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告発のとき
この問題には答がないし終わりもない。
もうどうにもならない・・・やり切れない。
トミー・リー・ジョーンズの抑制の効いた表情が何とも言えない。

告発のとき
監督:ポール・ハギス
製作:2007年 アメリカ
出演:*トミー・リー・ジョーンズ *シャーリーズ・セロン
    *スーザン・サランドン *ジョナサン・タッカー *ジェイソン・パトリック

アメリカが目を背けた衝撃作

ハンク(トミー・リー・ジョーンズ)はイラクから帰還した息子マイクが
行方不明であるとの連絡を受けた。
元軍警察の軍曹であったハンクは、自ら息子の捜索に乗り出す。
しかし直後に、息子は遺体で発見される事となり、
ハンクは鋭い洞察力で事件を追って行く・・・

ネタバレあります



妻と2人で遺体に対面するシーンは泣けたなあ。。。
我が子がああいう姿にされるなんて、たまらんよね。

ひょっとしてマイクは軍の機密を知ってしまって、
殺されたんだろうか・・・なんて考えながら観ていくと、
最後には淡々と真実が語られ、ものすごくやり切れなさが残りました。

戦争体験によるPTSDを扱った映画は今までにもあったけど、
最初からストレートに、戦場や病んだ兵士を見せるんじゃなくて、
事件を追い、「どうして彼は殺されたのか?」という疑問の先に
異常事態があったと明かされる作りは、よく出来てますね。


これ、実話を基に作られた映画と知って、
気が重くなったし、こういう事もあるだろうなあとも思いました。
戦場なんかにいたら、精神が崩壊しても不思議はない。
戦場から帰ってきても続くし周囲にも影響を及ぼす。

でも、最初は誰でも、国の為に仕える事に誇りを持って
戦地へ行ったんでしょうね。


原題の「エラの谷」とは少年ダビデが巨人ゴリアテを倒した谷ですが、
今でも国の為に谷へ下りて戦いに行く兵士は何万といます。
だけど、少年ダビデのように自分の中の恐怖を振り払い
打ち勝つ者は少なくなってきているんでしょう


ハンク自身は恐怖に打ち勝った人間なので、
最初はなかなか兵士の現状を理解できなかったようです。
息子はSOSを父に発していたんですね。
それに気付いてやれなかった負い目があるので、
ものすごく自分の感情を抑制して、
一つ一つを明らかにしようと努めるんですよね・・・
トミー・リー・ジョーンズの深い皺に苦悩が浮かび上がって、
その姿がなんとも痛々しい。


犯人が淡々と語る真相に、内心どれだけの苦しみと
怒りがあった事か。
切断した後にお腹がすいてチキンを食べに行ったなんて、
異常と言う事の証で出てくるんだけど、
もう腹わたが煮えくり返る思いだっただろうなあ。
爆発しそうになる感情を押し殺したのは、
『自分と同じ道を歩かせたせいかもしれない』と言う
後悔があったせいだし、
戦場の悲惨さはよく知っているからでしょうね。

最後に息子から送られた古い国旗を上下逆さまに掲げる父。
それは国際的な救難信号の意味。
「困っている。助けに来てくれ。もうどうにもならない」

静かな心の叫びが聞こえました。

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

Secret
(非公開コメント受付中)

NoTitle
YANさん、こんにちは!
YANさんは本当に文章力ありますね。
自分の記事を読むよりも、「そうそう、そういう映画でそういう風に感じた」
と思ってしまいます。(笑)
国旗の件もそれでこそ、この映画のラストにふさわしいですよね。
アメリカの、又は戦争の陰の部分が鋭く突きつけられ、
重く受け止め深く考えさせられました。
同時に、YANさんの言うように、恐怖に打ち勝った父とその姿に憧れ
同じ道を進んだ息子、SOSを発した息子とそれに気づいてやれず、
後から真相を追い求めた父との物語でもあり、やりきれなさも伝わる作品でした。
文部省推薦にしたい
YANさんこんばんは

いやん、YANさんのレビュ読みながら泣けてきた
こんなに淡々とした作品なのに、ものすごーーーく言いたいことが伝わってくる作品でした

犯人たちの中に、自分の息子の姿も見たのだと思う
もしかしたら、息子が加害者になっててもおかしくない
もちろん犯人のことはにくいだろうけど
真相を探る中で、この社会の深刻さの方に絶望を感じたんじゃないかな??

