズのオスとメスの間に生まれたけど、俺はクズじゃねえ」と
言っていた住田の日常が、ある事件で一変する。
そんなの当然の事のような気がしたくらい、相手がクズだから・・・
でもそれは、人間としての道を踏み外した事に他ならないんですね。(;_;)
住田が嫌っていたクズに成り下がってしまったのでした。
周囲が見えなくなった彼は闇に堕ち、包丁を持って徘徊する。
本作には、圧倒的な絶望感を突き付けられました・・・
主人公とパターンは違うけど、突然壊された日常、
救いの無い現実で、実際に もがいている人は多いと思います。
震災によってどん底に落とされた事は一番理解し易い例でしょう。
あるいはイジメ、不況による負の連鎖、先に光の見えない病気など、
もがいても抜け出せない不幸は世の中に多くあります。
死んだ方が楽かもと思えるくらい、生きていくには覚悟が要ります。
どんなに過酷な状況でも背負っていかなければならない。
自分で自分を奮い立たせて頑張っていくしかない。
住田は、茶沢さんがそばにいてずっと励ましてくれた事で、
歯を食いしばって生きていく事を選択するんですね。
まだ中学生で自分も厳しい状況にいる茶沢さんが、
よく住田を正しい道に引っ張ってこられたものだ!
彼女の夢は「愛する人と守り守られ暮らす事」。
住田に自分の未来を重ねる気持ちで、強くいられたんでしょうね。
ラスト、2人で前に走っていく姿に、感動の涙が溢れました。(T_T)
「住田、頑張れ!」 そうだ負けてたまるか!
被災者や今苦しんでいる全ての人へのエールだと思います。
#2011年 ヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)
染谷将太 二階堂ふみ
関連作品*****
「愛のむきだし」
「冷たい熱帯魚」
「恋の罪」
「希望の国」
言っていた住田の日常が、ある事件で一変する。
そんなの当然の事のような気がしたくらい、相手がクズだから・・・
でもそれは、人間としての道を踏み外した事に他ならないんですね。(;_;)
住田が嫌っていたクズに成り下がってしまったのでした。
周囲が見えなくなった彼は闇に堕ち、包丁を持って徘徊する。
本作には、圧倒的な絶望感を突き付けられました・・・
主人公とパターンは違うけど、突然壊された日常、
救いの無い現実で、実際に もがいている人は多いと思います。
震災によってどん底に落とされた事は一番理解し易い例でしょう。
あるいはイジメ、不況による負の連鎖、先に光の見えない病気など、
もがいても抜け出せない不幸は世の中に多くあります。
死んだ方が楽かもと思えるくらい、生きていくには覚悟が要ります。
どんなに過酷な状況でも背負っていかなければならない。
自分で自分を奮い立たせて頑張っていくしかない。
住田は、茶沢さんがそばにいてずっと励ましてくれた事で、
歯を食いしばって生きていく事を選択するんですね。
まだ中学生で自分も厳しい状況にいる茶沢さんが、
よく住田を正しい道に引っ張ってこられたものだ!
彼女の夢は「愛する人と守り守られ暮らす事」。
住田に自分の未来を重ねる気持ちで、強くいられたんでしょうね。
ラスト、2人で前に走っていく姿に、感動の涙が溢れました。(T_T)
「住田、頑張れ!」 そうだ負けてたまるか!
被災者や今苦しんでいる全ての人へのエールだと思います。
#2011年 ヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)
染谷将太 二階堂ふみ
関連作品*****
「愛のむきだし」
「冷たい熱帯魚」
「恋の罪」
「希望の国」