レッドクリフ Part2 ―未来への最終決戦―
2009-04-23(Thu)
Part1以来の劇場鑑賞となりました。(^_^;
一作目は漫画の世界のような時代活劇だったけど、
二作目は製作費を相当かけただけの事はあって、
すごいスケールのエンターテイメント巨編になっていました。

監督:ジョン・ウー
製作:2009年 米・中・日・台・韓
出演:*トニー・レオン *金城武 *チャン・フォンイー
*ヴィッキ・-チャオ
戦いは赤壁へ。戦いの映画となると、
男が中心にきて、女は添え物になりがちで、
実際に前作ではそうなってましたが、
今回は、女性が大活躍!おてんば娘の尚香も周瑜の妻・小喬もやってくれる。
あの白鳩は二作目で、ちゃんと使われていたんですね~
白いとかなり目立つと思うけど(≧ε≦)
二人とも恐いもの知らずの度胸があり、
自分の考えで身体を張って行動する芯の強い女性となっていて、同じ女性として、これはうれしい活躍でした。
テレビの予告編でたっぷり見せ過ぎてしまった、
疫病に倒れた死体が送りつけられるシーン、
弓矢を一日で10万本調達するシーン、
風向きが変わるのを待って火攻めにするシーン、
これらはどれも中盤の見どころとなっていたので、
テレビで見てなかったら、もっと楽しめた気がします。
元々三国志演義を読んでいる人なら
普通に知っているエピソードでしょうけど。
だけど、本当のクライマックスは、赤壁の戦いが
火蓋を切ってからだったんですね!
そこからの戦闘シーンは、空前のスケールで、
迫力満点に繰り広げられます。あちこちが炎上して炎だらけ!
それと共に、爆音が炸裂し地響きがする!
黒い雨のような数十万の矢と槍が降る!
また今回も、上手い盾の使い方により、
戦車のごとく攻める戦法に感心しました。
敵を欺くなら味方からって事で、
劉備軍の動きは、うれしい誤算。
あの三豪傑がいないと、心躍るような活劇にはならないもん♪
全体の中での出番が少な目だったのはヒジョーに残念でした。
戦いにおいて気象の知識を持つのは重要だと
聡明さを見せた孔明も、当然ですが戦場には出てきません。
曹操も、周瑜の作戦や女に引っ掛かったりで、
あまり良さが出てませんでしたね。
となると、やっぱり終始活躍するトニー・レオンが主役なのかな。
(突然関係ないけど、セリフってアフレコのようで
言ってる事と口の動きに違和感ありませんでした?)
とは言っても、本作は全体的にどの登場人物からも
強烈な印象を受けませんでした。
一人一人の魅力を出す事では、前作の方が勝ってましたね。本作は、敵や味方に関係なく、
戦争というものを描いている気がしました。曹操が兵士達に故郷に残してきた息子の話を聞かせている時、
周瑜達は家族を思いながら冬至の団子を食べています。
誰もが、勝利の知らせを持って故郷に帰りたくて、
目の前の戦いに挑んでいるんですね。
男も女も敵も味方も家族への思いから戦っています。
思いは一緒なんです。
(征服欲という生々しさはきれいに消されてました)
そして、戦いの後に残ったものは死体の山。
「勝者はいない」の周瑜の言葉通り、
戦争は全てを壊し、虚無感をもたらすのみでした。
ジョン・ウー監督が「より良い世の中に」と気持ちを込めた部分に、
感慨が残りました。
とにかく、ハデなスペクタクル・シーンは圧巻でしたね!
テーマ : 映画
ジャンル : 映画
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コメント
どもどもー、YANさーん☆
史実とは異なる展開でしたが、
“娯楽エンタメ”のジョン・ウー版三国志、とっても面白かったと思います。
>あの三豪傑が…
まったくもって同感です!
もうちょっと彼らの活躍を見たかったですね~♪
前作もそうでしたが趙雲がすごい目立っていた感じですね。
曹操を探す時も周瑜と背中合わせのカットがありましたもんね!
そしてド迫力の戦闘シーンは凄まじかったー。
YANさんも前・後編と劇場観賞で正解でしたねー☆
TBありがとうございました(^^)/
こんにちは!
思いのほか、三豪傑の出番が少なかったですよね~
Part1では主役級だったのに、
Part2では早いうちに舞台から去っていっちゃって残念。。。
関羽と張飛は漫画っぽいけど、趙雲は正統派って感じで、
私も好きなんですよ~
趙雲は前作で矢が飛んできた時、周瑜に助けられてるから、
恩義を感じて、いろいろ目配せするシーンがありましたね。
あの戦闘シーンのド迫力は劇場が揺れるように感じました~★
こういうのが劇場鑑賞の醍醐味ですね!
