ラブリーボーン
2010-07-26(Mon)
「ラブリーボーン」の意味、私が思っていたのと違った。
これじゃあ、私のほうが成仏できませ~ん!

監督:ピーター・ジャクソン
製作:2009年 アメリカ・イギリス・ニュージーランド
出演:*シアーシャ・ローナン *マーク・ウォールバーグ *レイチェル・ワイズ
*スーザン・サランドン *スタンリー・トゥッチ
私は14歳で殺されたー。これは、私が天国に行ってからのお話シアーシャ・ローナン、輝くような可愛らしさを持った少女になったね~
「つぐない」の時からすごく成長したんだ~(^_^)
そんな魅力溢れる少女スージーが、
不本意な形で人生にピリオドを打たれる。
あまりにも無残でショッキング(><)(映像はないけど)
それまで楽しい時間を過ごしてきた世界と
スンナリお別れできるはずもなく、
スージーは天国と現世の境界を彷徨う。
ネタバレあります日本でも死後四十九日の間、肉体から抜けた魂はこの世を
彷徨って、あの世に行く準備をすると言われてますね。
スージーの場合は心残りがあって二年くらい彷徨って、
家族や彼に何とかして自分の思いを届けようとするんですが、
たいした力は発揮できないようで・・・
この境界の映像が幻想的で美しくていいんですよね。
彼女の心境や現実とリンクして様々に変化する情景が素晴らしい。
ボトルシップが漂う海が好きだったなあ~
そんなファンタジックな映像とは裏腹に、
スージーの死は遺された家族の心にすれ違いをもたらしました。
この物語は、突然命を絶たれた者と、その遺族が
それぞれ時間をかけて死を受け入れ、前に進んで
行こうとするまでを描いたものですよね。亡くなった少女側の心の成長は納得できました。
崩壊した家族は気になるし、犯人も憎い。
でも復讐したいわけじゃない。現世に執着していてはいけない。
ただ、やり残した事がある。それは好きな人との初キス。
その思いを遂げたら天国に行こう・・・
それはとても少女らしくていいと思いますよ。
天国では他の事件被害者達も、笑顔で幸せそうに
していて、それを見て私も安心できましたよ。
だけど遺された家族の方はもっと複雑でしょう。
だって遺体がないんだもの。
帽子と大量の血液というだけで、
大切な娘が死んだと、なかなか思えないんじゃないの?
私だったら、どこかで生きてるかもしれないと、
小さな望みにかけてずっと探し続ける!
せめて、骨の一つでも出てくれば、気持ちの整理がつくけど。
「ラブリーボーン」の意味が違ったと書いたのは、
「いとしい骨=遺骨」だと思ってた。
ところが「美しい骨が育った=人との絆」を指してたんですね。だから、金庫が泥水に沈められた時にはものすごく落胆したわ。。。
その時、霊感の強い黒髪少女を通じて、
『私の骨はここよ』とメッセージを送って欲しかったな。
初キスは別のタイミングでやってもらえばいいからさあ。
それに犯人だって、あんな風に人知れず消えた形に
してしまっては、スージーの事件は一生ウヤムヤのまま。
家族を自分の執着から解放してあげようと思ったなら、
辛いけど、まず死を明確なものにしないといけない。家族はそこからやっと次に進めるんじゃないの?
まあ、それは私の考えで、
映画の家族は、死を受け入れ悲しみを乗り越えて絆を取り戻し
前を向いて行こうとしてたから、良かったけど。
スーザン・サランドンおばあちゃんがファンキーで、
落ち込む家族に、明るい風を吹き込んでいたのが良かったです。
スタンリー・トゥッチは本当に薄気味悪くていやでしたね。
どうも物語の結末にはモヤモヤ感が残っちゃって、
私はスッキリ成仏できません。(^^;
テーマ : 映画の感想
ジャンル : 映画
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コメント
こんばんわ、YANさん!
やはりスッキリされない感想でしたか。同じです。
この作品はそれぞれの視点もいっぱいあるけど、
誰に共感するかでまったく違った評価が出ると思います。
>骨の一つでも出てくれば
ここが分かれ道かもしれませんね。
もし出てきていればまた違った家族の想い等が見られた事でしょう。
天国の映像はスピリチュアルで綺麗でした~(^^ゞ
原作でももやもやは変わらないんですけど☆
やっぱりなんらかの形ではっきりしないと
遺族側としては前に進めないような気がするな~
(遺族側、と呼ばれる事自体いやだと思う)
このおかあさんが絶対あきらめない「チェンジリング」のアンジェリーナ・ジョリーみたいだったら
また違ったお話が出来そうです(^^;
こんにちは!
