縞模様のパジャマの少年
2010-10-16(Sat)
無邪気な少年の目を通して、
戦争の愚かさを強烈に突き付けてきます。
思っていたような展開とは全く違ってショック! しばし呆然。。。

監督:マーク・ハーマン
製作:2008年 イギリス・アメリカ
出演:*エイサ・バターフィールド *ジャック・スキャンロン *アンバー・ビーティー
*デヴィッド・シューリス *ヴェラ・ファーミガ
第二次大戦下のドイツーー
フェンス越しに生まれた禁じられた友情。
8歳のブルーノ(エイサ・バターフィールド)は、冒険好きな無邪気な少年。
青く澄んだ大きな瞳は一点の曇りもない。
ナチス将校の父(デヴィッド・シューリス)は昇進し、
ベルリンを出て田舎に引っ越す事になった。
新しい仕事は強制収容所の所長なのだが、
そこで最悪の事を行っているのは、家族にも秘密にしていた。
田舎には学校もなく退屈なブルーノは、
近くに農場があり、パジャマを来た人達がいるのが気になった。
大人達はそこに近寄るのを禁じたが、
好奇心旺盛な少年は森を抜け農場へ行く。
するとフェンスの向こうに同じ年の少年シュムール
(ジャック・スキャンロン)がいて、2人はうちとけるのだった。
坊主頭で薄汚れた格好の少年を見ただけで、
もう、ウッときちゃったな・・・
フェンスを挟んで天と地ほどの境遇の差がクッキリ。
でも全く偏見のない子供達は遊び相手がいたのが、
素直にうれしかったようですね。
事態がよく分かっていない彼らは、
まさか人間に分け隔てがあるとは思ってなかったでしょう。
子供の目には「何か変だけど同じ人間」と映ったに違いないです。
同じ人間同士・・・それこそが真実なのに!
だけどシュムールから「ユダヤ人」という言葉を知り、
家庭教師や姉から「ユダヤ人は敵だ」と聞かされます。
農場の人達が敵や悪い人には見えない・・・
少年は自分の目で見て感じた方を信じます。
片や姉は父の部下コトラー中尉に恋をした影響で、
愛国心に目覚めていきます。
12歳の少女は大人の価値観に染まっていくんですね。
この映画では、ドイツ人が全て悪者とは描いていません。
父親の母は、収容所所長という仕事を快く思ってなくて、
息子を訪ねて田舎へ来る事はなかったし、
妻(ベラ・ファーミガ)も収容所の実態を知って非難し、
そこでの生活に耐えられなくなります。
コトラー中尉の父もナチスに反発していた様子。
ドイツ人の中にもそういう人達がいた事を示しています。
しかし、ナチスの非道に反感を持っていた者が家族にいても、
自分は「国を良くするため」と信じて疑わない軍人。
それが戦争の成せる業なんですよね。
普段はいい人でも、ユダヤ人を相手にすると、
急に強い口調に変わる様や、
意味の無い暴力を見て見ぬふりをする冷淡さが恐いです。
ブルーノはある日、中尉に怒鳴られたせいで、
シュムールを裏切ってしまう。
ドイツが作ったプロパガンダ用の映画で、
収容所をいい所だと思い込んでしまう。
そんな出来事が重なって、ブルーノはシュムールの父を
探す手伝いをする事になります。。。
まさか、ここで終わるの?
