天使と悪魔
2010-01-09(Sat)
「ダ・ヴィンチ・コード」でお馴染のロバート・ラングドン・シリーズ。
歴史ロマンとミステリーを絡めた面白い作品になっていました。

監督:ロン・ハワード
製作:2009年 アメリカ
原作:ダン・ブラウン
出演:*トム・ハンクス *アイェレット・ゾラー *ユアン・マクレガー
ガリレオの暗号が、ヴァチカンを追いつめる。
伝説の秘密結社「イルミナティ」を名乗る者が、
バチカンの4人の枢機卿を誘拐し市内に爆発物を仕掛けた・・・
真相や犯人を知ってから本を読むのはいやなので、
まず原作を読んだ後で、すぐに映画を観ました。
「ネタバレ→要ドラッグ しかし予告編の配役ですっかり分かっちゃったけど」
原作との比較をしながらの感想になります。
恥ずかしながら、上中下3冊の本を読むのに、
中断が多くて2カ月もかかってしまいました。(^_^;
そのせいもあって、原作は前半が少々ダレた。(自分がダレてた?)
序盤、スイスで死体が出てから、半分まで読み進めても、
次の死体が出ないのだ!
ミステリーって、死体が出て色めき立つものでしょう?
その点、映画では、前半部分を上手い具合にカットして、
ポイントを要約して見せていたと思います。
それから、自分の想像力不足があって、
原作では地理的位置関係や時間経過がどうも分かりにくかった。
本にある地図を見ても距離感がつかめないし・・・
文章で1時間の経過だと書いてあっても、
長いページ数を使って細かい説明が続くと、
それが半日くらい経過している錯覚に陥る事がありました。
「啓示の道」の謎解き→場所移動→探査→発見→衝撃
これだけの事をやって、たった1時間ってピンとこないよね~(≧ε≦)
でも、映画を観たら、その時間との闘いを数字で表して、
スピード感と緊迫感をきちんと生み出してましたね。
誘拐された4人の枢機卿を探すのに、
イルミナティのキーワード「土」「空気」「火」「水」と
ベルニーニの彫刻を関連付けるあたり、
「ダ・ヴィンチ・・・」同様、知的好奇心を刺激してくれますなあ!
それと「ダ・ヴィンチ・・・」よりも、蘊蓄が少ない分、
分かりやすい内容になっていたんじゃないでしょうか。
歴史に詳しくなくても、ミステリー・サスペンスとして、
枢機卿は救えるのか?
ヴァチカンの崩壊を阻止できるのか?
黒幕の犯人は誰なのか?というところを
充分に楽しめる作品になっていたと思います。
ただ、どうしても映画は人物描写が簡単になって深みはないですね。
特にキーパーソンの生い立ちを省いたのは残念でした。
「宗教と科学の対立」が本作のテーマですが、
映画では、「人間に欠点があるから、
宗教にも(科学にも)欠点はある。両方必要だ」と
きれにまとめてありましたね。
科学側の「セルン」「反物質」に関しては、
テレビのドキュメンタリー番組だったか、
日本人科学者グループも共同研究していると、
前に見た事があったので、スンナリ入っていけましたよ。
映画と小説、2つで補足し合い膨らませ合って、
アカデミックな世界を興奮しながら堪能できました~★
歴史ロマンとミステリーを絡めた面白い作品になっていました。

監督:ロン・ハワード
製作:2009年 アメリカ
原作:ダン・ブラウン
出演:*トム・ハンクス *アイェレット・ゾラー *ユアン・マクレガー
ガリレオの暗号が、ヴァチカンを追いつめる。
伝説の秘密結社「イルミナティ」を名乗る者が、
バチカンの4人の枢機卿を誘拐し市内に爆発物を仕掛けた・・・
真相や犯人を知ってから本を読むのはいやなので、
まず原作を読んだ後で、すぐに映画を観ました。
「ネタバレ→要ドラッグ しかし予告編の配役ですっかり分かっちゃったけど」
原作との比較をしながらの感想になります。
恥ずかしながら、上中下3冊の本を読むのに、
中断が多くて2カ月もかかってしまいました。(^_^;
そのせいもあって、原作は前半が少々ダレた。(自分がダレてた?)
序盤、スイスで死体が出てから、半分まで読み進めても、
次の死体が出ないのだ!
ミステリーって、死体が出て色めき立つものでしょう?
その点、映画では、前半部分を上手い具合にカットして、
ポイントを要約して見せていたと思います。
それから、自分の想像力不足があって、
原作では地理的位置関係や時間経過がどうも分かりにくかった。
本にある地図を見ても距離感がつかめないし・・・
文章で1時間の経過だと書いてあっても、
長いページ数を使って細かい説明が続くと、
それが半日くらい経過している錯覚に陥る事がありました。
「啓示の道」の謎解き→場所移動→探査→発見→衝撃
これだけの事をやって、たった1時間ってピンとこないよね~(≧ε≦)
でも、映画を観たら、その時間との闘いを数字で表して、
スピード感と緊迫感をきちんと生み出してましたね。
誘拐された4人の枢機卿を探すのに、
イルミナティのキーワード「土」「空気」「火」「水」と
ベルニーニの彫刻を関連付けるあたり、
「ダ・ヴィンチ・・・」同様、知的好奇心を刺激してくれますなあ!
それと「ダ・ヴィンチ・・・」よりも、蘊蓄が少ない分、
分かりやすい内容になっていたんじゃないでしょうか。
歴史に詳しくなくても、ミステリー・サスペンスとして、
枢機卿は救えるのか?
ヴァチカンの崩壊を阻止できるのか?
黒幕の犯人は誰なのか?というところを
充分に楽しめる作品になっていたと思います。
ただ、どうしても映画は人物描写が簡単になって深みはないですね。
特にキーパーソンの生い立ちを省いたのは残念でした。
「宗教と科学の対立」が本作のテーマですが、
映画では、「人間に欠点があるから、
宗教にも(科学にも)欠点はある。両方必要だ」と
きれにまとめてありましたね。
科学側の「セルン」「反物質」に関しては、
テレビのドキュメンタリー番組だったか、
日本人科学者グループも共同研究していると、
前に見た事があったので、スンナリ入っていけましたよ。
映画と小説、2つで補足し合い膨らませ合って、
アカデミックな世界を興奮しながら堪能できました~★