猫人さんも成仏できない?(≧▽≦)ノ☆
この終わり方ではなんかスッキリしないよね~
スージーの視点は少女らしくて分かりやすかったけど、
やっぱり父親が一番共感できましたね。
必死で犯人を探してスージーに辿り着こうとするでしょ。
タイトルが「ボーン」だから、骨が絶対に出てくるかと思ったのに~
それはこちらの勝手な思い込みなんだけど(^▽^;)
骨が出れば、家族はしっかりと次のステップへ向かえるよね。
映像は美しかったですね。ああいう世界なら私も彷徨ってみたいわ。
原作もこのようなラストなんだ・・・
ファンタジーっぽいストーリーなのに、
後味の良くない終わり方にしちゃったのはなぜだろう。
遺族・・・そうだったね、観る側は少女が死んだ事を
分かっているから、つい遺族って書いちゃったけど、
このような事件の当事者だったら遺族と呼ばれたくないよね。
でもって、たいていの親はアンジーのようになると思うよ。
少女はもっと何か家族の為にできなかったかなあと疑問が残るけど、
主題は少女のほうだから、彼女が愛された思い出を胸に天国へ
旅立った事を良かったね~って思うしかないのかもね。
キスが出来なかった事だよね?
犯人には天罰がくだったけど…家族にはたしかにモヤモヤが残ってしまうラストだったかな~
こんにちは!
やり残した事で心に引っ掛かっていたのは初キスでした。
なんかいかにも14歳の少女の発想で、可愛いね~(≧ε≦)
犯人への天罰はくだったけど何も明らかにならない。。。
家宅捜査して全事件の証拠品が出てくるといいんだけどなあ。
米虎ありがとうございます。
遺体が見つからない…そんな事件も実際には多いのかもしれません。
彼女もキスしたいという自分の欲に素直に走ってしまう…これは「あり」だと思いました。
犯人の行く末も含めて、意外で、かえってリアルなほうが面白い。
とは個人的な感想にすぎませんが、映画として面白かったでーす。
朝早い! なに、どうしても毎朝早くに目が覚めるって?(≧ε≦)
PCが調子悪いのは、猛暑のせいもあるかもしれませんよ。
私としてはこの作品にああいうリアルさはそれ程必要ない気がしました。
本人と家族の再生の物語だし、ファンタジーの要素も含めてるので、
もっと後味のいい終わり方のほうが物語っぽくなりますよね。
でも意外性というのは話題になるからいいのかもしれませんね。
意外な方が印象に残り易いです。
あのラストのシーン、私も吃驚しました。
スージーの霊が遣ってきて、てっきり「私はあそこよ」って言うのかと思っていました。それなのに深い深い地の底に。
凄いショックでした。
でもそれは、メッセージなのかとも思ったのでした。要するに、日本にもたくさんいなくなってしまって未だにその生死も分からない子供もいるし、きっとアメリカやイギリスなんかは、日本以上にいるんじゃないかしら。
遺体もないのに状況から死んだと思われている不明の子供たち。その家族に向けて、子供たちはちゃんと天国にいますよと言うメッセージ。
と、勝手に解釈して、無理やり納得なんかしたような気がします(汗)
遺体に対する執着心が、お国柄で違うのかなあとも思いました。
私も、この物語は霊になったスージーと家族が協力して犯人に行き着くお話だと思っていたので(笑)ちょっと肩透かし感があったものの、意外と心の中に爽やかな風が吹きました。なんたって、主役の少女がめっちゃ可愛いですものね。
kiriyさんもラストシーンにはショックを受けたんですね。
でも自分なりに納得できたんですね~
kiriyさんの言う事も分かりますよ。
>子供たちはちゃんと天国にいますよと言うメッセージ
あの他の被害者達が美しい天国で、幸せそうにしているシーンにも
そんなメッセージが込められているように思えました。
だけど、現実の事件被害者家族がこの映画を観て、
子供は天国にいるって安心するとも思えない気がする・・・
遺体がなかったり生死が分からない以上は
「天国じゃない、どこかに生きている」と考えるのでは?
死を受け入れれば楽になれると言われているようで悲しくなるのでは?
それは状況や経った年月にもよるかもしれないから、
一概には言えない事だけれども。
それと日本では骨壷(遺骨)を大切にするように遺体に執着するお国柄で、
他の国は事情が違うかもしれませんね。
いや~、私が頑固なのか、爽やかな風は吹かなかった~(^▽^;)
シアーシャ・ローナンがめっちゃ可愛かったのは同感です!
Pジャクソン監督の映像美は素晴らしいけど…ラストに納得できないよね
遺体は家族のもとへ帰してあげたかった(;_;)あんなのムゴすぎるし犯人は事故死しちゃうなんて納得できないわ~ぁ
消化不良
私なら一生成仏できないよ( ̄ー ̄)
でもMウォールバーグのパパぶりは良かったカナ
そうそう、あのラストじゃ全然納得できませ~ん!
家族は一体どこで踏ん切りを付けたと言うの?
再生するきっかけがないよね?
