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空気人形
これもすごく良かったな~~☆
空っぽの人形が心を持ってしまうというファンタジーが、
対照的に人間の空虚さをあぶり出します。
深い余韻が残る切ない作品だわ~ これ好きだな~★

空気人形
監督:是枝裕和
製作:2009年 日本
出演:*ペ・ドゥナ *ARATA *板尾創路 *岩松了 *オダギリ・ジョー

私は「心」を持ってしまいました。
持ってはいけない「心」を持ってしまいました。


透明感のある素晴らしい世界になっているのは、
ペ・ドゥナさんの好演によるところが大きいと思います。
長い手足と美しいボディという外見は、たぐい稀でしょう。
それを惜しみ無く大胆に見せる女優魂には、敬意を表したい!
人形になり切ったぎこちない動きや純粋な表情がすごく可愛いらしかった。
それに日本語も上手くて感心したなあ。
外国人じゃなくて、人形らしく話しているとしか思えませんでした。

空気人形というのは「性欲処理の代用品」なので、
ゲッとびっくりするくらい生々しいシーンがあります。

家族一緒に観るのには、相応しくないから、そこは御注意を(^^;

ネタバレ多少あるかも


空気人形と同じで、今時の人間は空っぽだったりします
登場人物も、空虚で孤独に生きている人ばかり。
人と上手く関われない者、関わりを拒否している者、
自分の代わりはいくらでもいる代用品と思っている者。
誰かと居ても孤独を感じている者。
現代の人間の屈折や虚しさが浮き彫りになってきます。

心を持った空気人形は、目にする全てのものが美しく輝いて見え、
感動を知り、恋も知り、一方で切なさや悲しみも知ります


好きになった人純一(ARATA)の前で空気が抜けた時、
彼が息を吹き込んで膨らませてくれますが、
そこがものすごくエロティックなシーンになっているのが
面白い~!

好きな人の息で満たされて幸せを感じる空気人形。
人との関わりの中で豊かになっていくんだけれど、
人間は自己本位や不器用だったりで、
他者との関わりが上手くできないんだよね。。。


作品中に吉野弘の「生命は」という奥の深い詩が読み上げられます。
これがまた良くて、一部抜粋しますね。中略あります。

   生命は、
   自分自身だけでは完結できないようにつくられているらしい
   花も めしべとおしべが揃っているだけでは不充分で
   虫や風が訪れて めしべやおしべを仲立ちする
   生命は その中に欠如を抱き
   それを他者から満たしてもらうのだ ・・・
   しかし互いに欠如を満たすなどとは知りもせず知らされもせず
   ばらまかれている者同士 無関心でいられる間柄
   ・・・・
   私もあるとき誰かのための虻だったろう
   あなたもあるとき私のための風だったかもしれない


生命は自分1人だけで生きているという事はなくて、
どこかで他者と補い合い影響を与え合っているもの。

この詩はラストにもまた重なっています。

しかし、空気人形に愛情を持ったと思った純一だけど、
あんな事を言い出すとは、人形として興味を持っただけだったのか?
最後にはホラーのような燃えるゴミになっちゃって、
そこだけ色合いが違うようで、なんか残念だったなあ・・・

オダギリ・ジョーの「おかえり」は自然で最高でした!
彼女を心ある者として一番理解してくれていましたね。
「君の見た世界に美しいキレイなものもあったかな?」に
対する答には、ホッとさせられました。

そう、心を持つって事は感動できるって事なんですよね。
ほんの些細な日常の出来事も本当は素晴らしい

悲しみ切なさも含め感情を揺さぶられるって事は心があるからこそ。

ラストに空気人形の息で飛ばしたタンポポの種が、
みんなのところに行って、何かしら変化をもたらします。
まるで、誰かのための虻であり風であるかのように。

「生命とは」「心を持つとは」 そんな事にまで及んでいるような
深い味わいを残す、異色のファンタジーでした。


テーマ : DVD
ジャンル : 映画

Secret
(非公開コメント受付中)

同じです~^^
YANさん、こんにちは。
そうそう、これ家族と見るのは要注意ですよね。全体的にふんわりして可愛い映画なんだけど、ところどころ、うわっ!って(一人で見てる分には大丈夫なんだけど、家族と一緒には辛い・・)ところがありますんで・・・。

>吉野弘の「生命は」という奥の深い詩
アップされていらっしゃいますね。私もこの詩はとても印象に残りました。

そして、YANさんが残念って思った箇所・・
>最後にはホラーのような燃えるゴミになっちゃって、
そこだけ色合いが違うようで、なんか残念だったなあ・・・
 私も同じ風に思ってました・・・

でもおおよそ全体的に好きな映画でした。
latifaさんへ
こんにちは!
後で1人で観て良かった~って思ったわ~
そもそも人形本来の目的がアレですからね~(^^;
大作にはないミニシアター系作品独特の描写がありましたね。

「生命は」の詩は、ものすごく映画の内容にハマっていたし、
ペ・ドゥナさんの読み方も可愛くて心に残りました!

