サイダーハウス・ルール
2008-11-06(Thu)
レンタル100円デーの時に
「ギルバート・グレイプ」と(感想はこちら)
この「サイダーハウス・ルール」を借りて、再鑑賞しました。
やっぱり、ラッセ・ハルストレム監督作品は目線が温かくていいです!

監督:ラッセ・ハルストレム
製作:1999年 アメリカ
原作:ジョン・アーヴィング
出演:*トビー・マグワイア *シャーリーズ・セロン *マイケル・ケイン
そして僕は歩きはじめる
セント・クラウズの孤児院で育ったホーマー(トビー・マグワイア)には、
産婦人科医のラーチ医師(マイケル・ケイン)が 「特別な子」として
本当の父親のように愛情をかけ、
自分の習得した医術を全て教え込みました。
ネタバレあります
だけど、ただ一つ、違法行為である堕胎だけは、
ホーマーには受け入れる事が出来ませんでした。
ラーチ医師は、望まぬ妊娠をして(あるいはさせられて)
苦しむ女性を救いたいと、手術を行っていました。
ラーチ医師の口癖は「人の役に立て」これを繰り返してましたね。
子が親に反抗するようなもので、
このままでは自分の人生を自分で選択できなくなると思ったのか、
突然ホーマーは、孤児院を去り、外の世界へ旅立ちます。
初めて見る海。
初めて知る恋。
初めて経験する労働者達との生活。
どれもが新鮮でした。
しかし、外の世界にも、何かしら不幸や不条理がある事も知ります。
「サイダーハウス・ルール」とは、働くりんご園(サイダーハウス)の
小屋に貼ってある規則なんですが、労働者達は字が読めない上に、
「これを書いたのは住人じゃない奴だ。規則を決めるのは俺達だ」と
はねつけます。
ラッセ・ハルストレム監督が特典の中で
「サイダーハウス・ルールとはおしきせの規則の象徴だ」と語っていました。
実情にそぐわないルールは破る事もあります。
自分の行動は、自分の判断で決め、自分で責任を取る。
皮肉にもホーマーは、抵抗していた違法の手術を、
自分の判断で行う事になるんですね、人の役に立つために。
一方、世の中には、近親相姦や不倫は良くないという、
普遍的なルールもあるけど、
人間だから、過ちを犯したり、心が揺れたりする事もあるわけで・・・
そういう人達も、自分なりのけじめで責任を取ります。
キャンディの揺れた心も許せたし、決断も納得しましたよ。
ミスター・ローズの死因で偽証をする事は違法でしょうけど、
これも人を守るため。
ルールを破る事が時として必要な時もあるんです。
ローチ医師の心を理解したホーマーは、
自分の選択で孤児院に帰ります。
そうそう、あんたの居場所はそこなの!
この「自分の選択で」という境地に至る事が大切だったんでしょうね~
ローチ医師のおしきせでは、「自分の仕事はこれだ」と
実感できないままだったと思います。
実際には、ローチ医師が、いろんな道しるべを作っていた事を、
後で知るんだけど。
レントゲンとか免許とか、大きな違法行為をしたりして(^_^;
マイケル・ケインが、ユーモアと知性に溢れ、
いつも子供達を大きな愛で包む優しい医師を好演してました!
(できれば、生きているうちに二人が再会してほしかった)
この作品には、人が死んだり、身障者になったり、
とても悲しく痛ましいシーンが多くあるんですが、
印象として重苦しさは意外とないんですよね~
すんごく切ないんですけど。。。胸がキュンとして。
それは「ギルバート・グレイプ」でも同じでした。
まるで、『生きているからには誰にでも不幸の一つ二つはあるさ、
でもどこかに希望はあるはずだ』と言っているように感じられます。
最後の子供達の笑顔に、爽やかで優しい気持ちになれました。
ラッセ・ハルストレム監督作品は、いつも心の琴線に触れてきます。
#1999年アカデミー賞 助演男優賞・脚本賞 受賞
「ギルバート・グレイプ」と(感想はこちら)
この「サイダーハウス・ルール」を借りて、再鑑賞しました。
やっぱり、ラッセ・ハルストレム監督作品は目線が温かくていいです!

