ゴールデンスランバー
2010-09-07(Tue)
意外にもコメディ・タッチで、なかなか面白かった!
無数の伏線の張り方とその収束が上手いのなんのって。
この主人公、本当に真面目に生きてきた人なんだろうなあ。

監督:中村義洋
製作:2009年 日本
原作:伊坂幸太郎
出演:*堺雅人 *竹内結子 *吉岡秀隆 *劇団ひとり *香川照之
無実の男、首相暗殺犯に断定
事件のカギを握るのは、ビートルズの名曲
身に覚えのない首相暗殺犯に仕立て上げられ、
国家権力から命までも狙われる事になった平凡な男。
突然に命懸けの逃走劇が始まった!
伊坂幸太郎のベストセラー小説の映画化。
残念ながら、原作本は未読です。
ネタバレあるかも
逃走劇と言うと、緊張感に溢れていて、
最終的には黒幕の陰謀に迫っていくものが多いけど、
本作はどこかほのぼのとしたコメディー・タッチ。
で、真相を暴こうとする話じゃないんですよね。
事件そのものの顛末より、
心の通った人間描写が中心になっています。
主人公が「最大の武器は習慣と信頼だ」と言っているように、
これまで習慣的に暮らしてきた中で、
良い人間関係を築いてきたんだろうなあ~
周囲の多くの人達が、主人公を信頼しているのが
安心感を生んでますね。
学生時代の仲間達、会社の先輩、両親など、
皆が、彼が犯人のわけがないと思っている。
特に父親の伊東四郎が「信じてるんじゃない、知ってるんだ」と
キッパリ言い切るシーンは、胸がスッとする程 小気味いい!
さらにマスコミに「人の人生を台無しにするかもしれない」と
批判までするこの親父、一本筋が通っていて最高!
タイトルになっているビートルズの「ゴールデンスランバー」は、
「アビイロード」にメドレーで入っている曲です。
ポールがバラバラになったメンバーをもう一度繋ぎ合わせたかったと、
本作の中で解釈を入れているけど、
それと同じで、昔懐かしい学生時代の仲間との絆が蘇ります。
ずっと離れていても、振り返ればすぐに以前の良い時代に
戻れる、心の拠り所となるような仲間・・・
ノスタルジックな映像で「黄金のまどろみ」時代が回想されます。
そのシーンの様々な小道具や出来事が伏線になっていて、
逃亡劇とも巧妙に絡んで面白い繋がりを見せるんだよね~(^_^)
カローラ、花火、書き初め、大外刈り、親指ボタン押し・・・
そのあたり、本当に見事!
登場する他のキャラは、どこか漫画チック。
連続通り魔のキルオ。カタギじゃない入院患者。花火師などなど。
皆が主人公の人柄に惹かれるのと、反体制の気持ちが混じってか、
逃亡に協力してくれるのがおかしい(≧▽≦)ノ
犯人を作り上げる警察のほうが完全に悪として描かれてる。
結局、なぜ主人公が犯人にされたのか、誰がそうしたのか、
事件の詳細は明らかにされないし、
名目上、主人公が犯人のまま消されるのはシャクだけど、
両親や仲間は真相を知っている点では、まあ救われますね。
不幸にも事件に巻き込まれ逃亡する中で、
操作された情報に惑わされず助けてくれる者達に後押しされ、
なんとしてでも生き抜くと、力強さを発揮する主人公の姿が感動的でした。
突っ込み所もあるんだけど、全体的にとても楽しかった!
無数の伏線の張り方とその収束が上手いのなんのって。
この主人公、本当に真面目に生きてきた人なんだろうなあ。

監督:中村義洋
製作:2009年 日本
原作:伊坂幸太郎
出演:*堺雅人 *竹内結子 *吉岡秀隆 *劇団ひとり *香川照之
無実の男、首相暗殺犯に断定
事件のカギを握るのは、ビートルズの名曲
身に覚えのない首相暗殺犯に仕立て上げられ、
国家権力から命までも狙われる事になった平凡な男。
突然に命懸けの逃走劇が始まった!
伊坂幸太郎のベストセラー小説の映画化。
残念ながら、原作本は未読です。
ネタバレあるかも
逃走劇と言うと、緊張感に溢れていて、
最終的には黒幕の陰謀に迫っていくものが多いけど、
本作はどこかほのぼのとしたコメディー・タッチ。
で、真相を暴こうとする話じゃないんですよね。
事件そのものの顛末より、
心の通った人間描写が中心になっています。
主人公が「最大の武器は習慣と信頼だ」と言っているように、
これまで習慣的に暮らしてきた中で、
良い人間関係を築いてきたんだろうなあ~
周囲の多くの人達が、主人公を信頼しているのが
安心感を生んでますね。
学生時代の仲間達、会社の先輩、両親など、
皆が、彼が犯人のわけがないと思っている。
特に父親の伊東四郎が「信じてるんじゃない、知ってるんだ」と
キッパリ言い切るシーンは、胸がスッとする程 小気味いい!
さらにマスコミに「人の人生を台無しにするかもしれない」と
批判までするこの親父、一本筋が通っていて最高!
タイトルになっているビートルズの「ゴールデンスランバー」は、
「アビイロード」にメドレーで入っている曲です。
ポールがバラバラになったメンバーをもう一度繋ぎ合わせたかったと、
本作の中で解釈を入れているけど、
それと同じで、昔懐かしい学生時代の仲間との絆が蘇ります。
ずっと離れていても、振り返ればすぐに以前の良い時代に
戻れる、心の拠り所となるような仲間・・・
ノスタルジックな映像で「黄金のまどろみ」時代が回想されます。
そのシーンの様々な小道具や出来事が伏線になっていて、
逃亡劇とも巧妙に絡んで面白い繋がりを見せるんだよね~(^_^)
カローラ、花火、書き初め、大外刈り、親指ボタン押し・・・
そのあたり、本当に見事!
登場する他のキャラは、どこか漫画チック。
連続通り魔のキルオ。カタギじゃない入院患者。花火師などなど。
皆が主人公の人柄に惹かれるのと、反体制の気持ちが混じってか、
逃亡に協力してくれるのがおかしい(≧▽≦)ノ
犯人を作り上げる警察のほうが完全に悪として描かれてる。
結局、なぜ主人公が犯人にされたのか、誰がそうしたのか、
事件の詳細は明らかにされないし、
名目上、主人公が犯人のまま消されるのはシャクだけど、
両親や仲間は真相を知っている点では、まあ救われますね。
不幸にも事件に巻き込まれ逃亡する中で、
操作された情報に惑わされず助けてくれる者達に後押しされ、
なんとしてでも生き抜くと、力強さを発揮する主人公の姿が感動的でした。
突っ込み所もあるんだけど、全体的にとても楽しかった!