BIUTIFUL ビューティフル / ハモンハモン
2012-02-27(Mon)
ハビエル・バルデム出演の作品を新旧2本。振り幅が凄過ぎる!
まず「BIUTIFUL ビューティフル」
2010年度アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品
“絶望”の部分が多くて、なかなか“光”の存在を見つけられない。
懸命に生きる姿に感動の涙や輝かしさと言うものは無かった。
ハビエル・バルデムの圧倒的な力強さと存在感が素晴らしい!

監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
製作:2010年 スペイン・メキシコ
アソシエイト・プロデューサー:アルフォンソ・キュアロン ギレルモ・デル・トロ
出演:*ハビエル・バルデム *マリセル・アルバレス *エドゥアルド・フェルナンデス
*ディアリャトゥ・ダフ *チェン・ツァイシェン
“絶望”の中にも必ず“光”は存在する。
不法移民や貧困層が溢れるバルセロナの裏社会が舞台。
主人公ウスバル(ハビエル・バルデム)は、移民や不法滞在者への
仕事斡旋や警察への仲介、時には霊媒者として死者の声を聞く事で、
生計を立て、2人の子供を育てていた。
妻マランブラ(マルセル・アルバレス)は双極性障害を患い、
常に精神不安定なので別れて暮らしている。
ある時、ウスバルは末期癌で余命2カ月と宣告される。
物語は、残された時間を懸命に生き抜くウスバルの姿を描いていく・・・
身辺整理をし、人のためにやれる事はやろうと、
中国・セネガルなどの移民達にも思いやりを示しますが、
その日その日を暮らすのに精一杯な状況では、
全てが裏目に出て、上手くいきません。
何より、一番気にかかるのは残されてしまう子供達。
最近は病状が回復してきたと言う妻に託そうとするも、
これまた上手くいきません。
人生の末期をどう生きるのか?
仕事も環境も劣悪な中、
一人で必死に模索する姿が痛いほどに突き刺さってきます。
まず「BIUTIFUL ビューティフル」
2010年度アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品
“絶望”の部分が多くて、なかなか“光”の存在を見つけられない。
懸命に生きる姿に感動の涙や輝かしさと言うものは無かった。
ハビエル・バルデムの圧倒的な力強さと存在感が素晴らしい!

監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
製作:2010年 スペイン・メキシコ
アソシエイト・プロデューサー:アルフォンソ・キュアロン ギレルモ・デル・トロ
出演:*ハビエル・バルデム *マリセル・アルバレス *エドゥアルド・フェルナンデス
*ディアリャトゥ・ダフ *チェン・ツァイシェン
“絶望”の中にも必ず“光”は存在する。
不法移民や貧困層が溢れるバルセロナの裏社会が舞台。
主人公ウスバル(ハビエル・バルデム)は、移民や不法滞在者への
仕事斡旋や警察への仲介、時には霊媒者として死者の声を聞く事で、
生計を立て、2人の子供を育てていた。
妻マランブラ(マルセル・アルバレス)は双極性障害を患い、
常に精神不安定なので別れて暮らしている。
ある時、ウスバルは末期癌で余命2カ月と宣告される。
物語は、残された時間を懸命に生き抜くウスバルの姿を描いていく・・・
身辺整理をし、人のためにやれる事はやろうと、
中国・セネガルなどの移民達にも思いやりを示しますが、
その日その日を暮らすのに精一杯な状況では、
全てが裏目に出て、上手くいきません。
何より、一番気にかかるのは残されてしまう子供達。
最近は病状が回復してきたと言う妻に託そうとするも、
これまた上手くいきません。
人生の末期をどう生きるのか?
仕事も環境も劣悪な中、
一人で必死に模索する姿が痛いほどに突き刺さってきます。
これはハビエル・バルデムでなければ、とても観られなかったでしょう。
絶望的で重く、なかなか“光”が見えないのがしんどい・・・
ハビエルは苦悩する内面を自然に見せていきます。
濃い顔立ちで、しかもむさ苦しい姿がアップになるのだから、
苦手な人にとってはダメかもしれないけど(^^;
渾身の演技は掛け値なしで素晴らしい!
