コンテイジョン
2012-03-06(Tue)
そこにあるリアルな恐怖。
自分の無防備さにハッとした。

CONTAGION
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
製作:2011年 アメリカ
出演:*マット・デイモン *グウィネス・パルトロー *マリオン・コティヤール
*ローレンス・フッシュバーン *ジュード・ロウ *ケイト・ウィンスレット
「恐怖」は、ウィルスより早く感染する。米国・ロンドン・東京・香港で、咳と熱を発し急死する者が次々と出る。
新種のウィルスは世界中に蔓延し、人々を恐怖と混乱に陥れる。
世界保健機構(WHO)や米国疫病予防管理センター(CDC)は、
ウィルスの解明、発生源の特定、ワクチンの開発、
感染地区での医療体制整備など、対策に奔走する・・・
これは、感染パニックものとしては割と地味で、
必要以上に騒ぎを盛り上げる事なく、
現実味を追求した堅実な作りになっています。新型インフルエンザの流行による騒ぎも記憶に新しいので、
絵空事でない危機、いつ起きても何の不思議も無い危機として、
ものすごくリアリティを感じました。
その分、目新しさは無いんだけれど。(^^;
ムズムズする気持ち悪さがありました。
真実を隠しておきたがる政府上層部、
この機に乗じて金儲けを企む者、暴徒化する市民など、
大なり小なり絶対にあるもので、やっぱりね・・・と思いつつ観ました。
暴動に関しては日本ではあそこまでにならないと、震災時を
思い出してましたが、致死率の高い伝染病で、国が無対策となると、
映画のように都市機能がマヒして略奪も起きるのかも・・・??
私がゾッとしたのは、ネット情報の危うさ。
ネット情報の広がりは、ウィルス以上にスピードも速いし、
信憑性も曖昧。それに踊らされるのは恐怖ですよね。
世界中の誰もが発信出来るのだから、
悪意を持って発信する者も出てくるし、
悪意が無くても誤った情報を流してしまう者も出てくるから、
受け手は惑わされないようにしないといけないけど、難しい・・・
それからもう一つゾッとした事・・・接触や空中飛散で感染する事は、
充分に分かっているつもりだったけど、自分の無防備さを思い知らされました。
携帯(スマホ)やグラスがアップになる度に、
見えないウィルスが見えてきた~~!
家庭内でもそうだけど、外出先でかなり鈍感になっているんですよね。
あちこち触った手ですぐに目や鼻を触っちゃうしね。(><)
握手の起源は武器が無い事の証明という事だったのに、
それで感染し発病するとは皮肉なものです。
この映画、2日目から始まって、1日目で終わり、
ラストで感染源が判明すると言う上手い作り。
結局、森林伐採している人間のせい。手を洗ってない人間のせい。
こんな凄い豪華な顔ぶれを集める必要があったとも思えないけど、
そのおかげで群像劇がゴッチャにならずに、スンナリ理解できました。
それに、この有名俳優が死ぬわけない・・の暗黙のルール通りじゃ
なかったので、亡くなって驚いたりもしました。
醜い人間もいますが、最後まで使命を全うしようと人のために
頑張る人間も存在する事は確か。
恐怖に対抗できるのは冷静な判断と誠実な心でしょうね。
テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画
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コメント
それぞれの話が妙にリアルな感じで
怖かったりしました。
希望もある!それが救いでした。
それぞれのドラマが一人歩きすることなく見事に描かれていました
パンデミック物としてはなかなかの出来ではないでしょうか
すぐにスーパー襲撃やストに入るところなんかはいかにもアメリカ的でしたが^;
日本人だと律儀に物資支給も並んでそうなんですよね
ただ、情報操作の恐ろしさ(いまだとツイッターかな)や手洗い・うがいの大切さは身に沁みました
しばらくウイルス関係にかかっていないので、余計恐ろしくも感じましたね
こんにちは!
すごく身近な話に思えるリアリティがありました。
特に潜伏期間が短くて恐ろしい症状が出た上に
致死率が高いから、緊迫感がありましたね。
現実に、人や社会のために尽力している人がいるんですよね。
頭が下がります。
こんにちは!
群像劇でしたが、どのドラマも印象的でしたね。
映画としての娯楽性は出来るだけ排除したかのような、
現実的なパンデミック物でした。
日本人が暴徒化しない事は実証済みですからね(^^;
医師や看護士がストだなんて考えられませんよね~
ジュード・ロウが感染してレンギョウで治ったって言うの、信じそうだったわ。
これを見てから、いつも以上に手洗い・うがいをやってます(^▽^;)
豪華キャストだけど勢揃いのシーンはなくバラバラ出演でしたね!
