ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
2012-07-03(Tue)
大切な人の喪失とその悲しみを、どう乗り越えて生きていくのか・・・
やっぱり私は、母親の気持ちに一番心打たれた★
2011年度アカデミー賞作品賞ノミネート

EXTREMELY LOUD AND INCREDIBLY CLOSE
監督:スティーヴン・ダルドリー
製作:2011年 アメリカ
出演:*トム・ハンクス *サンドラ・ブロック *トーマス・ホーン
*マックス・フォン・シドー *ゾー・コードウェル *ジョン・グッドマン
あの日父を失くした少年の、喪失と再生のものがたり
9.11アメリカ同時多発テロで最愛の父を失ったオスカー(トーマス・ホーン)。
残された母(サンドラ・ブロック)とも、悲しみから立ち直れずにいた。
父の遺品の中から「Black」と書かれた封筒にある鍵を見つける。
オスカーは父(トム・ハンクス)からのメッセージだと確信し、
ニュー・ヨーク中の472人のブラックさんを訪ね歩く。
オスカーは頭が良いけど、妙な部分で怖がりで、人の接し方も全くのマイペース。
外を出歩くのにタンバリンを携帯しないと落ち着かない。
アスペルガー症候群の検査で疑いありって言ってましたね。
最初に訪ねた黒人女性アビーが、ただならぬ状況だと
普通なら分かるのに、彼はズカズカと踏み込んで象の話なんかして、
迷惑そのもの~(@_@;) ふ~っ
でもアビーは、彼が9.11で父を失くしたと聞いて、自分の悲しみを
一旦横に置き、彼に向き合ってくれました。
どのブラックさんも彼を慰め励まそうとしてくれました。
9.11と言うのは、アメリカ人共有の悲しみなんですね。
もちろん人によって傷付き方、悲しみ方は違うんだけど、
あの出来事がいかに大きな不幸をもたらしたか、誰もが分かっている。
だから、彼は初対面のブラックさんに優しく接してもらえるんだけど、
実はその事以外にも、後で明かされますが、ある根回しがありました。
ネタバレあるかも
やっぱり私は、母親の気持ちに一番心打たれた★
2011年度アカデミー賞作品賞ノミネート

EXTREMELY LOUD AND INCREDIBLY CLOSE
監督:スティーヴン・ダルドリー
製作:2011年 アメリカ
出演:*トム・ハンクス *サンドラ・ブロック *トーマス・ホーン
*マックス・フォン・シドー *ゾー・コードウェル *ジョン・グッドマン
あの日父を失くした少年の、喪失と再生のものがたり
9.11アメリカ同時多発テロで最愛の父を失ったオスカー(トーマス・ホーン)。
残された母(サンドラ・ブロック)とも、悲しみから立ち直れずにいた。
父の遺品の中から「Black」と書かれた封筒にある鍵を見つける。
オスカーは父(トム・ハンクス)からのメッセージだと確信し、
ニュー・ヨーク中の472人のブラックさんを訪ね歩く。
オスカーは頭が良いけど、妙な部分で怖がりで、人の接し方も全くのマイペース。
外を出歩くのにタンバリンを携帯しないと落ち着かない。
アスペルガー症候群の検査で疑いありって言ってましたね。
最初に訪ねた黒人女性アビーが、ただならぬ状況だと
普通なら分かるのに、彼はズカズカと踏み込んで象の話なんかして、
迷惑そのもの~(@_@;) ふ~っ
でもアビーは、彼が9.11で父を失くしたと聞いて、自分の悲しみを
一旦横に置き、彼に向き合ってくれました。
どのブラックさんも彼を慰め励まそうとしてくれました。
9.11と言うのは、アメリカ人共有の悲しみなんですね。
もちろん人によって傷付き方、悲しみ方は違うんだけど、
あの出来事がいかに大きな不幸をもたらしたか、誰もが分かっている。
だから、彼は初対面のブラックさんに優しく接してもらえるんだけど、
実はその事以外にも、後で明かされますが、ある根回しがありました。
ネタバレあるかも
そうとも知らず、彼は父に近付こうと諦めずに調査探検を続けます。
途中で祖母のアパートに住む間借り人(マックス・ファン・シドー)が加わり、
オスカーは怖い交通機関やエレベーターにも乗れるようになり、
だんだん強くなっていきます。
そんな努力にも関わらず、鍵は彼が求めていた物ではなかったと判明。
ショックを受けた彼は、それまで心にしまいこんでいた秘密を吐き出します。
9.11当日、留守電に入っていた父からのメッセージを隠していただけじゃなく、
自分がその場にいたにも関わらず、父の「そこにいるのか?」の呼び掛けに、
怖くて出られなかった事。
彼を苦しめていたのは、勇気が出なくて父からの最期のメッセージを
直接聞く事が出来なかった事。
だからこそ、必死に鍵を手掛かりにメッセージを求めて歩いていたのでしょう。
それも結局叶わなくなってオスカーは爆発しますが、
そこで思わぬ母の愛情を知ります。
母は彼の行動を全て知っていて、母なりのバックアップをしていた!
