ストーン
2011-06-07(Tue)
デ・ニーロとノートンの演技合戦が見もの☆
前半と後半とで2人は別人のようになる。
特にノートンの変身ぶりは凄かったです。

監督:ジョン・カラン
製作:2010年 アメリカ
出演:*ロバート・デ・ニーロ *エドワード・ノートン *ミラ・ジョヴォヴィッチ
悪を憎み続ける男 正義をあざわらう男 男たちを蝕む女---
そして理性は崩壊していく。
刑務所の仮釈放管理官ジャック(ロバート・デ・ニーロ)は定年間近。
最後に担当する事になったのがストーン(エドワード・ノートン)と
言う悪態をつく受刑者だった。
ストーンは美しい自分の妻ルセッタ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)を使って、
ジャックを誘惑させ、仮釈放に有利になるよう画策する。
甘美な罠に嵌り、しだいに理性を失っていくジャック。
ネタバレあります
その一方で、ストーンは「ズカンゴール音と命の神」という冊子を
読み、精神世界に目覚め、嵌り込んでいく。
人が神の真理を体験する時、音が聞こえると言う。
最初は小さな振動のような羽音だったりするが、
自分から聞こうと努力すれば、神の声も聞こえるようになると・・・
前半は、抑えのきかないイカレた男と、彼の仮釈放の行方を
握る冷静な男、と言う関係だったのが、
後半で、悟りの境地に入って落ち着き払ったストーンと、
自分の後ろめたさにアタフタするジャックという関係に
すっかり変化する所が面白かったですね。
宗教啓発的な映画か?とも思ったけど、
最終的には2人とも妻と別れたようで、
単純に「信じる者は救われる」って話でも無いような気がしてきました。
ジャックは若い頃のエピソードから、全くの善人には見えませんでしたね。
妻や娘に愛情が無く、仕事や信仰に対しても情熱が持てず、
同じ事を繰り返して、淡々と日々を過ごしてきた人という感じ。
味気ない人生の中で、美しい女性に誘惑されたら、
芯がシッカリと出来てないのですぐにグラつきます。
元々俗っぽい人間だったのでしょう。
その妻のマデリンは、夫の無関心を我慢するために、
信仰にのめり込みましたが、長い間 光の道は示されず、
壊れかけた家(=家庭)に閉じ込められてきました。
夫の浮気に気付き、お酒を飲んだりして自分を抑えてきたけど、
ラストに家が燃え、やっと解放されます。
「神の罰」とはジャックに下りた罰でしょう。
ストーンは短気でいい加減な男でしたが、
スピリチュアルな体験をしてから俗っぽさがすっかり無くなります。
出来事は神の計画の一部で、放火事件は自分が進化するために
起こるべき事だったと言うんですよね。
(それだと死んだ祖父母はどうなるの?と言いたいけど。)
暗喩的に、「魂の始まりは石(ストーン)。植物になって魚・鳥になって・・・
前世の罪を償って次の代の荷を減らしてゆく・・・」と出てきます。
この先、無欲で罪滅ぼしの精神を持って生きて行くんでしょうか・・?
ストーンと肉欲で繋がっていたリセッタには、全く信仰心が無く、
最終的にストーンとはズレが生じ別れる事になります。
俗っぽいまま、本能に従って、次の男を求めていく。
ジャックは妻を失い、退職し、一人ぼっちになった所で、
羽音を耳にします。彼にもやっと啓示が?
とりとめもなく書き出してみたけど、
何が言いたい作品なのか、やっぱりよく分からない。(^^;
結局、信仰にまつわる4人の心理を描いた話、
と言う事にしておこうか。(^▽^;)
前半と後半とで2人は別人のようになる。
特にノートンの変身ぶりは凄かったです。

監督:ジョン・カラン
製作:2010年 アメリカ
出演:*ロバート・デ・ニーロ *エドワード・ノートン *ミラ・ジョヴォヴィッチ
悪を憎み続ける男 正義をあざわらう男 男たちを蝕む女---
そして理性は崩壊していく。
刑務所の仮釈放管理官ジャック(ロバート・デ・ニーロ)は定年間近。
最後に担当する事になったのがストーン(エドワード・ノートン)と
言う悪態をつく受刑者だった。
ストーンは美しい自分の妻ルセッタ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)を使って、
ジャックを誘惑させ、仮釈放に有利になるよう画策する。
甘美な罠に嵌り、しだいに理性を失っていくジャック。
ネタバレあります
その一方で、ストーンは「ズカンゴール音と命の神」という冊子を
読み、精神世界に目覚め、嵌り込んでいく。
人が神の真理を体験する時、音が聞こえると言う。
最初は小さな振動のような羽音だったりするが、
自分から聞こうと努力すれば、神の声も聞こえるようになると・・・
前半は、抑えのきかないイカレた男と、彼の仮釈放の行方を
握る冷静な男、と言う関係だったのが、
後半で、悟りの境地に入って落ち着き払ったストーンと、
自分の後ろめたさにアタフタするジャックという関係に
すっかり変化する所が面白かったですね。
宗教啓発的な映画か?とも思ったけど、
最終的には2人とも妻と別れたようで、
単純に「信じる者は救われる」って話でも無いような気がしてきました。
ジャックは若い頃のエピソードから、全くの善人には見えませんでしたね。
妻や娘に愛情が無く、仕事や信仰に対しても情熱が持てず、
同じ事を繰り返して、淡々と日々を過ごしてきた人という感じ。
味気ない人生の中で、美しい女性に誘惑されたら、
芯がシッカリと出来てないのですぐにグラつきます。
元々俗っぽい人間だったのでしょう。
その妻のマデリンは、夫の無関心を我慢するために、
信仰にのめり込みましたが、長い間 光の道は示されず、
壊れかけた家(=家庭)に閉じ込められてきました。
夫の浮気に気付き、お酒を飲んだりして自分を抑えてきたけど、
ラストに家が燃え、やっと解放されます。
「神の罰」とはジャックに下りた罰でしょう。
ストーンは短気でいい加減な男でしたが、
スピリチュアルな体験をしてから俗っぽさがすっかり無くなります。
出来事は神の計画の一部で、放火事件は自分が進化するために
起こるべき事だったと言うんですよね。
(それだと死んだ祖父母はどうなるの?と言いたいけど。)
暗喩的に、「魂の始まりは石(ストーン)。植物になって魚・鳥になって・・・
前世の罪を償って次の代の荷を減らしてゆく・・・」と出てきます。
この先、無欲で罪滅ぼしの精神を持って生きて行くんでしょうか・・?
ストーンと肉欲で繋がっていたリセッタには、全く信仰心が無く、
最終的にストーンとはズレが生じ別れる事になります。
俗っぽいまま、本能に従って、次の男を求めていく。
ジャックは妻を失い、退職し、一人ぼっちになった所で、
羽音を耳にします。彼にもやっと啓示が?
とりとめもなく書き出してみたけど、
何が言いたい作品なのか、やっぱりよく分からない。(^^;
結局、信仰にまつわる4人の心理を描いた話、
と言う事にしておこうか。(^▽^;)