ノウイング
2010-05-26(Wed)
これは意外性があって面白かった!
ニコラス・ケイジが出るとなると、ちょっとズッコケる作品が
これまで多かったので、期待してなかったのが良かったのか、
予想だにしない展開に最後まで引き込まれました!
(この記事ちょっと長くなってます)

監督:アレックス・プロヤス
製作:2009年 アメリカ
出演:*ニコラス・ケイジ *ローズ・バーン *チャンドラー・カンタベリー
*ララ・ロビンソン *ベン・メンデルソーン
地球消滅 その時、人類は何を残せるだろうか。
2分先の未来が見える「NEXTネクスト」や
数字に意味をこじつける「ナンバー23」などとは違って、
未来も数字の意味も地球規模の大きさだし、
映像はすごく迫力があって驚いた~!音響もバッチリ★
ジョン(ニコラス・ケイジ)は、MITで宇宙物理学を教えていて、
「宇宙における決定論対ランダム理論」についての講義が
出てくるけど、これが伏線でしたね。
決定論と言うのは、起こる出来事は決められている。
未来は確定しているというもので、
ランダム理論と言うのは、出来事は偶然の重なりで、
そこには意味も目的もないというもの。
突然のホテル火災で妻を失ったジョンは、
ランダム理論を信じていたが、それを覆す物を目にする!!
50年前のタイムカプセルから出た、数字がびっしり書かれた紙を
息子のケイレブ(チャンドラー・カンタベリー)が持ち帰ってきたのだ。
それは、世界中の大惨事の日付・犠牲者数・場所の座標
である事をつきとめます。
同時に息子の周辺に黒服の謎の男達がウロつくように・・・
この辺りは、ミステリーのようなホラーのような怖さがあって、
どうなるんだろうとドキドキする感じなんですよ。
まだ起きていない今後の大惨事を予告する数字もあり、
その通り、飛行機墜落事故や地下鉄脱線事故が起きます。
これが、もう圧巻の大迫力!w(゚o゚)w
この映画で、こんなにすごい映像が見られるとは
思ってなくて、衝撃を受けたなあ。
ジョンは謎の数列は、自分に託されたメッセージだと思い込み、
何とか未然に防ごうと動くのだが・・・
太陽の異常活動から発生するスーパーフレアで
地球が滅亡に向かっている事を知ります。
この辺は、ディザスター・ムービーとなって、
「2012」や「地球が静止する日」のように
ジョンの必死の活躍で何とか生き残る結末に
向かうのだと思ってましたよ。
だから、こういう終わり方はもう予想外でびっくりでした。
(自分の予想の範囲外だと点数が高くなる傾向にあり(^^;)
ネタバレあります
ラストは、ものすごく宗教的な内容なので、
旧約聖書に詳しい人には良く理解できるんでしょうけど、
私はあまり詳しくないので「意外性」に惹かれました。
UFOの前で、愕然としてひざまずくジョンの構図は、
エゼキエル書の宗教画にそっくり。
つまり、宇宙人が神のような存在だったという事ですよね。
地球のこの世界を創り上げたのは宇宙人。
彼らの思し召し通りに、人類は決定された道を、
歩いてきたのでしょう。
50年前にルシンダが数字を書き並べたのは、
彼らのビジョンが見え、それを彼女の特殊能力で受け取って、
数字にして書いただけなんじゃないか?
ささやく声が聞こえた人は、100年前、1000年前にもいて、
エゼキエルもきっとその1人だったんだと思う。
紙の数字は、警告やメッセージと言うより、彼らのビジョン。
地球滅亡は決定されていて、避けられない出来事だったのだ!
ジョンは人類を救う人ではなく、
Everyone Elseの1人に過ぎなかった・・・うわっなんという絶望感・・・
息子たちは「人類の再スタートに選ばれた」と
宇宙へ飛び立ちます。
「フォース・カインド」を観た後なので、得体の知れないヤツらに、
親が子供を託すなんてありえないと思うところだけど、
ジョンには旧約聖書のノアの方舟の概念が、
すんなり受け入れられたんでしょうね。
そして実際、彼らは他の惑星に第2(3か4かもしれない)の
地球を創造すべく、アダムとイヴを降り立たせます。
この辺りは、宗教とSFの融合で、
日本人にはない発想に興味深いものがありました。
しかし、最後にまさか本当に地球を滅亡させるとは。
映画でこういうのってあまりないよね?
その瞬間、ジョンは仲違いしていた父と和解し、
家族で抱き合います。
いつかは分からなくても、人がいずれ死ぬのは決定されています。
それが「明日だ」と言われてもいいように、
悔いのない生き方をしなくちゃいけないと、
最終的にはそんなまともなメッセージが
込められていたように感じました。
ニコラス・ケイジが出るとなると、ちょっとズッコケる作品が
これまで多かったので、期待してなかったのが良かったのか、
予想だにしない展開に最後まで引き込まれました!