リアルな内容で新型インフルエンザの時を思い出させます
あの時はマスクが消えたものね~ぇ
今でも病院ではマスクしてスリッパ履いたら靴下を履き替えてるよ
Dホフマンの「アウトブレイク」って感染映画は衝撃的でしたね~ぇ!
当たり前の事だけど手洗いとうがいは大切ですよね
はい、手洗いは丁寧にやってます。指の股や手の甲もお忘れなく!
外出時は、ほとんどマスクしてますので(化粧が手抜きでいい)、うがいをよく忘れます。
絵空事ではない描き方でしたね。有名俳優さんをあっけなく殺してしまうしっ。昔と違って、情報の手段が変化しているため、その辺りの描写もあってよかったです。
私も、やっぱ漢方か…と信じそうになった。
感染の経路確認は、本当にゾッとするものがあります。
レンタルDVDも怖いなぁって思ったのよ(笑)
こんにちは!
群像劇で、最初はバラバラだったドラマが最後に繋がるタイプのものが
あるけど、本作は最後まで交差する所が無かったね。
「アウトブレイク」は思い返してみるとこれよりエンターテイメント的かな。
そうそう3年前マスクが消えたりして、空港での水際作戦とかあったね。
出来あがったワクチンは子供とお年寄りから順番だったんだけど、
最終的にはワクチンが余っちゃったんだよね。日本でも多少パニくったね。
病院のスリッパを履いたら靴下まで替えるのか~そこまでやってなかった・・・
こんにちは!
手洗いとうがいはセットにすれば忘れませんよ。
うちは残った日本茶を急須にとっておいて、それでうがいをしてます(^^;
春先は多くの人がマスクをしているから、怪しまれなくて済むよね。(≧ε≦)
本作はとても現実的でした。
ネットで情報があっと言う間に広がるって言うのも、現代らしかったです。
ジュード・ロウは結局 仮病だったんですよね?
そこに騙されちゃった。映像で苦しむ姿を見せられたら信じちゃうだろうなあ。
えっ、レンタルDVDにもウィルス・・・!?(@_@;)
やっぱり手洗いだ~ 指の股や手の甲も~~
リアルで怖かったですー。
2日目から始まる演出も上手い。
見えないけど、菌はあっちこっちにうようよ潜んでるんですよね。
あの有名女優が咳き込み始めた途端、見てる私まで息苦しくなってしまいました=3
こんにちは!
普通に起きそうなパンデミックだったので、恐怖感がありましたね。
でも、そんなに驚くような内容では無かったんだけど(^^;
2日目から始まって、1日目を最後に見せるのは良かったよね☆
最初の奥さんじゃなくて、CDCの女医さんだっけ?あの人が
感染した時、『そ、そんな・・・』ってすごく気の毒になりました。
菌はすぐに広がるから、一人一人が気を付けないとって思ったわ。
確かに目新しさはありませんでしたけど、広まっていく様、特の序盤の緊迫感はよかったですね。登場人物たちの手が恐怖を生んでいました。
>この有名俳優が死ぬわけない・・の暗黙のルール通りじゃなかったので
有名人でもウィルスは平等に広まってしまうということだったのかもしれませんね。(^^)
まぁ、死んでも録画ビデオで散々出ている人もいましたけど。(^^;
トラックバックありがとうございました。
こちらからもさせていただきました。
こんにちは!
感染してすぐに発症し致死率が高いから恐怖感がありましたね。
特に亡くなっていく時の苦しみ方がいや~な感じでした。
そうですよね、誰であろうと見えないウィルスは、
手や空気を介して広まっていくのが、よく分かりました。
これを見た後は、手の菌などに敏感になってすごく注意してたのに、
もう今またいい加減になってる・・・
喉元過ぎれば熱さを忘れるで、ダメですね~(^^;
YANさんこんにちは
こんな豪華俳優陣集めたパニックものってどうなの??って映画予告の時は思ってたけど
全然違う社会派ドラマだったね
これはめっちゃ気に入った
起こり得るいろんな話が同時進行するけど、解りやすいよね
私、ウイルスネタとは全然関係ないけど、妻が死ぬちょっと前に元彼と密会したことを知らされるマットがかわいそーで(笑←わらってる場合か!!)
それでも怒りより悲しみが強くて、彼女がどう感染したか突き止めようとする静かな行動がよかったと思いましゅ
こんにちは!
