Dr.パルナサスの鏡
2010-01-28(Thu)
奇想天外な幻想世界がすごく楽しい~★
それに、出演者のゴージャスさには涙がチョチョ切れる・・・
遊び心と映像センスにワクワクするファンタジー映画です。
ヒースの遺作は劇場で見届けなくては。

監督:テリー・ギリアム
製作:2009年 イギリス/カナダ
出演:*ヒース・レジャー *クリストファー・プラマー *ジョニー・デップ
*ジュード・ロウ *コリン・ファレル *アンドリュー・ガーフィールド *リリー・コール
鏡の中は、わがままな願望でいっぱい
ジョニー・デップなら好きという友達と一緒に観てきました。
しかし、ジョニーの出番は思ったより少なくて・・・( ̄∇ ̄*)ゞ すまん。
テリー・ギリアム監督がこの映画の宣伝で来日した時、
爆笑問題の太田さんと支離滅裂なやりとりばかりに終始して
(私としては面白かったけど)
作品について一つもまともなコメントがなかったので、
この人は型に納める事が不可能な
ぶっ飛んだ愉快なオジサンだ、というイメージが強くありました。
その変人が創るイマジネーション世界の映画なので、
かなりハチャメチャで意味不明かもね~と予想してました。
ところが良い意味で裏切ってくれて、
お伽噺のように夢みたいな摩訶不思議映像じゃないの。
監督って、良い毒はあってもトゲのない人ですよね。きっと。
パルナサス博士(クリストファー・プラマー)がトランス状態の時、
鏡の中に入った人の心を具現化した世界が広がります。
子供の場合はお菓子の世界だったり、
女性の場合はハイヒールやアクセサリーの世界だったり。
心がけがれた人は醜悪な世界が広がり、
現実社会を反映したような皮肉も形として出てくるけど、
グロいのは一切なく、どれも可愛い雰囲気の画でしたよ。
なんかとっても居心地が良かったなあ~(^_^)
人はその幻想世界で選択を迫られます。
甘い誘惑に乗せられて欲望の赴くままに進むのか、
欲を抑えて節度ある正しい道に進むのか。
それはそのまま悪魔のニック(トム・ウェイツ)と
パルナサス博士との賭けでもあるんですね。
2人の会話は哲学的ではあるけど、この作品に
それほど説教めいたメッセージを込めたつもりはない気がします。
だいたい、パルナサス博士自身が、元僧侶の身でありながら、
誘惑に負けて永遠の命を得たり、若さをもらったり、
その材料に自分の娘を使ってるんだからね。
聖人君子じゃなくて、弱くて憎めないただの人間なんです。
悪魔のニックのほうが、救いの手を差し伸べてくるという
ユーモラスな話になっています。
善と悪、現実と想像、節度と欲望は表裏一体となって
この世に存在するもの。
パルナサス博士の運命を握るあのトニー(ヒース・レジャー)も
両面を持ってましたよね。
『ただ、裏側ばかりに傾かないでね』くらいのゆる~い感じのメッセージが
ギリアム監督の顔から浮かんできます。
ヒースは軽妙な役柄を人懐こい笑顔で演じていてやっぱり良かった!
鏡に入った時のトニーを、ジョニーとジュードとコリンの3人が
引き継いで演じています。
この上手い方法を思い付いたのは、えらい!違和感がない。
ヒースの遺作をなんとか完成させたいという、
3人の温かい思いが感じられましたよ。
ジョニーはいつも通りの感じでピッタリでしたね~
ジュードは額の雰囲気がヒースと似ていました。(^_^;
コリンは顔立ちがヒースとはかなり違うけど、
話し方を一番よく似せてましたね。
「BOY A」のアンドリュー・ガーフィールド、まん丸顔のリリー・コール、
小人のパーシー、悪魔のトム・ウェイツなど、
みんな個性的で良かったです★
それに、出演者のゴージャスさには涙がチョチョ切れる・・・
遊び心と映像センスにワクワクするファンタジー映画です。
ヒースの遺作は劇場で見届けなくては。

監督:テリー・ギリアム
製作:2009年 イギリス/カナダ
出演:*ヒース・レジャー *クリストファー・プラマー *ジョニー・デップ
*ジュード・ロウ *コリン・ファレル *アンドリュー・ガーフィールド *リリー・コール
鏡の中は、わがままな願望でいっぱい
ジョニー・デップなら好きという友達と一緒に観てきました。
しかし、ジョニーの出番は思ったより少なくて・・・( ̄∇ ̄*)ゞ すまん。
テリー・ギリアム監督がこの映画の宣伝で来日した時、
爆笑問題の太田さんと支離滅裂なやりとりばかりに終始して
(私としては面白かったけど)
作品について一つもまともなコメントがなかったので、
この人は型に納める事が不可能な
ぶっ飛んだ愉快なオジサンだ、というイメージが強くありました。
その変人が創るイマジネーション世界の映画なので、
かなりハチャメチャで意味不明かもね~と予想してました。
ところが良い意味で裏切ってくれて、
お伽噺のように夢みたいな摩訶不思議映像じゃないの。
監督って、良い毒はあってもトゲのない人ですよね。きっと。
パルナサス博士(クリストファー・プラマー)がトランス状態の時、
鏡の中に入った人の心を具現化した世界が広がります。
子供の場合はお菓子の世界だったり、
女性の場合はハイヒールやアクセサリーの世界だったり。
心がけがれた人は醜悪な世界が広がり、
現実社会を反映したような皮肉も形として出てくるけど、
グロいのは一切なく、どれも可愛い雰囲気の画でしたよ。
なんかとっても居心地が良かったなあ~(^_^)
人はその幻想世界で選択を迫られます。
甘い誘惑に乗せられて欲望の赴くままに進むのか、
欲を抑えて節度ある正しい道に進むのか。
それはそのまま悪魔のニック(トム・ウェイツ)と
パルナサス博士との賭けでもあるんですね。
2人の会話は哲学的ではあるけど、この作品に
それほど説教めいたメッセージを込めたつもりはない気がします。
だいたい、パルナサス博士自身が、元僧侶の身でありながら、
誘惑に負けて永遠の命を得たり、若さをもらったり、
その材料に自分の娘を使ってるんだからね。
聖人君子じゃなくて、弱くて憎めないただの人間なんです。
悪魔のニックのほうが、救いの手を差し伸べてくるという
ユーモラスな話になっています。
善と悪、現実と想像、節度と欲望は表裏一体となって
この世に存在するもの。
パルナサス博士の運命を握るあのトニー(ヒース・レジャー)も
両面を持ってましたよね。
『ただ、裏側ばかりに傾かないでね』くらいのゆる~い感じのメッセージが
ギリアム監督の顔から浮かんできます。
ヒースは軽妙な役柄を人懐こい笑顔で演じていてやっぱり良かった!
鏡に入った時のトニーを、ジョニーとジュードとコリンの3人が
引き継いで演じています。
この上手い方法を思い付いたのは、えらい!違和感がない。
ヒースの遺作をなんとか完成させたいという、
3人の温かい思いが感じられましたよ。
ジョニーはいつも通りの感じでピッタリでしたね~
ジュードは額の雰囲気がヒースと似ていました。(^_^;
コリンは顔立ちがヒースとはかなり違うけど、
話し方を一番よく似せてましたね。
「BOY A」のアンドリュー・ガーフィールド、まん丸顔のリリー・コール、
小人のパーシー、悪魔のトム・ウェイツなど、
みんな個性的で良かったです★