監督:ラッセ・ハルストレム
製作:1999年 アメリカ
原作:ジョン・アーヴィング
出演:*トビー・マグワイア *シャーリーズ・セロン *マイケル・ケイン
そして僕は歩きはじめる
セント・クラウズの孤児院で育ったホーマー(トビー・マグワイア)には、
産婦人科医のラーチ医師(マイケル・ケイン)が 「特別な子」として
本当の父親のように愛情をかけ、
自分の習得した医術を全て教え込みました。
ネタバレあります
だけど、ただ一つ、違法行為である堕胎だけは、
ホーマーには受け入れる事が出来ませんでした。
ラーチ医師は、望まぬ妊娠をして(あるいはさせられて)
苦しむ女性を救いたいと、手術を行っていました。
ラーチ医師の口癖は「人の役に立て」これを繰り返してましたね。
子が親に反抗するようなもので、
このままでは自分の人生を自分で選択できなくなると思ったのか、
突然ホーマーは、孤児院を去り、外の世界へ旅立ちます。
初めて見る海。
初めて知る恋。
初めて経験する労働者達との生活。
どれもが新鮮でした。
しかし、外の世界にも、何かしら不幸や不条理がある事も知ります。
「サイダーハウス・ルール」とは、働くりんご園(サイダーハウス)の
小屋に貼ってある規則なんですが、労働者達は字が読めない上に、
「これを書いたのは住人じゃない奴だ。規則を決めるのは俺達だ」と
はねつけます。
ラッセ・ハルストレム監督が特典の中で
「サイダーハウス・ルールとはおしきせの規則の象徴だ」と語っていました。
実情にそぐわないルールは破る事もあります。
自分の行動は、自分の判断で決め、自分で責任を取る。
皮肉にもホーマーは、抵抗していた違法の手術を、
自分の判断で行う事になるんですね、人の役に立つために。
一方、世の中には、近親相姦や不倫は良くないという、
普遍的なルールもあるけど、
人間だから、過ちを犯したり、心が揺れたりする事もあるわけで・・・
そういう人達も、自分なりのけじめで責任を取ります。
キャンディの揺れた心も許せたし、決断も納得しましたよ。
ミスター・ローズの死因で偽証をする事は違法でしょうけど、
これも人を守るため。
ルールを破る事が時として必要な時もあるんです。
ローチ医師の心を理解したホーマーは、
自分の選択で孤児院に帰ります。
そうそう、あんたの居場所はそこなの!
この「自分の選択で」という境地に至る事が大切だったんでしょうね~
ローチ医師のおしきせでは、「自分の仕事はこれだ」と
実感できないままだったと思います。
実際には、ローチ医師が、いろんな道しるべを作っていた事を、
後で知るんだけど。
レントゲンとか免許とか、大きな違法行為をしたりして(^_^;
マイケル・ケインが、ユーモアと知性に溢れ、
いつも子供達を大きな愛で包む優しい医師を好演してました!
(できれば、生きているうちに二人が再会してほしかった)
この作品には、人が死んだり、身障者になったり、
とても悲しく痛ましいシーンが多くあるんですが、
印象として重苦しさは意外とないんですよね~
すんごく切ないんですけど。。。胸がキュンとして。
それは「ギルバート・グレイプ」でも同じでした。
まるで、『生きているからには誰にでも不幸の一つ二つはあるさ、
でもどこかに希望はあるはずだ』と言っているように感じられます。
最後の子供達の笑顔に、爽やかで優しい気持ちになれました。
ラッセ・ハルストレム監督作品は、いつも心の琴線に触れてきます。
#1999年アカデミー賞 助演男優賞・脚本賞 受賞