観客は、主人公が幸せに天国に行ったと分かったけど、
家族にはそれが伝わらないもんね。
骨は出て欲しかったなあ。消化不良だよね。
たいていは、パパや「チェンジリング」の母親みたいになると思うなあ。
ハリウッドらしいスピリチュアル大作にしてしまったな、という印象でした。
家族は、お父さんのみに絞って描いたんだと思いますが、
家族の気持ちがあまり描けてないので、
なんとなく、ふわーっとしたものを見てしまった感じですね。
スージーの心情、どこにいるかは、
きっと家族には伝わったんだろうと理解しました。
こんにちは!
kinoさんの言う、ふわーっとしたもの・・・という感じ、
なんとなく分かります。
事件は悲惨だし家族の心情も複雑なのにファンタジー色が強かったですね。
スージーの心情が中心だからですよね。
スージー的にはハッピーエンドなので、
家族も同じようにそうなったと思うしかないですね。(^^;
わたしは成仏できん!!って(爆) びっくり
映像は綺麗で文句はないけどね
スージーが望んだ結末ならそれでいいけどなぁ
でも最初から犯人みせてて、霊能力者みたいな子も登場させて
スージーがメッセージ送って事件解決かと思うよね
まぁ犯人は誰かはわかったけど
それって・・・スージーと関係なく妹の感でしょ
頑張りでしょ
なんだかなー なんだかなー
白黒つけたいよね
家族の絆みたいなのも、あまり現されてなかった気もします
あの両親の苦しみが伝わってこなかったんだよね
ちょっと残念でした
そうなのよ、ほんとに同じような感想でしょ(≧▽≦)ノ☆
こういう結末では心残りだし、絶対に成仏できないよね!
観客はスージーの様子を見て、彼女の望み通りで良かったと
ある程度思えるけど、
家族は スージーがどこにいてハッピーなのかどうか
分からないままって言うのが、ひっかかります。
スージーと霊能者の女の子は、家族にもっと
メッセージを送れなかったのかな。
ママが突然家出しちゃったでしょ。
家族が不安定な時期にそんな事するなんて信じられなかったわ。
思い返すと、モヤモヤがイライラになってくる~(- -;)
YANさん、こんばんわ。
なるほど、YANさんのモヤモヤの原因の一つは、「遺体が発見されなかった」という点ですが。なるほど。私なんかは、マークお父さんが早速諦めているので、ちょっとそこには想いがいたりませんでした。どちらかと言えば、あの犯人が捕まらないほうがモヤモヤでした。
確かにスージーと家族はメッセージとか送れないのだけれど、たとえ非業の死であっても、今は幸せであることを信じたり、祈ったりしてあげることは出来るのかもしれません。なんか、とても東洋的とうか日本的な発想かもしれません。
それじゃ、また。
こんにちは!
そうなんです、遺体に拘りました。(^^;
家族はスージーの死がハッキリしないと前に進み辛いものじゃない?
父は、スージーが事件に遭ってそれが命にかかわる事だとは理解していても、
もう死んだんだって諦めていたようには思えなかったけど、
でも何とか家族と前向きにやっていこうとする姿勢はありましたね。
犯人の事もモヤモヤですよね!
逮捕されないにしても、事件を明るみに出して欲しかったな。
事件の存在すら誰も知る事がないなんて、ほんとモヤモヤです。
でも、犯人は天罰を受けていたから、
遺体が発見されなかった事よりは、まだ納得できました。(^^;
家族としては、死んだのか生きているのか分からないけど、
彼女の幸せを信じて祈るしかないですよね。
当然わたしももやもやしちゃいました(-ι_- )
スージーが天国に満足していけたのは良かったのだけれども、残された家族は何の解決にもなってなく、そう考えれば、件の霊能力をもってるぽい少女とかの設定はいらなかった気もしますね
心残りが初恋の人との初キスというはとても可愛らしいですが…
何年たっても家族は喪失感に苦しむでしょう
ほんと、せめてひとかけらの骨だけでもみつけさせてあげたかった
2年たってようやく家族が少し前を向き始めたのがせめてもの救い
妹がとってきた証拠品で(事故死しましたが)犯人特定になったのなら、良いのですが…
こんにちは!
いや~この映画は今思い返してもスッキリしないんですよね~
そうそう、makiさんの仰る通り、スージー本人は良かったですよね。
でも家族にとっては宙ぶらりんのまま。
やっぱり辛くても死を確定させて区切りを付けないとね。
悲しみを乗り越えようとしている家族の姿には多少の救いがあったけど。
どうしてファンタジーなのにこんな結末にしたんでしょうね。
でも、もしこのストーリーが願うような形で終わっていたら、
記憶に残って無いかなあ。
こういうモヤモヤのせいで忘れずにいるのかもしれませんね。(^^;
私は14歳で殺された―
【感想】
ちょっと『ゴースト』を連想しそうだけど、これは問題作かもしれません。
わずか14歳で残忍なレイプ殺...
まず、映画と関係ありませんが、よろしければアンケートを。ブログの製本について。
ラブリーボーン - goo 映画
2月1日、映画館にて鑑賞。
予告編を見た時から、心惹かれていました。ミステリーなのかホラーなのか、それとも...
最後にやり残したことがあるって
おい!!それかよ!!!!
もっとやることあるだろっ!!って思ったのは
汚い心をもった大人なわたしです
...
突然過ぎる悲劇的な死。
殺害された少女の無念さ。
残された家族の大きな喪失感。
しかし、少女は自らの死を受け入れる。
そして、家族は再生への一歩を踏み出す。
この二つはまったく無関係ではな...
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