シティ・オブ・メン
2009-08-07(Fri)
「シティ・オブ・ゴッド」(→必見作コチラ)のイメージで観てはいけません。
これはヒューマンドラマでした。
スラム街で育った子供達にも希望を見出す事ができます。

監督:パウロ・モレリ
製作:2007年 ブラジル
出演:*ドグラス・シルヴァ *ダルラン・クーニャ *ジョナサン・アージェンセン
「シティ・オブ・ゴッド」(前作と言います)の続編ってわけじゃなく、
全く別の話だったんですね。
前作のフェルナンド・メイレレス監督は製作に回っています。
とにかく前作は勢いのある衝撃作で強烈な印象を放ってました。
それに比べると、こちらはおとなしい印象でしょう。
まず、舞台が違います。
同じスラム街でも、こちらのデッド・エンド・ヒルは
海を見渡す丘にあり、歩いてビーチに行けるという、
開放感があるので、人間も割りとギスギスした感じがありません。
街中が顔見知りのようで、誰かの子供を誰かが面倒みている。
どこか温かさがあるんですよね。
主人公は二人の18歳の若者。
ラランジーニャ(ダルラン・クーニャ)とアセロラ(ドグラス・シルヴァ)
この二人、前作でリトル・ゼとベネの少年時代を演じてた二人では?
<追加訂正>ダルラン・クーニャはベネ少年じゃなくて、ステーキくんだったようです。
大きくなったしおとなしくなったなあ(≧ε≦)(役柄だから・・・)
ラランジーニャは父親を知らない事で悩んでおり、
アセロラは望まぬ妊娠から出来た2歳の子供の父親になっていた。
なかなか父親としての自覚を持てないアセロラに対し、
「子供を父なし子にするのか?」と心配するラランジーニャ。
自分自身も父親のいないアセロラは、
その思いが分かるゆえに、父親の役目を果たそうとしている。
父親不在・・・こういう子供が多いんですよ。
それもあって、揃って犯罪行為に走るんだろうなあ。
もっと親の愛情や教えがあれば、暴力や犯罪も減るはず。
少年ギャングの勢力争いも、もちろん描かれています。
銃声が街に響いた時に「一人殺された」と平然と言ったり、
抗争が始まったら、みんな素早くシャッターを閉めるあたり、
こういうドンパチが日常的に行われている事がよく分かります。
このボス、マドゥルガドは前作でカベレイラだった若者。
引き締まってシャープな目つきになってました。
主人公の二人は、そういった抗争を遠巻きに眺めるポジション
であるのが、前作よりもギラギラ感を失くしている原因だけど、
そういった若者もいるんだと私はホッとしました。
銃を持つ事を良しとしない若者もちゃんといる!
もちろん、何かの拍子には抗争に巻き込まれるし、
きちんと地に足の着いた生活をしてるわけじゃない。
気持ちが荒む事もあります。
この二人の父親同士には深い因縁があると分かった時、
友情を取るか父親の恨みを晴らすかの選択を迫られます。
このシーンがすごく良くて、緊張感ある間がたまらない!
でもやっぱり、互いを思いやり、
絆を信じられる人がいるというのは大きくて、
自己を失わず、道を外さずにいる若者を見て、
リオのスラム街にもまだ希望があると感じました。
これはヒューマンドラマでした。
スラム街で育った子供達にも希望を見出す事ができます。

監督:パウロ・モレリ
製作:2007年 ブラジル
出演:*ドグラス・シルヴァ *ダルラン・クーニャ *ジョナサン・アージェンセン
「シティ・オブ・ゴッド」(前作と言います)の続編ってわけじゃなく、
全く別の話だったんですね。
前作のフェルナンド・メイレレス監督は製作に回っています。
とにかく前作は勢いのある衝撃作で強烈な印象を放ってました。
それに比べると、こちらはおとなしい印象でしょう。
まず、舞台が違います。
同じスラム街でも、こちらのデッド・エンド・ヒルは
海を見渡す丘にあり、歩いてビーチに行けるという、
開放感があるので、人間も割りとギスギスした感じがありません。
街中が顔見知りのようで、誰かの子供を誰かが面倒みている。
どこか温かさがあるんですよね。
主人公は二人の18歳の若者。
ラランジーニャ(ダルラン・クーニャ)とアセロラ(ドグラス・シルヴァ)
この二人、前作でリトル・ゼとベネの少年時代を演じてた二人では?
<追加訂正>ダルラン・クーニャはベネ少年じゃなくて、ステーキくんだったようです。
大きくなったしおとなしくなったなあ(≧ε≦)(役柄だから・・・)
ラランジーニャは父親を知らない事で悩んでおり、
アセロラは望まぬ妊娠から出来た2歳の子供の父親になっていた。
なかなか父親としての自覚を持てないアセロラに対し、
「子供を父なし子にするのか?」と心配するラランジーニャ。
自分自身も父親のいないアセロラは、
その思いが分かるゆえに、父親の役目を果たそうとしている。
父親不在・・・こういう子供が多いんですよ。
それもあって、揃って犯罪行為に走るんだろうなあ。
もっと親の愛情や教えがあれば、暴力や犯罪も減るはず。
少年ギャングの勢力争いも、もちろん描かれています。
銃声が街に響いた時に「一人殺された」と平然と言ったり、
抗争が始まったら、みんな素早くシャッターを閉めるあたり、
こういうドンパチが日常的に行われている事がよく分かります。
このボス、マドゥルガドは前作でカベレイラだった若者。
引き締まってシャープな目つきになってました。
主人公の二人は、そういった抗争を遠巻きに眺めるポジション
であるのが、前作よりもギラギラ感を失くしている原因だけど、
そういった若者もいるんだと私はホッとしました。
銃を持つ事を良しとしない若者もちゃんといる!
もちろん、何かの拍子には抗争に巻き込まれるし、
きちんと地に足の着いた生活をしてるわけじゃない。
気持ちが荒む事もあります。
この二人の父親同士には深い因縁があると分かった時、
友情を取るか父親の恨みを晴らすかの選択を迫られます。
このシーンがすごく良くて、緊張感ある間がたまらない!
でもやっぱり、互いを思いやり、
絆を信じられる人がいるというのは大きくて、
自己を失わず、道を外さずにいる若者を見て、
リオのスラム街にもまだ希望があると感じました。