トミーリーはもちろんよかったけど
シャーリーズ・セロンもよかったです
CDさんへ
こんにちは!
えー、私の文章はいろいろと文法的にもおかしい部分があると思うから、
文章力には全く自信がないんですよ。(^^;
それよりCDさんのこのコメントのほうが、よっぽど達者な文章じゃないの!
父と息子の物語でもあったという説明を、
こんなにコンパクトにまとめて書けるなんて。
な~るほどなあ~その通り!って感心しました。

サスペンスと親子物語を絡めて戦争の陰を描く・・・
内容がしっかりある作品でしたね。
しかし戦争なんて負の部分ばっかりなのに、
終われないものなんでしょうかねぇ。。。

雨里さんへ
こんにちは!
一見淡々として盛り上がりが無いように思えるけど、
テーマは分かり易かったし、重く響いてきました。
アメリカが目を背けたくなるのも分かります。
それこそ文科省推薦にしてみんなが現状を知るべきだよね。

誰もが異常だから、1人ばかりを責められないと思っただろうね。
戦争が終わらない以上はどうしようもないもんね。絶望するわ。
それと仲間が「マイクは頭がいいから、こうなる事は分かっていたと思う」と
言ってたから、マイクは自暴自棄になっていて
自ら死を望んだふしもあるよね。
父はそれも感じたんじゃないかなあ。。。とも思う。

トミー・リー以外の人については何も書かなかったけど、シャーリーズは
周囲の男達に疎まれながら正義感で進む地味な姿が良かったです。
重いっすね。
こんにちわ、YANさん!

UPされてたのでさささっとUPしました(^_^;

淡々とした進行でしたが内容は深くて重かったですね。
けれども単なるミステリーじゃなくて、
その要素の中に潜む人間の弱さや本音などがリアルに織り込まれていた感じ。
見応えありました。

確かクリント・イーストウッドが“映画化するべ”って言って
実現した作品でしたよね。
ポール・ハギス監督の表現力もなかなかでしたし、
イーストウッド監督の着眼点もさすがです。
猫人さんへ
こんにちは!
さささっとUPできるのがすごいな~
私なんてどれだけモタモタ時間がかかった事やら・・・(- -;)

ミステリーを追って行くと、病んだ現状が浮かび上がってきましたね。
いろんな事がリアルで、この先もっと深くて重い問題に
なっていくんだろうなって思います。

イーストウッドが一枚噛んでたのは知らなかったなあ。
それに「するべ」となまる人だとは知らなかったなあ。(≧ε≦)
ポール・ハギス監督作品の「クラッシュ」も好きです!
社会問題を上手くドラマにしますよね。
こんばんは!
米トラありがとうござる。
2年前…細かいことを忘れてる、といったら怒られそうなほどの、重たい問題提起のある映画でしたね。
とにかく、戦争というものが、圧倒的に、いけないですよね。
真の意味
サスペンスで惹きつけて奥にある意味を考えろよ!って…
だけど、とっても静かに訴えてる感じがしました。

YANさんのレビュ読んでたら
CDさんも書いてるけど、なんだか本当に説得力があると言うか
「そうそう!そうだったな!」と納得してしまう文章です(^^;
自分の記事をかえりみるとハズカシイ~~

