ドニー・ダーコ
2008-09-11(Thu)
数年ぶりに観たけど、やっぱり不思議な魅力を持っていて面白かった!
結末もみんな分かっているのに、
最後まで観て、また最初に戻って観てしまうんですよね~

監督:リチャード・ケリー
製作:2001年 アメリカ
出演:*ジェイク・ギレンホール *ジェナ・マローン *マギー・ギレンホール
*ドリュー・バリモア *パトリック・スウェイジ *キャサリン・ロス
死んでいるのか? 生きているのか?
「世界の終わりまで、あと28日6時間42分12秒」
今回、ジェイク・ギレンホールが
薄気味悪い少年に見えた事に驚いた。(^_^;
ドニーが決して爽やかでない事は覚えていたけど、
こんなにも目つきが悪かったなんて、
自分の記憶ではもっと美化していたわあ。
思春期の少年の中でも、彼は特に多感で、
破壊衝動や、世の中の欺瞞に対する反発の強いほうでしたね。
そうかと思えば少女にぎこちない態度で接し不器用さを見せたり、
講演会をぶち壊すような大胆さも見せたり・・・
少年のいろんな要素を表現できるジェイクは、
この頃からすごかったなあ。
序盤では、音楽と共に流れていく映像が、
ミュージックビデオのようで軽やかだけど、
不気味なウサギが登場してから、サスペンス色が強まり、
ラストにはあっと驚かされ、困惑させられます。
でも、謎に翻弄されるのが快感だったりして。(^▽^;)
ここから先は、ネタバレでしかもムダに長いので、
<追記>を読んでください。
結末もみんな分かっているのに、
最後まで観て、また最初に戻って観てしまうんですよね~

監督:リチャード・ケリー
製作:2001年 アメリカ
出演:*ジェイク・ギレンホール *ジェナ・マローン *マギー・ギレンホール
*ドリュー・バリモア *パトリック・スウェイジ *キャサリン・ロス
死んでいるのか? 生きているのか?
「世界の終わりまで、あと28日6時間42分12秒」
今回、ジェイク・ギレンホールが
薄気味悪い少年に見えた事に驚いた。(^_^;
ドニーが決して爽やかでない事は覚えていたけど、
こんなにも目つきが悪かったなんて、
自分の記憶ではもっと美化していたわあ。
思春期の少年の中でも、彼は特に多感で、
破壊衝動や、世の中の欺瞞に対する反発の強いほうでしたね。
そうかと思えば少女にぎこちない態度で接し不器用さを見せたり、
講演会をぶち壊すような大胆さも見せたり・・・
少年のいろんな要素を表現できるジェイクは、
この頃からすごかったなあ。
序盤では、音楽と共に流れていく映像が、
ミュージックビデオのようで軽やかだけど、
不気味なウサギが登場してから、サスペンス色が強まり、
ラストにはあっと驚かされ、困惑させられます。
でも、謎に翻弄されるのが快感だったりして。(^▽^;)
ここから先は、ネタバレでしかもムダに長いので、
<追記>を読んでください。
基本的なストーリーとしては・・・
ドニーは自分の行動によって、
最終的に、GFのグレッチェンと母と妹を失ってしまうので、
タイムトラベルで過去に戻り、自分を犠牲にして、
大切な人たちの不幸を回避しようとする切ない話だと思います。
「バタフライ・エフェクト」と共通するものがありますね。
10月2日朝に落下してきたエンジンは、
10月30日朝、ドニーの母と妹が乗っていた飛行機から、
時空を超えて来たエンジンですよね。
ここまでに何度もセリフで「タイムトラベルに必要な物は、
光速以上の金属製乗り物と、入り口」
と繰り返されるから、
エンジンがタイムトラベルをして来た事は間違いないです。
その前に、ドニーは「死んでいるのか、生きているのか」とありますね。
この作品の10月2日から30日までのドニーが、
本当はエンジンの落下で死んでいて、
その後の夢だったり妄想だったとは考えにくいです。
ラストシーンで分かるけど、ドニーが死んだ時点で、
ドニーとグレッチェンは知り合っていません。
事故の時点では、恐らくグレッチェンは転校してきたばかりでした。
そんな見ず知らずの人の夢をみるはずがないと思うんです。
なので私はタイムトラベル説で、話を進めていきます。
それも、これが初めてのタイムトラベルじゃなくて、
2回あるいは何回か繰り返されてきたのでは?
