クローバーフィールド/HAKAISHA
2008-09-23(Tue)

監督:マット・リーヴス
製作:2008年 アメリカ
J.J.エイブラムス
出演:*マイケル・スタール=デヴィッド オデット・ユーストマン
*ジェシカ・ルーカス *リジー・キャプラン
その時、何が起きたのか?国防総省が所有する一本の事件目撃記録ビデオ。
暗号名「クローバーフィールド」
一市民がハンディカメラで撮影したものが、
そのままこの映画となっている・・・という作りです。
それ以上の映像は全くありません。
ロブの日本への栄転が決まり、
そのお別れパーティをやっている最中に、
突然の地響きが起こり、街の様子が一変します。
何が原因でどうなっているのか、いっこうに分からない。
マンハッタンのビルは崩壊してゆくし、
火災が起き、埃が舞い上がる、大変な非常事態です。
パニックの中、避難するしかない様子を撮影しているので、
映像はかなりブレているし、焦点が合ってなかったりします。
かなり見辛い。大きなスクリーンだったら酔っていたかも。
いかにもシロウトのホームビデオでのドキュメンタリー風なのだ。だけどこれ、計算されたプロの映像だと思うと、すごいなあ。
この作品は、観る者が、主人公達と惨状の中を逃げ惑う、
疑似体験をする事になります。脅威に関する情報はチラチラッとしか出てこなくて、
圧倒的な不安と恐怖に襲われます。
本当にリアルな映像で、臨場感に溢れているとは思いますよ。
自由の女神の頭が飛んで来て地面に落ちるシーンで、
みんなが携帯を取り出して写真を撮るのって、
きっとあるあるって感じだし、
軍隊が襲ってくる脅威に向かって攻めていくのも、
「軍人って大変だなあ・・・」と同情しちゃうし。
でも、頭のどこかに、このハンディカメラ視点の手法は
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」と同じだもんなあ~という
思いがあって、作品にのめり込む程にはなれませんでした。
もう使われたアイデアに新鮮味はないですね。ブレア・ウィッチより、映像や迫力は格段に上ですが。
それとツッコミどころが満載。
・そもそも、どこでもカメラ片手に逃げるなんて不自然。
・アンタは瀕死の重症だったんじゃないの?なんで走れる?
・ヘリが墜落したのに、アンタ達だけよく生きてたね、有り得ん。
このあたりも、
やっぱり映画だなあと傍観してしまった理由かな。
ただ上手いなあと思ったのは、
知らずに重ね撮りをしたという設定。ロブとベスの楽しいデートを撮ったビデオの上から、
友人が新しく重ねて録画をしてしまったんです。
だから、巻き戻しの継ぎ目などに、
デートのシーンが一部残ってるんですよね。
ラストの3秒は、悲惨な出来事とは対極にある映像で、
胸にウッときましたね。
ついこの前まで幸せにしていた者達が、
瞬時に訳の分からない脅威によって、日常を破壊されてしまった。作品の中でも、逃げる市民が「またテロ攻撃?」と言っているように、
マンハッタンがみるみる崩壊していく光景は、9.11を想起させます。
あの場に居合わせてしまった人々は、突然の出来事に
何の情報も得られないまま、恐怖を味わって、
理不尽な死を迎えたんでしょうね。。。
その無念さを強く感じました。出演者が美男・美女なのと、85分という短めな時間に、
好感が持てました。
↓ちょっとだけ付け足し 要ドラッグ「
あのHAKAISHAの全体像は不要でしたよね。
カッコよくなかったし~
最後までチラリズムでいったほうが、面白かったんじゃない?」
テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画
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コメント
レビューにも書いてますが、これ、予告編が凝ってたんですよね。何かが起きてるけど分からない、タイトルも出ない、何の映画なの?って。
その時点で、観たいなと思ってましたから。
「ブレア・ウィッチ~」も見ていましたけど、あまり印象になくて、「クローバー~」を観るときは影響されませんでした。
重ね撮りは、いいアイデアでしたね!
を見てないので感動できるかしら?
一応、リストには入れてます。
上映中酔うかも?!と思い何となく避けました…
面白くて、映画館で2回観ました。お話より、ジェットコースターに連続で乗ってハイになるような感覚が妙に気持ちよかったので・・・
家の小さなテレビでは残念ながらあの感覚にはなれませんでした。大きなスクリーンが欲しいです。"あれ"は結局何なんでしょうね?知りたいような、どっちでも良いような・・・ です。(笑)
完璧なパニック映画でしたね。
『ブレアウィッチ~』よりも迫力があって、
リアルタイムで観ている様なとても個性が強い作品だったと思います。
YANさんと同じで、「あれ」の描写はちょっとハッキリしすぎかと…。
本編の最後の最後に気づきました?
