ボルベール<帰郷>
2010-11-24(Wed)
涙あり、笑いあり。
そして生きるエネルギーが溢れている!
活力と大きな愛がもらえる良い映画です★

監督:ペドロ・アルモドバル
製作:2006年 スペイン
出演:*ペネロペ・クルス *カルメン・マウラ *ロラ・ドゥエニャス
*ブランカ・ボウティージョ *ヨアンナ・コボ
ママ、話したいことが ヤマほどあるの。
「オール・アバウト・マイ・マザー」の流れを継ぐ作品で、
女性の逞しさ強さに加え、母娘の絆も描いた感動作になってます。
アルモドバル監督にしては珍しく同性愛者が出てこないんだけど、
代わりに幽霊が出る・・・?
とにかく、ありきたりには進んでいきません。
途中でサスペンス・タッチになったり、ホラーかと思わせたりして、
想像のつかない展開になっているし、
ラストには大きな秘密が明かされる驚きもあります。
ドロドロした不幸の連鎖なのに、カラッとした味わいになっているのは、
女性の気丈さが前面に出ているせいでしょう。
あらゆる場面にエネルギーを感じさせてくれるの。
画面全体の鮮やかな色彩や図柄もそう。
まくしたてるようなスペイン語の勢いもそうだし、
チュッチュと音を立てるKissもエネルギッシュ。
ネタバレあるかも?
この作品もまた男の存在感が薄いんですよ。
出てきても、女を悲しませ苦しめるだけの存在です。
女達は男がいなくても、女同士で支え合いながら、
気丈に逞しく生きています。
事件が起きた直後なのに、ライムンダ(ペネロペ・クルス)は、
30人分の料理を頼まれたら、稼ぐチャンスを逃さないとばかりに
引き受け、すぐに動き出します。
近所の女達が快く協力して、楽しく働く姿が生き生きとしてイイ☆
アグスティナは家族離れ離れで一人身でありながら、
隣人の面倒を看て、身内に代わって葬儀まで取り仕切るという、
懐の大きな人。
ライムンダの母に対しては思う所があったでしょうけど、
最後まで広い心を持って、全てを受け入れてましたね。
どの人も、人に言えない秘密や悩みを持っています。
ライムンダが母を拒むようになった理由、
母が幽霊となっていた理由など・・・
そして強く見える女でも、弱さを感じる時があります。
母として娘に愛されたいと思う時。
娘として母に愛されたいと思う時。
ライムンダが目を潤ませて、「ボルベール」を歌うシーンでは、
母への思慕が溢れていて、胸にグッときたなあ~(;_;)
それを隠れて聴き、涙する母の姿にも泣けた~
紆余曲折を経て、わだかまりを消し、
本来の母娘になって抱き合う姿は感動的でした。
絶対的な愛情のある場所に帰った瞬間(帰郷)でしたね。
犯した罪に対しては、彼女達なりにそれを背負って
償っていく姿勢をきちんと見せているので、
なんか許せてしまうな(^^;
ユーモラスなシーン(オナラとかロシア女)も好き★
ペネロペが生活臭のある女を生々しく演じているのも
すごく良かった!
女の強い生命力と、大きく包み込む愛の両方が
描かれた、まさに女性賛歌の作品でした。
そして生きるエネルギーが溢れている!
活力と大きな愛がもらえる良い映画です★

監督:ペドロ・アルモドバル
製作:2006年 スペイン
出演:*ペネロペ・クルス *カルメン・マウラ *ロラ・ドゥエニャス
*ブランカ・ボウティージョ *ヨアンナ・コボ
ママ、話したいことが ヤマほどあるの。
「オール・アバウト・マイ・マザー」の流れを継ぐ作品で、
女性の逞しさ強さに加え、母娘の絆も描いた感動作になってます。
アルモドバル監督にしては珍しく同性愛者が出てこないんだけど、
代わりに幽霊が出る・・・?
とにかく、ありきたりには進んでいきません。
途中でサスペンス・タッチになったり、ホラーかと思わせたりして、
想像のつかない展開になっているし、
ラストには大きな秘密が明かされる驚きもあります。
ドロドロした不幸の連鎖なのに、カラッとした味わいになっているのは、
女性の気丈さが前面に出ているせいでしょう。
あらゆる場面にエネルギーを感じさせてくれるの。
画面全体の鮮やかな色彩や図柄もそう。
まくしたてるようなスペイン語の勢いもそうだし、
チュッチュと音を立てるKissもエネルギッシュ。
ネタバレあるかも?
この作品もまた男の存在感が薄いんですよ。
出てきても、女を悲しませ苦しめるだけの存在です。
女達は男がいなくても、女同士で支え合いながら、
気丈に逞しく生きています。
事件が起きた直後なのに、ライムンダ(ペネロペ・クルス)は、
30人分の料理を頼まれたら、稼ぐチャンスを逃さないとばかりに
引き受け、すぐに動き出します。
近所の女達が快く協力して、楽しく働く姿が生き生きとしてイイ☆
アグスティナは家族離れ離れで一人身でありながら、
隣人の面倒を看て、身内に代わって葬儀まで取り仕切るという、
懐の大きな人。
ライムンダの母に対しては思う所があったでしょうけど、
最後まで広い心を持って、全てを受け入れてましたね。
どの人も、人に言えない秘密や悩みを持っています。
ライムンダが母を拒むようになった理由、
母が幽霊となっていた理由など・・・
そして強く見える女でも、弱さを感じる時があります。
母として娘に愛されたいと思う時。
娘として母に愛されたいと思う時。
ライムンダが目を潤ませて、「ボルベール」を歌うシーンでは、
母への思慕が溢れていて、胸にグッときたなあ~(;_;)
それを隠れて聴き、涙する母の姿にも泣けた~
紆余曲折を経て、わだかまりを消し、
本来の母娘になって抱き合う姿は感動的でした。
絶対的な愛情のある場所に帰った瞬間(帰郷)でしたね。
犯した罪に対しては、彼女達なりにそれを背負って
償っていく姿勢をきちんと見せているので、
なんか許せてしまうな(^^;
ユーモラスなシーン(オナラとかロシア女)も好き★
ペネロペが生活臭のある女を生々しく演じているのも
すごく良かった!
女の強い生命力と、大きく包み込む愛の両方が
描かれた、まさに女性賛歌の作品でした。
テーマ : この映画がすごい!!
ジャンル : 映画