尚香を思う兄のシーンでウルッってきちゃいました。
凄く勇敢な女性でしたね。
孔明はあくまでも参謀で戦士じゃ無いから…
大量のエキストラを使った戦闘シーンも圧巻だけど
よくよく見ると突っ立てるだけの人も居ててご愛嬌もあった(笑)
娯楽作品として最高でした。
この映画は、劇場鑑賞がやっぱり正解だったような気がします。とは言っても、また機会があったらテレビでも見ると思いますが(笑)。映像も地響きするような音響も、音楽も良かったですね。
それでふと思い出したのですが、疫病で人々が苦しんでいた時、咳の音が立体的に聞こえてきて、リアルだなぁと思ったのですよ。疫病蔓延の悲惨さが伝わってきました。
ところが友人は、タイミング良く斜め前の人が咳をしたのだというのです。
「だって、いまにも死にそうな咳だったよ。」と言ったら、そういう咳をしたんだと言うのです。あまりにもタイミングが良すぎちゃって、本当かなと疑ってしまいました。そんな咳が立体的に聞こえてくるシーンはなかったですか?
そんな細かい事覚えていない・・・かな?(汗)
「勝者はいない」
この言葉に尽きますね。
自分は三国志好きなので、いろいろ言いたいことはあるのですが、楽しかったからそれでいいかと思ってます。
まさに、娯楽映画!
でも、この一言のおかげで、戦争と言うものに対するメッセージも感じることができますね。
YANさんこんにちは
パート2はパート1で紹介した人物の特徴がよく出てたなと思いました
全員を描くとどうしても全体的に弱い感じになるのかな
ストーリーはベタだけど、映像で魅せてくれたので満足です
しかし、よくあるけどあんなに矢をいっぺんに飛ばすことってできるんでしょうか??
YANさんも観てきたんですね~。
わたしも、つい昨日、うきうきしながらレイトショーで観てきました。
・・・でも・・・
わたしは、正直、ちっともおもろくなかった!つっこみどころはいっぱいあったけれど・・・(>■<)
>一人一人の魅力を出す事では、前作の方が勝ってましたね。
ゴモットモ、です!!!
尚香は「女」を武器にしていない分、小喬よりも好きです。
敵陣の兵士との友情も一つのドラマとして良かったですよね。
孔明は戦士じゃなくて軍師だから
出番が少ないのは仕方ないかなあ。
戦場でのエキストラで突っ立ってる人がいました~?
そんなのよく見つけましたね!
あれだけの人数だと隅々まで指示が行き渡らない事もあるかもね~
あのスペクタクル感や下から突き上げてくるような音は、
劇場ならではの迫力だったと思います。
テーマ曲は軽いイントロが耳に残ってますよ~
中国らしいメロディでいいですよね。
咳に関して、私はあまり印象になかったので、
今 旦那に聞いてみたら、
「ああ、聞こえたよ。咳もクリアに近くから聞こえてきた。
あの映画は全部が良い音だったよな」と言ってます。
kiriyさんの聞いた咳は映画のほうだったのかもしれませんね。
集中して映画を観てたんですね~ 私はそこまで覚えてない・・(^_^;
この映画で監督が言いたかったのはその言葉だろうと思います。
三国志にはないものを、わざわざ付けて、
戦争の無意味さも描こうとしたんじゃないでしょうか。
周瑜・孔明軍だけじゃなく、尚香と友情を感じた曹操軍の兵士にも
感情移入してしまいましたが、敵味方の垣根が低い作りになってました。
世界の人の思いは一つと感じましたね~
登場人物一人一人の事は前作で紹介済みなので、
本作ではそれが前提でしたね。
特徴はすでに掴んでいたから分かりやすかったですね。
戦闘シーンの映像は本当に満足★
弓矢はまるで雨みたいに黒いものがザ~ッと降ってきた~
ジェット・リーの「英雄」にもありましたよね。
中国の人海戦術はすごいからあれくらいやりそうなもんだけど、
映像は絶対にCGで足してるよね~(≧ε≦)
前作では楽しんだIHURUさんなのに~?
ちっとも面白くなかったですか~?
どんなツッコミか知りたいわあ。
登場人物はエピソードをなぞるだけで、
深みがなかったような気がしました。
メインは人物よりも赤壁の戦いそのものでしたね。
一人一人の魅力は前作のほうがありました。
劉備一家の子分3名の活躍も少なかったですし。
なんたって敵陣にいる尚香、バレバレでしょう。ギャグかと思いましたよ。
セリフが合わない?のは気づきませんでした。爆発やら、うるさくて同時にセリフが拾えなかったとか?
