愛する人
2012-02-06(Mon)
愛する人・・・母。無償の愛を注ぐ人。
良質の作品でした。

MOTHER AND CHILD
監督:ロドリゴ・ガルシア
製作:2009年 アメリカ・スペイン
出演:*ナオミ・ワッツ *アネット・ベニング *ケリー・ワシントン
*ジミー・スミッツ *サミュエル・L・ジャクソン *デヴィッド・モース
私も愛をつないでゆきたい、母のようにーーー。
様々な母と娘を登場させて、
母である事、母になる事を描いて行く群像劇。
いろいろな事情を抱えた女性達が、
それぞれ別々の物語を展開していきます。
37年前に14歳で出産したが、赤ちゃんを養子に出した事で、
自責の念や母とのわだかまりを引きずっているカレン(アネット・ベニング)。
母の愛情を知らずに育ち、長年独りで生きる事を貫き、
人との深い関わりを避けてきたエリザベス(ナオミ・ワッツ)。
この2人が中心となっていますが、子供が出来ず養子を望むルーシー
(ケリー・ワシントン)や、ルーシーの母、カレンの母、家政婦の母娘、
妊婦レイと母、盲目の少女など、どの登場人物も意味があって、
欠かすことが出来ません。
良質の作品でした。

MOTHER AND CHILD
監督:ロドリゴ・ガルシア
製作:2009年 アメリカ・スペイン
出演:*ナオミ・ワッツ *アネット・ベニング *ケリー・ワシントン
*ジミー・スミッツ *サミュエル・L・ジャクソン *デヴィッド・モース
私も愛をつないでゆきたい、母のようにーーー。
様々な母と娘を登場させて、
母である事、母になる事を描いて行く群像劇。
いろいろな事情を抱えた女性達が、
それぞれ別々の物語を展開していきます。
37年前に14歳で出産したが、赤ちゃんを養子に出した事で、
自責の念や母とのわだかまりを引きずっているカレン(アネット・ベニング)。
母の愛情を知らずに育ち、長年独りで生きる事を貫き、
人との深い関わりを避けてきたエリザベス(ナオミ・ワッツ)。
この2人が中心となっていますが、子供が出来ず養子を望むルーシー
(ケリー・ワシントン)や、ルーシーの母、カレンの母、家政婦の母娘、
妊婦レイと母、盲目の少女など、どの登場人物も意味があって、
欠かすことが出来ません。
カレンは養子に出した娘の事が片時も頭から離れず、
語りかけるように手紙を書きます。
母の介護をしながらも、どこか母を恨んでいましたね。
母の死をきっかけに、家政婦から 母がカレンの人生を
台無しにしたと言って自分を責めていた事を聞きます。
なぜ直接自分に話してくれなかったとカレンは泣くんですが、
母を寄せ付けなかったのはカレンの方でした。
自らを省みて、やっと母を許す気持ちになり、
頑なだった心もほぐれていきます。
このアネット・ベニングの表情の変化が素晴らしくて感動もの!
同僚パコの愛を受け入れ、柔らかくなった彼女は、
家政婦の娘の無邪気な姿にも愛情を感じるようになります。
やっと母性に目覚めた顔になるんですよね。
一方、17歳で卵管結紮をし、独りで自立して生きる覚悟だった
エリザベスは、思わぬ妊娠をする。
お腹に芽生えた命に、自分を産んだ母への思いが強くなります。
前置胎盤でも自然分娩に拘ったのは、
赤ちゃんが生まれる瞬間を見たかったからでしょう。
母が自分を産んだ時どんな気持ちになったのか知りたかった。
赤ちゃんに対する思いより母に対する思いが強かったせいか?
彼女は母親にはなれなかった・・・
(母親になりたいなら、帝王切開を選ぶべきじゃない?)
37年間、もっと前に、互いに一度も会おうとしなかったのが
不思議なんだけど、重い問題なだけに、
大きなきっかけが無いと踏み切れなかったのかも。
エリザベスの赤ちゃんが黒人の上司との子供だったのが
運命の交わりとなって、その子を養子にしたルーシー。
あんなに望んでいた赤ちゃんなのに、夜泣きに疲れて
「全てを支配される」などと不満をもらします。
かけつけたルーシーの母が「母親になるのよ」と一喝!
母と言うものは、自分の事は後回しにして、
子供の事を真っ先に考える。
血の繋がりに関係無く、無償の愛を注ぐものなんです。
赤ちゃんを産んだだけで、本当の母親になれるわけではない。
そして、その愛は母から子へ受け継がれていきます。
別々の運命が一つに繋がるも、
決してハッピーエンドじゃないんですが、
新しい命と共に、未来に向けて歩み出したようで、
彼女達の笑顔に嬉しくなりました。
語りかけるように手紙を書きます。
母の介護をしながらも、どこか母を恨んでいましたね。
母の死をきっかけに、家政婦から 母がカレンの人生を
台無しにしたと言って自分を責めていた事を聞きます。
なぜ直接自分に話してくれなかったとカレンは泣くんですが、
母を寄せ付けなかったのはカレンの方でした。
自らを省みて、やっと母を許す気持ちになり、
頑なだった心もほぐれていきます。
このアネット・ベニングの表情の変化が素晴らしくて感動もの!
同僚パコの愛を受け入れ、柔らかくなった彼女は、
家政婦の娘の無邪気な姿にも愛情を感じるようになります。
やっと母性に目覚めた顔になるんですよね。
一方、17歳で卵管結紮をし、独りで自立して生きる覚悟だった
エリザベスは、思わぬ妊娠をする。
お腹に芽生えた命に、自分を産んだ母への思いが強くなります。
前置胎盤でも自然分娩に拘ったのは、
赤ちゃんが生まれる瞬間を見たかったからでしょう。
母が自分を産んだ時どんな気持ちになったのか知りたかった。
赤ちゃんに対する思いより母に対する思いが強かったせいか?
彼女は母親にはなれなかった・・・
(母親になりたいなら、帝王切開を選ぶべきじゃない?)
37年間、もっと前に、互いに一度も会おうとしなかったのが
不思議なんだけど、重い問題なだけに、
大きなきっかけが無いと踏み切れなかったのかも。
エリザベスの赤ちゃんが黒人の上司との子供だったのが
運命の交わりとなって、その子を養子にしたルーシー。
あんなに望んでいた赤ちゃんなのに、夜泣きに疲れて
「全てを支配される」などと不満をもらします。
かけつけたルーシーの母が「母親になるのよ」と一喝!
母と言うものは、自分の事は後回しにして、
子供の事を真っ先に考える。
血の繋がりに関係無く、無償の愛を注ぐものなんです。
赤ちゃんを産んだだけで、本当の母親になれるわけではない。
そして、その愛は母から子へ受け継がれていきます。
別々の運命が一つに繋がるも、
決してハッピーエンドじゃないんですが、
新しい命と共に、未来に向けて歩み出したようで、
彼女達の笑顔に嬉しくなりました。