BOY A
2009-11-11(Wed)
これはリアルで重い話でした。
最近、いろんな事件が世間を賑わせているしね。。。
最後まで、悲劇にならないでと願いながら観てましたよ。
胸が苦しくなるような、問題提議をした作品です。

監督:ジョン・クローリー
製作:2007年 イギリス
出演:*アンドリュー・ガーフィ-ルド *ピーター・ミュラン *ケイティ・ライオンズ
僕はここにいても、いいの?
かつて少年Aと呼ばれた青年が、刑期を終えた後、
名前を変え、過去を一切隠して新しい人生を歩もうとします。
ソーシャルワーカーのテリー(ピーター・ミュラン)の親身な世話により、
新しい住居と仕事も与えられます。
慣れない外の世界に戸惑い不安を抱きながらも、
主人公ジャック(アンドリュー・ガーフィールド)は社会に少しずつ順応し、
世の中には喜びや幸せがある事を知っていきます。
特に女性を本気で好きになるくだりは涙ものだし、
友達との交流や遊びなども瑞々しい感性で描かれているから、
良かったね~と、主人公に感情移入してしまいます。
それと同時に、少年時代に何があったのか、
回想シーンが挟み込まれて、次第に事件の内容が明らかになります。
日本でも思い浮かぶ事件が多くあるから、
犯罪者の更生って、今やまるで関係ない話じゃないですよね。
でもってこういう話は、加害者側に立つのと被害者側に立つのとで、
全く気持ちや考えが変わってしまうのが、正直なところ。
本作では加害者の内面に焦点を当てているので、
どうしてもそちら寄りの目線で物事を見て、
罪を犯した者に普通の生活は許されないのか?とか
いつになったら罪を償ったとみなされるのか?と考えてしまう。
逆に被害者側としたら、どうして加害者が普通の幸せを掴むのかと
複雑な気持ちになる事でしょう。
ちょっと本作でひっかかるのは、
ジャックがものすごくイイ人として出てくる事。
少年時代のエリックとは結びつかないように描かれています。
その人が更生の道を歩むのを見守るためには、
犯した事件をどう捉えているのか?・・・つまり本人が
なぜそんな事をやってしまったのか、反省しているのか、
そこを明らかにするのがとても大切なのに、
一切気持ちを表していません。
いきなり純朴な良い青年として登場します。
なぜ反省や後悔を切り離したかを考えると、
良い人と思って付き合ってきた人物に犯罪歴があると知った時、
変わらずに接する事ができるのか、どうなんだ?と
観る者に突き付けたかったからなんですね。
問題提議は「元犯罪者に対する偏見」だったんですね。
世の中は、手のひらを返したような態度を取る人がほとんどなんでしょうか。
「こいつはいい奴だ」と思った自分の感覚を
もっと信じる気がするけどなあ。
そう言いながら、私だってずっと同じように付き合いを
続けていけるかどうか、やっぱり自信がない・・・
身近な存在であればある程 難しいです。
一番厄介なのはマスコミの煽り方です。
「悪魔の少年、保釈に」と騒ぐと、
みんな一斉に嫌悪の方向へ流れていくから、恐ろしい!
いろいろ考えても、答の出ない犯罪者の更生ですが、
作られた風潮に流されないように、
自分で人物を見極めていくようにしたいです。
最近、いろんな事件が世間を賑わせているしね。。。
最後まで、悲劇にならないでと願いながら観てましたよ。
胸が苦しくなるような、問題提議をした作品です。

監督:ジョン・クローリー
製作:2007年 イギリス
出演:*アンドリュー・ガーフィ-ルド *ピーター・ミュラン *ケイティ・ライオンズ
僕はここにいても、いいの?
かつて少年Aと呼ばれた青年が、刑期を終えた後、
名前を変え、過去を一切隠して新しい人生を歩もうとします。
ソーシャルワーカーのテリー(ピーター・ミュラン)の親身な世話により、
新しい住居と仕事も与えられます。
慣れない外の世界に戸惑い不安を抱きながらも、
主人公ジャック(アンドリュー・ガーフィールド)は社会に少しずつ順応し、
世の中には喜びや幸せがある事を知っていきます。
特に女性を本気で好きになるくだりは涙ものだし、
友達との交流や遊びなども瑞々しい感性で描かれているから、
良かったね~と、主人公に感情移入してしまいます。
それと同時に、少年時代に何があったのか、
回想シーンが挟み込まれて、次第に事件の内容が明らかになります。
日本でも思い浮かぶ事件が多くあるから、
犯罪者の更生って、今やまるで関係ない話じゃないですよね。
でもってこういう話は、加害者側に立つのと被害者側に立つのとで、
全く気持ちや考えが変わってしまうのが、正直なところ。
本作では加害者の内面に焦点を当てているので、
どうしてもそちら寄りの目線で物事を見て、
罪を犯した者に普通の生活は許されないのか?とか
いつになったら罪を償ったとみなされるのか?と考えてしまう。
逆に被害者側としたら、どうして加害者が普通の幸せを掴むのかと
複雑な気持ちになる事でしょう。
ちょっと本作でひっかかるのは、
ジャックがものすごくイイ人として出てくる事。
少年時代のエリックとは結びつかないように描かれています。
その人が更生の道を歩むのを見守るためには、
犯した事件をどう捉えているのか?・・・つまり本人が
なぜそんな事をやってしまったのか、反省しているのか、
そこを明らかにするのがとても大切なのに、
一切気持ちを表していません。
いきなり純朴な良い青年として登場します。
なぜ反省や後悔を切り離したかを考えると、
良い人と思って付き合ってきた人物に犯罪歴があると知った時、
変わらずに接する事ができるのか、どうなんだ?と
観る者に突き付けたかったからなんですね。
問題提議は「元犯罪者に対する偏見」だったんですね。
世の中は、手のひらを返したような態度を取る人がほとんどなんでしょうか。
「こいつはいい奴だ」と思った自分の感覚を
もっと信じる気がするけどなあ。
そう言いながら、私だってずっと同じように付き合いを
続けていけるかどうか、やっぱり自信がない・・・
身近な存在であればある程 難しいです。
一番厄介なのはマスコミの煽り方です。
「悪魔の少年、保釈に」と騒ぐと、
みんな一斉に嫌悪の方向へ流れていくから、恐ろしい!
いろいろ考えても、答の出ない犯罪者の更生ですが、
作られた風潮に流されないように、
自分で人物を見極めていくようにしたいです。