最初から、だんだん離れていく息子をよく黙って見守ってたよね☆
私なんかだと『ものすごくうるさ』いだけで、「どこに行ってたの、
ここに座ってきちんと話しなさい」ってきっと言っちゃう。(^^;
この母親はそう言いたいのを我慢して自分を抑えてた。偉いなあ~
自分も夫を失って息子と2人で励まし合って生きていきたいのに、
反抗的な態度で「ママがあのビルにいればよかった」って言われたら、
どんなに絶望感に襲われるか。
でも息子に近付きたくて、陰で息子を守る行動を取ってたのね。
この隠された優しさには、まいった!!涙が出てきたわ~(;_;)
このシーンで母が「パパの声が恋しい」と言った時、
留守録機を出してくるかと思ったのに、出さなかったな。(- -;)
あの大切な声は母だって聞きたいに決まってるよね。
その後の機械の扱いが気になる・・・
オスカーは、同じように悲しみを背負っている母が自分を
見守ってくれていたと気付き、世の中には大勢の人が
喪失感を抱え悲しみに耐えながら生きている事を思い返します。
そういう人々が自分を励まし力になろうとしてくれたと。
人の感情に鈍感だった少年が成長したものです。(^▽^;)
人は他人の悲しみを思いやって、自分の悲しみも乗り越えていくのでしょう。
ラストでは、ブランコの裏に父からのメッセージを見つけます。
怖さを克服するであろう自分を見守っていてくれた父の思いも、
しみじみ感じるオスカー。
父も母も、ありえないほど近くにいるんですね。
関連記事*****
「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」
「ヒューゴの不思議な発明」
「マネーボール」
「ファミリー・ツリー」
「アーティスト」
「戦火の馬」
「ツリー・オブ・ライフ」
「ミッドナイト・イン・パリ」
途中で祖母のアパートに住む間借り人(マックス・ファン・シドー)が加わり、
オスカーは怖い交通機関やエレベーターにも乗れるようになり、
だんだん強くなっていきます。
そんな努力にも関わらず、鍵は彼が求めていた物ではなかったと判明。
ショックを受けた彼は、それまで心にしまいこんでいた秘密を吐き出します。
9.11当日、留守電に入っていた父からのメッセージを隠していただけじゃなく、
自分がその場にいたにも関わらず、父の「そこにいるのか?」の呼び掛けに、
怖くて出られなかった事。
彼を苦しめていたのは、勇気が出なくて父からの最期のメッセージを
直接聞く事が出来なかった事。
だからこそ、必死に鍵を手掛かりにメッセージを求めて歩いていたのでしょう。
それも結局叶わなくなってオスカーは爆発しますが、
そこで思わぬ母の愛情を知ります。
母は彼の行動を全て知っていて、母なりのバックアップをしていた!
最初から、だんだん離れていく息子をよく黙って見守ってたよね☆
私なんかだと『ものすごくうるさ』いだけで、「どこに行ってたの、
ここに座ってきちんと話しなさい」ってきっと言っちゃう。(^^;
この母親はそう言いたいのを我慢して自分を抑えてた。偉いなあ~
自分も夫を失って息子と2人で励まし合って生きていきたいのに、
反抗的な態度で「ママがあのビルにいればよかった」って言われたら、
どんなに絶望感に襲われるか。
でも息子に近付きたくて、陰で息子を守る行動を取ってたのね。
この隠された優しさには、まいった!!涙が出てきたわ~(;_;)
このシーンで母が「パパの声が恋しい」と言った時、
留守録機を出してくるかと思ったのに、出さなかったな。(- -;)
あの大切な声は母だって聞きたいに決まってるよね。
その後の機械の扱いが気になる・・・
オスカーは、同じように悲しみを背負っている母が自分を
見守ってくれていたと気付き、世の中には大勢の人が
喪失感を抱え悲しみに耐えながら生きている事を思い返します。
そういう人々が自分を励まし力になろうとしてくれたと。
人の感情に鈍感だった少年が成長したものです。(^▽^;)
人は他人の悲しみを思いやって、自分の悲しみも乗り越えていくのでしょう。
ラストでは、ブランコの裏に父からのメッセージを見つけます。
怖さを克服するであろう自分を見守っていてくれた父の思いも、
しみじみ感じるオスカー。
父も母も、ありえないほど近くにいるんですね。
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