脱帽ときましたか。(^m^ )
そこまで私は感動しなかったけど(^^;
すごくリアルな社会問題を分かり易く描いていたし、
どれも現実に怒りそうな事ばかりだったから、
堅実に作った作品だと思いました。
妻が浮気しててマットが気の毒なのに、なに笑ってるの~!( ̄□ ̄;)
いかん、私もつられて笑えてきた(^▽^;)
マットはショックを受けながらも耐えてたね~(≧ε≦)プ・・ププ止まらん・・
作品に感動したっていうよりも
上手く作ったなって部分の感動です
最近トラックバックが半分くらいしか反映されてないね
時間がある時 もう1回してみよう
またのお越しをありがとうございます☆
作りは良かったよね。
パニックの中にドラマやサスペンスが盛り込まれていて、
ラストにハッとさせられたもんね。
TBいっぱい届いてま~す、成功してるようです。
元は、コウモリなんでしたっけ? ブタ?
私が演じるんだったら、ケイト・ウィンスレットの役を選びますね。いちばん印象的で得な役だもん。
こちらにも、どうも~
もう忘れちゃったけど、ウィルスがコウモリからブタに運ばれて、
新種に変化したんだったかな? 普通にありそうな話でしたね。
ボーさんに映画のオファーは来ませんから、そんな選択は無駄でございます。
現実で、命を差し出す覚悟で使命を全うするような人になって下さい。(≧ε≦)
今作は予告を見て、
「なんて豪華な出演者!!」
と期待して観たら、意外にエンタメ性を抑えた社会派作品でした。
そして、この抑えた感じがストーリーとあっていて好感触。
ただ、欲を言えばこの豪華な出演者達を、もっとふんだんに絡ませてほしかったなぁと。
こんにちは!
なんだか割と普通な内容の作品でしたね~
エンタメ性はほとんど無くて、淡々とした作りでした。
リアルな恐怖は伝わりましたけどね、
でも知ってる内容が多かったですよね。
この作品にしては、豪華過ぎる出演者がもったいなかったような・・・(^^;
監督の人望で集まったんでしょうか??
YANさん、こんばんわ。
土曜日に近所で落雷があって
PCとネット環境が壊れてしまいました。
復旧後にゆっくりとレスします。
すいません。
それじゃ、また。
ヤンさんですよね。
あちこちで大雨の被害が出てますが、
ご近所さんで落雷があっても、周囲に電気関係の
影響が出るんですね。早く復旧するといいですね!
いろいろ設定し直しで大変でしょうから、
コメントはいつでもかまいませんよ。
無理なさらないように。
YANさん、こんにちは。
PCがまだ復旧してませんが、
ネットは何とか復旧しつつあります。
やはりインターネットって便利ですね。
それでも使い方を誤れば、
この映画のように危険なものになるのですが、、、
映画は地味で淡々と進むのですが、それでも、
恐怖は十分に感じることが出来ました。
有名俳優でも死んでしまったのには、びっくり、でしたね。
それが監督の狙いだったのかもしれません。
見せ方はとても上手でした。
それじゃ、また。
こんにちは!
大変でしたね。
インターネットは今や生活に欠かせないものと言う事が、
出来ないとなると、よく分かりますよね。
確かに、それと共に危険性もあるんですよね。
どれが正しい情報か、分かり難かったりします。
この感染パニックは、とても身近なものとして描かれていました。
すぐ隣にある恐怖でしたね。
出演俳優が豪華で、こちらは見て楽しめたけど、
彼らである必要があったのかな?とも思いました。
誰であろうとウィルスは襲ってくるという事でしょうか。
パンデミックもの。なんちゅう豪華なキャスト!それを惜しげもなく女優を殺しちゃうんだからまた凄いや。
新種ウィルスの感染拡大は怖い。またも世間ではインフルエンザが流行ってますが、もっと感染症状が酷くて感染源が不明なもので、情報操作だってされてるんじゃない...
インフルエンザ流行中にコレですか(笑)手洗いとうがいはまめに致しましょう。マスクも、人混みでは特につけた方がいいですよね。実際、電車乗って風邪がうつったことは何度もあ ...
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制作国:アメリカ 制作年:2011年
香港出張からアメリカに帰国し...
人間は日に2000~3000回、顔を触る。 公開年2011年(Contagion)制作国アメリカ監督スティーブン・ソダーバーグ原作制作マイケル・シャンバーグ、ステイシー・シャー、グレゴリー・ジェイコブス制作総指揮ジェフリー・スコール、マイケル・ポレール、ジョナサン・キング脚本…
これは!!うまいっ
うますぎるぞソダーバーグ
豪華キャスト使っただけある
使わなくてもよかったけど使っただけある
感動した
ウイルス蔓延映画だけど 実際に起こりそうな諸問
2011年制作 米
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
≪キャッチコピー≫
『【恐怖】は、ウイルスより早く感染する。』
≪ストーリー≫
ミッチの妻・ベスは、香港への出張後にシカ...
娯楽性を極力排して、パンデミックをリアルに描いた映画。
だからこそ、人々のリアルな心情と行動が焙り出される。
家族を守るだけが精一杯の男。
命懸けで感染拡大を阻止しよう