ワルキューレ
2009-09-10(Thu)
前回の「硫黄島からの手紙」に続き、
これも事実に基づく戦時中の物語です。
日本の方は1945年の出来事、
ドイツのこちらは1944年の出来事。
同じ頃、命をかけて戦った男たちが存在した・・・
また一つ映画によって史実を知る事ができました。

監督:ブライアン・シンガー
製作:2008年 アメリカ・ドイツ
出演:*トム・クルーズ *ケネス・ブラナー *ビル・ナイ
*トーマス・クレッチマン *トム・ウィルキンソン
ワルキューレ・・・それは女神の名を冠した作戦<ミッション>「ワルキューレ」とはナチスへのクーデターなどで
ヒトラーが職務遂行不能に陥った非常時に、
予備軍の兵隊を動員するナチス政権の作戦です。
ヒトラーを暗殺し、このワルキューレ作戦を利用し
政権を奪取するクーデターを企てる者たちがいました。
これは、ドイツでヒトラーの残虐性に反発し打倒しようと、
高潔な精神を持って行動した男達のストーリーです★主人公シュタウフェンベルクに扮するのはトム・クルーズ。
いつもの爽やかなスター・オーラを極力消していたと思います。
抑え気味に貴族のドイツ人を演じていましたね。
ただ、全体的に言える事だけど、ドイツ人がドイツ語で
やっていたら、もっと真実味が出たかなという気はするな~
そう思われた方も多いのでは?
主人公の前に現れたヒトラーは猫背ながら
やっぱり存在感があって迫力を感じた!
サインをもらうシーンではこちらも緊張したもんね~
それはヒトラーの恐ろしさや権力の大きさは、
誰もが知っているがごとく、私の中にもインプットされているから。
本作でヒトラーの背景や、主人公達が不満分子となって
抵抗していこうと考える過程は省略されているけど、
そこは周知の事実なので分かるでしょ、って事なのかな。
とにかく、クーデターの顛末は淡々と描かれ、
全体の作りは意外なほど堅実。
当時にしては綿密な計画なのかもしれないけど、
ミッション・インポッシブルとは違って、確実性のない暗殺なんだよね。
想定外の変更もあり、危うさにハラハラ。
責任の重い上官ほど優柔不断であったり保身を考えたりして、
スムーズに事が運ばない。その辺りの緊迫感はなかなかのもの。
一時はトントン拍子に成功していくかのように見えたのが、
放送局と通信中継局の掌握ができなかったのも一因で、
形勢逆転していく様は悲しかったですね・・・ヒトラーはなんて悪運の強い人なんでしょうね。
シュタウフェンベルク達の起こした大規模なクーデターは
失敗に終わったけど、後々
「自由と正義と名誉のために抵抗し命を捨てた者に恥はない」と
評価される事になりました。映画としては史実を並べるのに重きを置いていて、やや薄味だけれども、
ヒトラー以外のドイツ人が存在したと知らしめる事に
成功したと思います。
******
PCの不調は相変わらずで、途中で画面がシャットダウンされ、
一度書いた記事が消えたりして、もうかなり凹んでます。ε-(´o`;
サブPCは使い勝手が悪くて、
ネットに向かう意欲が依然の半分くらいに・・・
なので、さらにボチボチペースになるかと思います。
すいませんが、よろしくお願い致します。
テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画
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コメント
こんばんわ、YANさん♪
いや~、素晴らしいレビューですよ!
うんうん、うんうんと頷きながら読ませてもらいました。
>ドイツ人がドイツ語で…
ここはわたしもそう思います!
変な話し、無名のドイツ人俳優さんとかだったらもっとリアルだったんじゃないかなー。
ここまで物語に重点を置くのでしたらね。
>「自由と正義と名誉のために抵抗し命を捨てた者に恥はない」
そうですね、この部分を一番訴えたかった作品だと思います。
ドイツだけじゃなく、戦時中はどこの国の兵隊さんもこんな精神で戦っていたのでしょね。
YANさんのレビューでまた観たくなりました♪
PCの完全復旧にはまだ時間がかかりそうですね。
ブログはマイペースが一番!って言うのもなんですが、ボチボチ更新していきましょう~☆
次回作、楽しみにしてまーす(^^ゞ
YANさん、こんにちは!
YANさんの言うとおり、ドイツ人がドイツ語でやってればもっと良かったでしょうね。
でも、シュタウフェンベルクを英雄として描きたかったんだろうし、
そう言う意味ではトム・クルーズも格好良くて良かったです。
色んな歴史の真実があるし、高潔な精神を持った人々もたくさんいるんですね。
PCの調子が悪いと凹みますよね。分かります。
ボチボチとやっていきましょう。
こんにちは!