そんな・・・なんとか間に合ってよ~(><)
心の叫びも虚しく、何と言う幕切れ・・・
もう、いたたまれなくなる悲しい気持ちだわ・・・(T_T)
衣服を取ってしまえば、何も違いのない同じ人間なんですよね。
ブルーノもシュムールも同じ一つの命。
こういうショッキングな形で見せられないと、
人の命の重さを改めて考える事はないのかもしれませんね。
人間は戦争で、どれだけ残酷で悲惨な事をやってきたのか。
戦争の愚かさをまざまざと見せ付けてくる映画でした。
戦争の愚かさを強烈に突き付けてきます。
思っていたような展開とは全く違ってショック! しばし呆然。。。

監督:マーク・ハーマン
製作:2008年 イギリス・アメリカ
出演:*エイサ・バターフィールド *ジャック・スキャンロン *アンバー・ビーティー
*デヴィッド・シューリス *ヴェラ・ファーミガ
第二次大戦下のドイツーー
フェンス越しに生まれた禁じられた友情。
8歳のブルーノ(エイサ・バターフィールド)は、冒険好きな無邪気な少年。
青く澄んだ大きな瞳は一点の曇りもない。
ナチス将校の父(デヴィッド・シューリス)は昇進し、
ベルリンを出て田舎に引っ越す事になった。
新しい仕事は強制収容所の所長なのだが、
そこで最悪の事を行っているのは、家族にも秘密にしていた。
田舎には学校もなく退屈なブルーノは、
近くに農場があり、パジャマを来た人達がいるのが気になった。
大人達はそこに近寄るのを禁じたが、
好奇心旺盛な少年は森を抜け農場へ行く。
するとフェンスの向こうに同じ年の少年シュムール
(ジャック・スキャンロン)がいて、2人はうちとけるのだった。
坊主頭で薄汚れた格好の少年を見ただけで、
もう、ウッときちゃったな・・・
フェンスを挟んで天と地ほどの境遇の差がクッキリ。
でも全く偏見のない子供達は遊び相手がいたのが、
素直にうれしかったようですね。
事態がよく分かっていない彼らは、
まさか人間に分け隔てがあるとは思ってなかったでしょう。
子供の目には「何か変だけど同じ人間」と映ったに違いないです。
同じ人間同士・・・それこそが真実なのに!
だけどシュムールから「ユダヤ人」という言葉を知り、
家庭教師や姉から「ユダヤ人は敵だ」と聞かされます。
農場の人達が敵や悪い人には見えない・・・
少年は自分の目で見て感じた方を信じます。
片や姉は父の部下コトラー中尉に恋をした影響で、
愛国心に目覚めていきます。
12歳の少女は大人の価値観に染まっていくんですね。
この映画では、ドイツ人が全て悪者とは描いていません。
父親の母は、収容所所長という仕事を快く思ってなくて、
息子を訪ねて田舎へ来る事はなかったし、
妻(ベラ・ファーミガ)も収容所の実態を知って非難し、
そこでの生活に耐えられなくなります。
コトラー中尉の父もナチスに反発していた様子。
ドイツ人の中にもそういう人達がいた事を示しています。
しかし、ナチスの非道に反感を持っていた者が家族にいても、
自分は「国を良くするため」と信じて疑わない軍人。
それが戦争の成せる業なんですよね。
普段はいい人でも、ユダヤ人を相手にすると、
急に強い口調に変わる様や、
意味の無い暴力を見て見ぬふりをする冷淡さが恐いです。
ブルーノはある日、中尉に怒鳴られたせいで、
シュムールを裏切ってしまう。
ドイツが作ったプロパガンダ用の映画で、
収容所をいい所だと思い込んでしまう。
そんな出来事が重なって、ブルーノはシュムールの父を
探す手伝いをする事になります。。。
まさか、ここで終わるの?
そんな・・・なんとか間に合ってよ~(><)
心の叫びも虚しく、何と言う幕切れ・・・
もう、いたたまれなくなる悲しい気持ちだわ・・・(T_T)
衣服を取ってしまえば、何も違いのない同じ人間なんですよね。
ブルーノもシュムールも同じ一つの命。
こういうショッキングな形で見せられないと、
人の命の重さを改めて考える事はないのかもしれませんね。
人間は戦争で、どれだけ残酷で悲惨な事をやってきたのか。
戦争の愚かさをまざまざと見せ付けてくる映画でした。
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