(この記事ちょっと長くなってます)

監督:アレックス・プロヤス
製作:2009年 アメリカ
出演:*ニコラス・ケイジ *ローズ・バーン *チャンドラー・カンタベリー
*ララ・ロビンソン *ベン・メンデルソーン
地球消滅 その時、人類は何を残せるだろうか。
2分先の未来が見える「NEXTネクスト」や
数字に意味をこじつける「ナンバー23」などとは違って、
未来も数字の意味も地球規模の大きさだし、
映像はすごく迫力があって驚いた~!音響もバッチリ★
ジョン(ニコラス・ケイジ)は、MITで宇宙物理学を教えていて、
「宇宙における決定論対ランダム理論」についての講義が
出てくるけど、これが伏線でしたね。
決定論と言うのは、起こる出来事は決められている。
未来は確定しているというもので、
ランダム理論と言うのは、出来事は偶然の重なりで、
そこには意味も目的もないというもの。
突然のホテル火災で妻を失ったジョンは、
ランダム理論を信じていたが、それを覆す物を目にする!!
50年前のタイムカプセルから出た、数字がびっしり書かれた紙を
息子のケイレブ(チャンドラー・カンタベリー)が持ち帰ってきたのだ。
それは、世界中の大惨事の日付・犠牲者数・場所の座標
である事をつきとめます。
同時に息子の周辺に黒服の謎の男達がウロつくように・・・
この辺りは、ミステリーのようなホラーのような怖さがあって、
どうなるんだろうとドキドキする感じなんですよ。
まだ起きていない今後の大惨事を予告する数字もあり、
その通り、飛行機墜落事故や地下鉄脱線事故が起きます。
これが、もう圧巻の大迫力!w(゚o゚)w
この映画で、こんなにすごい映像が見られるとは
思ってなくて、衝撃を受けたなあ。
ジョンは謎の数列は、自分に託されたメッセージだと思い込み、
何とか未然に防ごうと動くのだが・・・
太陽の異常活動から発生するスーパーフレアで
地球が滅亡に向かっている事を知ります。
この辺は、ディザスター・ムービーとなって、
「2012」や「地球が静止する日」のように
ジョンの必死の活躍で何とか生き残る結末に
向かうのだと思ってましたよ。
だから、こういう終わり方はもう予想外でびっくりでした。
(自分の予想の範囲外だと点数が高くなる傾向にあり(^^;)
ネタバレあります
ラストは、ものすごく宗教的な内容なので、
旧約聖書に詳しい人には良く理解できるんでしょうけど、
私はあまり詳しくないので「意外性」に惹かれました。
UFOの前で、愕然としてひざまずくジョンの構図は、
エゼキエル書の宗教画にそっくり。
つまり、宇宙人が神のような存在だったという事ですよね。
地球のこの世界を創り上げたのは宇宙人。
彼らの思し召し通りに、人類は決定された道を、
歩いてきたのでしょう。
50年前にルシンダが数字を書き並べたのは、
彼らのビジョンが見え、それを彼女の特殊能力で受け取って、
数字にして書いただけなんじゃないか?
ささやく声が聞こえた人は、100年前、1000年前にもいて、
エゼキエルもきっとその1人だったんだと思う。
紙の数字は、警告やメッセージと言うより、彼らのビジョン。
地球滅亡は決定されていて、避けられない出来事だったのだ!
ジョンは人類を救う人ではなく、
Everyone Elseの1人に過ぎなかった・・・うわっなんという絶望感・・・
息子たちは「人類の再スタートに選ばれた」と
宇宙へ飛び立ちます。
「フォース・カインド」を観た後なので、得体の知れないヤツらに、
親が子供を託すなんてありえないと思うところだけど、
ジョンには旧約聖書のノアの方舟の概念が、
すんなり受け入れられたんでしょうね。
そして実際、彼らは他の惑星に第2(3か4かもしれない)の
地球を創造すべく、アダムとイヴを降り立たせます。
この辺りは、宗教とSFの融合で、
日本人にはない発想に興味深いものがありました。
しかし、最後にまさか本当に地球を滅亡させるとは。
映画でこういうのってあまりないよね?
その瞬間、ジョンは仲違いしていた父と和解し、
家族で抱き合います。
いつかは分からなくても、人がいずれ死ぬのは決定されています。
それが「明日だ」と言われてもいいように、
悔いのない生き方をしなくちゃいけないと、
最終的にはそんなまともなメッセージが
込められていたように感じました。