オダギリジョーさんが燃えるゴミ、燃えないゴミの話はしていたけど、
あんな風に血生臭くなっちゃうなんて、
そこだけファンタジーっぽくないんですよね~
空気人形の最後はいいとして、純一の最後は好きじゃないなあ。。。
ペ・ドゥナ
YANさん、こんばんは!
さきほどは、コメントいただきありがとうございました。

>透明感のある素晴らしい世界になっているのは、ペ・ドゥナさんの好演によるところが大きいと思います。

私は「空気人形」ではじめてペ・ドゥナを見たのですが、衝撃的でしたね~。大ファンになっちゃいました。

>作品中に吉野弘の「生命は」という奥の深い詩が読み上げられます。

ペ・ドゥナの朗読がいいんですよね~。
あの朗読がまた聞きたくて、サントラ購入したんですよね(笑)。


>オダギリ・ジョーの「おかえり」は自然で最高でした!

空気人形と人形師との対面シーンは感動的でしたね!あのシーン大好きでしたよ。印象深い場面でしたよね……。
ペ・ドゥナさん!!
YANさん、こんばんわ。

とにかく、ペ・ドゥナさんの最新作ということで
半年以上前から首を長くして待ってました。
いやー、待っていたかいがありましたよ。
映画としても素晴らしかったです。
ファンタジーっぽいのに、ちょっとダークな感じが、
私的には良かったです。

この世界は、とてもゆるやかに構成されているので、
補完されている人や補完している人を、
意識しなくても生きては行ける。
逆に疎ましく思うことも自由。
けれど、想像力を働かせて、
自分が誰かを補完している、
誰かに補完されている、って思えることができれば、
とても美しい世界に見えてくると思います。
そんなことが象徴されていたラストシーンが、とても印象深かったです。

それじゃ、また。
Bell Bottom Bluesさんへ
こんにちは!今日は蒸し暑いですよ~

ペ・ドゥナさんの作品は「復讐者に憐れみを」「グエムル」で観たのみで、
その時は特に強い印象はなかったんですよ。
なんせ、共演のソン・ガンホがあまりにも強烈で・・(≧ε≦)

でも本作では、演技も素晴らしかったし、可愛い魅力が存分に出てたし、
日本人女優では出来そうもない役に、よく挑んでくれたなあ~って、
その女優魂にもヒジョーに感心しました!

サントラに「生命は」の朗読まで入ってるんですか。
言葉を一つずつ噛みしめるように読むのが、良かったですよね~!

さすがオダギリ・ジョーと言うか、
あんなさり気ない短いシーンで存在感を残してましたね。
2人の対話内容も見逃せないものばかりでした。
ヤンさんへ
こんにちは!
以前からペ・ドゥナさんのファンでしたね~(^_^)
今回、女優としても拍手を送りたくなる演技を見せてるし、
作品自体の内容もとても良かったし、
ペ・ドゥナさんの評価がかなり上がったんじゃないかな~

設定の 人形が心を持つというありえなさはファンタジーだけど、
現代の人間描写はダークでリアルでしたね。
そのあたりの絡ませ具合がすごくいいなあと思いました。

ゆるやかに構成されているという言葉が私には不思議感覚でした。
ヤンさんなりの解釈をきちんとされているようで、さすがですね☆

無関心でも疎ましく思っても生きてはいけるけど、
それだと空っぽで心のない空気人形と同じですよね。
やはり、想像力を働かせてつまり心を持ってこの世界を見た方が、
豊かに生きていけますよね。
そんな事を空気人形から教えてもらいました。

ほんと、いい映画ですよね~


NoTitle
う~ん、皆さん誉めている中でこんなこと言うのもなんですが
私は期待しすぎていたせいか、「あ~・・・え、終わり?」な感じでした。
ちょっとメルヘンチックすぎたというか・・・
そしてホラーな部分は、なんかグサッときました。(心に)
そうそう、愛情を持ってくれたのかと思いきやあんな要求って
ちょっとオカシイですよね??
人をオモチャにしてるとしか思えない。(←人形だけど)

オダギリジョーの「おかえり」もスッゴク自然でしたが
「さぶっ!」と思ってしまった私は、
かなりスレているんでしょうか・・・(--;

ところで『ラースと、その彼女』のラースは
あんなことやこんなことはしなかったのかなぁ・・・(してないっぽい)
って私はエロオヤジか?(´д`)オーノー
わさぴょんさんへ
そうっか~わさぴょんさんにはイマイチだったとはざんね~ん(;_;)

ラストのメルヘンチックなところって、
タンポポの綿毛が飛んでいくシーンかな?
映像的にはわざとらしい絵だったけど、
どこかの誰かに変化をもたらすって言うのは良かったと思うんだけどなあ。