ハビエルは本作で、カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞。
普通だったら、死ぬ前に良い人生だったと思えるような
出来事があって感動の涙に包まれる展開になったりするもの。
しかし、本作はそんな安易な温かさはありません。
どこまでも悲痛で過酷。
これが現実だと突き付けてくるような厳しさがあります。
そんな中にも、家族で食卓を囲み笑い合う一瞬の幸せもある。
何気ないひと時とラストに、“光”があったと言えるでしょうね。
オープニングとラストは同じ映像が繰り返されますが、
ラストになって、誰のどんなシーンかと意味が分かります。
現世に思いが残っていて成仏できない少年のエピソードが
あったけど、ウスバルは子供達に愛情を伝え、
納得できたのであちらの世界に行く事が出来たという事ですよね。
父から子へお守りの石や指輪と共に、思い出や愛情を残せた。
そして旅立ちの日には、ずっと思い続けてきた父が
ウスバルを迎えに来てくれた。
穏やかな笑顔で歩いて行くウスバルにちょっと安心しました。
ウスバルがすっと父を思っていたように、
子供達もずっとウスバルを思い続けるだろうし、
いずれ、あの林で父子が再会できると思えば、
死は全ての終わりじゃない。
(それでも現実を生きていく子供達はとても気掛かりですが・・・)
「BIUTUFUL」は、父が娘から「ビューティフルの綴りは?」と
聞かれて「発音通りだ」と誤って答えたものです。
決して美しいとは言えないものだったけど、
懸命に生き抜いたウスバルの姿は、間違った綴りの
BIUTIFULそのものとして、目に焼きつきました。
霊感のせいで、天井に張りつく死体や蛾が出てきたり、
蜘蛛やクジラや鳥など暗示的な不気味さもあり、
映像としてもいろいろ凝っていて、後を引く映画でした。
「ハモンハモン」

JAMON JAMON
HAM HAM
監督:ビガス・ルナ
製作:1992年 スペイン
出演:*ペネロペ・クルス *ハビエル・バルデム *アンナ・ガリエナ
*ジェルディ・モリャ *ステファニア・サンドレッリ
ちょうどBSで放送していた、23才のハビエル・バルデムと
18才のペネロペ・クルスが共演している本作を観ました。
現在2人は結婚していますが、雰囲気ピッタリの夫婦だな~♪
しっかし、「BIUTIFULビューティフル」の後で、これは力が抜ける(^▽^;)
今や大スターの2人が、よくこんなムチャクチャな映画で、
あられもない姿を見せていたものだ。
美しい娘シルヴィア(ペネロペ)は会社社長の
息子ホセ(ジョルディ・モリャ)と恋に落ち、子供を身ごもる。
しかし金持ちの母コンチータ(ステファニア・サンドレッリ)は
セクシーな男ラウル(ハビエル・バルデム)を雇って、
恋人達の仲を裂こうとする。
ここまでだと、若い3人の三角関係のような話かと思いますよね。
ところが、シルヴィアの母カルメン(アンナ・ガリエナ)は娼婦で、
ホセとも関係を持ち、ホセの父親マヌエル(ファン・ディエゴ)とも
関係を持っている!
それに加えて、ホセの母は自分が雇ったラウルに惚れちゃって、
ここも関係が出来る。
母親と言っても、2人とも美人でものすごくセクシーだから、
若者との絡みは全く違和感がありません。
その上、シルヴィアはなんと、ホセの父親とも??
純粋な愛なんてどこにも無くて、ストーリーもいい加減で、
とにかく男女の絡みばっかり。
ペネロペは18歳なのに脱ぎっぷりがいいです。
んもう~~皆どれだけ発情してんだ~~
六角関係になって、グチャグチャ。笑えます。
これが、カラッとして情熱的なスペインの風土なのかな~
#1992年 ヴェネチア国際映画祭 銀獅子賞 受賞
関連記事*****
「21グラム」
「バベル」
「海を飛ぶ夢」
「ノーカントリー」
「それでも恋するバルセロナ」
絶望的で重く、なかなか“光”が見えないのがしんどい・・・
ハビエルは苦悩する内面を自然に見せていきます。
濃い顔立ちで、しかもむさ苦しい姿がアップになるのだから、
苦手な人にとってはダメかもしれないけど(^^;
渾身の演技は掛け値なしで素晴らしい!
