クライマーズ・ハイ
2009-08-26(Wed)
人生には立ちはだかるいくつもの山があります。
人はその山を乗り越え、前に進んでいく・・・
戦場のような新聞社の様子が、ものすごい臨場感を持って
圧倒してくる、骨太な良い作品です。

監督:原田眞人
製作:2008年 日本
原作:横山秀夫
出演:*堤真一 *堺雅人 *山崎努 *小野真千子 *遠藤憲一
命を追った、あの夏。
この原作を読みたいんだけど、友達からまだ回って来なくて・・・
(貸してあげると言われてから、もう数年経っている事に今気付いた)
新聞や雑誌の編集者ってあこがれの職業ですが、
予想以上に大変だと、よく分かった~
スクープ合戦、身体を張った取材、時間との戦い、
こういうのが毎日あるんだもんね~ ε-(´o`;
知力と体力と精神力が必要なすごい仕事です。
1985年8月12日の日航機墜落事故で騒然となる
地方新聞社の一週間が繰り広げられます。
この事故の事は当然ながらよく覚えているので、
一報が入って、社内の誰もがえっと息を呑み、
空気がピーンと張り詰めるシーンには、
本当に鳥肌が立って涙が出てきましたよ。。。(;_:)
それからは怒涛にもまれながら動き回る記者達の
姿を追っていきます。
この喧騒を映し出すカメラワークが良くて、
すっごい臨場感が味わえる!
画面の隅でも映っている一人一人がキャラ立ちしていて、
どの人も生身の人間として存在しているのがいい★
同じ会社の中でも決して一枚岩ではなく、
部門ごとでの軋轢や上司との摩擦もあれば、
社外では中央の大新聞社に対抗する意地もあり、
そんな中で噴出する社員達の複雑な感情が生々しいです。
ネタバレあります
本作では、主人公・悠木(堤真一)に立ちはだかる山が描かれています。
主軸は、日航機事故を報道する仕事の山。
それから、途中で何度も挿入される衝立山。
この山は悠木にとって白河社長です。
私生児の悠木はこの山は下りよう、父の幻想を捨てようと考えます。
この衝立山は同時に悠木の息子との関係でもあるんですね。
登山途中で息子の本心を知る事になり、関係修復へ動きます。
「クライマーズ・ハイ」とは登山で興奮状態が極限に達し、
恐怖感が麻痺する事。
私はランナーズ・ハイと同じで苦痛からの解放や陶酔状態という
心地良さを指した言葉だと思っていたら、
相手が山だけに危険を伴う事だったんですね。
怒号が飛び交う騒然とした現場に極度の緊張が走る。
そんなすごい山で、スクープを頂上に見つける。
なんとか手にしようと必死に登り続ける。
興奮と高揚のクライマーズ・ハイの中で、
悠木は自分の信条「チェック・ダブルチェック」を思い正気に戻る。
これは憶測ではなく100%確実な事実なのか?
信頼する佐山(堺雅人)の「出来過ぎてませんか」がひっかかる。
う~ん、私としては思い切って進んで、
スカッとした終わり方にしてほしかったけどなあ~
女性記者が「判断は間違ってなかった」と言っているのだから、
記者としては正しいあり方だったんでしょう。
記者の基本姿勢、良識、使命感を見せた作品となっていました。
この仕事の山一つに絞って、安西の息子と登る衝立山は
省略しても良かった気がするなあ。
それとラストのニュージーランドも。
まとめ方に不満があったけど、
社内の人間模様がすごく面白くて興奮して観ました。
人はその山を乗り越え、前に進んでいく・・・
戦場のような新聞社の様子が、ものすごい臨場感を持って
圧倒してくる、骨太な良い作品です。

監督:原田眞人
製作:2008年 日本
原作:横山秀夫
出演:*堤真一 *堺雅人 *山崎努 *小野真千子 *遠藤憲一
命を追った、あの夏。
この原作を読みたいんだけど、友達からまだ回って来なくて・・・
(貸してあげると言われてから、もう数年経っている事に今気付いた)
新聞や雑誌の編集者ってあこがれの職業ですが、
予想以上に大変だと、よく分かった~
スクープ合戦、身体を張った取材、時間との戦い、
こういうのが毎日あるんだもんね~ ε-(´o`;
知力と体力と精神力が必要なすごい仕事です。
1985年8月12日の日航機墜落事故で騒然となる
地方新聞社の一週間が繰り広げられます。
この事故の事は当然ながらよく覚えているので、
一報が入って、社内の誰もがえっと息を呑み、
空気がピーンと張り詰めるシーンには、
本当に鳥肌が立って涙が出てきましたよ。。。(;_:)
それからは怒涛にもまれながら動き回る記者達の
姿を追っていきます。
この喧騒を映し出すカメラワークが良くて、
すっごい臨場感が味わえる!
画面の隅でも映っている一人一人がキャラ立ちしていて、
どの人も生身の人間として存在しているのがいい★
同じ会社の中でも決して一枚岩ではなく、
部門ごとでの軋轢や上司との摩擦もあれば、
社外では中央の大新聞社に対抗する意地もあり、
そんな中で噴出する社員達の複雑な感情が生々しいです。
ネタバレあります
本作では、主人公・悠木(堤真一)に立ちはだかる山が描かれています。
主軸は、日航機事故を報道する仕事の山。
それから、途中で何度も挿入される衝立山。
この山は悠木にとって白河社長です。
私生児の悠木はこの山は下りよう、父の幻想を捨てようと考えます。
この衝立山は同時に悠木の息子との関係でもあるんですね。
登山途中で息子の本心を知る事になり、関係修復へ動きます。
「クライマーズ・ハイ」とは登山で興奮状態が極限に達し、
恐怖感が麻痺する事。
私はランナーズ・ハイと同じで苦痛からの解放や陶酔状態という
心地良さを指した言葉だと思っていたら、
相手が山だけに危険を伴う事だったんですね。
怒号が飛び交う騒然とした現場に極度の緊張が走る。
そんなすごい山で、スクープを頂上に見つける。
なんとか手にしようと必死に登り続ける。
興奮と高揚のクライマーズ・ハイの中で、
悠木は自分の信条「チェック・ダブルチェック」を思い正気に戻る。
これは憶測ではなく100%確実な事実なのか?
信頼する佐山(堺雅人)の「出来過ぎてませんか」がひっかかる。
う~ん、私としては思い切って進んで、
スカッとした終わり方にしてほしかったけどなあ~
女性記者が「判断は間違ってなかった」と言っているのだから、
記者としては正しいあり方だったんでしょう。
記者の基本姿勢、良識、使命感を見せた作品となっていました。
この仕事の山一つに絞って、安西の息子と登る衝立山は
省略しても良かった気がするなあ。
それとラストのニュージーランドも。
まとめ方に不満があったけど、
社内の人間模様がすごく面白くて興奮して観ました。