ドッグヴィル
2009-07-06(Mon)
建物などのセットがない変わった舞台でした。
そこで本性をエグる人間模様が繰り広げられます。
セットを取り払ったように、人間性も丸裸にしていく話でした。

監督:ラース・フォントリアー
製作:2003年 アメリカ
出演:*ニコール・キッドマン *ポール・ベタニー *ベン・ギャザラ
美しき逃亡者があらわれ、一つの村が消えた。
スタジオの黒床に、村の家や通りの白線を引いただけの、
「えっ?」と思わず言ってしまうシンプル過ぎるセットです。
そこで繰り広げられる話は、映画と言うより、
舞台のお芝居みたいな雰囲気。
実験的色合いの濃い奇抜な作品ですね~
ある時、若くてきれいな女(ニコール・キッドマン)が村へ逃げてきます。
変化を嫌う保守的な村人は、彼女をかくまうかどうか迷います。
何でも話し合って決める彼らは民主主義ですが、
自分達にだけ都合がいいような民主主義だったりします。
彼女は、なんとかして村人に気に入られようと、
どんな仕事も引き受けていくんですね。
村人達は、最初一歩下がって遠巻きに彼女を見ていたのが、
だんだん好意的になり、
次には、なんと、弱者をいじめる態度になり、それがエスカレートしていきます。
ここでは、集団心理の危うさと共に、
限りない人間の欲望の汚さや、
優勢な立場に立つ人間が劣勢の立場の人間を踏みつけるという、
残酷さや醜さを表現しています。
まだ続きます。だってこれ3時間もあるんですよ。
正直言って、途中で寝てしまいました・・・
彼女は、気の毒なまでに村人のひどい仕打ちを受け、
でも、それを赦し続けるんですね。
なんだか、やり過ぎのような感じが・・・
するなあと思ったら、やっぱり!
最後に権力を持った彼女の父親が現れたらコロッと形勢大逆転。
とんでもない結末でした。
私は全然カタルシスを感じませんでしたよ。
感情移入できませんでしたね。
エンドロールにD.ボウイの「ヤング・アメリカン」が流れ、
戦争や貧困などのむごい写真が映し出されます。
大きな権力の下、正義をかざして虐殺をする
アメリカへの批判なのか擁護なのか(擁護なわけないよね)
それともアメリカに限らず人間の普遍的な悪を描きたかったのか・・・?
よく分からなかったんだけど、もう一度観直したいとは思えなかったし、
その点でも、話の結末でも、後味の悪いものとなりました。
そこで本性をエグる人間模様が繰り広げられます。
セットを取り払ったように、人間性も丸裸にしていく話でした。

監督:ラース・フォントリアー
製作:2003年 アメリカ
出演:*ニコール・キッドマン *ポール・ベタニー *ベン・ギャザラ
美しき逃亡者があらわれ、一つの村が消えた。
スタジオの黒床に、村の家や通りの白線を引いただけの、
「えっ?」と思わず言ってしまうシンプル過ぎるセットです。
そこで繰り広げられる話は、映画と言うより、
舞台のお芝居みたいな雰囲気。
実験的色合いの濃い奇抜な作品ですね~
ある時、若くてきれいな女(ニコール・キッドマン)が村へ逃げてきます。
変化を嫌う保守的な村人は、彼女をかくまうかどうか迷います。
何でも話し合って決める彼らは民主主義ですが、
自分達にだけ都合がいいような民主主義だったりします。
彼女は、なんとかして村人に気に入られようと、
どんな仕事も引き受けていくんですね。
村人達は、最初一歩下がって遠巻きに彼女を見ていたのが、
だんだん好意的になり、
次には、なんと、弱者をいじめる態度になり、それがエスカレートしていきます。
ここでは、集団心理の危うさと共に、
限りない人間の欲望の汚さや、
優勢な立場に立つ人間が劣勢の立場の人間を踏みつけるという、
残酷さや醜さを表現しています。
まだ続きます。だってこれ3時間もあるんですよ。
正直言って、途中で寝てしまいました・・・
彼女は、気の毒なまでに村人のひどい仕打ちを受け、
でも、それを赦し続けるんですね。
なんだか、やり過ぎのような感じが・・・
するなあと思ったら、やっぱり!
最後に権力を持った彼女の父親が現れたらコロッと形勢大逆転。
とんでもない結末でした。
私は全然カタルシスを感じませんでしたよ。
感情移入できませんでしたね。
エンドロールにD.ボウイの「ヤング・アメリカン」が流れ、
戦争や貧困などのむごい写真が映し出されます。
大きな権力の下、正義をかざして虐殺をする
アメリカへの批判なのか擁護なのか(擁護なわけないよね)
それともアメリカに限らず人間の普遍的な悪を描きたかったのか・・・?
よく分からなかったんだけど、もう一度観直したいとは思えなかったし、
その点でも、話の結末でも、後味の悪いものとなりました。