闇の列車、光の旅
2011-05-21(Sat)
また偶然にも移民が出てくる映画だった。(゚o゚) 3本連続☆
これは中米の本当に過酷で厳しい現実を見せる映画。
青春ラブストーリーの要素も加わってます。

監督:ケイリー・ジョージ・フクナガ
製作:2009年 メキシコ・アメリカ
製作:ディエゴ・ルナ ガエル・ガルシア・ベルナル
出演:*エドガル・フローレス *バウリナ・ガイタン *クリスティアン・フェレール
この出会いが私を強くした。
少女サイラ(バウリナ・ガイタン)はホンジュラスで暮らすが、
父・叔父と共にアメリカ密入国を目指す。
農園を歩いて川を渡って、貨物列車の屋根に不正乗車して・・・
途中でギャングや国境巡視隊に追われる命懸けの旅をする。
思わず地球儀で国の位置を確認しましたわ(^^;
ホンジュラスの北はグァテマラ、その北にメキシコが
縦長にあって、やっとアメリカ。けっこう距離があるよ。
列車の屋根に2~3週間も乗る危険な旅って考えられない~
それが当たり前のように大勢乗ってるんですよね・・・(- -;)
でもアメリカに行き着くのはほんの少ししかいないと言う。
そこまでするのは、あまりにも祖国での暮らしぶりが酷いから。
「ここには何も無い。未来も」と言うくらいの貧困ぶり。
アメリカに行ってもまた厳しいかもしれないけど、
ここよりはマシだろうと一筋の希望を持って、
皆アメリカに向かうんだね~
一方、カスペル(エドガル・フローレス)は、
メキシコ・ギャング団M.S.(マラ・サルバトゥルチャ)のメンバー。
M.S.は中米やアメリカに何万人ものファミリーが点在する、
大きなギャング団なんですね。
貧困層の若者は生きるために有力な組織に所属して、
ヤクザな仕事をやるしかないのかな。
「シティ・オブ・ゴッド」の世界と共通していて、
少年までもが銃を握り締める。
これも、日本では考えられません。
別々のストーリーで登場したサイラとカスペルは、
列車の上で運命の出会いを果たします。
全身に絶望感を漂わせて悲しげな表情のカスペルに、
やはり不幸な境遇で闇が占めるサイラの心が
共鳴したかのように、惹かれていきます。
サイラはどんな闇の中でも、2人で進めば
かすかな光が見えてくると思ったのでしょう。
カスペルは、彼女を越境させる使命感で、
絶望を消そうとしたのでしょう。
2人が心を通わせる姿に淡いときめきがあったんだけど。
辿り着く運命は予想出来ましたね。
やっぱりスマイリーか・・・とため息が出た。
彼も生きるために必死だった。。。
こういう負の世界から簡単に抜け出せない
社会構造が悪いですよね。
サイラの行き先に、先日観た映画のI.C.E.が
待っているかと思うと、あの電話の後にも不安が残りました。
製作に加わったガエル・ガルシア・ベルナルや
ディエゴ・ルナは、貧困と暴力が蔓延する中南米の
厳しい現実を伝えたかったんでしょうね。
#2009年 サンダンス映画祭 監督賞・撮影監督賞 受賞
これは中米の本当に過酷で厳しい現実を見せる映画。
青春ラブストーリーの要素も加わってます。

監督:ケイリー・ジョージ・フクナガ
製作:2009年 メキシコ・アメリカ
製作:ディエゴ・ルナ ガエル・ガルシア・ベルナル
出演:*エドガル・フローレス *バウリナ・ガイタン *クリスティアン・フェレール
この出会いが私を強くした。
少女サイラ(バウリナ・ガイタン)はホンジュラスで暮らすが、
父・叔父と共にアメリカ密入国を目指す。
農園を歩いて川を渡って、貨物列車の屋根に不正乗車して・・・
途中でギャングや国境巡視隊に追われる命懸けの旅をする。
思わず地球儀で国の位置を確認しましたわ(^^;
ホンジュラスの北はグァテマラ、その北にメキシコが
縦長にあって、やっとアメリカ。けっこう距離があるよ。
列車の屋根に2~3週間も乗る危険な旅って考えられない~
それが当たり前のように大勢乗ってるんですよね・・・(- -;)
でもアメリカに行き着くのはほんの少ししかいないと言う。
そこまでするのは、あまりにも祖国での暮らしぶりが酷いから。
「ここには何も無い。未来も」と言うくらいの貧困ぶり。
アメリカに行ってもまた厳しいかもしれないけど、
ここよりはマシだろうと一筋の希望を持って、
皆アメリカに向かうんだね~
一方、カスペル(エドガル・フローレス)は、
メキシコ・ギャング団M.S.(マラ・サルバトゥルチャ)のメンバー。
M.S.は中米やアメリカに何万人ものファミリーが点在する、
大きなギャング団なんですね。
貧困層の若者は生きるために有力な組織に所属して、
ヤクザな仕事をやるしかないのかな。
「シティ・オブ・ゴッド」の世界と共通していて、
少年までもが銃を握り締める。
これも、日本では考えられません。
別々のストーリーで登場したサイラとカスペルは、
列車の上で運命の出会いを果たします。
全身に絶望感を漂わせて悲しげな表情のカスペルに、
やはり不幸な境遇で闇が占めるサイラの心が
共鳴したかのように、惹かれていきます。
サイラはどんな闇の中でも、2人で進めば
かすかな光が見えてくると思ったのでしょう。
カスペルは、彼女を越境させる使命感で、
絶望を消そうとしたのでしょう。
2人が心を通わせる姿に淡いときめきがあったんだけど。
辿り着く運命は予想出来ましたね。
やっぱりスマイリーか・・・とため息が出た。
彼も生きるために必死だった。。。
こういう負の世界から簡単に抜け出せない
社会構造が悪いですよね。
サイラの行き先に、先日観た映画のI.C.E.が
待っているかと思うと、あの電話の後にも不安が残りました。
製作に加わったガエル・ガルシア・ベルナルや
ディエゴ・ルナは、貧困と暴力が蔓延する中南米の
厳しい現実を伝えたかったんでしょうね。
#2009年 サンダンス映画祭 監督賞・撮影監督賞 受賞