で、逆にホラーな部分は、私には違和感あったわ。ファンタジーなのに。
この話は、人間のほうが心が空っぽで、人形のほうが心を持つって言う、
逆転現象が面白いと思うの。
純一は人形を結局代用品の人形としてしか見てなかったんだね。
愛情があったように見えて、そうじゃなかったんだよね、きっと。

彼女は他の人形と同じ終わり方しかできなかったけど、
心を持った事が無意味だったわけじゃなくて、
いろいろ感動した断片が、みんなに何かしらの影響を及ぼす・・
っていい話だと思うなあ~(しつこい?(^^;)

ラースはしてないっぽいね~
彼女は恋人と言うより、自分の分身みたいな存在だったよね。
あんな風に外して洗ったりしてない(≧ε≦)
いやちょっと違って・・・
あーちょっと伝わりにくい書き方しちゃったね☆ゴメン~

メルヘンチックはラストだけじゃなくて全体的にです。
人形がペ・ドゥナに変わるところから、ピヨピヨと嬉しげに歩く場面から
メルヘンちっく~全体的にヒヨコ色~な感じ。
綿毛が皆に変化をもたらすのは、詩の世界とあいまって悪くは無かったとも思うけど・・・

あとね、純一は最初、彼女を普通に人間だと思ってたよね?
空気が抜けて気付いたんでしょ?(えっ、もっと前?)
気付く前と後で態度が変わったりはしなかったので
彼女のことを「代用品の人形」とは見てなかったと思うな~・・・
だから、なんでそんな、好きな女の子に、痛いかもしれない事を頼めるのか
その神経がワカランと言うか。。。
きっと彼はそういう、一種の変態だったんだと思います。
(もしかしたら好意じゃなく、ただの好奇心だったのかも?)


わさぴょんさんへ
うんうん、全体的にメルヘンちっくだったね。
そのヒヨコ色な部分と、虚無的人間のダーク色な部分の
妙なバランスが、良かったんじゃない~?
私は、ペ・ドゥナさん可愛い!って思って見てたの。
これも好みだから、合わなかったら仕方ないよね~(^^;

純一は好きな彼女がいたでしょう?
(写真立てにあった女性、別れたか死別か??)
結局、その代用品みたいな存在だったのかなあって思ったけど、
最初からそうだったかどうかは自信がないわ・・・

変態の可能性はあるね~!
空気が抜けた彼女を見た時の興奮が忘れられなかったのかもしれない。
普通の神経で、あんな事なかなか言えないもんね。
こんばんは!
先日見ました。ブログを持って以来、邦画の感想書いたのはコレが初めてです。あまり邦画は見ない方なので。
う~ん、自分には難しかったかな.....確か「誰も知らない」も同じ監督さんでした。その作品でヤギラ君は一躍時の人になりましたね。

ペ・ドゥナさんの演技は良かったです。

一時期、ペ・ドゥナさん好きでしたよ~。
一番可愛かったのは「春の日のクマは好きですか」っていう韓国版アメリみたいなラヴコメです。
バーンズさんへ
こんにちは!
邦画の第一作がコレだとは、バーンズさんセンスある~(^_^)
これは独特な雰囲気を持ったいい作品だと思いますよ。
ただバーンズさんと同じく、私にも難しかったです。
何かしら、感ずる所はある作品なので、
それぞれが勝手に解釈すればいいのでは?(^▽^;)
何も残らない作品よりは、余韻があって好きだなあ。

「春の日のクマ・・・」ですって?
なに、その素っ頓狂なタイトルは(≧ε≦)
アメリみたい・・・掴み所の無い不思議系な可愛さかな?

ペ・ドゥナに去年度の主演女優賞を差し上げます!(遅いっ・・・)
この世界に生んでくれて ありがとう なぜなら それでも この世界は美しいから 生命は、それ自身が一つとして完結はしてはいない。 そ...
「空気人形」を見ました。とても良い映画でした。主演のペ・ドゥナがとても可愛かった。 雑誌のインタビューを読んで、純一(ARATA)が死ん...
空気人形 / AIR DOLL 2009年 日本映画 監督・脚本・編集:是枝裕和 製作:川城和実 重延浩 久松猛朗 豊島雅郎 原作:業田良家 撮影:リー・ピンビン 美術:金子宙生 衣裳デザイ...
ひとりごと
  
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 -YAN-

 
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YAN

Author:YAN
生粋の名古屋人

映画は自宅鑑賞がほとんどです
自分の記憶の記録なので
ネタバレ多いです
愛情を込めて感想を
書いているつもり・・・ですが
文章はつたないです

音楽は70年代ROCKが好みです

「ネタバレあります」
→大きなネタバレ
「ネタバレあるかも」
→小さなネタバレ
となっています ご了承ください

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