モールス
2012-01-24(Tue)
このリメイク作品、なかなか良かったです!
純愛が悲しく切なく感じられて、やっぱり胸が痛くなった・・・

LET ME IN
監督:マット・リーヴス
製作:2010年 アメリカ
出演:*コディ・スミット=マクフィー *クロエ・グレース・モレッツ
*イライアス・コティーズ *リチャード・ジェンキンス
最も切なくて、最も怖ろしい、イノセントスリラー
オリジナルの「ぼくのエリ・・・」がとても良かったので、
リメイクはどうなんだろうと、あまり期待していなかったけど、
ハリウッドらしくホラー度をアップした仕上げで、これも良かったです。
どうしても、凍てつく透明な空気感は土地柄で出せないんだけどね。
感想としては、オリジナルとほぼ同じです。
オリジナルを観た時に強く印象に残ったのは、
エリがなかなかに獣っぽいって事と、
オスカーの行く末が心配でとても切ないって事でした。
リメイクでは、まさにこの点が強調されていて、
とても分かり易い作品になっていたと思います。
ネタバレあります
本作のアビー(クロエ・グレース・モレッツ)が人を襲う時の姿は、
獣を超えモンスターと化していて、ドキッとするほどだった(><)
「女の子じゃない」という言葉が、「普通の人間じゃない」
と言う意味にハッキリと限定されていて、分かり易かったですね。
可愛らしい少女なんだけど、人の血を飲まなければ生きられない
・・・と言う正体が、かなりショッキングに描かれています。
最初に男が死ぬシーンで始まるのも、意味があったと思います。
この男の存在意義を強調してるんですよね。
死んだのはアビーの保護者だった老人です。
この老人、老いのせいで血を持ち帰るのに失敗し、
アビーに恐ろしい獣のような声で怒鳴りつけられる。
その時に、オリジナルには無かったセリフを言います。
「もう疲れたかもしれない・・・」と。
アビーは、自分を守ってくれる保護者である人間が
いないと、生きてゆけない。
その保護者が老いて役割を果たせなくなりそうな時期に、
アビーとオーウェン(コディ・スミット=マクフィー)は出会うんですね。
結末を知っているせいか、アビーがオーウェンを見る時、
次の保護者を探している目に見えてきたりして・・・(^^;
打算とか狡猾っていうのじゃなくて、もっと本能的な部分で、
探し求めているような感じを受けたなあ。
もちろん2人の間に、同じ孤独に生きる者同士の絆は
あったと思います。
特にオーウェンにとっては純愛でしたよね。
彼がアビーの正体を知った時に父に電話して
「人は邪悪になれるの?」と涙するシーンに、
彼の苦しみがよく出ていて、こちらまで胸が痛くなったわ~
(両親は全く彼を理解してないよね!)
オリジナルのオスカーより精神年齢が少し上に見えた。
オスカーはどこまで自分の行く末を理解しているのか
分からなかったけど、リメイクのオーウェンは、
アビーと老人が少年時代だった時のツーショット写真を見て、
その関係性を理解したみたいでしたね。
アビーは人を殺めるモンスターだけれども、
それは邪悪なんじゃなくて、生きるために仕方の無い事だと、
その悲しい宿命を彼は受け入れる。
そして、プールでの事件があり、互いに必要な存在なんだと
思いを強くするんですね。
親でも先生でもなく、彼の命を救ってくれたのはアビーなんだから。
だからこのラストのオーウェンは保護者になる覚悟の
出来た、少年から少し大人になった姿なんですよね。
思い出されるのは冒頭の老人。
彼の行く末は、あの老人と重なるかもしれない。(- -;)
そう思うとこれは残酷な話で、悲しく切ない思いが残ります。
関連記事*****
「ぼくのエリ 200歳の少女」
純愛が悲しく切なく感じられて、やっぱり胸が痛くなった・・・

LET ME IN
監督:マット・リーヴス
製作:2010年 アメリカ
出演:*コディ・スミット=マクフィー *クロエ・グレース・モレッツ
*イライアス・コティーズ *リチャード・ジェンキンス
最も切なくて、最も怖ろしい、イノセントスリラー
オリジナルの「ぼくのエリ・・・」がとても良かったので、
リメイクはどうなんだろうと、あまり期待していなかったけど、
ハリウッドらしくホラー度をアップした仕上げで、これも良かったです。
どうしても、凍てつく透明な空気感は土地柄で出せないんだけどね。
感想としては、オリジナルとほぼ同じです。
オリジナルを観た時に強く印象に残ったのは、
エリがなかなかに獣っぽいって事と、
オスカーの行く末が心配でとても切ないって事でした。
リメイクでは、まさにこの点が強調されていて、
とても分かり易い作品になっていたと思います。
ネタバレあります
本作のアビー(クロエ・グレース・モレッツ)が人を襲う時の姿は、
獣を超えモンスターと化していて、ドキッとするほどだった(><)
「女の子じゃない」という言葉が、「普通の人間じゃない」
と言う意味にハッキリと限定されていて、分かり易かったですね。
可愛らしい少女なんだけど、人の血を飲まなければ生きられない
・・・と言う正体が、かなりショッキングに描かれています。
最初に男が死ぬシーンで始まるのも、意味があったと思います。
この男の存在意義を強調してるんですよね。
死んだのはアビーの保護者だった老人です。
この老人、老いのせいで血を持ち帰るのに失敗し、
アビーに恐ろしい獣のような声で怒鳴りつけられる。
その時に、オリジナルには無かったセリフを言います。
「もう疲れたかもしれない・・・」と。
アビーは、自分を守ってくれる保護者である人間が
いないと、生きてゆけない。
その保護者が老いて役割を果たせなくなりそうな時期に、
アビーとオーウェン(コディ・スミット=マクフィー)は出会うんですね。
結末を知っているせいか、アビーがオーウェンを見る時、
次の保護者を探している目に見えてきたりして・・・(^^;
打算とか狡猾っていうのじゃなくて、もっと本能的な部分で、
探し求めているような感じを受けたなあ。
もちろん2人の間に、同じ孤独に生きる者同士の絆は
あったと思います。
特にオーウェンにとっては純愛でしたよね。
彼がアビーの正体を知った時に父に電話して
「人は邪悪になれるの?」と涙するシーンに、
彼の苦しみがよく出ていて、こちらまで胸が痛くなったわ~
(両親は全く彼を理解してないよね!)
オリジナルのオスカーより精神年齢が少し上に見えた。
オスカーはどこまで自分の行く末を理解しているのか
分からなかったけど、リメイクのオーウェンは、
アビーと老人が少年時代だった時のツーショット写真を見て、
その関係性を理解したみたいでしたね。
アビーは人を殺めるモンスターだけれども、
それは邪悪なんじゃなくて、生きるために仕方の無い事だと、
その悲しい宿命を彼は受け入れる。
そして、プールでの事件があり、互いに必要な存在なんだと
思いを強くするんですね。
親でも先生でもなく、彼の命を救ってくれたのはアビーなんだから。
だからこのラストのオーウェンは保護者になる覚悟の
出来た、少年から少し大人になった姿なんですよね。
思い出されるのは冒頭の老人。
彼の行く末は、あの老人と重なるかもしれない。(- -;)
そう思うとこれは残酷な話で、悲しく切ない思いが残ります。
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