ハビエルは本作で、カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞。
普通だったら、死ぬ前に良い人生だったと思えるような
出来事があって感動の涙に包まれる展開になったりするもの。
しかし、本作はそんな安易な温かさはありません。
どこまでも悲痛で過酷。
これが現実だと突き付けてくるような厳しさがあります。
そんな中にも、家族で食卓を囲み笑い合う一瞬の幸せもある。
何気ないひと時とラストに、“光”があったと言えるでしょうね。
オープニングとラストは同じ映像が繰り返されますが、
ラストになって、誰のどんなシーンかと意味が分かります。
現世に思いが残っていて成仏できない少年のエピソードが
あったけど、ウスバルは子供達に愛情を伝え、
納得できたのであちらの世界に行く事が出来たという事ですよね。
父から子へお守りの石や指輪と共に、思い出や愛情を残せた。
そして旅立ちの日には、ずっと思い続けてきた父が
ウスバルを迎えに来てくれた。
穏やかな笑顔で歩いて行くウスバルにちょっと安心しました。
ウスバルがすっと父を思っていたように、
子供達もずっとウスバルを思い続けるだろうし、
いずれ、あの林で父子が再会できると思えば、
死は全ての終わりじゃない。
(それでも現実を生きていく子供達はとても気掛かりですが・・・)
「BIUTUFUL」は、父が娘から「ビューティフルの綴りは?」と
聞かれて「発音通りだ」と誤って答えたものです。
決して美しいとは言えないものだったけど、
懸命に生き抜いたウスバルの姿は、間違った綴りの
BIUTIFULそのものとして、目に焼きつきました。
霊感のせいで、天井に張りつく死体や蛾が出てきたり、
蜘蛛やクジラや鳥など暗示的な不気味さもあり、
映像としてもいろいろ凝っていて、後を引く映画でした。
「ハモンハモン」

JAMON JAMON
HAM HAM
監督:ビガス・ルナ
製作:1992年 スペイン
出演:*ペネロペ・クルス *ハビエル・バルデム *アンナ・ガリエナ
*ジェルディ・モリャ *ステファニア・サンドレッリ
ちょうどBSで放送していた、23才のハビエル・バルデムと
18才のペネロペ・クルスが共演している本作を観ました。
現在2人は結婚していますが、雰囲気ピッタリの夫婦だな~♪
しっかし、「BIUTIFULビューティフル」の後で、これは力が抜ける(^▽^;)
今や大スターの2人が、よくこんなムチャクチャな映画で、
あられもない姿を見せていたものだ。
美しい娘シルヴィア(ペネロペ)は会社社長の
息子ホセ(ジョルディ・モリャ)と恋に落ち、子供を身ごもる。
しかし金持ちの母コンチータ(ステファニア・サンドレッリ)は
セクシーな男ラウル(ハビエル・バルデム)を雇って、
恋人達の仲を裂こうとする。
ここまでだと、若い3人の三角関係のような話かと思いますよね。
ところが、シルヴィアの母カルメン(アンナ・ガリエナ)は娼婦で、
ホセとも関係を持ち、ホセの父親マヌエル(ファン・ディエゴ)とも
関係を持っている!
それに加えて、ホセの母は自分が雇ったラウルに惚れちゃって、
ここも関係が出来る。
母親と言っても、2人とも美人でものすごくセクシーだから、
若者との絡みは全く違和感がありません。
その上、シルヴィアはなんと、ホセの父親とも??
純粋な愛なんてどこにも無くて、ストーリーもいい加減で、
とにかく男女の絡みばっかり。
ペネロペは18歳なのに脱ぎっぷりがいいです。
んもう~~皆どれだけ発情してんだ~~
六角関係になって、グチャグチャ。笑えます。
これが、カラッとして情熱的なスペインの風土なのかな~
#1992年 ヴェネチア国際映画祭 銀獅子賞 受賞
関連記事*****
「21グラム」
「バベル」
「海を飛ぶ夢」
「ノーカントリー」
「それでも恋するバルセロナ」