ゴーストライター
2012-02-21(Tue)
主人公は徹頭徹尾ゴーストだったと言うシュール・ブラックな話?
ミステリーとしては突っ込みたくなる所が多いんだけど・・・(^^;
グイグイ引っ張っていくサスペンスフルなムードがとても良かった。

THE GHOST WRITER
監督:ロマン・ポランスキー
製作:2010年 フランス・ドイツ・イギリス
出演:*ユアン・マクレガー *ピアース・ブロスナン *キム・キャトラル
*オリヴィア・ウィリアムズ *トム・ウィルキンソン
知りすぎた、男(ゴースト)――。
元英国首相アダム・ラング(ピアース・ブロスナン)の自叙伝執筆を
引き受ける事になったゴーストライター(ユアン・マクレガー)は、
ラングが滞在するアメリカ東海岸の孤島に行く。
不可解な死を遂げた前任者の後を継ぎ、残された原稿を基に
仕事を進めていくが、前任者が隠しておいたメモを見つけ、
ゴーストは徐々にラングの過去や前任者の死に
疑問を持つようになる・・・
ネタバレあるかも
ミステリーとしては突っ込みたくなる所が多いんだけど・・・(^^;
グイグイ引っ張っていくサスペンスフルなムードがとても良かった。

THE GHOST WRITER
監督:ロマン・ポランスキー
製作:2010年 フランス・ドイツ・イギリス
出演:*ユアン・マクレガー *ピアース・ブロスナン *キム・キャトラル
*オリヴィア・ウィリアムズ *トム・ウィルキンソン
知りすぎた、男(ゴースト)――。
元英国首相アダム・ラング(ピアース・ブロスナン)の自叙伝執筆を
引き受ける事になったゴーストライター(ユアン・マクレガー)は、
ラングが滞在するアメリカ東海岸の孤島に行く。
不可解な死を遂げた前任者の後を継ぎ、残された原稿を基に
仕事を進めていくが、前任者が隠しておいたメモを見つけ、
ゴーストは徐々にラングの過去や前任者の死に
疑問を持つようになる・・・
ネタバレあるかも
古い推理小説を読み進めていくような感覚で観ました。
灰色の空と海や、高級感あっても無味乾燥な邸宅など、
映像全体に、雰囲気があるんですよね~
そして登場人物がみんな怪しく見える。 家政婦までも(^^;
配役が良くて、どの人も役柄にピッタリ。
人気はあるけど中身がたいして無さそうな元首相にピアース・ブロスナン。
知的で意志が強そうな妻にオリヴィア・ウィリアムズ。
豊満で秘書以上の仕事もしてそうな女にキム・キャトラル(SATCのサマンサ!)
ユアンはいつのまにか巻き込まれてしまった
普通の人にこれまたピッタリ!
主人公は特に頭が切れるわけでもなく、
運動神経が抜群ってわけでもないので、
シャープな謎解きもハデなアクションも無いんですよね。
流れに沿っていくうちに、国家を揺るがすような秘密を
知ってしまうという形です。
米CIAが他国の政治に関与しているというのは、
現実にありそうですよね。
陰謀を知ったゴーストは、してやったりと妻にメモを渡すも、
ラストに原稿が舞い散るという鮮やかな幕切れ。
このシーンも凝っていて、なかなか素敵な映像でした。
突っ込み所はいろいろあるけど、その一部としては、
写真の裏にメモされた電話番号に自分の携帯からかけてしまった事。
その電話の主に助けを求めた事。
その相手はイギリスにいるかと思ったら直接会いに来た事。
大きな秘密のはずがネット上に出ている事。
狙われていた原稿なのに、ラング死後は扱いが雑だった事などなど・・
ミステリーにはあまり重きを置いてなかったのかも?
まあ、突っ込んでも意味が無いのかもしれません。
結局、主人公は最初から最後までゴーストのままでした。
彼のやった事は社会に何の影響も及ぼさなかった。
ずっと彼の目線でハラハラドキドキしてきたけど、
終わってみれば、彼の存在すらまるで無かったかのよう。
この映画は「ラングにまつわる陰謀」と言うより、
「名も無き男のブラックな話」に思えてきたなあ・・・
皮肉でシュールな印象が残りました。
雰囲気がとても魅力的、クラシカルな味わいと
テンポの良さで、最後まで楽しめた作品です。
*2010年 ベルリン国際映画祭 銀熊賞(監督賞)受賞
灰色の空と海や、高級感あっても無味乾燥な邸宅など、
映像全体に、雰囲気があるんですよね~
そして登場人物がみんな怪しく見える。 家政婦までも(^^;
配役が良くて、どの人も役柄にピッタリ。
人気はあるけど中身がたいして無さそうな元首相にピアース・ブロスナン。
知的で意志が強そうな妻にオリヴィア・ウィリアムズ。
豊満で秘書以上の仕事もしてそうな女にキム・キャトラル(SATCのサマンサ!)
ユアンはいつのまにか巻き込まれてしまった
普通の人にこれまたピッタリ!
主人公は特に頭が切れるわけでもなく、
運動神経が抜群ってわけでもないので、
シャープな謎解きもハデなアクションも無いんですよね。
流れに沿っていくうちに、国家を揺るがすような秘密を
知ってしまうという形です。
米CIAが他国の政治に関与しているというのは、
現実にありそうですよね。
陰謀を知ったゴーストは、してやったりと妻にメモを渡すも、
ラストに原稿が舞い散るという鮮やかな幕切れ。
このシーンも凝っていて、なかなか素敵な映像でした。
突っ込み所はいろいろあるけど、その一部としては、
写真の裏にメモされた電話番号に自分の携帯からかけてしまった事。
その電話の主に助けを求めた事。
その相手はイギリスにいるかと思ったら直接会いに来た事。
大きな秘密のはずがネット上に出ている事。
狙われていた原稿なのに、ラング死後は扱いが雑だった事などなど・・
ミステリーにはあまり重きを置いてなかったのかも?
まあ、突っ込んでも意味が無いのかもしれません。
結局、主人公は最初から最後までゴーストのままでした。
彼のやった事は社会に何の影響も及ぼさなかった。
ずっと彼の目線でハラハラドキドキしてきたけど、
終わってみれば、彼の存在すらまるで無かったかのよう。
この映画は「ラングにまつわる陰謀」と言うより、
「名も無き男のブラックな話」に思えてきたなあ・・・
皮肉でシュールな印象が残りました。
雰囲気がとても魅力的、クラシカルな味わいと
テンポの良さで、最後まで楽しめた作品です。
*2010年 ベルリン国際映画祭 銀熊賞(監督賞)受賞