確かにこの作品のドニーの世界はとても奇妙で、
突然クイックモーションやスローモーションになったりして、
普通の感覚ではないです。
だからと言って、これが妄想って事ではなく、
ドニーが同じ時間を何回か体験しているため(本人は無自覚)
感覚的に変に歪んでいるのかもしれません。
最初のシーンで、ドニーは道の真ん中に倒れていて、
起き上がるなり、ちょっとニヤッとします。
想像だけど『ああ、今のは悪い夢だったのか・・・』みたいな。
タイムワープしてきたシーンに見えます。
10月30日の朝に空が開く事も知っていたかのようです。
未来の記憶が、頭のどこかに残っていたかのように。
胸から出る透明の長いチューブは、
その人の行く方向へ伸びていきます。
まるで、一歩先の未来を見ているようです。
いつもドニーの意識が朦朧としている時に現れる、
ウサギのフランクは、ドニーの潜在意識ではないでしょうか。
以前(でも未来)にフランクを射殺した記憶がおぼろ気にあるため、
罪の意識からウサギのフランクが現れます。
そのウサギは右目をすでに撃たれているんですよね。
ウサギが言う、学校の水道管を壊す事は、
彼女を死なせた間接的な原因です。
その事件をきっかけにグレッチェンと知り合うんだけど、
逆に言うと、壊さなければ彼女と仲良くならず、
つまり彼女は死なずに済んだかもしれない。
同様に、カニングハムの家を焼くというのも、
それがきっかけで、ファーマー先生の代わりに、
母が飛行機に乗って妹と出掛ける事になったわけで、
焼かなければ、母と妹はあの飛行機に乗らずに済んだかもしれない。
そんな事が心のどこかに引っ掛かっていて、
ウサギがそそのかしたように
なっているんじゃないでしょうか。
罪の意識なら、そういう流れを断つようにもっていきそうな
ものだけど、二度三度やり直した人生においても、
ドニーは同じ事をやってしまう運命だったのでは?
内なる破壊衝動は抑えきれないものなんです。
未来の記憶をかすかに持っていたのはドニーだけじゃありません。
10月2日にタイムワープした時点で、
フランクは右目を押さえるし、
カニングハムは嘆き悲しんでいるし、
グレッチェンとドニーの母は、『どこかで見た事がある』って
いうような表情で手を振り合います。
ロバータ・スパロウが何度もポストを覗きに行くのも、
ドニーから手紙をもらった記憶があるせいでしょう。
タイムトラベルは街全体で起こっていたかもしれませんね。
ウサギが告げた「世界の終わり」とは、
時空の入り口が開き、過去にリバースしてしまう瞬間の事。
それに気付いたドニーは、グレッチェンの
「過去に戻って、辛い時間を楽しい時間と交換できたら」の
言葉に心を動かされ、
過去に戻った時にエンジンの下敷きになり、
大切な人たちの運命を変えようとするんですね。
ベッドの上のドニーはとても満足気でうれしそうな表情でした。
ロバータ・スパロウに宛てた手紙では
「世界の終わりが来たら安心したいと思います。
楽しみな事がたくさんあるから。」とあり、
ラストの歌では
「ぼくが死ぬ夢、今までみた夢で最高の夢」と歌っています。
ドニーが死んだ事で、新しい時間軸が生まれ、
4人の死はなくなり、
時空の入り口も消えタイムワープもなくなるでしょう。
そんな事を願いながら、ドニーは自分を犠牲にしたんですね。
長々と書いてしまったけど、
これが全部辻褄が合っているとは思っていません。
ここがおかしいとか、突っ込みがあると思います。
ほんとは、こんな解釈はどうでもいい事なんでしょうが、
久々に観てまた感動したので、自分の記録のためにも、
思いついた事を並べてみました。
関連記事*****
「ドニー・ダーコ2」
ドニーは自分の行動によって、
最終的に、GFのグレッチェンと母と妹を失ってしまうので、
タイムトラベルで過去に戻り、自分を犠牲にして、
大切な人たちの不幸を回避しようとする切ない話だと思います。
「バタフライ・エフェクト」と共通するものがありますね。
10月2日朝に落下してきたエンジンは、
10月30日朝、ドニーの母と妹が乗っていた飛行機から、
時空を超えて来たエンジンですよね。
ここまでに何度もセリフで「タイムトラベルに必要な物は、
光速以上の金属製乗り物と、入り口」
と繰り返されるから、
エンジンがタイムトラベルをして来た事は間違いないです。
その前に、ドニーは「死んでいるのか、生きているのか」とありますね。
この作品の10月2日から30日までのドニーが、
本当はエンジンの落下で死んでいて、
その後の夢だったり妄想だったとは考えにくいです。
ラストシーンで分かるけど、ドニーが死んだ時点で、
ドニーとグレッチェンは知り合っていません。
事故の時点では、恐らくグレッチェンは転校してきたばかりでした。
そんな見ず知らずの人の夢をみるはずがないと思うんです。
なので私はタイムトラベル説で、話を進めていきます。
それも、これが初めてのタイムトラベルじゃなくて、
2回あるいは何回か繰り返されてきたのでは?
