月に囚われた男
2010-09-01(Wed)
やっぱり、映画はアイデアです!
お金をかけなくても、内容がきちんとある作品が出来るのだ。
監督はデヴィッド・ボウイの息子らしい。
サム・ロックウェル、グッジョブ

監督:ダンカン・ジョーンズ
製作:2009年 イギリス
出演::サム・ロックウェル *ドミニック・マケリゴット 声*ケヴィン・スペイシー
契約期間:3年
赴任地:月
労働人数:1人
このミッションは何か、おかしい。
近未来。。。と言っても、雰囲気がとてもレトロなんだけど・・・(^^;
地球のエネルギーが枯渇した後、
月の裏側で採取できるHe3が新エネルギーとなっていた。
宇宙飛行士サム(サム・ロックウェル)はルナ産業と3年契約を交わし、
月の基地で資源を採掘し、地球へ送る仕事をしていた。
たった1人で。
ネタバレあります
任期満了まであと2週間なのだけど、肉体的・精神的な不調が続き、
幻覚まで見るようになっていた・・・
そりゃあ、おかしくもなるよね~
3年間もたった1人で閉鎖された場所にいて、
話し相手は、基地を管理している機械のガーティだけ。
このガーディ、声がケヴィン・スペイシーで妙に穏やかだし、
「2001年・・・」のHALを彷彿とさせるのだ。
通信衛星は壊れていて、企業は修理もしてくれない。
たまに、奥さんや企業から、木星経由でビデオが送られてくるのみ。
奥さんと子供だけを心の支えとして、
毎日同じ作業を繰り返すサム。
極限の孤独に耐えてきたんだね~
企業のケアが全く足りない。と思っていたら・・・
はっきりとしたネタバレですが、途中からサムが2人になります。
最初に幻覚のシーンがあったけど、
どちらかが幻覚だとは思いませんでした。
手に火傷を負って怪我をしているサム1が主人公だと
思っていたので、怪我のないサム2はクローンだって思いましたよ。
だけど、なぜクローンが?
全ての真実が分かった時には、ショックはあったけど、
さもありなんって感じです・・・
クローンにも記憶や思考能力や感情や痛みがあり、
人間と何ら変わりないんですよね。
だから、自分がクローンで、帰る場所がないと知った時の
葛藤ったらないでしょうね。
記憶はただコピーされたものだったとは。
自分のアイデンティティは何なのだって思うよね。
クローンの寿命は3年になっているようで、
それで3年契約だったというのも、合点がいきます。
これまで何人ものクローンが地球に戻ると信じて、
具合悪そうにしてカプセルに乗り込んでいきました。
結局、月で生まれて月で葬られる、サムは月に囚われた男。
オリジナル・サムは、一度でも月に来た事があるのだろうか。
もしただDNAを提供しただけだとしたら、
奥さんのビデオレターはただの芝居って事なのか。
虚しいね・・・
企業は、効率や収益性しか考えずに、
生きている者でも部品のように使い捨てにする。
わざと通信衛星の故障を装っていたとは、あくどいです。
(韓国資本の企業みたい。最近は中国だけじゃなく韓国までも映画に登場!)
クローンの尊厳、企業の倫理観をサスペンスタッチで描いたSF。
皮肉にもロボットの方が人間より心がありました。
複雑な心理を表現したサム・ロックウェルが見事。
低予算らしい雰囲気ながら、無駄なものを削ぎ落とした
シンプルな印象で、良作だと思いました。
お金をかけなくても、内容がきちんとある作品が出来るのだ。
監督はデヴィッド・ボウイの息子らしい。
サム・ロックウェル、グッジョブ


監督:ダンカン・ジョーンズ
製作:2009年 イギリス
出演::サム・ロックウェル *ドミニック・マケリゴット 声*ケヴィン・スペイシー
契約期間:3年
赴任地:月
労働人数:1人
このミッションは何か、おかしい。
近未来。。。と言っても、雰囲気がとてもレトロなんだけど・・・(^^;
地球のエネルギーが枯渇した後、
月の裏側で採取できるHe3が新エネルギーとなっていた。
宇宙飛行士サム(サム・ロックウェル)はルナ産業と3年契約を交わし、
月の基地で資源を採掘し、地球へ送る仕事をしていた。
たった1人で。
ネタバレあります
任期満了まであと2週間なのだけど、肉体的・精神的な不調が続き、
幻覚まで見るようになっていた・・・
そりゃあ、おかしくもなるよね~
3年間もたった1人で閉鎖された場所にいて、
話し相手は、基地を管理している機械のガーティだけ。
このガーディ、声がケヴィン・スペイシーで妙に穏やかだし、
「2001年・・・」のHALを彷彿とさせるのだ。
通信衛星は壊れていて、企業は修理もしてくれない。
たまに、奥さんや企業から、木星経由でビデオが送られてくるのみ。
奥さんと子供だけを心の支えとして、
毎日同じ作業を繰り返すサム。
極限の孤独に耐えてきたんだね~
企業のケアが全く足りない。と思っていたら・・・
はっきりとしたネタバレですが、途中からサムが2人になります。
最初に幻覚のシーンがあったけど、
どちらかが幻覚だとは思いませんでした。
手に火傷を負って怪我をしているサム1が主人公だと
思っていたので、怪我のないサム2はクローンだって思いましたよ。
だけど、なぜクローンが?
全ての真実が分かった時には、ショックはあったけど、
さもありなんって感じです・・・
クローンにも記憶や思考能力や感情や痛みがあり、
人間と何ら変わりないんですよね。
だから、自分がクローンで、帰る場所がないと知った時の
葛藤ったらないでしょうね。
記憶はただコピーされたものだったとは。
自分のアイデンティティは何なのだって思うよね。
クローンの寿命は3年になっているようで、
それで3年契約だったというのも、合点がいきます。
これまで何人ものクローンが地球に戻ると信じて、
具合悪そうにしてカプセルに乗り込んでいきました。
結局、月で生まれて月で葬られる、サムは月に囚われた男。
オリジナル・サムは、一度でも月に来た事があるのだろうか。
もしただDNAを提供しただけだとしたら、
奥さんのビデオレターはただの芝居って事なのか。
虚しいね・・・
企業は、効率や収益性しか考えずに、
生きている者でも部品のように使い捨てにする。
わざと通信衛星の故障を装っていたとは、あくどいです。
(韓国資本の企業みたい。最近は中国だけじゃなく韓国までも映画に登場!)
クローンの尊厳、企業の倫理観をサスペンスタッチで描いたSF。
皮肉にもロボットの方が人間より心がありました。
複雑な心理を表現したサム・ロックウェルが見事。
低予算らしい雰囲気ながら、無駄なものを削ぎ落とした
シンプルな印象で、良作だと思いました。
テーマ : この映画がすごい!!
ジャンル : 映画