バンテージ・ポイント
2008-10-28(Tue)
一つのエピソードが終わるとヒュルヒュルと巻き戻って、
また同時間帯の他のエピソードへ。
それによって少しずつ事件が解明されるという手法が面白い。

監督:ピート・トラヴィス
製作:2008年 アメリカ
出演:*デニス・クエイド *フォレスト・ウィッテカー *ウィリアム・ハート
目を凝らせーー。スペインにて首脳会議が開かれ、西側とアラブ諸国が
対テロ戦略で合意した。
マヨール広場で米大統領が演説をしようとした時、
何者かに狙撃され、さらに爆破も起き、混乱状態に陥る。
この事件を、何度も巻き戻して、視点を変えて見せていきます。
製作年度などのデータを拾いに映画サイトへ行ったら、
「8人の視点から繰り返し・・・」と書いてあったけど、
シーンの繰り返しは6回だったはず。。。
8人って正確に誰の事なんでしょ。(^_^;
6回目のバージョンにあった、少女と首謀者と、
弟を人質にとられた元特殊部隊員を入れればいいのかな。
どのパターンも、事件が起きる直前から(11:59:57am)
収束するまでの、
10~15分くらいの短さなので、
何回か繰り返されても、
飽きる事はありませんでしたよ。ネタバレあります4パターン目5パターン目と進むにつれて、
だんだん核心に迫っていきます。新たな事実が出てきて真相が明かされていくので、
こちらは推理する必要はなく、眺めていればいいです。
全部、見事にまとめていってくれます。ただ、どの人のエピソードも、
事件の時間帯だけを切り取った断片なので、
さらなる謎が残ったりします。
あの組織の背景は何だったんだろう?とか。
モロッコに拠点がある事くらいしか分かりません。
興味深かったのは、大統領のくだりですね。
フセインにもそのような噂があったから、
整形してる人がいても不思議はないけど、
もし日本の首相が同じ事をしていたら、
私はすぐに見破る事ができると思うなあ(変な自信 (≧ε≦))
この米大統領は、すごい良識人として描かれてましたね。
テロの脅迫には屈せず報復はしないと毅然と言い切るし、
バーンズの事を友人と認め気に掛けている。
理想のリーダー像なのか皮肉なのか(^_^;
最後のほうは、ハデなカーチェイスになって、
スピード感が一気に加速していきます!デニス・クエイドは、最初はノイローゼ風だったのに、
最後は頑張ってるなあ~って感心するくらいの大活躍です!
この事件に関わった人間はほとんど死亡してしまいます。
あれだと、事件の真相は闇の中でしょうね。
一番詳しく知っているのは、いろんな方向から見た私たち観客ですよ!
バンテージ・ポイント(有利な場所?)にいたのは私たちなのかも。観終わって、何かが心に残るってものじゃありませんが、
スリリングな展開が楽しめる娯楽作品だと思います。
テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画
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コメント
コメント&TBありがとうございます。
公開当時、周囲では評判がよくて、私も観に行っちゃいました。
で、まあ、こんなもんか、と…。(笑)
さまざまな視点から1つのことを見るアイデアは面白いです。
ほんとに、見ていれば楽しめる娯楽作、でしたね。
こんばんは、ホーギーです。
いつも、ご丁寧にコメント&TBを頂き、どうもありがとうございます。
異なる8人の視点から何度も映し、少しずつその全容が明らかに
していく斬新な手法に、まずは感心させられました。
そして、最後までテンションが高く、十分楽しむことができた作品でした。
デニス・クエイドがあれほど、アクションをこなせるとはちょっと意外でしたが。
>バンテージ・ポイント(有利な場所?)にいたのは私たちなのかも。
まさに、仰るとおりだと思います。さすがYANさんですね。
ということで、また、遊びに来ますね!
観た当時、おもしれ~だったんですが、今では、そうだっけ?に近づきつつあります(笑)。後半、展開が大きく動くあたりからはやっぱり面白いと思います。劇中の巻き戻し、アイデアとしては初めてではないんですが、この作品のように楽しい巻き戻しではないです。セルフリメイクがようやく12月から公開になります。またあの嫌な巻き戻しシーンがあるのかな・・・
話がそれました。ごめんなさい。
こんにちは!
これ、けっこう評判がいいようですね~
周囲でも「良かった」という声を聞きます。
もちろん私も面白く観ましたが、
でも観終わったら特に残ってる物がなくて、
感想を書く時、サラ~っと表面的に書いて終わりました。
(まあ、いつもとたいして変わらない内容ですが(^▽^;))
アイデアが一番ですよね!その勝利でした。
こんにちは!
