クロッシング(韓国)
2011-04-04(Mon)
なかなか明らかにされる事のない北朝鮮の実情を描いた作品。
同じ地球に生きる人々とは思えない。
神は不公平だ。。。

監督:キム・テギュン
製作:2008年 韓国
出演:*チャ・インピョ *シン・ミョンチョル *チョン・インギ *ソ・ヨンファ
生きるために、別れるしかなかった。
資料によると、100人以上の脱北者から取材をし、
数人に製作スタッフに加わってもらい、
完成にこぎつけたらしいです。
脱北者25人が中国のスペイン大使館に駆け込み、
韓国亡命した2002年の事件をモチーフにした韓国映画。
物語は、北朝鮮の炭鉱町に住むヨンスと妻ヨンハと
息子ジュニ、3人家族の暮らしぶりから始まります。
貧しくて、食べる物にも困る生活だけれど、
親子3人でいられる幸せがありました。
子供は親を尊敬し、丁寧語で話すんですね。
ネタバレあるかも
ところが、妻が肺結核で倒れる。
ヨンスは薬を求めて中国に脱北します。
「すぐに帰ってくる」と言っても、中国で働いて賃金を得、
それで薬を買おうとしてたって事は、
最低でも1~2カ月はかかるよね。
病気の妻と子供だけを残して家を空けるのは、
私には考えられないなあ。
北朝鮮では近所の人が助けてくれると言う前提があるんだろうか。
中国へ行くのが最善策だったのか疑問だけど、
まあ、それは映画の本筋から外れるので置いといて。
命からがら川を渡って中国へ行ったヨンスは公安に追われますが、
脱北支援団体に救われ、ソウルに着きます。
北朝鮮とは全く違う街の光景。
南では、自分が命を懸けて求めた結核の薬がタダだと言うじゃないですか。
大きなショックを受け、北と南の差を痛感します。
そんな時、妻が亡くなった事を知り、ヨンスは心の叫びを絞り出します。
「神様も豊かな国だけ?こんな不公平でいいのか?」
ほんと、この言葉は胸に突き刺さるよね・・・
北に生まれただけで、なぜ過酷な生活を強いられるのか。
さらに、孤児になり、父を追って脱北しようとする息子ジュニにも、
もっと酷い運命が待ちうける。
子供であろうと、強制収容所では、全く人間らしい扱いを
されないのが、とても恐ろしい。
あの国には、人間の尊厳というものが無い!
これが実情かと思うと、たまりません。
物語の結末や演出は、ネライを少々感じて、
あまり好きじゃなかったな。
このようなドキュメント風な映画で、ネライを
感じてしまう自分も見方が嫌らしいのかもしれない。
雨のシーンや、駅で妻の死を知るシーンの演出は
古いと言うか、どうも好きな感じじゃなかったです。
いや、辛過ぎて好きになれなかったのかもしれません。
エンドロールは、皆が望んでいる世界ですよね。
誰もがこうあって欲しいと、私も心から願います。
同じ地球に生きる人々とは思えない。
神は不公平だ。。。

監督:キム・テギュン
製作:2008年 韓国
出演:*チャ・インピョ *シン・ミョンチョル *チョン・インギ *ソ・ヨンファ
生きるために、別れるしかなかった。
資料によると、100人以上の脱北者から取材をし、
数人に製作スタッフに加わってもらい、
完成にこぎつけたらしいです。
脱北者25人が中国のスペイン大使館に駆け込み、
韓国亡命した2002年の事件をモチーフにした韓国映画。
物語は、北朝鮮の炭鉱町に住むヨンスと妻ヨンハと
息子ジュニ、3人家族の暮らしぶりから始まります。
貧しくて、食べる物にも困る生活だけれど、
親子3人でいられる幸せがありました。
子供は親を尊敬し、丁寧語で話すんですね。
ネタバレあるかも
ところが、妻が肺結核で倒れる。
ヨンスは薬を求めて中国に脱北します。
「すぐに帰ってくる」と言っても、中国で働いて賃金を得、
それで薬を買おうとしてたって事は、
最低でも1~2カ月はかかるよね。
病気の妻と子供だけを残して家を空けるのは、
私には考えられないなあ。
北朝鮮では近所の人が助けてくれると言う前提があるんだろうか。
中国へ行くのが最善策だったのか疑問だけど、
まあ、それは映画の本筋から外れるので置いといて。
命からがら川を渡って中国へ行ったヨンスは公安に追われますが、
脱北支援団体に救われ、ソウルに着きます。
北朝鮮とは全く違う街の光景。
南では、自分が命を懸けて求めた結核の薬がタダだと言うじゃないですか。
大きなショックを受け、北と南の差を痛感します。
そんな時、妻が亡くなった事を知り、ヨンスは心の叫びを絞り出します。
「神様も豊かな国だけ?こんな不公平でいいのか?」
ほんと、この言葉は胸に突き刺さるよね・・・
北に生まれただけで、なぜ過酷な生活を強いられるのか。
さらに、孤児になり、父を追って脱北しようとする息子ジュニにも、
もっと酷い運命が待ちうける。
子供であろうと、強制収容所では、全く人間らしい扱いを
されないのが、とても恐ろしい。
あの国には、人間の尊厳というものが無い!
これが実情かと思うと、たまりません。
物語の結末や演出は、ネライを少々感じて、
あまり好きじゃなかったな。
このようなドキュメント風な映画で、ネライを
感じてしまう自分も見方が嫌らしいのかもしれない。
雨のシーンや、駅で妻の死を知るシーンの演出は
古いと言うか、どうも好きな感じじゃなかったです。
いや、辛過ぎて好きになれなかったのかもしれません。
エンドロールは、皆が望んでいる世界ですよね。
誰もがこうあって欲しいと、私も心から願います。