ラビット・ホール
2012-05-18(Fri)
同じ悲劇を体験しても、
人それぞれ 悲しみの感じ方、捉え方、癒し方が
違うものなんだなあ・・・

RABBIT HOLE
監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル
製作:2010年 アメリカ
出演:*ニコール・キッドマン *アーロン・エッカート *ダイアン・ウィースト
大きな岩のような悲しみは
やがてポケットの中の小石に変わる。
ハウイー(アーロン・エッカート)とベッカ(ニコール・キッドマン)夫婦は、
幼い息子を突然の交通事故で失い、
それから8カ月経つが、深い悲しみから立ち直れずにいた。
ベッカは息苦しさから逃れようと、息子の身の回り品を処分し、
ハウイーは携帯の息子の動画を見ては涙する。
辛過ぎる日々。
このままではいけないと頭では分かっていても、
抑えがたい感情が、時に怒りとなって噴出し、
周囲までピリピリした雰囲気にさせてしまいます。
ベッカは、同じように息子を亡くした母の慰めにさえ、
「麻薬中毒で死んだ兄と同列に扱わないで」と言い、
遺族サポートグループの会でも、「子供の死は神の思し召し」の
言葉に反発して帰ってしまう。
今、日本にも大きな悲しみを抱えている人々が大勢いる・・・
って事が頭に浮かんで、どうしても重ねて見てしまいました。
同じ境遇の人でも、気持ちが同じである事は無いんですね。
例え夫婦でも。
この苦しみは自分にしか分からない・・・
愛する者を失うと言う大きな大きな悲しみに向き合う人の本音は
そうなのかもしれません。
ネタバレあります
人それぞれ 悲しみの感じ方、捉え方、癒し方が
違うものなんだなあ・・・

RABBIT HOLE
監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル
製作:2010年 アメリカ
出演:*ニコール・キッドマン *アーロン・エッカート *ダイアン・ウィースト
大きな岩のような悲しみは
やがてポケットの中の小石に変わる。
ハウイー(アーロン・エッカート)とベッカ(ニコール・キッドマン)夫婦は、
幼い息子を突然の交通事故で失い、
それから8カ月経つが、深い悲しみから立ち直れずにいた。
ベッカは息苦しさから逃れようと、息子の身の回り品を処分し、
ハウイーは携帯の息子の動画を見ては涙する。
辛過ぎる日々。
このままではいけないと頭では分かっていても、
抑えがたい感情が、時に怒りとなって噴出し、
周囲までピリピリした雰囲気にさせてしまいます。
ベッカは、同じように息子を亡くした母の慰めにさえ、
「麻薬中毒で死んだ兄と同列に扱わないで」と言い、
遺族サポートグループの会でも、「子供の死は神の思し召し」の
言葉に反発して帰ってしまう。
今、日本にも大きな悲しみを抱えている人々が大勢いる・・・
って事が頭に浮かんで、どうしても重ねて見てしまいました。
同じ境遇の人でも、気持ちが同じである事は無いんですね。
例え夫婦でも。
この苦しみは自分にしか分からない・・・
愛する者を失うと言う大きな大きな悲しみに向き合う人の本音は
そうなのかもしれません。
ネタバレあります
ベッカは息子を轢いた加害者の少年と話す事で
心の落ち着きを少しずつ取り戻し、
ハウイーは遺族グループの女性と意気投合し癒しを求める。
(彼は、これは良くないと気付き引き返すけどね、ふ~良かった)
ベッカの場合は、自分の落ち度による事故だと
罪の意識を背負ってきたので、少年の気持ちと共通するものを
感じたのかなあ?
人それぞれ悲しみの感じ方が違うので、
癒す方法も異なるんだけど、結局は
一人一人が乗り越えていくしかないんでしょうね。
でも、一人より二人のほうがきっと強くなれる★
ラストで静かに寄り添う夫婦の姿を見て、
少し前向きに考えられるようになったんだなあと
ホッとしました。
周囲の接し方にしても、
良かれと思ってずっと傍にいるのは迷惑だし、(^^;
気を遣って全く連絡しないって言うのも良くないから、
付かず離れず、ケース・バイ・ケースで考えなくちゃいけませんね。
「ラビット・ホール」は、加害者少年が描いたコミック。
父親を亡くした主人公がウサギの穴を通って、パラレル・ワールドで
元気に生きている父親を探すお話。これを読んで、
無数のパラレル・ワールドのどこかでは、ハッピーに暮らす
自分達がいると思えたベッカは、やっと安らぎを感じるんですね。
一番心に残ったのは、ベッカの母親の言葉です。
これは、悲しみを抱えた人になら誰にでも通じる含蓄ある言葉!!
「悲しみは消えない。でも変化する。耐えやすくなる。
重い大きな石がポケットの小石に変わる。
時々忘れもするけど、決して消えはしない。
辛くはあるけど息子の遺したもの。抱えていくしかない。」
自分の経験を踏まえての、真実を突いた言葉は心に沁みた~★
まさにその通りって思う! 目頭が熱くなりました。(;_;)
立ち直る事の難しさ、見守る側の難しさ。
でも、きっといつか大きな石が小石に変わると思える、
希望の光を感じた作品でした。
心の落ち着きを少しずつ取り戻し、
ハウイーは遺族グループの女性と意気投合し癒しを求める。
(彼は、これは良くないと気付き引き返すけどね、ふ~良かった)
ベッカの場合は、自分の落ち度による事故だと
罪の意識を背負ってきたので、少年の気持ちと共通するものを
感じたのかなあ?
人それぞれ悲しみの感じ方が違うので、
癒す方法も異なるんだけど、結局は
一人一人が乗り越えていくしかないんでしょうね。
でも、一人より二人のほうがきっと強くなれる★
ラストで静かに寄り添う夫婦の姿を見て、
少し前向きに考えられるようになったんだなあと
ホッとしました。
周囲の接し方にしても、
良かれと思ってずっと傍にいるのは迷惑だし、(^^;
気を遣って全く連絡しないって言うのも良くないから、
付かず離れず、ケース・バイ・ケースで考えなくちゃいけませんね。
「ラビット・ホール」は、加害者少年が描いたコミック。
父親を亡くした主人公がウサギの穴を通って、パラレル・ワールドで
元気に生きている父親を探すお話。これを読んで、
無数のパラレル・ワールドのどこかでは、ハッピーに暮らす
自分達がいると思えたベッカは、やっと安らぎを感じるんですね。
一番心に残ったのは、ベッカの母親の言葉です。
これは、悲しみを抱えた人になら誰にでも通じる含蓄ある言葉!!
「悲しみは消えない。でも変化する。耐えやすくなる。
重い大きな石がポケットの小石に変わる。
時々忘れもするけど、決して消えはしない。
辛くはあるけど息子の遺したもの。抱えていくしかない。」
自分の経験を踏まえての、真実を突いた言葉は心に沁みた~★
まさにその通りって思う! 目頭が熱くなりました。(;_;)
立ち直る事の難しさ、見守る側の難しさ。
でも、きっといつか大きな石が小石に変わると思える、
希望の光を感じた作品でした。