>最初は誰でも、国の為に仕える事に誇りを持って
戦地へ行ったんでしょうね

そうですよね。
誰でも最初っからオカシクなっていたわけではなく・・・
オカシクなりにいったわけでもなく・・・
なのにそうなってしまう恐ろしさ。
そして(父としてというより経験者として?)それらを理解できたがゆえの絶望感。

ムナシイ。戦争反対です><
ボーさんへ
こんにちは!
劇場鑑賞は2年前でしたか。私はいつも遅いからなあ・・・(^^;
話題を振った頃には忘れてますよね~すいません。
私の場合は、細かい事はすぐに忘れちゃうから、
自分のためにネタバレ記事で記憶を残してるんですよ。

戦争なんていいわけないのにね!
利益を得る者がいるからやめられないんでしょうね・・・(- -;)
夢眠さんへ
入口がサスペンスというのが、取っつき易かったね~
最初から重い話だと知っていたら、手が出なかったかもしれない。
奥にある意味を知った時、やっぱりなと思いながらも、
ここまで酷いのか・・・って衝撃がありました。
静かなんだけど、しっかり訴えている声が聞こえましたね。
わさぴょんさんへ
え~、わさぴょんさんにも誉めてもらっちゃって、
この記事あまり自信がなかったんだけど、どうもありがとう★
わさぴょんさんのは一行感想だったからね(≧ε≦)率直でいいと思います。

今この時でも、エラの谷に下りていく兵士がいるかと思うと、
気が重くなるよね。
だけど王や偉い人は下りていかない・・・
戦場のシーンは息子の携帯映像くらいだったのに
どれだけ過酷か伝わってくるからすごい。
絶対戦争反対だわ~!

こんにちは
サスペンス、戦争、PTSD、陰謀、勇気、正義など
さまざまな要素が絡み合った見応えのある作品でしたね。
最後はズシンと心にきました。

トミー・リー・ジョーンズはもちろん、
シャーリーズ・セロンも素晴らしい演技でした。
ひでさんへ
こんにちは!
そうですね、大きな盛り上がりもなく
どちらかと言うと地味に淡々と展開していた作品だけど、
多くの要素が入っていて、衝撃もありました。

軍と警察で揉み消そうと取引するのもいやでしたね。
映画にしてくれたので、
こういう現状を知る事ができて良かったと思いましたよ。

シャーリーズ・セロンの毅然とした姿勢が良かったですね。
土用の丑の日!
今晩はウナギ食べますか?三河のひつまぶしを貰ったから3パターンで食べてみま~すo(^-^)o
戦争から帰還しても恐怖体験は癒えないですよね
実話だったとか!?
Sサランドンの母親役が良かった
Sセロンも出てたよね?
森子さんへ
うなぎを貰えるなんて、うらやましい~
そ、そ、ひつまぶしは3パターンで味わって下さい。
私は夕方、近所の魚屋さんに買いに行かなくちゃ!

本作は実話を基に作られたらしいですよ。
こんな風に若者が戦争の恐怖によって精神崩壊して、
帰還してからもずっと傷が癒えないのは問題だよね・・・
もう戦争は負の面ばかりなんだから!

Sサランドンは出番が少なくても存在感があったし、
Sセロンも地元警察官として頑張ってたね。
告発のとき [DVD](2009/01/07)トミー・リー・ジョーンズシャーリーズ・セロン商品詳細を見る 2007 アメリカ 監督:ポール・ハギス    ...
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 -YAN-

 
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■300<スリーハンドレッド>~帝国の進撃~
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■ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢
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■ペイチェック 消された記憶
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YAN

Author:YAN
生粋の名古屋人

映画は自宅鑑賞がほとんどです
自分の記憶の記録なので
ネタバレ多いです
愛情を込めて感想を
書いているつもり・・・ですが
文章はつたないです

音楽は70年代ROCKが好みです

「ネタバレあります」
→大きなネタバレ
「ネタバレあるかも」
→小さなネタバレ
となっています ご了承ください

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