やだな~猫人さん、そんなたいした事 書いてませんって。
持ち上げ過ぎですよ~ 照れますがな。(^▽^;)
ホントのところドイツ人かアメリカ人かそんなに見分けがつかないんだけど(≧ε≦)
言語はドイツ語のほうが良かったかなあって思います。
確かに無名の俳優さんだと、歴史の重みがもっと出たかもしれませんね。
>「自由と正義と名誉のために・・・」は
彼らの勇気ある行動に対し建てられたベルリンの「抵抗運動記念碑」に
書かれた文章という事でしたね。
ヒトラーがあれだけ残虐で非道な事をした事に対して、
多くのドイツ人が抵抗する良心を持っていたんですね。
PCの完全復旧はもう諦めました。(;_:
でも猫人さんの励まし うれしいです、ありがとう~
>ドイツ人がドイツ語で
そうですよね~。『マリー・アントワネット』の時も何で英語やねん~と思わずツッコミ☆
でも例えアメリカでも、映画化されてドイツの人たちは喜んだ、かな?
ヒトラーみたいなのばっかりじゃないと言ってもらえて、嬉しかったかも?
こんにちは!
ドイツ人がドイツ語でやったなら、また違った雰囲気が出て
いいんじゃないかなあ~それも見たいなあって思いますよね。
でもトム・クルーズは、強い信念を貫き通す役柄に合ってました。
計画実行の中心人物として揺ぎ無いところがカッコ良かったですね!
ドイツの中にこんなにも多くの人がヒトラーに反発していたとは、
当然と言えば当然な気もするんだけど、
数々の暗殺未遂事件があった事など初めて知りましたよ~
PCの不調で頭が痛くなっちゃいました。
CDさんも私の気持ち分かってくれて、ありがとう~
ただでさえカメなブログなのにね、ますます冴えませんわ(^_^;
そうなんだ、マリー・アントワネットも英語だったんですね。
娯楽色強めだし違和感ってほどでもないけど、「なんでやねん」くらいは思うよね~
ドイツの人たちはどういう反応だったんでしょうね?
ちょっと知りたいところです。
どうしてドイツで全面的に製作できなかったかと思ったか、
ハリウッドが関与した事で、世界的に ドイツにも良心や高潔な精神が
あったと知ってもらえて、良かったと思ったか。
でも「硫黄島からの手紙」が英語だったらいやですよね・・・
トム・クルーズのハリウッド映画になることによって、
より多くの方に、史実は、伝えれたと思います。
サスペンス調で、話は、すごくわかりやすくて良かったけど、
やっぱり、こういう映画は、堅い信念や誇りが欲しいですね。
シュタウフェンベルグさん役にトム・クルーズは、ちょっと合わない感じがしました。
うーん、これは、とくにトムちんですからね。はじめから英語以外は考えられなかったハリウッド・プロジェクトですよね。
もちろん、ドイツ人が演じるのが、いちばんいいです。
なんたって、こういうことがあった、こんな人がいた、というのを知らせてくれる意義があった映画。
途中で記事が消えるのは、がっくりですよね。もう、書きかけ状態から、こまめに何度も保存しながら進めるほうがいいと思います。
英語は仕方ないんだろうけど…違和感ありますね。
ヒトラーの悪運の強さもだけど、作戦の詰めの甘さもありますよね。
どっちつかずに人間って損得でしか判断しないしね。
こんにちは!
そうですね~kinoさんの言う通り、ドイツ映画よりもハリウッド映画、
それもトム・クルーズ主演のほうが、より多くの人が観るでしょうね。
でも、トム・クルーズが主人公役にちょっと合ってないと感じたんですね。
私は、堅い信念や誇りという点では、トムにふさわしいと思いましたよ。
これまでもそういう役を演じていたので。
まあ、ドイツ人に見えなかったかな?(^_^;
トムを中心に始まったプロジェクトなら当然英語でしょうね~
そう思うと「硫黄島・・・」は、監督がハリウッドの人で、
あとは日本人に日本語でやらせてくれた稀な例ですよね。
2部作のうちの一作だったからそれもできたのかな。
この史実を世に知らせるのに意義があったというボーさんの意見に同感です。
それにはやっぱり、より多くの人に見てもらわないと伝わりませんからね。
こまめに保存ですね。アドバイスありがとうございます。
私は一旦ワードに書いていたので、それが消えてしまいました。( ̄∇ ̄*)ゞ
PCがシャットダウンされても、ブログはネット上にあるから
残っている部分もあってまだ助かります。
英語でも仕方ないと思うし、許せない事はないんですよ。
ドイツ語だったらもっとリアルだったかなあ~って思うだけで。
作戦は確実というものじゃなかったですね。
爆弾をセットしてから爆発するまでの時間にしても曖昧だったし、
上層部がどっちつかずで揺らいでたし。
トムは何度も「放送局は掌握したか?」って聞いてたんですよ。
イライラするところがありましたね~(^_^;
YANさん、こんにちは!
