ブーリン家の姉妹
2010-04-22(Thu)
宮廷社会は王の寵愛をめぐり、野望・策略・愛憎が渦巻いていた。
これは史実を絡めた 重厚でありながら劇的な姉妹の物語。
すごく興味深くて、その壮絶さに最後まで目が離せなかった~!

監督:ジャスティン・チャドウック
製作:2008年 イギリス/アメリカ
出演:*ナタリー・ポートマン *スカーレット・ヨハンソン *エリック・バナ
最初に愛されたのは妹メアリー、王妃になったのは姉のアン。
世界を変えた華麗で激しい愛の物語。
16世紀のイングランド。
国王ヘンリー8世はキャサリン王妃との間に世継ぎの男子に恵まれず、
王妃との仲も冷めていた。
ブーリン家の父と叔父は一族繁栄のために、
長女アン(ナタリー・ポートマン)を愛人にさせ男子を産ませる策略をめぐらす。
しかし、王が見初めたのは妹メアリー(スカーレット・ヨハンソン)の方だった。
ここから王をめぐるドロドロ愛憎劇が始まる・・・
姉アンは野心家で頭が切れます。妹メアリーは控え目で優しい。
アンが華やかに目立つ存在で、いつもその陰に隠れるのがメアリー。
全く対照的な2人です。
ナタリー・ポートマンはギラギラした目で勝気さを表現し
強烈な印象を残しています。
スカーレット・ヨハンソンが控え目な役だなんて意外だけど、
派手にも地味にも見せられる演じる幅の広い女優さんだと思いました。
初めは気が進まなかったメアリーですが、
日陰の身の立場を理解してもらい、本気で王を愛するようになります。
しかし、妹に負けたと感じた姉は嫉妬し憎み、野心の炎がメラメラ!
時期を見計らってしたたかに王を誘惑します。
その駆け引きは壮絶で、そこまでやるかと驚くばかり~!!
勝ち誇ったアンの表情なんて憎たらし~って思えます。
姉妹の母だけは、女が男の出世や快楽の道具として利用されるのに、
異議を唱えていたけど、一度 泥沼に足を入れてしまった一家は
ズブズブとはまるばかり。
そして、地位や寵愛なんて移ろいやすいものだと言う母の
最初の不安が的中してしまいます。
あまりにも無残な結末に向かって転落して行ってしまうブーリン家。
姉妹2人の憎悪から来る対決もすごかったけど、
一方で絆も強かったですね~
姉妹というものの運命を鮮やかに描いてました。
ヘンリー8世は次々と興味の対象を変え、
邪魔になったら処刑する冷酷な男なんですよね。
エリック・バナでは印象が優しいので悪い人に見えない。
もっと、いやらしい雰囲気の出せる俳優にすれば良かったのに。
アンが産んだ女の子は、後のエリザベス1世となり、
この時のアンのかけひきにより、イギリスはローマ教皇と
決別し、イングランド国教会を作ったんですね。
イギリス史の転換期とも重なる、とても見応えのある作品でした。
これは史実を絡めた 重厚でありながら劇的な姉妹の物語。
すごく興味深くて、その壮絶さに最後まで目が離せなかった~!

監督:ジャスティン・チャドウック
製作:2008年 イギリス/アメリカ
出演:*ナタリー・ポートマン *スカーレット・ヨハンソン *エリック・バナ
最初に愛されたのは妹メアリー、王妃になったのは姉のアン。
世界を変えた華麗で激しい愛の物語。
16世紀のイングランド。
国王ヘンリー8世はキャサリン王妃との間に世継ぎの男子に恵まれず、
王妃との仲も冷めていた。
ブーリン家の父と叔父は一族繁栄のために、
長女アン(ナタリー・ポートマン)を愛人にさせ男子を産ませる策略をめぐらす。
しかし、王が見初めたのは妹メアリー(スカーレット・ヨハンソン)の方だった。
ここから王をめぐるドロドロ愛憎劇が始まる・・・
姉アンは野心家で頭が切れます。妹メアリーは控え目で優しい。
アンが華やかに目立つ存在で、いつもその陰に隠れるのがメアリー。
全く対照的な2人です。
ナタリー・ポートマンはギラギラした目で勝気さを表現し
強烈な印象を残しています。
スカーレット・ヨハンソンが控え目な役だなんて意外だけど、
派手にも地味にも見せられる演じる幅の広い女優さんだと思いました。
初めは気が進まなかったメアリーですが、
日陰の身の立場を理解してもらい、本気で王を愛するようになります。
しかし、妹に負けたと感じた姉は嫉妬し憎み、野心の炎がメラメラ!
時期を見計らってしたたかに王を誘惑します。
その駆け引きは壮絶で、そこまでやるかと驚くばかり~!!
勝ち誇ったアンの表情なんて憎たらし~って思えます。
姉妹の母だけは、女が男の出世や快楽の道具として利用されるのに、
異議を唱えていたけど、一度 泥沼に足を入れてしまった一家は
ズブズブとはまるばかり。
そして、地位や寵愛なんて移ろいやすいものだと言う母の
最初の不安が的中してしまいます。
あまりにも無残な結末に向かって転落して行ってしまうブーリン家。
姉妹2人の憎悪から来る対決もすごかったけど、
一方で絆も強かったですね~
姉妹というものの運命を鮮やかに描いてました。
ヘンリー8世は次々と興味の対象を変え、
邪魔になったら処刑する冷酷な男なんですよね。
エリック・バナでは印象が優しいので悪い人に見えない。
もっと、いやらしい雰囲気の出せる俳優にすれば良かったのに。
アンが産んだ女の子は、後のエリザベス1世となり、
この時のアンのかけひきにより、イギリスはローマ教皇と
決別し、イングランド国教会を作ったんですね。
イギリス史の転換期とも重なる、とても見応えのある作品でした。