トレインスポッティング
2009-12-04(Fri)
ダニー・ボイル監督の昔の作品を観てみました。
音楽にノッて疾走する、陽気で悲惨な青春映画です。
タイトル「トレインスポッティング」の意味は、多説あって分かりません。

監督:ダニー・ボイル
製作:1996年 イギリス
原作:アーヴェン・ウォルシュ
出演:ユアン・マクレガー *ロバート・カーライル *ジョニー・リー・ミラー
人生を選べ
話題の“冒頭の走るシーン”・・・思ったより短かった。
「スラムドッグ・・・」の疾走シーンが頭に残っていたから、
あっと言う間に終わった感じ。
これが「28日後...」「スラムドッグ・・・」の原型かあと思いました。
ヤク中毒の仲間と犯罪まがいの事を繰り返しながら、
変わらなければと人生を模索する主人公レントン(ユアン・マクレガー)
その日暮らしのサイテーの生活。
なんとか中毒から抜け出そうと、一応努力はしてみるも、
睡眠薬が効くまでの「つなぎの一発」とか言って、
いとも簡単に逆戻り。反省も後ろめたさもなし。(^_^;軽い~~
救いようがないダメ人間ばかり集まってるんだけど、
POPでカッコいい印象を与えるのは、
ノリのいい音楽とアート感覚映像のせいでしょうね。
この辺り、ダニー・ボイルっぽい。テンポがすごくいい★
確かに若い頃は、その日さえ良ければいいと思ってましたよ。
型にハマったお決まりの生活なんて魅力ないと思ってました。
若者共通の抵抗・自由への渇望・楽志向には共感できます。
守るものや責任が無かったからね。
若いってこわいね~と オバサンは思います。
だけど、単純にカッコいいと言ってられないヤク中の話なのよね。
うれしい事があればヤク、悲しい事があればヤク。
抜け出そうとしても、どんどん深みにはまり、
落ちる所まで落ちてゆくヤク・スパイラル。
どう見ても、現実逃避でしかありません。
挙句の果てに、赤ちゃんや友達を死なせてしまう・・・
ただ笑って「クールだ」と言ってられない暗部がそこにはあります。
世界一汚いトイレや汚したシーツ、つまりクソまみれの生活だと言う、
ブラックユーモアでの否定的視線も感じられます。
主人公にも「これを最後に平穏に暮らす」と言わせているしね。
(ただ、あんな風に人を裏切って平穏を望むのはずーずーしい)
オープニングとラストの「出世・家族・大型テレビ・洗濯機・・・・」と
並べ立てているのは、これも皮肉でしょう。
それイコール豊かな人生だなんて、そんな即物的なものでもないし。
ただ、「人生を選べ」これは真実だと思います。
悩んでも遠回りしてもいいから、現実逃避せずに生きよう、と。
自分の人生を選ぶのは自分。
すぐキレるベグビー(ロバート・カーライル)は「28週後....」の父親だった。
音楽にノッて疾走する、陽気で悲惨な青春映画です。
タイトル「トレインスポッティング」の意味は、多説あって分かりません。

監督:ダニー・ボイル
製作:1996年 イギリス
原作:アーヴェン・ウォルシュ
出演:ユアン・マクレガー *ロバート・カーライル *ジョニー・リー・ミラー
人生を選べ
話題の“冒頭の走るシーン”・・・思ったより短かった。
「スラムドッグ・・・」の疾走シーンが頭に残っていたから、
あっと言う間に終わった感じ。
これが「28日後...」「スラムドッグ・・・」の原型かあと思いました。
ヤク中毒の仲間と犯罪まがいの事を繰り返しながら、
変わらなければと人生を模索する主人公レントン(ユアン・マクレガー)
その日暮らしのサイテーの生活。
なんとか中毒から抜け出そうと、一応努力はしてみるも、
睡眠薬が効くまでの「つなぎの一発」とか言って、
いとも簡単に逆戻り。反省も後ろめたさもなし。(^_^;軽い~~
救いようがないダメ人間ばかり集まってるんだけど、
POPでカッコいい印象を与えるのは、
ノリのいい音楽とアート感覚映像のせいでしょうね。
この辺り、ダニー・ボイルっぽい。テンポがすごくいい★
確かに若い頃は、その日さえ良ければいいと思ってましたよ。
型にハマったお決まりの生活なんて魅力ないと思ってました。
若者共通の抵抗・自由への渇望・楽志向には共感できます。
守るものや責任が無かったからね。
若いってこわいね~と オバサンは思います。
だけど、単純にカッコいいと言ってられないヤク中の話なのよね。
うれしい事があればヤク、悲しい事があればヤク。
抜け出そうとしても、どんどん深みにはまり、
落ちる所まで落ちてゆくヤク・スパイラル。
どう見ても、現実逃避でしかありません。
挙句の果てに、赤ちゃんや友達を死なせてしまう・・・
ただ笑って「クールだ」と言ってられない暗部がそこにはあります。
世界一汚いトイレや汚したシーツ、つまりクソまみれの生活だと言う、
ブラックユーモアでの否定的視線も感じられます。
主人公にも「これを最後に平穏に暮らす」と言わせているしね。
(ただ、あんな風に人を裏切って平穏を望むのはずーずーしい)
オープニングとラストの「出世・家族・大型テレビ・洗濯機・・・・」と
並べ立てているのは、これも皮肉でしょう。
それイコール豊かな人生だなんて、そんな即物的なものでもないし。
ただ、「人生を選べ」これは真実だと思います。
悩んでも遠回りしてもいいから、現実逃避せずに生きよう、と。
自分の人生を選ぶのは自分。
すぐキレるベグビー(ロバート・カーライル)は「28週後....」の父親だった。