あれってヒントですよねー(^^ゞ
そうらしいですね、ネットも使って興味をかきたてたところが、
ものすごく宣伝上手だと思いました。
映像の正体を隠そうとすればするほど、知りたくなりますもんね。
「ブレア・ウィッチ・・・」は全部がハンディ・カメラ映像だった事と、
カメラだけが残されていたというあたり、同じなんですよね~
重ね撮りによって、チラッと映る幸せな日常が効いてましたね!
「ブレア・ウィッチ・・・」は観てないほうがいいですよ。
今回初めて見る手法という事で、斬新な感じが味わえると思います。
画面は揺れてるけど、家のテレビなら大丈夫なのでは?
最近は、ボーンなどアクション映画で手持ちカメラが多用されてるので、
夢眠さんは見慣れてると思いますよ。
Whitedogさんはジェットコースターがお好きなんですね~
私は苦手で乗れないんですよ。気持ちいいなんて、とんでもない(^_^;
だから、家のテレビでちょうどよかったと思います。
アレは魅力ないしどっちでも良いんだけど、
正体を教えてくれると言うなら知りたいですよ~(^▽^;)
パニック映画でしたね~
自分もその惨状に放り込まれたような臨場感がありました。
自分だったら大切な人を助けに行くだろうかとか考えましたよ。
アレのヒントって何でしょう???
エンドロールの音楽の事ですか?
日本のものとそっくりな音楽でしたけど、
全然違います?
どもどもー♪
最後にドカン!ってなった後、ひと月くらい前のビーチでの映像が流れますよね。
そのビーチの右側をジッと観てください。
一瞬なのでわかりづらいですけど…(^^ゞ
教えに来てくださって、ありがとう!
そんなシーンがあったとは・・見逃しました・・・何だろう?
ねこんちゅさん、その事に気付いたなんてすごい観察力!!
って事は、事件の1ヶ月前から兆候があったって事なんですね。
私、またレンタルしなくちゃいけないわあ(;_:) ひえ~
YANさんのツッコミどころに共感です(笑)
でも、臨場感があり、
重ね撮りの妙も楽しめました。
「HAKAISHA」の謎を知りたいなぁと思うので
続編も観てしまうと思います。
「SAW」のように、いろんな伏線があれば
続編も面白くなりそうな気もするのですが・・・。
こんにちは!
つっこみどろこが多過ぎますよね~(≧ε≦)
リアルさが薄れるじゃないですか~
この作品の時点では、何か分からない脅威に襲われる恐怖を
描いただけで、充分役目を果たしていたと思います。
続編ではHAKAISHAに視点を移す事になるんでしょうね。
YANさん、こんにちは!
YANさんのツッコミどころ、まったく同感です。その為、せっかく映像そのものは臨場感があり、
迫力もあったのに、最後まで入り込むことができませんでした。
面白いかつまらないかで言えば、完全に面白い方なのにそこが残念。
ブレアウィッチの方が本当に残された映像っぽかった気がします。
それと、返却前にこのコメント欄を読んだおかげで最後のシーン、巻き戻して観ることができました。ねこんちゅさんに感謝です。
こんにちは!
CDさんもツッコミどころが一緒だとは、心強いです★
臨場感と迫力は本当にありましたよね。
その点では「ブレアウィッチ・・」よりはるかに上だと思ったけど、
やっぱり作り物の映画だなと思って、身を乗り出すまではいきませんでしたね~
CDさん、ヒントを見ましたかっ!
私もあの後、近所の友達がレンタルしたと聞いて、
家に押しかけて見てきたんです。(^_^;
ありましたね~落下する何かが。
友達と「ほう~っこれか~」と感心しました。よく見つけたものですよね~
YANさん、こんにちは!
近所の家まで押しかけましたか!
気になっちゃいますよね。分かります。(笑)
本当によく気がつきましたね。
そうそう、たまたま、メールで「DVD返却に行くついでに」
という文章があったので、そこから作品名を聞いて・・・
みたいな流れになって、最終的に家に行きましたよ(≧∇≦)ノ彡☆
あれを見つけるとは、ものすごい観察力の持ち主だと思います。
あのせいで、HAKAISHAにちょっと興味がわきました。
それまでは、、別にどうでもいいと思ってたんですけど。
YANさん、こんにちは!
私の所にコメントをくれる亮さんの記事を読んで、
この映画に対する見方が変わりました。
色々な仕掛けをしてることが分かったんです。
「タグルアト」とか「ティドウェーブ」とかで検索するとその一端が分かると思います。
youtubeにニュース画像とかもあるんですよ。
これで続編が楽しみになってきました。
こういうの、何となくYANさんも好きそうな感じがしたので、一応再コメントさせてもらいました。
いや~、面白い情報をありがとうございます!!