やっぱり周瑜・孔明と変わらないくらい、
三豪傑は魅力があるんですよね~
だからもっと見せ場を作ってほしかったなあ。
確かに尚香は女とバレてもおかしくないですよね。
少林サッカーでも、坊主頭で男に化けてキーパーをやってたから、
彼女の場合は「男でもあり」な扱いなんでしょうか?
私には戦場場面だけじゃなく、かなりの部分がアフレコに見えました。
でも、誰もそんな事言ってませんねえ・・・(^_^;
YANさん、こんばんわ。
そうですね、ジョン・ウー監督は、戦争というものを見せたかったんでそうね。きっと。赤壁の戦いのシーンを見ながら、プライベートライアンのノルマンディー上陸作戦のシーンを思い出しました。戦いの展開が似ているというだけではなくて、戦争というものを淡々と冷酷に描いている点も似ているように思えました。
それにしても、豪傑たちよりは女性二人が大活躍という展開も予想外でしたね。尚香がヘディングをしたシーンでは、少林サッカーも思い出してしまいました。
ラストはやはり、孔明と周瑜二人の会話で締めくくってくれたのもうれしかったです。
それじゃ、また
>プライベート・ライアン
そうでしたね、あちらも残酷なシーンの連続でした。
リアルに描く事で、戦争のむごたらしさが伝わってきましたよね。
戦争そのものを見せられていると分かっていながら、
「映像的に満足」とか言っている自分・・・バカですね~・・(^_^;
尚香のヘディングは、絶対に少林サッカーを意識しての事でしょうね!
今回、じゃじゃ馬ぶりが功を奏してました。
ラストのセリフに考えさせられるような余韻を残していて良かったですね。
>セリフがアフレコ
思った思った!! 全部がそうかどうか分からないけど
中盤、金城と2人でしゃべってる時、なんか違和感がありました。
あのトニー・レオンは絶対そうだと思います。なんか声が平坦な気がしたし。
もしかしたら金城も?
(獅童は今作アフレコだと何かで読んだ。しゃべれない分、顔にチカラ入っちゃったのか?)
>聡明さを見せた孔明も、当然ですが戦場には出てきません。
でも矢を調達するシーンでは船に乗ってたよね☆
あれも別に危険なトコに出てこなくていいと思うんだけど^^;
万が一、矢が刺さったらどーすんだ。(船内にもブサブサ刺さってたし、危ないよねぇ?。)
でも全体的には1作目の方が面白かったな~
(↑1も2も観ながら寝た私に言う資格無し)
セリフがアフレコだと言ってくれた人、わさぴょんさんが初めて!
うれし~
DVDで観てそう感じたなら、きっと一部はそうだったんでしょうね。
私もこれが旧作になったら、また観てみようっと。
中村獅童は動きながらのセリフは難しかったかな。
すっごい顔に力が入って鬼瓦みたいになってました~
矢を調達するのは部下にやらせても良かったとは思うけど、
ここで出なかったらほんとに出番が少ないからね~
孔明の見せ場の一つとして船に乗ったんでしょうね
1作目のほうがいいと言う人のほうが多いみたい。
>劉備軍の動きは、うれしい誤算。
>あの三豪傑がいないと、心躍るような活劇にはならないもん♪
>全体の中での出番が少な目だったのはヒジョーに残念でした。
確かに三国志は劉備軍あってこそですね!!
僕もマンガ横山光輝版「三国志」を読んだので、どうしても劉備たちに
肩入れしちゃうんですよねー(^ー^* )
YANさんのレビューを読んで気づいたのですが、セリフってアテレコ
されていたんですね!!
へぇー、へぇー、へぇー・・・。
こんにちは!
劉備軍は欠かせない存在でしたよね。
だから戻ってきた時は嬉しかったです。
三国志に詳しい人は、
また戻って来る事は分かっていたと思いますが。(^^;
アフレコについては、特にトニー・レオンが
口の動きとセリフがズレてるって感じたんですよね・・・(^^;
機会があれば、ちょっと最後のほうでも観直してみて下さい。
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トニー・レオン
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おもしろくは、なかったなー。(つまらない、とは言っていないことに注意。)
ついに始まる赤壁の戦い。
前作がかなりエンターテインメントに、
徹していたように感じられていたが、
今作は戦いの残酷さ、虚しさが...
2009年制作 米/中/邦/台湾/韓
監督:ジョン・ウー
≪キャッチコピー≫
『戦いは、赤壁へ』
≪ストーリー≫
西暦208年、魏呉蜀が争う中国・三国時代。
孔明(金城武)の奇策で曹操軍を撤退させた孫権・劉備連合軍だったが、
食料不足と疫病のために戦意も尽きようとしていた。
そこに曹操軍の2000隻の戦艦と80万の兵士が逆襲。
司令官の周瑜(トニー・レオン)...