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悪人
孤独感や寂寥感や閉塞感が痛いほどに突き刺さってきた・・・

悪人
監督:李相日
製作:2010年 日本
原作:吉田修一
出演:*妻夫木聡 *深津絵里 *岡田将生 *柄本明 *樹木希林 
*宮崎美子 *満島ひかり

ひとつの殺人事件。引き裂かれた家族。誰が本当の“悪人”なのか?

登場する若者は、誰もが上辺だけの人間関係しか築けていません。
人をからかい、その場限りの楽しさを求めるのみ。

出会い系サイト・・・男は下心のみで女に会うんじゃないの?と、
全く良いイメージがないのよね。
案の定、光代(深津絵里)と会う約束をした祐一(妻夫木聡)は、
食事やドライブもそっちのけで、ホテルへ行こうと誘い、
光代の顔を見ないように後ろから抱きます。
やっぱりね、出会い系サイトってそんなものでしょ。

ところが、分別のつきそうな30代の光代が、
「本気でメールを送った」と言います。
こういう手段でしか、人と出会うチャンスがないのか・・・と、
地方都市の現実を知って、軽いショックを受けました

光代の狭い世界。妹との対比で伝わってくる侘しさ。切ない。。。

初対面の祐一は死んだような目で冷淡だったけど、
実は彼も本気で人と触れ合いたい願望を持っていたので、
光代の言葉に心を動かされます。

祐一の生気の無い眼差しには、それなりの理由がありました。
小さい頃に母親に捨てられ、今は育ててくれた祖父母との生活。
海に阻まれた狭い漁村での鬱屈した毎日。

同じ孤独を抱いている2人が結びつくのは容易いでしょう。
だけどそのタイミングは皮肉にも少しズレていた・・・


罪を犯す人が本当の悪人とは言い切れなかったりします。
全くそのつもりは無かったのに、ほんのちょっとした弾みで
思わぬ方向へ転落してしまったという事もあるからね。
誰もが加害者あるいは被害者になり得るんですよね

事件に関わっている佳乃(満島ひかり)は打算的で、
他人を見下す心無い女。
増尾(岡田将生)は虚勢を張った軽薄な男。
よっぽど彼らの方が悪く見えるくらい。
彼らだけじゃなく、人は誰でも悪の部分を持っているし、
不運が重なる事で、誰もが人を殺める立場になってしまうかもしれない。
だけど、たいていはその手前で踏みとどまるのでは?


祐一は言う。もっと早くに光代に会っておけば良かったと。
光代に会う前は「女が悪いから当然だ」と思っていたが、
光代と会って、やった事が怖くなったと。
被害者佳乃の父(柄本明)が嘆く。
大切な人もいない人間が多過ぎると。

大切に思う人、守りたい人がいれば、
きっと人は、道を外さずにいられる。
物事に強く立ち向かっていける。

祐一がそれに気付いた時は、もう遅かった・・・なんと言う悲劇。

一方、加害者・被害者の家族も人生を狂わされます。
立場的に、祖母や両親の思いが一番心に響いてきたなあ。
どんな子でも、愛おしいし信じたいと思うし、
守るために自分が強くありたいと思うんですよね。


ラストに祐一は、光代をただの被害者にするために、
悪人を演じます
。これもまた切ない。けど希望もあるのかも。

加害者側に同情しそうなドラマだけど、
被害者側の父の感情もしっかり伝わってきました。
若者の孤独感・寂寥感・閉塞感、
肉親の悲しみ・怒り・苦しみが胸に突き刺さって来る
作品でした。

#2010年日本アカデミー賞 主演男優賞・主演女優賞・助演男優賞・
助演女優賞・音楽賞 受賞

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

Secret
(非公開コメント受付中)

後味の悪い作品
それぞれの演技は素晴らしい。

作中は勝手な人たちばかりな気もしますが、
どの人物も実際に居てるかも?って思えて、
そんな人たちが絡むと負しかないのか?って思うと
暗くなっちゃう。

ここまでならなくっても…現代は危うい状況なのかな?
夢眠さんへ
どの若者も(家族とかに)大切に思われている事に気付いてないし、
守りたいと思うものが無いもんだから、自分勝手なんですよね。
現代の人間関係の希薄さ・危うさがよく出てるなあって思いました。

でも現実は、誰もが負に向かうばかりじゃないものね。
殺伐とした中でも、大切なものが見えてる人もちゃんといるよね。

俳優さんたちは脇役まで全員が素晴らしい演技でした!
あれじゃあ・・・
YANさん、こんにちは^^
暑いですねぇ~~~ふぅーーー!

そうそう、そうなのよー。出会い系って、なんか良い印象がないわ・・・。もしも待ち合わせして、お茶とかドライブして、普通に会話して、意気投合したり、いい人だな・・・って感じて、そこから普通におつき合いして行って・・・って流れならまだしも、すぐにホテル。しかも、あんな風なぞんざいな扱いでされたら、私ならショックで、もう絶対会いたくないって思うなあ・・・。

とはいえ、とっても良い映画で、凄く印象に残る作品でした。本当は去年の映画なんだけど、私も今年見たんですよ。今年のマイベスト10に入って来るかも。
latifaさんへ
こんにちは!
毎日こんなに暑い日が続くとまいるよね~(><)

出会い系って詳しく知らないんだけど、ニュースでよく聞くから、
犯罪に繋がり易い気がして、イメージ的にどうもね。。。
あんな人の良さそうな祐一でもぞんざいな扱いするんだから、
相手が出会い系の場合、それが大半って事なのかな?
それでも、光代が祐一を引き留めたのは、妻夫木くんだからでしょう?(≧ε≦)
その前に私は、待ち合わせをする気にならないけどなあ。(^▽^;)

