ハウスメイド
2012-05-14(Mon)
昼メロのような泥沼愛憎劇。
韓国映画にしては官能も衝撃も緩いけど、
何とも言えない陰湿さや滑稽さが、いい味を出してます。

THE HOUSEMAID
監督:イム・サンス
製作:2010年 韓国
出演:*チョン・ドヨン *イ・ジョンジェ *ソウ *ユン・ヨジョン
この家の欲望には、果てがない。
1960年「下女」をリメイクした作品だそうで、
そのせいか内容が古典的で、テンポもスロー。
覗き見的な俗っぽさが、面白いです。
ウニ(チョン・ドヨン)は超セレブ豪邸で住み込みのメイドとして働く。
調度品も豪華な夢のようなお屋敷です!
ある日、主人のフン(イ・ジョンジェ)がウニの寝室にやって来て・・・
なかなかの肉体美のご主人様、大の字がお似合い。(≧ε≦)
バスルームを掃除するウニのエロティック・ショットがあったら、
その後、こういう流れになるに決まってるよね。(^^;
そして、主人の子を妊娠してしまったウニ。
これをきっかけに、上流階級一家の傲慢、支配欲、物欲など
醜い面が次第に顕わになります。
とは言っても、さすがにセレブの話なので、韓国映画特有の
バイオレンス作品のようなムチャクチャな出来事は無いし、
だいたい先の読める展開なんですよね。
ネタバレあります
韓国映画にしては官能も衝撃も緩いけど、
何とも言えない陰湿さや滑稽さが、いい味を出してます。

THE HOUSEMAID
監督:イム・サンス
製作:2010年 韓国
出演:*チョン・ドヨン *イ・ジョンジェ *ソウ *ユン・ヨジョン
この家の欲望には、果てがない。
1960年「下女」をリメイクした作品だそうで、
そのせいか内容が古典的で、テンポもスロー。
覗き見的な俗っぽさが、面白いです。
ウニ(チョン・ドヨン)は超セレブ豪邸で住み込みのメイドとして働く。
調度品も豪華な夢のようなお屋敷です!
ある日、主人のフン(イ・ジョンジェ)がウニの寝室にやって来て・・・
なかなかの肉体美のご主人様、大の字がお似合い。(≧ε≦)
バスルームを掃除するウニのエロティック・ショットがあったら、
その後、こういう流れになるに決まってるよね。(^^;
そして、主人の子を妊娠してしまったウニ。
これをきっかけに、上流階級一家の傲慢、支配欲、物欲など
醜い面が次第に顕わになります。
とは言っても、さすがにセレブの話なので、韓国映画特有の
バイオレンス作品のようなムチャクチャな出来事は無いし、
だいたい先の読める展開なんですよね。
ネタバレあります
ウニはどこか掴み所のない女で、無垢と危うさの両方を持っています。
それが悲惨な結末を招いたんでしょうね。
誘ったのは主人なんだけど、ウニも素直に喜んじゃってる。(゚Д゚)
自分も不貞を働いた張本人なのに、後ろめたさを感じてないのね。
「出て行きなさい」と言われて、よくずっと屋敷に居座れるよね。
子供が欲しければ、一人で静かに産めば良かったのに。
その辺り、鈍感と言うか図太いと言うか、けっこう大胆な振る舞いをするから、
あまり彼女には同情心が湧きませんでしたね。
女の嫉妬から流産させられて、それまでほとんど出さなかった感情を、
『復讐してやる!』と爆発させるのは分からなくはないけど、
「世界は私に冷たい」と絶望するほどの状況だったかな?
親身になってくれる友人もいたし、一家の娘ナミは慕ってくれていたのに。
そのナミの前で、焼身自殺をするのは、ちょっと理解し難いものがあったなあ。
タイミング的にも唐突に感じたしね。ただ哀れでした。
私としては印象的で面白かったのは、
先輩メイド、ビョンシク(ユン・ヨジョン)のほうです。
仕事は完璧。作る料理は、食材も豪華で盛りつけも美しい。
余った分はちゃっかりいただいて、贅沢も味わっている。
しかし、彼女もずっと人間扱いされずにいたんでしょうね。
ウニと同じように先代の欲望のはけ口となっていたかも。
「この仕事は最悪。汚くて恥ずかしい」と不満に思っています。
「家政婦は見た」のごとく、この家で起きた事を奥様の母親に
知らせるのも仕事の一つ。
蔑まれている事を苦々しく思いながら、
表面的に一家に仕えると言う、割り切った強かさ、
彼女こそハウスメイドの生き方を体現しています。
中絶手術の時には陰で涙を流して人情味を感じさせるんですよね~
でも、ウニを雇った時から、不穏な状況になる事は
分かっていたはずなんだけどね・・・
最初から計算尽くだったとは思えないけど、
この一件で、一番スッとしたのは、この先輩メイドでしょうね。
冒頭の自殺にほとんどの人が無関心だったように、
この一家も、ウニの出来事は無かったかのよう。
ただラストに、ナミだけが一点を見つめる表情で、なんか病んでそう。
ブラックな結末でした。
それが悲惨な結末を招いたんでしょうね。
誘ったのは主人なんだけど、ウニも素直に喜んじゃってる。(゚Д゚)
自分も不貞を働いた張本人なのに、後ろめたさを感じてないのね。
「出て行きなさい」と言われて、よくずっと屋敷に居座れるよね。
子供が欲しければ、一人で静かに産めば良かったのに。
その辺り、鈍感と言うか図太いと言うか、けっこう大胆な振る舞いをするから、
あまり彼女には同情心が湧きませんでしたね。
女の嫉妬から流産させられて、それまでほとんど出さなかった感情を、
『復讐してやる!』と爆発させるのは分からなくはないけど、
「世界は私に冷たい」と絶望するほどの状況だったかな?
親身になってくれる友人もいたし、一家の娘ナミは慕ってくれていたのに。
そのナミの前で、焼身自殺をするのは、ちょっと理解し難いものがあったなあ。
タイミング的にも唐突に感じたしね。ただ哀れでした。
私としては印象的で面白かったのは、
先輩メイド、ビョンシク(ユン・ヨジョン)のほうです。
仕事は完璧。作る料理は、食材も豪華で盛りつけも美しい。
余った分はちゃっかりいただいて、贅沢も味わっている。
しかし、彼女もずっと人間扱いされずにいたんでしょうね。
ウニと同じように先代の欲望のはけ口となっていたかも。
「この仕事は最悪。汚くて恥ずかしい」と不満に思っています。
「家政婦は見た」のごとく、この家で起きた事を奥様の母親に
知らせるのも仕事の一つ。
蔑まれている事を苦々しく思いながら、
表面的に一家に仕えると言う、割り切った強かさ、
彼女こそハウスメイドの生き方を体現しています。
中絶手術の時には陰で涙を流して人情味を感じさせるんですよね~
でも、ウニを雇った時から、不穏な状況になる事は
分かっていたはずなんだけどね・・・
最初から計算尽くだったとは思えないけど、
この一件で、一番スッとしたのは、この先輩メイドでしょうね。
冒頭の自殺にほとんどの人が無関心だったように、
この一家も、ウニの出来事は無かったかのよう。
ただラストに、ナミだけが一点を見つめる表情で、なんか病んでそう。
ブラックな結末でした。