シャッターアイランド
2010-10-11(Mon)
謎解きミステリーとしてはたいして衝撃はなかったなあ。
でも主人公が最後にボソッとつぶやいた言葉には、
思いがけずハッとさせられた!
全ての謎が解けてもこの島を出る事はできないじゃないか~

監督:マーティン・スコセッシ
製作:2009年 アメリカ
出演:*レオナルド・ディカプリオ *マーク・ラファロ *ベン・キングズレー
*ミシェル・ウィリアムズ *エミリー・モーティマー
全ての“謎”が解けるまでこの島を出る事はできない。
精神を患った犯罪者を収容する脱出不能の孤島シャッターアイランドで、
ある女性患者が忽然と姿を消した。
事件を捜査するため、連邦保安官テディ(レオナルド・ディカプリオ)は
相棒のチャック(マーク・ラファロ)と島を訪れた。
ネタバレあります
最初から物々しい音楽で怪しげなムードを盛り上げてくれるじゃないの。
謎解きの面白さが話題になっていたけど、
その答は早いうちに推測できますよね。
幻覚ばかり見て、頭が痛いと言う。
あんたが一番病的だよ!
戦争時の殺戮シーンや死んだ妻が出てくるシーンに、
テディは心にトラウマを抱えている事が分かります。
「人間は思い込みを正せない」と言うセリフで確信しました。
心に闇を抱えて倒錯するディカプリオが良かったです。
映像も暗く重い雰囲気がよく出てました。
でも私としては、全く現実じゃない奥さんのシーンなどは、
もっと幻想的な毒々しい映像がいいなあって思ってました。
デヴィッド・リンチ風だったらもっと妖しさが出るだろうなあって。
でも、最後の主人公のつぶやきで、
映画の印象がガラッと変わりました。
ギリギリまで追い詰められた者の
行き場の無い心情を描いていたのかと。
そうなると、あの落ち着いた映像でも良かったのかも。
「モンスターのまま生きるか、善人として死ぬか」
主人公は究極の選択をしたのか・・・(;_;)
事件を捜査する、あるいは、人体実験の証拠を探す、
それは主人公の真実を探し当てる治療だったんだけど、
辿り着いた現実と言うのは、受け入れるには
耐え難いものだったんですね。
過去の悲惨さや罪の意識に押し潰され、
別の自分を作り上げては暴力でまた人を傷付けてきた。
正気に戻って生き続けるには苦し過ぎる。
それなら記憶を全て消し去って、
自分というものを葬るほうがマシだ。
それが、せめてもの罪の償いになってくれるならいい。
奥さんが彼に言った「楽にして」の言葉、
彼もまさに同じ心境に行き着いたんでしょうね。
なんて悲しくて切ない最後なんだ~~
もう2度とこの島を出る事はない・・・
=========
本作は、真相が分かった上で皆の言動をもう一度観直すと、
1回目とは違った意味が見えてきて、
とても面白いです。
絶対に2回以上は観た方がいいですね。
でも主人公が最後にボソッとつぶやいた言葉には、
思いがけずハッとさせられた!
全ての謎が解けてもこの島を出る事はできないじゃないか~

監督:マーティン・スコセッシ
製作:2009年 アメリカ
出演:*レオナルド・ディカプリオ *マーク・ラファロ *ベン・キングズレー
*ミシェル・ウィリアムズ *エミリー・モーティマー
全ての“謎”が解けるまでこの島を出る事はできない。
精神を患った犯罪者を収容する脱出不能の孤島シャッターアイランドで、
ある女性患者が忽然と姿を消した。
事件を捜査するため、連邦保安官テディ(レオナルド・ディカプリオ)は
相棒のチャック(マーク・ラファロ)と島を訪れた。
ネタバレあります
最初から物々しい音楽で怪しげなムードを盛り上げてくれるじゃないの。
謎解きの面白さが話題になっていたけど、
その答は早いうちに推測できますよね。
幻覚ばかり見て、頭が痛いと言う。
あんたが一番病的だよ!
戦争時の殺戮シーンや死んだ妻が出てくるシーンに、
テディは心にトラウマを抱えている事が分かります。
「人間は思い込みを正せない」と言うセリフで確信しました。
心に闇を抱えて倒錯するディカプリオが良かったです。
映像も暗く重い雰囲気がよく出てました。
でも私としては、全く現実じゃない奥さんのシーンなどは、
もっと幻想的な毒々しい映像がいいなあって思ってました。
デヴィッド・リンチ風だったらもっと妖しさが出るだろうなあって。
でも、最後の主人公のつぶやきで、
映画の印象がガラッと変わりました。
ギリギリまで追い詰められた者の
行き場の無い心情を描いていたのかと。
そうなると、あの落ち着いた映像でも良かったのかも。
「モンスターのまま生きるか、善人として死ぬか」
主人公は究極の選択をしたのか・・・(;_;)
事件を捜査する、あるいは、人体実験の証拠を探す、
それは主人公の真実を探し当てる治療だったんだけど、
辿り着いた現実と言うのは、受け入れるには
耐え難いものだったんですね。
過去の悲惨さや罪の意識に押し潰され、
別の自分を作り上げては暴力でまた人を傷付けてきた。
正気に戻って生き続けるには苦し過ぎる。
それなら記憶を全て消し去って、
自分というものを葬るほうがマシだ。
それが、せめてもの罪の償いになってくれるならいい。
奥さんが彼に言った「楽にして」の言葉、
彼もまさに同じ心境に行き着いたんでしょうね。
なんて悲しくて切ない最後なんだ~~
もう2度とこの島を出る事はない・・・
=========
本作は、真相が分かった上で皆の言動をもう一度観直すと、
1回目とは違った意味が見えてきて、
とても面白いです。
絶対に2回以上は観た方がいいですね。
テーマ : DVD・Blu-rayで観た映画
ジャンル : 映画