落下の王国
2010-08-24(Tue)
この映像、一度観てみる価値あり★
芸術作品のような美しさに、ため息が出るほど。
構図や色彩が掛け値なしに素晴らしい!
CGじゃなくて、ほとんどがロケだとは、驚いてしまう~

監督:ターセム
製作:2006年 インド・イギリス・アメリカ
出演:*リー・ペイス *カティンカ・ウンタルー *ジャスティン・ワデル
君にささげる、世界にたったひとつの作り話。
オレンジの木から落下し左腕を骨折して入院中の
少女アレクサンドリア(カティンカ・ウンタルー)は、
(この左腕、ずっと固定してるの大変そう)
橋から落下して脚を骨折したスタントマンの
ロイ(リー・ペイス)と出会う。
彼は少女にお話しを作って聞かせてくれる・・・
その話が映像として再現されるんだけど、
少女の創造力と想像力が生み出した幻想的な
世界には息を呑みます。
1カット1カットが、まるで絵画みたい!
登場人物の衣装もこれまたステキなんですよ~
(日本人デザイナーの石岡瑛子さんによるもの)
途中まで気が付かなかったんだけど、
登場人物は少女の周辺にいる人達なの!
病院の職員だったりオレンジ農園の人達だったり。
黒山賊はシーンによって父親の時もロイの時もあります。
ネタバレあります
ストーリーは、6人の男が総督オウディアスに復讐するため
彼を追って旅をする、というもの。
思いつきの行き当たりばったりで作っていく物語だし、
途中で少女の反応も入って来て、変更する事もあるので、
しっかりとした筋道のある話ではありません。
実は、ロイが少女に物語を聞かせるのには、訳がありました。
スター俳優に恋人を取られ、ヤケになってスタントをやり
骨折した彼は、生きる意欲を失い投げ遣りになっていました。
自殺するため薬を少女に取りに行かせようという魂胆だったんです。
ロイがひどく自暴自棄になって、死に向かおうとする辺りから、
物語は悲惨な展開をし、
登場人物たちは破滅への道を進んで行くようになりました。
少女の父は怒った人達に襲われ、馬から落下して亡くなっており、
そんな父とロイを重ね、少女は、物語の中で息絶えようとする
主人公に、泣きながら必死で生きるように訴えます。
話しているロイには
「大好きなの。殺さないで。生かして。」と懇願します。
そう「生かして」。 語り手次第でどうにでも出来る。
そして自分を生かすも殺すも、自分なんですよね。
荒んだ心に勇気を与えた少女役のカティンカ・ウンタルー。
ものすごく自然な演技で驚かされた!
演技という言葉すら当てはまらないくらい「素」の
表情を見せるんですよ。
「聖体で魂を救おうとした?」のシーンの「What?」なんて、
台本にあったの?と聞きたいわ。
カメラを全く意識してないような無邪気さには参りました!
エンドロール前には、チャップリンやキートンなどの
危険極まりないスタント・シーンが映し出されます。
ビルからの落下、車からの落下、あらゆる落下のオンパレード。
命懸けだけれど、死のうと思ってやってないんですよね(当たり前ですが)
観客を楽しませるための、勇気を見せるための、
生きようとする落下なんです。生命力がありました。
後にはロイもそんな風に活躍しているとの事。
少女によって生きる意欲を取り戻し、
落下から這い上がった男の話でした。
芸術作品のような美しさに、ため息が出るほど。
構図や色彩が掛け値なしに素晴らしい!
CGじゃなくて、ほとんどがロケだとは、驚いてしまう~

監督:ターセム
製作:2006年 インド・イギリス・アメリカ
出演:*リー・ペイス *カティンカ・ウンタルー *ジャスティン・ワデル
君にささげる、世界にたったひとつの作り話。
オレンジの木から落下し左腕を骨折して入院中の
少女アレクサンドリア(カティンカ・ウンタルー)は、
(この左腕、ずっと固定してるの大変そう)
橋から落下して脚を骨折したスタントマンの
ロイ(リー・ペイス)と出会う。
彼は少女にお話しを作って聞かせてくれる・・・
その話が映像として再現されるんだけど、
少女の創造力と想像力が生み出した幻想的な
世界には息を呑みます。
1カット1カットが、まるで絵画みたい!
登場人物の衣装もこれまたステキなんですよ~
(日本人デザイナーの石岡瑛子さんによるもの)
途中まで気が付かなかったんだけど、
登場人物は少女の周辺にいる人達なの!
病院の職員だったりオレンジ農園の人達だったり。
黒山賊はシーンによって父親の時もロイの時もあります。
ネタバレあります
ストーリーは、6人の男が総督オウディアスに復讐するため
彼を追って旅をする、というもの。
思いつきの行き当たりばったりで作っていく物語だし、
途中で少女の反応も入って来て、変更する事もあるので、
しっかりとした筋道のある話ではありません。
実は、ロイが少女に物語を聞かせるのには、訳がありました。
スター俳優に恋人を取られ、ヤケになってスタントをやり
骨折した彼は、生きる意欲を失い投げ遣りになっていました。
自殺するため薬を少女に取りに行かせようという魂胆だったんです。
ロイがひどく自暴自棄になって、死に向かおうとする辺りから、
物語は悲惨な展開をし、
登場人物たちは破滅への道を進んで行くようになりました。
少女の父は怒った人達に襲われ、馬から落下して亡くなっており、
そんな父とロイを重ね、少女は、物語の中で息絶えようとする
主人公に、泣きながら必死で生きるように訴えます。
話しているロイには
「大好きなの。殺さないで。生かして。」と懇願します。
そう「生かして」。 語り手次第でどうにでも出来る。
そして自分を生かすも殺すも、自分なんですよね。
荒んだ心に勇気を与えた少女役のカティンカ・ウンタルー。
ものすごく自然な演技で驚かされた!
演技という言葉すら当てはまらないくらい「素」の
表情を見せるんですよ。
「聖体で魂を救おうとした?」のシーンの「What?」なんて、
台本にあったの?と聞きたいわ。
カメラを全く意識してないような無邪気さには参りました!
エンドロール前には、チャップリンやキートンなどの
危険極まりないスタント・シーンが映し出されます。
ビルからの落下、車からの落下、あらゆる落下のオンパレード。
命懸けだけれど、死のうと思ってやってないんですよね(当たり前ですが)
観客を楽しませるための、勇気を見せるための、
生きようとする落下なんです。生命力がありました。
後にはロイもそんな風に活躍しているとの事。
少女によって生きる意欲を取り戻し、
落下から這い上がった男の話でした。