「8人」にスンナリ納得できましたか?
細かく言えば、シークレットサービスのテイラーの視点もあったけど、
彼はチョイ役かな。
視点が増えるにつれて出てくる新たな事実に 驚きがありましたね!
テンションという点では、本当に最後まで高くて、
特にデニス・クエイドのアクションシーンにはびっくりしました。
年齢の割りに大活躍で、不死身さを見せてくれました~(^▽^;)
タイトルの意味がよく分からなくて、そのようにこじつけましたよ。
あれほど絶賛していたのに、時間が経って評価に変化がありましたか?
後半から ぐっと核心に近付くので、だんだん盛り上がってきました。
巻き戻しは何回あっても、短めだったのが良かったと思います。
しかも真相に迫っていき、事件が解明していくので、
最後まで緊張感を持続できました。
この作品のセルフリメイクがあるとは、初耳でした。
同じ手法では興味もわいてきませんが、どうなってるんでしょうね?
YANさん、こんにちは!
これはまさにアイデアの勝利の映画でしたね。
そのアイデアを元にうまく組み立ててあるなーと
感心しました。それと、YANさんの言うように
デニス・クエイドの頑張り。面白かったです。
ところで、影武者って本当はどうなんでしょうね。
フセインとかビン・ラディンとかはいそうな気もするけど、
さすがにアメリカ大統領はないと思うんだけど、どうなんでしょう?
こんにちは!
そうですよね、バラバラに見せながらも、きちんと繋がっていて、
最終的に事件の真相が見えてくるあたり、上手い組み立てでしたよね!
デニス・クエイドはタフでした~
アクションシーンは案外しっかり作ってありましたね。
影武者・・・中近東の人は元々みんな同じように見えるから、
影武者をたてやすいでしょうけど、アメリカはどうかなあ?
整形すれば顔はなんとかなりそうですよね。いても不思議はないです。
でも、この映画のように、顔がアップになるような場面、
それとスピーチをしなくちゃいけないような場面には、
まず使えないと思いますけど。
危険回避、マスコミ対策やアリバイ作りなんかに役立ちそう。
少なくとも金正日にはいない事が分かりましたね。
何度も同じシーンばかり流れるのかなぁと
不安になりましたが、
そんなことにはならず、少しずつ謎が明らかになる
過程に引き付けられていしまいました。
>バンテージ・ポイント(有利な場所?)にいたのは私たちなのかも。
まさにその通りですね。
どもどもー☆
この作品はお見事な作りですねー♪
まるで8つの映画を見ている気分になって、
それがすべて1本に繋がった時のホホ~な感じは最高ですね!
何気ないサスペンスなんですが、
見せ方、撮り方一つでこんな作品ができるんですねー。
“あっぱれ”です。
TB貼っちゃいますー(^^ゞ
ごめんなさい。書き方まずかったです。
この作品のセルフリメイクじゃなくて、「ファニーゲーム」という、とっても後味の悪いいやーな作品のセルフリメイクです。この中に巻き戻しの嫌な使い方があります。12月公開ですが、全ての人にはおすすめしません。
がく~んと評価が下がったわけではないんですけど、作品賞ではなくて、アイデア賞か編集賞かな?という感じです。間違いなく、おもしろい作品に違いありません。
こんにちは!
私も、観る前は、同じシーンの繰り返しだと飽きるんじゃないかと
懸念してたんですが、全く視点が違ってたから大丈夫でしたね。
何度も流れる米大統領狙撃シーンは、
スピーチ前だったんで短いし。
あれがもしスピーチ後だったら、数回聞かされてウンザリでしたよ。(^_^;
そのあたりもよく考えてありますね。実にコンパクトに仕上げてありました。
「バンテージ・ポイント」の解釈に共感してくださって、ありがとうございます!
こちらにもコメントありがとうございます!
この映画は作りの見事さがなんと言っても一番の醍醐味ですよね。
ラストにガード下で集結して終結するところが上手かったです。
ホホ~な感じありましたね~!