>ドイツ人がドイツ語でやっていたら、もっと真実味が出たかなという気はするな~
私はこういうの、すごく気になっちゃうんですよー。ドイツ舞台なのに英語っていう映画が凄く多い気がします。もしちゃんとドイツ語でやってくれたなら・・・ってやっぱり思っちゃいます。
私もヒトラーの悪運の強さには、くぅ~~っ!!ってなりました。トムクルーズは、嫌いってわけじゃないんですが、ドイツ貴族にはあんまり見えなかったかも・・・
YANさん、こんばんわ。
やはり、英語は違和感がありましたね。ドイツでは、トムが国民の英雄を演じることにも不満があったようでした。
とても淡々とした映画でしたね。なんとなくですが、製作者サイドは、たとえ目的が正しくても、クーデターや暗殺という方法は否定したかったのではないか、と思えました。
それじゃ、また。
それじゃ、また。
これレンタル出ましたか?劇場で観ました~ぁ
泣ける戦争もの好きなんですよ(T_T)
これはハラハラしたけど泣けなかった
やはりトムがドイツ人に見えないって事かな(^_^;)
「善き人のソナタ」だっけ?
ドイツ映画で良かったな~ぁ
こんにちは!
ドイツ舞台なのに英語という設定は、ちょっと違和感どころか
latifaさんはすごく気になるタイプなんですね。
本作はナチスの話でドイツである事が大切な作品なので特に気になるでしょうね。
ドイツ語だったらどんな感じだったかなあ~っていうのはあります。
ヒトラー暗殺は数十回計画されたと言ってましたね。
そういうものをはねつける何かを持っていたように思えてきますね~
そうっか~、トムのドイツ人はあまり評判良くないですね・・・(^▽^;)
トムに関しては私はあまり気にならなかったんですよ。
こんにちは!
ヤンさんも英語に違和感派ですか。
そう思われた方はけっこう多いようですね。
ドイツの反応を知りたいと思ってたんだけど、トムに反発があったとは。
ドイツはこの抵抗運動に誇りを持ってるんですね!
>クーデターや暗殺という方法は否定したかったのではないか
ヤンさんは奥深くを見ようとする方なのでそう思えるんですね。
私にはピンとこないけど、暴力的だからとか今の時代に刺激したくないから・・・?
こんにちは!
劇場鑑賞とは良かったですね。そう、もうレンタルされてます。
森子さんは泣ける映画が好きでしたね~
戦争映画もOKなんですね。
私は、得意とまではいかないけど割と観てるかも。
本作は泣ける感じじゃなかったですね。結果が悲しかったけど。
そうそう「善き人のためのソナタ」!
ああいうハリウッドが関与しないドイツ映画でも
良い作品はみんなが観るもんね~ あれは良かったと思います!
YANさんこんばんは
>形勢逆転していく様は悲しかったですね・・・
そうそう、上手く行きそうだったのに・・・
まぁ失敗してるのは最初からわかってるんだけどね
情報戦?も今とは、伝達力が違うから予想外な事多くなるよね
シュタウフェンベルクは指揮官でもあり、実行犯でもあるってかなりキツイんだよね
もう一人、誰かしっかり頼りになる人がいたら良かったのかも・・・おしい
そうそう、英語もドイツ語もわかんないくせに言うのもなんだけど、ドイツ語だと雰囲気かわりそう
あっ!!ドイツ語吹き替えってもちろん日本版には入ってないよね
こんにちは!
そうだよね、結果を知ってるから、
そこまで上手く行ってもどこかで失敗するんだろうなあ、
やっぱりだんだん逆転していくか・・・って残念でした。
主人公の肩に多くかかり過ぎてきつかったよね。
放送局と通信局を掌握できたら、
ヒトラーが死んだと思わせる時間を稼げて、
なんとかなったんじゃないかと、勝手に思ったりするんだけど・・・
アハハ、外国語は分かりゃしないけど、(≧ε≦)
なんかドイツ語の響きって力強くてまた英語とは違うよね~
ドイツ語吹き替えはなかったと思うなあ。
『ワルキューレ』
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【出演】
トム・クルーズ、ケネス・ブラナー、ビル・ナイ
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