容疑者Xの献身
2011-01-17(Mon)
東野圭吾原作で、テレビドラマでも人気のあった
物理学者・湯川(福山雅治)の「探偵ガリレオ」シリーズ。
本作は天才物理学者と天才数学者の頭脳対決!
でも理数系思考で解き明かせないものってあるよね・・・

監督:西谷弘
製作:2008年 日本
原作:東野圭吾
出演:*福山雅治 *柴咲コウ *堤真一 *松雪泰子 *北村一輝
その謎を、愛そう。
ガリレオが苦悩する、その謎とは?
湯川は、あらゆる事象は論理的に説明出来ると言います。
物事を観察し仮説を立て実験によって立証していく。
だけど今回、仮説は立てたけど実験はあまり関係無く、
友人であり天才数学者である石神(堤真一)との
心理戦が見どころになっています。
初めに犯行を見せる進め方は「古畑任三郎」や
「刑事コロンボ」(古いか?(^^;)と同じですね。
冒頭のシーンを見て、この人はこの人が好きで、
親子を守りたいがために、犯行隠蔽に協力し、
果ては身代りになるんだろうなあ、
って、大まかな展開は想像できたけど、
事件はやっぱりそんなに単純ではなくて、
もう少し複雑なトリックが使われていました。
ネタバレあるかも
観る者は、もちろん犯人が分かっています。
警察が人間関係から女(松雪泰子)を容疑者としても、
あれだけしっかりとしたアリバイがあるのに、
「刑事の勘」と言って、しつこく捜査するのは、
ちょっとムリがあるように思えたなあ。
だけど、湯川と 容疑者の隣に住む石神が友人で、
性格をよく知っている事から、目を付ける運びに
したので、そこは納得できるようになってました。
犯行トリックは、幾何の問題に見えて実は関数の問題であったと言うもの。
ただのアリバイトリックではなく、○○のすり替えが行われていて、
本当に殺人を犯していたのは驚きでした。
それも計算のうちで、親子に負い目を感じさせないための行動。
そこまで親子のために大きな自己犠牲を払ったのは、
以前に自分が命を救われていたから。
生きようと思うきっかけを与えてもらった事に
心から感謝していたから。
胸に灯った小さな希望がいつしか恋愛感情に変わっていた。
親子には絶対に不幸になって欲しく無くて、
人生を懸けたのに、結局・・・
誰も幸せになれないというやり切れない結末。
解決して見えた真実には、時として悲しいものがあるよね・・・
石神の慟哭が虚しく心に響きました。
今回の湯川は内海薫(柴咲コウ)との絡みは少なくて、
ほとんどが石神との心理戦、それに伴う葛藤を描いていました。
本当に堤真一がくたびれて見えましたね。(^^;
人生を諦めた孤独な天才が「愛」に揺れる。
数学や物理学から一番遠いところにある答の無いものに。
その心情が切なく伝わってきて、
さすが上手い役者だなあって思いました。
謎解きよりも、深い想いと救われ無さに胸が詰まる作品でした。
物理学者・湯川(福山雅治)の「探偵ガリレオ」シリーズ。
本作は天才物理学者と天才数学者の頭脳対決!
でも理数系思考で解き明かせないものってあるよね・・・

監督:西谷弘
製作:2008年 日本
原作:東野圭吾
出演:*福山雅治 *柴咲コウ *堤真一 *松雪泰子 *北村一輝
その謎を、愛そう。
ガリレオが苦悩する、その謎とは?
湯川は、あらゆる事象は論理的に説明出来ると言います。
物事を観察し仮説を立て実験によって立証していく。
だけど今回、仮説は立てたけど実験はあまり関係無く、
友人であり天才数学者である石神(堤真一)との
心理戦が見どころになっています。
初めに犯行を見せる進め方は「古畑任三郎」や
「刑事コロンボ」(古いか?(^^;)と同じですね。
冒頭のシーンを見て、この人はこの人が好きで、
親子を守りたいがために、犯行隠蔽に協力し、
果ては身代りになるんだろうなあ、
って、大まかな展開は想像できたけど、
事件はやっぱりそんなに単純ではなくて、
もう少し複雑なトリックが使われていました。
ネタバレあるかも
観る者は、もちろん犯人が分かっています。
警察が人間関係から女(松雪泰子)を容疑者としても、
あれだけしっかりとしたアリバイがあるのに、
「刑事の勘」と言って、しつこく捜査するのは、
ちょっとムリがあるように思えたなあ。
だけど、湯川と 容疑者の隣に住む石神が友人で、
性格をよく知っている事から、目を付ける運びに
したので、そこは納得できるようになってました。
犯行トリックは、幾何の問題に見えて実は関数の問題であったと言うもの。
ただのアリバイトリックではなく、○○のすり替えが行われていて、
本当に殺人を犯していたのは驚きでした。
それも計算のうちで、親子に負い目を感じさせないための行動。
そこまで親子のために大きな自己犠牲を払ったのは、
以前に自分が命を救われていたから。
生きようと思うきっかけを与えてもらった事に
心から感謝していたから。
胸に灯った小さな希望がいつしか恋愛感情に変わっていた。
親子には絶対に不幸になって欲しく無くて、
人生を懸けたのに、結局・・・
誰も幸せになれないというやり切れない結末。
解決して見えた真実には、時として悲しいものがあるよね・・・
石神の慟哭が虚しく心に響きました。
今回の湯川は内海薫(柴咲コウ)との絡みは少なくて、
ほとんどが石神との心理戦、それに伴う葛藤を描いていました。
本当に堤真一がくたびれて見えましたね。(^^;
人生を諦めた孤独な天才が「愛」に揺れる。
数学や物理学から一番遠いところにある答の無いものに。
その心情が切なく伝わってきて、
さすが上手い役者だなあって思いました。
謎解きよりも、深い想いと救われ無さに胸が詰まる作品でした。