「本当の孤独」・・・確かに私は分かってないかもしれないけれど、
主人公たちは、あまりにも自分の孤独ばかり見つめ過ぎな気もしたわ。

まだ半年残ってるけど、ひょっとして年末の「マイベスト10」に
これが入って来る可能性があるんですね!
私はね~印象的な作品だけど、すごい好みって程では無かったです。(^^;

こんばんは!
こんにちは。
コメントをありがとうございます。
少し、忙しいので、自宅のパソコンも開いてない状態で、
ブログは、更新できないで、います。

この作品に漂う孤独感や希薄感というのは、良かったですね。
結局、祐一も光代も、たいへん勝手な人物だと思うんですよ。
でも、なにか、そのうしろめたさというのが、わかるような
気持ち悪さがあります。情感的で、すごくわかりやすい作品でした。
kinoさんへ
こんにちは!
お忙しい中、訪問してくださって、ありがとうございます☆
こんなに長い間、お休みなのは珍しいですよね。
また記事の更新を待ってますね~~!

人間関係が希薄な現代社会の陰の部分、
そこに漂う人の情感を、えぐるように描写してましたね。
2人の逃避行は結果として起きてしまった出来事で、ドラマを作っていたけど、
中心となるのは彼らの心情・・・孤独や閉塞感でしたね。
なんかずっと重く残ってる感じがします(^^;

こんにちは♪
誰でも持ってる孤独感が強く心に響いてきた作品でした
私も持ってると思う「誰かとつながりたい」って
ほんとの意味での地方都市ではないですが、人と人が出会って関係をつくっていくのって凄く難しくて奇跡なんですよね
YANさんのいわれているとおり、誰もが「悪人」になる可能性をひめているんだと思います
加害者側・被害者側の気持ちがそれぞれ伝わってくる良作でした

また、深津さんの方言が非常に可愛らしかったです(*ノノ) 
makiさんへ
こんにちは!
makiさんは北海道の方でしたよね。
そうするとまたこの映画がぐっと身近に捉えられるのかも。
そうでなくても、妻夫木くんと深津さんの演技から、
すっごく孤独感が伝わってきました!
なんか胸が痛くなるくらいの切なさでしたね~

誰もが悪人の要素を持っているけれども、
踏みとどまれる道も示してくれてましたね。
私はやっぱり親や祖母の立場に共感しちゃったなあ。(^^;

おおっ、今日はTB成功してますよ。

宗教色を強く感じました
YANさん、こんばんわ。

>人は誰でも悪の部分を持っているし、
>不運が重なる事で、誰もが人を殺める立場になってしまうかもしれない。
>だけど、たいていはその手前で踏みとどまるのでは?

って、確かにそのとおりですよね。
さらに、犯してしまった罪に向き合い、
その後の人生をやり直そうとすることもできる。
そんなことも感じました。

捨てられたと思い、でも灯台に戻ってきた佳乃。
それを見たときの妻夫木さんの表情が、
なんとも切なかったです。
ラストの泣きながらの笑顔も切なかったです。

それじゃ、また。
ヤンさんへ
こんにちは!
犯罪者となってしまった人の中には、
本当の悪人とやり直しが出来る人が存在するんですね。
主人公には、やり直しが出来るような希望が見えましたね。

その前に、不幸な加害者と被害者を出してしまう背景が、
しっかり描かれていて、現代の人間関係の希薄さや閉塞感が
全体に漂っていた気がします。
誰にでも大切に思ってくれる人は存在するという事に意識が行けば、
罪を犯さずに済むでしょうにね・・・
不幸な人を増やす事は極力避けたいですもんね。

やっとこさ、手がつけられました。どーも、より現実逃避しやすい欧米人の方が観たいという日が続いてた。この映画は、「誰が本当の悪人か」なんていうコピーもあったりしたんです ...
原作は数年前に読んだことがあるのですが、もう結構忘れちゃっている状態での映画鑑賞でした。
「私だけ置いていかんで!」 雨の中、ぽつんと置かれた光代の自転車。 国道沿いの紳士服売り場に勤める光代の前を、 車が人が、通りすぎていく。 ただ、それを見送っていくだけの毎日。 孤独な光代...
原作は未読。背景に出会い系というものがあって、薄っぺらい現代社会を比喩している。それと同じように軽い大学生と若い女の子がいて、孤独な青年と女性がいる。そしてその家族達も。描かれ方はリアルだ。 樹木希林さんも柄本明さんもいい演技をしていますが、妻夫木さん...
誰もが少しづつ愚かで、 誰もが少しづつ不器用で、 誰もが少しづつ身勝手で、 誰もが弱くて孤独で哀しい。 誰もが誰かにとっては憎い人で、 誰もが誰かにとっては大切な人。
ひとりごと
  
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■娘がミスチルのZEPPでのLIVEに当選した!凄い倍率だったのに。翌日のEXILEのチケットもゲット。最近、ついてるな~ 私もLIVEに行きたいな~ 10/23  
■ショッピングでポイントが溜まっていてスカートがかなり安く買えた! 得した気分☆ 10/21 
■半年以上、不明熱による通院を続けているけど、血液検査の結果がだんだん良くなって来て少し希望が見えてきた。それにしても未だに原因不明。10/17 
 
 
 -YAN-

 
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YAN

Author:YAN
生粋の名古屋人

映画は自宅鑑賞がほとんどです
自分の記憶の記録なので
ネタバレ多いです
愛情を込めて感想を
書いているつもり・・・ですが
文章はつたないです

音楽は70年代ROCKが好みです

「ネタバレあります」
→大きなネタバレ
「ネタバレあるかも」
→小さなネタバレ
となっています ご了承ください

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