パリ20区、僕たちのクラス
2011-05-19(Thu)
カンヌ国際映画祭でパルム・ドール賞に輝いた作品。
何も解決していないところが私としては物足りなかったなあ。
日本とフランスの教育の違い、映画作品の違いを
知る事が出来たのは、収穫だったけれども。

監督:ローラン・カンテ
製作:2008年 フランス
原作:フランソワ・ベゴドー
出演:フランソワ・ベゴドー
笑って、怒って、ぶつかって生きる。
教師フランソワと24人の生徒達。
また偶然にも移民が多く登場する映画でした。
パリ20区は移民が多い下町なんですね。
そこにある中学の1年を通して、フランスの教育現場を
リアルに見せていく作品と言ったところ。
この映画の原作となった自らの実体験を綴った「教室へ」の
作者フランソワ・ベゴドーが、教師役を演じています。
人種・出身国がバラバラで、フランス語が得意でないという
生徒もいる24人のクラスでの授業風景がほとんどです。
生徒達も素人の中学生らしいんだけど、
皆、イキイキと輝いていて、全く演技っぽくないのは素晴らしい。(^▽^)
フランソワは国語の教師なので、スラングや話し言葉では無い、
正しいフランス語を教えようと懸命です。
国語の授業と言う事もあってか、言葉のやりとりが激しい!w(゚o゚)w
こうやって議論が得意な人間を作り出していくわけだ。
フランスは先生も生徒の個性を尊重するし、
生徒皆がそれぞれ自己主張が強い。個が大切なんですね。
生徒は反抗心や狡猾さをむき出しにして、先生に挑んできます。
問題児と言っているけど、あの程度は問題無いと思うなあ。
反発というのも、自分が認められたいがための行動なんだもの。
日本は協調性を重んじていて、皆公平、横並びの教育。
生徒達も目立つより埋没する方を好む傾向にあるような・・・
授業では先生とやり合うよりたいてい受け身だよね。
問題児でも、黙ってしまうからもっと扱いにくいのでは?
それでも「認められたい」って気持ちは共通してあると思いますが。
生徒の評価を決定する会議に生徒代表が参加するのは、
生徒の権利を尊重し過ぎという気がして、驚いたわ~
それが原因で、情報が生徒達に洩れて事件にまで発展する。
先生は冷静さの限界を超えて、良くない言葉を口走ってしまうんだけど、
教師もまた生身の人間であり完璧ではないと言いたいのかな。
スレイマン少年を校長室に連れて行く前に、
2人きりで話し合いをすれば良かったのに。
フランソワ自身、懲罰会議にも疑問を持ち、
スレイマンに対して何とかしてあげたいといった気持ちが
あっただけに、結局、問題は排除してお終いとは・・・残念。
日本のドラマだと必ずフォローがあるんだけどね。
先生と生徒の枠を超えて、もっと人間として踏み込むよね。
それはドラマだけの世界かな?(≧ε≦)
フランスは先生の枠を超える事なく、
学校の規律に基づいて、割り切る所は割り切るんだね。
学年の最後になっても「私は何も学ばなかった」と言う子も
出てきて、それがリアルと言えばリアルなんでしょう。
現場にドラマのような展開は無いよという描き方は、
自然で新しいのかもしれませんね。
これが本当のドキュメンタリーならまあ納得するけど・・・
何も解決しない教育現場には、感動も特に無かったなあ。(^^;
#2008年 カンヌ国際映画祭 パルム・ドール受賞
何も解決していないところが私としては物足りなかったなあ。
日本とフランスの教育の違い、映画作品の違いを
知る事が出来たのは、収穫だったけれども。

監督:ローラン・カンテ
製作:2008年 フランス
原作:フランソワ・ベゴドー
出演:フランソワ・ベゴドー
笑って、怒って、ぶつかって生きる。
教師フランソワと24人の生徒達。
また偶然にも移民が多く登場する映画でした。
パリ20区は移民が多い下町なんですね。
そこにある中学の1年を通して、フランスの教育現場を
リアルに見せていく作品と言ったところ。
この映画の原作となった自らの実体験を綴った「教室へ」の
作者フランソワ・ベゴドーが、教師役を演じています。
人種・出身国がバラバラで、フランス語が得意でないという
生徒もいる24人のクラスでの授業風景がほとんどです。
生徒達も素人の中学生らしいんだけど、
皆、イキイキと輝いていて、全く演技っぽくないのは素晴らしい。(^▽^)
フランソワは国語の教師なので、スラングや話し言葉では無い、
正しいフランス語を教えようと懸命です。
国語の授業と言う事もあってか、言葉のやりとりが激しい!w(゚o゚)w
こうやって議論が得意な人間を作り出していくわけだ。
フランスは先生も生徒の個性を尊重するし、
生徒皆がそれぞれ自己主張が強い。個が大切なんですね。
生徒は反抗心や狡猾さをむき出しにして、先生に挑んできます。
問題児と言っているけど、あの程度は問題無いと思うなあ。
反発というのも、自分が認められたいがための行動なんだもの。
日本は協調性を重んじていて、皆公平、横並びの教育。
生徒達も目立つより埋没する方を好む傾向にあるような・・・
授業では先生とやり合うよりたいてい受け身だよね。
問題児でも、黙ってしまうからもっと扱いにくいのでは?
それでも「認められたい」って気持ちは共通してあると思いますが。
生徒の評価を決定する会議に生徒代表が参加するのは、
生徒の権利を尊重し過ぎという気がして、驚いたわ~
それが原因で、情報が生徒達に洩れて事件にまで発展する。
先生は冷静さの限界を超えて、良くない言葉を口走ってしまうんだけど、
教師もまた生身の人間であり完璧ではないと言いたいのかな。
スレイマン少年を校長室に連れて行く前に、
2人きりで話し合いをすれば良かったのに。
フランソワ自身、懲罰会議にも疑問を持ち、
スレイマンに対して何とかしてあげたいといった気持ちが
あっただけに、結局、問題は排除してお終いとは・・・残念。
日本のドラマだと必ずフォローがあるんだけどね。
先生と生徒の枠を超えて、もっと人間として踏み込むよね。
それはドラマだけの世界かな?(≧ε≦)
フランスは先生の枠を超える事なく、
学校の規律に基づいて、割り切る所は割り切るんだね。
学年の最後になっても「私は何も学ばなかった」と言う子も
出てきて、それがリアルと言えばリアルなんでしょう。
現場にドラマのような展開は無いよという描き方は、
自然で新しいのかもしれませんね。
これが本当のドキュメンタリーならまあ納得するけど・・・
何も解決しない教育現場には、感動も特に無かったなあ。(^^;
#2008年 カンヌ国際映画祭 パルム・ドール受賞