レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで
2009-10-06(Tue)
アメリカ人の夫婦喧嘩って凄まじいねえ (^_^;
表情に加え身振り手振りも激しいから迫力が増す。
この作品は「夫婦の真実を抉る」みたいな宣伝じゃなかったです?
あまり、そんな真実とか普遍的なものは感じられなかったなあ・・・

監督:サム・メンデス
製作:2008年 アメリカ・イギリス
出演:*レオナルド・ディカプリオ *ケイト・ウィンスレット *キャシー・ベイツ
あなたの最愛のひとは、あなたを愛していますかーー。
50年代のアメリカには専業主婦が家庭を守っていくという背景があります。
そうでなくても結婚で、家庭に埋没して本来の自分を生きてないと
感じる主婦は多いでしょう。
主婦に限らず夫も生活に束縛を感じていたりするでしょう。
現状とは異なる理想の生活を模索する夫婦の話なんだけど、
「そうそう」と共感できないんですよね・・・
何か違和感がある。。。
結婚して郊外に洒落た家を持ち、子供にも恵まれ、
一見何不自由ない生活を送っているフランク(レオナルド・ディカプリオ)と
エイプリル(ケイト・ウィンスレット)。
帽子を被って列車で会社へゾロゾロと出勤するシーンが
平凡でありきたりな生活を象徴しているように、
フランクは変化のない退屈な仕事に嫌気がさし、
エイプリルは閉塞感の中でもがき苦しんでいます。
特にエイプリルは現状から脱却するために、
一度全てをリセット=ぶち壊そうとするわけです。
家族みんなを巻き込むんだから困ったもんだなあ。
パリ行きは、どう見ても建設的じゃなく、ただの現実逃避でしょう。
とりあえず、今の生活から離れたい。
それを勇気があるとか、ポジティブだとは思いません。
きっとエイプリルは不満しか見ていないのだ。
どこに行っても、こんなはずじゃないと思うような気がする。
たいていの大人はそこまで破壊的にならず、
自分の中の不満を発想の転換で解消したり、
他の喜びで埋めたりするものなんじゃないかな。
そして、ささやかな幸せが大切だと気付くものじゃない?
理想と現実のギャップに苛立つ理由が、
自分達が他とは違う才能ある特別な人間だから、というのは理解し難いです。
その、上から目線はどこから来るのだろう。
実は自分のためなのに、いかにもあなたのためと説得する
すり替えの論法もいやだなあ。
それに乗ったフランクは、まだ夫婦の努力をしていたと
言えるでしょう。
唯一納得できたのは、言葉の中には、
それ以上言ってはいけないというボーダーラインがあるって事。
精神を病んでいたジョンは真実を言って人の気持ちを代弁していたかもしれないけど、
誰に対してもズケズケと空気を読まずに物を言うので、
社会から弾かれて精神病という扱いになってしまったんです。
正常な感覚の持ち主なら、口は慎むもの。
言っていい事と、それ以上言ったらおしまいというラインは
心しておかないといけませんね。
夫婦でなくても、親子でも、友人でも、
最後の言葉を言ってしまったら人との関係は壊れます。
フランクとエイプリルの喧嘩は完全にラインを超えてました。
売り言葉に買い言葉で、本気ではなかったにしても、
言ってしまったから、取り返しがつかなくなってしまったんです。
関係を長く保つには、口を慎んで、
あのラストのギヴィングス氏のように、耳を半分塞ぐことですね。
主演の2人が魅力的だったので、演技は楽しめました。
砂埃にまみれていない美しいディカプリオは久しぶり。
ただ、人物に感情移入できなかったし、
これが一般的で普遍的な夫婦の話とは思えませんでした。
表情に加え身振り手振りも激しいから迫力が増す。
この作品は「夫婦の真実を抉る」みたいな宣伝じゃなかったです?
あまり、そんな真実とか普遍的なものは感じられなかったなあ・・・

監督:サム・メンデス
製作:2008年 アメリカ・イギリス
出演:*レオナルド・ディカプリオ *ケイト・ウィンスレット *キャシー・ベイツ
あなたの最愛のひとは、あなたを愛していますかーー。
50年代のアメリカには専業主婦が家庭を守っていくという背景があります。
そうでなくても結婚で、家庭に埋没して本来の自分を生きてないと
感じる主婦は多いでしょう。
主婦に限らず夫も生活に束縛を感じていたりするでしょう。
現状とは異なる理想の生活を模索する夫婦の話なんだけど、
「そうそう」と共感できないんですよね・・・
何か違和感がある。。。
結婚して郊外に洒落た家を持ち、子供にも恵まれ、
一見何不自由ない生活を送っているフランク(レオナルド・ディカプリオ)と
エイプリル(ケイト・ウィンスレット)。
帽子を被って列車で会社へゾロゾロと出勤するシーンが
平凡でありきたりな生活を象徴しているように、
フランクは変化のない退屈な仕事に嫌気がさし、
エイプリルは閉塞感の中でもがき苦しんでいます。
特にエイプリルは現状から脱却するために、
一度全てをリセット=ぶち壊そうとするわけです。
家族みんなを巻き込むんだから困ったもんだなあ。
パリ行きは、どう見ても建設的じゃなく、ただの現実逃避でしょう。
とりあえず、今の生活から離れたい。
それを勇気があるとか、ポジティブだとは思いません。
きっとエイプリルは不満しか見ていないのだ。
どこに行っても、こんなはずじゃないと思うような気がする。
たいていの大人はそこまで破壊的にならず、
自分の中の不満を発想の転換で解消したり、
他の喜びで埋めたりするものなんじゃないかな。
そして、ささやかな幸せが大切だと気付くものじゃない?
理想と現実のギャップに苛立つ理由が、
自分達が他とは違う才能ある特別な人間だから、というのは理解し難いです。
その、上から目線はどこから来るのだろう。
実は自分のためなのに、いかにもあなたのためと説得する
すり替えの論法もいやだなあ。
それに乗ったフランクは、まだ夫婦の努力をしていたと
言えるでしょう。
唯一納得できたのは、言葉の中には、
それ以上言ってはいけないというボーダーラインがあるって事。
精神を病んでいたジョンは真実を言って人の気持ちを代弁していたかもしれないけど、
誰に対してもズケズケと空気を読まずに物を言うので、
社会から弾かれて精神病という扱いになってしまったんです。
正常な感覚の持ち主なら、口は慎むもの。
言っていい事と、それ以上言ったらおしまいというラインは
心しておかないといけませんね。
夫婦でなくても、親子でも、友人でも、
最後の言葉を言ってしまったら人との関係は壊れます。
フランクとエイプリルの喧嘩は完全にラインを超えてました。
売り言葉に買い言葉で、本気ではなかったにしても、
言ってしまったから、取り返しがつかなくなってしまったんです。
関係を長く保つには、口を慎んで、
あのラストのギヴィングス氏のように、耳を半分塞ぐことですね。
主演の2人が魅力的だったので、演技は楽しめました。
砂埃にまみれていない美しいディカプリオは久しぶり。
ただ、人物に感情移入できなかったし、
これが一般的で普遍的な夫婦の話とは思えませんでした。