役者は地味だったけど、アイデア次第で面白くなるもんです。
いつもねこんちゅさんとTBの相性が良くないようで・・・
でも大丈夫です。索引から記事を探しますので。
訂正に来てくださったんですね、ありがとうございます。
「ファニーゲーム」ですか! あのハネケ監督の。
未見ですが、評判はよく聞きますよ。
私は元々、ハネケ監督作品は苦手なんですが、
これは特に救いが無くて不快になる作品らしいですね。
それをご自身でリメイクしたんですか~
ちょっと興味があるようなないような。。。(^_^;
劇場鑑賞よりDVD待ちの人のほうが多いでしょうね。
そんな作品で、最初はなに?って感じだけど見慣れると
凄くひきつけられてアッと言う間に終わった感じでした。
後半にいくにつれて、どんどん新しい事実が出てきたんで、
引き込まれましたよね!
時間も短めで、ほんとにアッと言う間に終わりました。
展開以外は特に残る物がないので、浅さは感じましたけどね~
まあ、単純に楽しめばいいかな(^▽^;)
ほんとに、こちらが考える前にドンドン展開していくので
何も考えずについていくだけのさくひんでした^^;
でも面白かった!
私はこういう’何度も時間を巻き戻す’系の作品は大好きです♪
デニス・クエイド、頼もしくみえだしたあたりから
ちょっとハリソン・フォードに見えませんでした?
そうそう!8人分って?8回は無かったよね??と疑問です・・・。
そうそう、テンポの良さが魅力の展開でした。
特に考えなくてもいいから、ついていけるしね~
同じ状況を何度も巻き戻して見るというのは、
今までにあったようで意外となかったから、新鮮に見えました。
あ、ハリソン・フォード!
なるほど~顔も行動も、雰囲気似てるわ~(^^)
8人って、観る人によって変わってくるみたいな。。。?
6パターンあって、その中の8人なんでしょう?
YANさん、こんばんわ。
奇抜な見せ方もさることながら、
個性的な役者さんたちが魅せてくれる映画のように感じました。
冒頭にちょっとだけ出てくるシガーニー・ウィーヴァーやら、
理想的な大統領を体現したウィリアム・ハート。
個人的には、事件に巻き込まれた一般市民を演じたフォレスト・ウィッテカーが上手だな、とも思いました。それでも、やはり、デニス・クエイドですね。一時期低迷してはいましたが、見事に復活してきました。確かに体をはってがんばってましたね。
バンテージ・ポイントの意味が”有利な場所”とは、なるほどです。そして、私達が一番おいしいところを見れたのかもしれませんね。
それじゃ、また。
短い時間の中で、どの人も個性を発揮して
一つ一つの物語を作り上げていましたね。
8人とは誰の事?とずっと思ってきましたが、
たった今、上のパッケージ写真を眺めていたら分かりました!
そこに、ちゃんと8人写ってましたよ\(^o^)/
今の今まで気がつかなかった・・・
ヤンさんのコメントのおかげで、写真を再確認できてよかったです。
そこにいる誰よりも、私達観客が一番おいしいポイントにいましたよね。
だんだんとYANさんレビューとかぶる作品が出始めてきましたね。
今作は、やっぱり作りが上手いなと思いました。
少しづつ解き明かされる展開に飽きることなく鑑賞する事ができました。
パンチ力が無い分、手数でカバーされた良作かと。
こんにちは!
ゆず豆さんの記事は、2010年鑑賞のものになってきたんですね。
これからがますます楽しみです!
同じ場面の繰り返しなのに、視点を変えるだけで
見えるものが違ってくると言う、
その作りは上手かったですね~
展開もスピーディで良かったですね!
最初は観る気がなかったが、ちまたの評判がよろしいので、チェックしてみようかと。
アメリカ大統領が広場で狙撃される。その事件を、目撃...
【公 開】 2008年
【時 間】 90分
【製 作 国】 アメリカ
【監 督】 ピート・トラヴィス
【出 演】 デニス・クエ...
Comment:
大統領狙撃事件をさまざまな視点で描くサスペンス・アクション。
スペイン、サマランカのマヨール広場。各国首脳が出席した対テロ戦略に署名するのを多くの国民と観光客が見守る中、事件が起きます。
「8つの視点から描かれる大統領狙撃事件」
という
バンテージ・ポイント コレクターズ・エディション [DVD]販売元:ソニー・ピク
多分、普通の見せ方をすれば、
それほど、面白い話にはならなかっただろう。
しかし、見事な構成と、見事な演技を見せるベテラン俳優た...
2008年制作 米
監督:ピート・トラヴィス
≪キャッチコピー≫
『目を凝らせ――。』
≪ストーリー≫
シークレットサービスのトーマス・バーンズは、同僚のケント・テイラーとと...