CDさんは私が好みそうなものを分かってるんだから~(^▽^;)
ちょっと検索してみたら、なるほどウラ情報がいろいろ出てきました。
この映画のタイトルがHAKAISHAなんだから、
元々、そちらが中心だったんでしょうか?
そのネタを、映画でなくネットなどで、小出しにバラまいてたんですね~
そして、一作目では、ほんの少ししか見せずいたのか~
なかなかやるなあ、って感じですよね。すごい仕掛けだ~
確かに、続編が楽しみになってきました。
日本がアレの誕生の悪因みたいに描かれてないといいんだけど・・・
こんにちは。
「映画と本 そして コーヒー」の亮です。
コメントありがとうございました。
楽しいブログですね。
いろいろ読んでしまいましたよ。
参考になります。
この映画は、宣伝が面白いですよね。
これからは、TVのCMだけじゃなく、ネットやポスターなど、いろいろ使った宣伝が流行るんじゃないでしょうか!
これからも楽しいブログを期待してます。
よろしくお願いします。
ご訪問ありがとうございます!
何かお気に入りの作品がありましたでしょうか。
これは映画の作品を観ただけなので、
宣伝をいろいろやっているとは知りませんでしたよ。
普通、宣伝って、こちらから探さなくても
自然に目に留まるものでなくちゃいけないのに(^_^;
でも、この手法は、全貌が明らかにされないと、
思わずいろいろ探りたくなるという人の心理を
上手く突いてますね~ 企画賞ものです!
ヒジョーに興味深い情報を教えてくださって、ありがとうございました!
亮さんのところは、また、お邪魔させていただきたいブログなので、
こちらこそ、よろしくお願いします★
YANさんのつっこみどころに、私も激しく共感であります。
重症の彼女は走ってるし、ヘリが墜落しても無事って、
君達どんだけダイハードやねん(´д`)
ラストのヒント・・・そういえばなんか落ちてたな~
そんなに深い意味があるんですか・・・?
わさぴょんさんも同じ所で「なんでやねん」と言ってましたか。
ちょっと気持ち的に白けますよね~
全体的にリアルなドキュメンタリー風なんだから、
有り得ないようなダイハードはやめてほしかったですよね~
何か落ちてたの、分かりました?!
HAKAISHAの正体に関係あるのでは?
私は宇宙絡みなのかなあと思ったんだけど。
それが化学的に変化して・・・みたいな??(^_^;
YANさん、こんにちは。
まだ、DVDが手元にあるので、落ちてきたもの、が確認できました。ありがとうございました。もしかしたら、他にもナニカあるのかも??? なんて、はまってくのでしょうね、この映画。
ビデオの重ねどりのアイデアは、素晴らしかったですが、YANさんの突込みには、大笑いです。確かにその通り!!
それじゃ、また。
落下物、確認できましたかっ。それは良かった~(^^)
映画単体の他にいろんな情報があるし、
もっと探りたくなるような見せ方をしているし、
手法が上手いですよね~
重ね撮りのアイデアに関してはヤンさんと同意見でしたね。
私としては、最初の感想は淡白だったんだけど、
だんだん続編に興味がわいてきました。
完全にノセられてますわ(^_^;
おはようございます、YANさん!
多分、楽天の時はTB上手く貼れなかったのかな。
今回再鑑賞しましたのでさっそくUPしました♪
隅々まで堪能したので若干感想が変わってしましましたが、
臨場感はたっぷりですね!
残念ながら続編は製作中止になったみたいです(^^;
こんにちは!
ブレアウィッチに続いての鑑賞でしたね。
この記事だけでも猫人さんのコメント数多いわあ★
うれしいですね~ TBもありがとうございます。
な~に~、続編中止ですって!?
あれだけネット上でも宣伝して盛り上げておいて、
はあ~、ガックリ・・・
以前と感想が変わったとの事。後でお邪魔しま~す!
この映画に初めてお目にかかったのは、映画館での予告編だった。
若者たちが集まっていて、遠くで爆発のようなものが見える。何か分からない...
今回は、映画「クローバーフィールド/HAKAISHA」
ニューヨークのとある高級アパート。東京への転属が決まったロブのためにサプライズ・パー...
Comment:
未知の生物「HAKAISHA」が暴れるパニック・ムービー。
発想の転換が功を奏した作品でしたね。
通常であれば、「ゴジラ」のように未知なる巨大生物に軍隊が挑むストーリーが描かれるはずですが、この作品はその生物から逃げる人々の視点で描かれています
クローバーフィールド/HAKAISHA スペシャル・コレクターズ・エディション
POVと呼ばれる方式で撮られた点と、
少ない情報と意味深なシーンで構成された映像で客を煽る宣伝、
そして、映画以外のメディアにより、そ...
その時、何が起こったのか?
【感想】
公開当時劇場へ足を運びブログにもUPしたつもりが…。
記事が無かったので今回再観賞しました...