エリザベス:ゴールデン・エイジ
2009-03-02(Mon)
前作で、国と結婚してヴァージン・クィーンとして生きる事を
決意したイングランド女王エリザベス。
今作は黄金時代を築いた過程が描かれています。
女王として人間としての生き方それぞれが面白かった~
ケイト・ブランシェット、ほんとにすごいです★

監督:シェカール・カブール
製作:2007年 イギリス/フランス
出演:*ケイト・ブランシェット *クライブ・オーウェン *ジェフリー・ラッシュ
*アビー・コーニッシュ *サマンサ・モートン
敵は、外にも中にもーー そして私の心にも。
敵は外にも中にも・・・って事で、
カトリックとプロテスタントの宗教戦争が元なんですが、、
イングランドを占領しようと狙っているスペイン、
不安要素を振りまく反プロテスタント、
王位を巡る抗争相手のメアリー・スチュアートと、
エリザベスは多くの困難に立ち向かっていかなくちゃいけません。
女王という公人としては威厳があり強くて寛容だけど、
衣装とカツラ(だったのね)を取った一人の女性となると弱音も吐きます。
こちらの私人としてのエリザベスもなかなか興味深いです。
もう若くない事に対して劣等感を持ち、
若い侍女ベスを自分の分身のように扱いながらも、
自分が惹かれたウォルターとの関係では、
嫉妬心をむき出しにする。
このあたり、とても人間味を感じました。
(どっちつかずのウォルターにはあまり魅力を感じなかったけど)
そんなエリザベスの内面を理解する者はほとんどおらず、
一人で悩み苦しむ姿はとても孤独でしたね。気の毒なくらい。
このあたりの弱さが自分の心にある敵という事です。
数々の敵を前にし、自らを奮い立たせ、
道を切り拓いていくエリザベス。
演じたケイトは本当に素晴らしいですね!
あのカリスマ性と気迫は、そう出せるものじゃないです。
豪華な衣装と相まって、ものすごい女王の風格が出ていました。
スペインの無敵艦隊が迫ってくる時、
男達が黙って見守る中、エリザベスは女でありながら、
一人戦略を練り指揮を執っていました。
たった一人で国を背負っている姿が印象的!
その影で占星術師にすがってもいました。
「嵐に襲われた時、ある者は恐怖に凍りつき、ある者は逃げ、
ある者は隠れ、そしてある者は
鷲のように翼を広げ風に乗って舞い上がる」
この言葉一つで自分を鷲に投影するところが、
いざと言う時に力を発揮できる立派な君主なんだなあ。
囚人を自由の身にし、ウォルターとベスを許す事で、
自分の葛藤から大きく脱却します。
その後のエリザベスは、一層威厳が増して、
凛とした存在になっていきましたね~
ラストシーンで、ベスの赤ちゃんが、
エリザベスに抱かれたら、本当に泣き止んで笑いました。
途中カットなしのワンショットだったんですが、
エリザベスの並の人間にない神々しさが
上手く出た、いいシーンだと思いました。
豪華な衣装とケイトの迫力に魅了される作品です。
#2007年度アカデミー賞衣装デザイン賞受賞
決意したイングランド女王エリザベス。
今作は黄金時代を築いた過程が描かれています。
女王として人間としての生き方それぞれが面白かった~
ケイト・ブランシェット、ほんとにすごいです★

監督:シェカール・カブール
製作:2007年 イギリス/フランス
出演:*ケイト・ブランシェット *クライブ・オーウェン *ジェフリー・ラッシュ
*アビー・コーニッシュ *サマンサ・モートン
敵は、外にも中にもーー そして私の心にも。
敵は外にも中にも・・・って事で、
カトリックとプロテスタントの宗教戦争が元なんですが、、
イングランドを占領しようと狙っているスペイン、
不安要素を振りまく反プロテスタント、
王位を巡る抗争相手のメアリー・スチュアートと、
エリザベスは多くの困難に立ち向かっていかなくちゃいけません。
女王という公人としては威厳があり強くて寛容だけど、
衣装とカツラ(だったのね)を取った一人の女性となると弱音も吐きます。
こちらの私人としてのエリザベスもなかなか興味深いです。
もう若くない事に対して劣等感を持ち、
若い侍女ベスを自分の分身のように扱いながらも、
自分が惹かれたウォルターとの関係では、
嫉妬心をむき出しにする。
このあたり、とても人間味を感じました。
(どっちつかずのウォルターにはあまり魅力を感じなかったけど)
そんなエリザベスの内面を理解する者はほとんどおらず、
一人で悩み苦しむ姿はとても孤独でしたね。気の毒なくらい。
このあたりの弱さが自分の心にある敵という事です。
数々の敵を前にし、自らを奮い立たせ、
道を切り拓いていくエリザベス。
演じたケイトは本当に素晴らしいですね!
あのカリスマ性と気迫は、そう出せるものじゃないです。
豪華な衣装と相まって、ものすごい女王の風格が出ていました。
スペインの無敵艦隊が迫ってくる時、
男達が黙って見守る中、エリザベスは女でありながら、
一人戦略を練り指揮を執っていました。
たった一人で国を背負っている姿が印象的!
その影で占星術師にすがってもいました。
「嵐に襲われた時、ある者は恐怖に凍りつき、ある者は逃げ、
ある者は隠れ、そしてある者は
鷲のように翼を広げ風に乗って舞い上がる」
この言葉一つで自分を鷲に投影するところが、
いざと言う時に力を発揮できる立派な君主なんだなあ。
囚人を自由の身にし、ウォルターとベスを許す事で、
自分の葛藤から大きく脱却します。
その後のエリザベスは、一層威厳が増して、
凛とした存在になっていきましたね~
ラストシーンで、ベスの赤ちゃんが、
エリザベスに抱かれたら、本当に泣き止んで笑いました。
途中カットなしのワンショットだったんですが、
エリザベスの並の人間にない神々しさが
上手く出た、いいシーンだと思いました。
豪華な衣装とケイトの迫力に魅了される作品です。
#2007年度アカデミー賞衣装デザイン賞受賞