確かにこの作品のドニーの世界はとても奇妙で、
突然クイックモーションやスローモーションになったりして、
普通の感覚ではないです。
だからと言って、これが妄想って事ではなく、
ドニーが同じ時間を何回か体験しているため(本人は無自覚)
感覚的に変に歪んでいるのかもしれません。
最初のシーンで、ドニーは道の真ん中に倒れていて、
起き上がるなり、ちょっとニヤッとします。
想像だけど『ああ、今のは悪い夢だったのか・・・』みたいな。
タイムワープしてきたシーンに見えます。
10月30日の朝に空が開く事も知っていたかのようです。
未来の記憶が、頭のどこかに残っていたかのように。
胸から出る透明の長いチューブは、
その人の行く方向へ伸びていきます。
まるで、一歩先の未来を見ているようです。
いつもドニーの意識が朦朧としている時に現れる、
ウサギのフランクは、ドニーの潜在意識ではないでしょうか。
以前(でも未来)にフランクを射殺した記憶がおぼろ気にあるため、
罪の意識からウサギのフランクが現れます。
そのウサギは右目をすでに撃たれているんですよね。
ウサギが言う、学校の水道管を壊す事は、
彼女を死なせた間接的な原因です。
その事件をきっかけにグレッチェンと知り合うんだけど、
逆に言うと、壊さなければ彼女と仲良くならず、
つまり彼女は死なずに済んだかもしれない。
同様に、カニングハムの家を焼くというのも、
それがきっかけで、ファーマー先生の代わりに、
母が飛行機に乗って妹と出掛ける事になったわけで、
焼かなければ、母と妹はあの飛行機に乗らずに済んだかもしれない。
そんな事が心のどこかに引っ掛かっていて、
ウサギがそそのかしたように
なっているんじゃないでしょうか。
罪の意識なら、そういう流れを断つようにもっていきそうな
ものだけど、二度三度やり直した人生においても、
ドニーは同じ事をやってしまう運命だったのでは?
内なる破壊衝動は抑えきれないものなんです。
未来の記憶をかすかに持っていたのはドニーだけじゃありません。
10月2日にタイムワープした時点で、
フランクは右目を押さえるし、
カニングハムは嘆き悲しんでいるし、
グレッチェンとドニーの母は、『どこかで見た事がある』って
いうような表情で手を振り合います。
ロバータ・スパロウが何度もポストを覗きに行くのも、
ドニーから手紙をもらった記憶があるせいでしょう。
タイムトラベルは街全体で起こっていたかもしれませんね。
ウサギが告げた「世界の終わり」とは、
時空の入り口が開き、過去にリバースしてしまう瞬間の事。
それに気付いたドニーは、グレッチェンの
「過去に戻って、辛い時間を楽しい時間と交換できたら」の
言葉に心を動かされ、
過去に戻った時にエンジンの下敷きになり、
大切な人たちの運命を変えようとするんですね。
ベッドの上のドニーはとても満足気でうれしそうな表情でした。
ロバータ・スパロウに宛てた手紙では
「世界の終わりが来たら安心したいと思います。
楽しみな事がたくさんあるから。」とあり、
ラストの歌では
「ぼくが死ぬ夢、今までみた夢で最高の夢」と歌っています。
ドニーが死んだ事で、新しい時間軸が生まれ、
4人の死はなくなり、
時空の入り口も消えタイムワープもなくなるでしょう。
そんな事を願いながら、ドニーは自分を犠牲にしたんですね。
長々と書いてしまったけど、
これが全部辻褄が合っているとは思っていません。
ここがおかしいとか、突っ込みがあると思います。
ほんとは、こんな解釈はどうでもいい事なんでしょうが、
久々に観てまた感動したので、自分の記録のためにも、
思いついた事を並べてみました。
関連記事*****
「ドニー・ダーコ2」