ビッグ・フィッシュ
2008-09-25(Thu)

監督:ティム・バートン
製作:2003年 アメリカ
出演:*ユアン・マクレガー *アルバーゴ・フィニー *ビリー・クラダップ
*ジェシカ・ラング *ヘレナ・ボナム=カーター
その大切さに気付いたのは、最期のときだった。
心温まるいい話で、涙が出ました。
映像はイマジネーションに溢れていて、とっても幻想的だったし、
親子愛の機微が心を揺さぶるし、
ティム・バートン・マジックってやつですね。はまりましたわ。
前半は、父の冒険話の映像化で、想像の世界になっていて、
絵本のように鮮やかな色使いがステキなんです~
内容も、突拍子もない出来事の連続で、テンポ良く進んでいきます。
でも、父の話はどうも信じがたいし、何百回も聞かされていると、
息子にとっては飽きるし面白くないと思えてくるでしょう。
だって、父がヒーローになって活躍する内容ばかりなんですから。
想像の世界から現実の世界に変わると、親子の断絶3年。
でも、父の最期が近い事を知り、息子は父の元へ行きます。
後半、父の思い出の品が出てきたり、
ゆかりのあった人達からの話を聞くにつれ、
ホラだと思っていた冒険話が、まんざら嘘じゃないと思えてきます。
そのあたりから、父に対する感情が、ガラッと変化し、
和解に向けて進んでいくのです。
事実を伝える事だけが重要じゃない。
事実に愛と夢という尾ひれを付けて、
大きな感動を息子に伝えようとしてたんですね。
自分が出会った人や物は、
こんなに素晴らしくて、こんなに面白かったんだ!
という感動を、大好きな息子に伝えたかった。
それは決してホラ話じゃなくて、「真実」だと言えます。
二人を静かに見守る母親の存在が、また良かったです~
息子が最後に話すホラ話が、泣けた~~(T_T)
今度は息子が父にステキな贈り物をしたんですね。
冒険話の登場人物が本当に出てきた時は、
なんとも言えず、うれしくて、感動して、最高の気分になれました。
深く心に響く、親子の素晴らしい物語です。