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ドニー・ダーコ
数年ぶりに観たけど、やっぱり不思議な魅力を持っていて面白かった!
結末もみんな分かっているのに、
最後まで観て、また最初に戻って観てしまうんですよね~

ドニー・ダーコ
監督:リチャード・ケリー
製作:2001年 アメリカ
出演:*ジェイク・ギレンホール *ジェナ・マローン *マギー・ギレンホール
    *ドリュー・バリモア *パトリック・スウェイジ *キャサリン・ロス

死んでいるのか? 生きているのか? 
「世界の終わりまで、あと28日6時間42分12秒」


今回、ジェイク・ギレンホールが
薄気味悪い少年に見えた事に驚いた。(^_^;
ドニーが決して爽やかでない事は覚えていたけど、
こんなにも目つきが悪かったなんて、
自分の記憶ではもっと美化していたわあ。

思春期の少年の中でも、彼は特に多感で、
破壊衝動や、世の中の欺瞞に対する反発の強いほうでしたね。

そうかと思えば少女にぎこちない態度で接し不器用さを見せたり、
講演会をぶち壊すような大胆さも見せたり・・・
少年のいろんな要素を表現できるジェイクは、
この頃からすごかったなあ。

序盤では、音楽と共に流れていく映像が、
ミュージックビデオのようで軽やかだけど、
不気味なウサギが登場してから、サスペンス色が強まり、
ラストにはあっと驚かされ、困惑させられます。
でも、謎に翻弄されるのが快感だったりして。(^▽^;)

ここから先は、ネタバレでしかもムダに長いので、
<追記>を読んでください。
基本的なストーリーとしては・・・
ドニーは自分の行動によって、
最終的に、GFのグレッチェンと母と妹を失ってしまうので、
タイムトラベルで過去に戻り、自分を犠牲にして、
大切な人たちの不幸を回避しようとする切ない話だと思います。

「バタフライ・エフェクト」と共通するものがありますね。

10月2日朝に落下してきたエンジンは、
10月30日朝、ドニーの母と妹が乗っていた飛行機から、
時空を超えて来たエンジンですよね。
ここまでに何度もセリフで「タイムトラベルに必要な物は、
光速以上の金属製乗り物と、入り口」
と繰り返されるから、
エンジンがタイムトラベルをして来た事は間違いないです。

その前に、ドニーは「死んでいるのか、生きているのか」とありますね。
この作品の10月2日から30日までのドニーが、
本当はエンジンの落下で死んでいて、
その後の夢だったり妄想だったとは考えにくいです。

ラストシーンで分かるけど、ドニーが死んだ時点で、
ドニーとグレッチェンは知り合っていません。
事故の時点では、恐らくグレッチェンは転校してきたばかりでした。
そんな見ず知らずの人の夢をみるはずがないと思うんです。
なので私はタイムトラベル説で、話を進めていきます。

それも、これが初めてのタイムトラベルじゃなくて、
2回あるいは何回か繰り返されてきたのでは?

確かにこの作品のドニーの世界はとても奇妙で、
突然クイックモーションやスローモーションになったりして、
普通の感覚ではないです。
だからと言って、これが妄想って事ではなく、
ドニーが同じ時間を何回か体験しているため(本人は無自覚)
感覚的に変に歪んでいるのかもしれません

最初のシーンで、ドニーは道の真ん中に倒れていて、
起き上がるなり、ちょっとニヤッとします。
想像だけど『ああ、今のは悪い夢だったのか・・・』みたいな。
タイムワープしてきたシーンに見えます。

10月30日の朝に空が開く事も知っていたかのようです。
未来の記憶が、頭のどこかに残っていたかのように。

胸から出る透明の長いチューブは、
その人の行く方向へ伸びていきます。
まるで、一歩先の未来を見ているようです。

いつもドニーの意識が朦朧としている時に現れる、
ウサギのフランクは、ドニーの潜在意識ではないでしょうか。
以前(でも未来)にフランクを射殺した記憶がおぼろ気にあるため、
罪の意識からウサギのフランクが現れます。
そのウサギは右目をすでに撃たれているんですよね。

ウサギが言う、学校の水道管を壊す事は、
彼女を死なせた間接的な原因です。
その事件をきっかけにグレッチェンと知り合うんだけど、
逆に言うと、壊さなければ彼女と仲良くならず、
つまり彼女は死なずに済んだかもしれない。

同様に、カニングハムの家を焼くというのも、
それがきっかけで、ファーマー先生の代わりに、
母が飛行機に乗って妹と出掛ける事になったわけで、
焼かなければ、母と妹はあの飛行機に乗らずに済んだかもしれない。

そんな事が心のどこかに引っ掛かっていて、
ウサギがそそのかしたように
なっているんじゃないでしょうか。

罪の意識なら、そういう流れを断つようにもっていきそうな
ものだけど、二度三度やり直した人生においても、
ドニーは同じ事をやってしまう運命だったのでは?

内なる破壊衝動は抑えきれないものなんです。

未来の記憶をかすかに持っていたのはドニーだけじゃありません。
10月2日にタイムワープした時点で、
フランクは右目を押さえるし、
カニングハムは嘆き悲しんでいるし、
グレッチェンとドニーの母は、『どこかで見た事がある』って
いうような表情で手を振り合います。
ロバータ・スパロウが何度もポストを覗きに行くのも、
ドニーから手紙をもらった記憶があるせいでしょう。
タイムトラベルは街全体で起こっていたかもしれませんね。

ウサギが告げた「世界の終わり」とは、
時空の入り口が開き、過去にリバースしてしまう瞬間の事。


それに気付いたドニーは、グレッチェンの
「過去に戻って、辛い時間を楽しい時間と交換できたら」の
言葉に心を動かされ、
過去に戻った時にエンジンの下敷きになり、
大切な人たちの運命を変えようとするんですね。
ベッドの上のドニーはとても満足気でうれしそうな表情でした

ロバータ・スパロウに宛てた手紙では
「世界の終わりが来たら安心したいと思います。
 楽しみな事がたくさんあるから。」とあり、
ラストの歌では
「ぼくが死ぬ夢、今までみた夢で最高の夢」と歌っています。

ドニーが死んだ事で、新しい時間軸が生まれ、
4人の死はなくなり、
時空の入り口も消えタイムワープもなくなるでしょう。
そんな事を願いながら、ドニーは自分を犠牲にしたんですね。

長々と書いてしまったけど、
これが全部辻褄が合っているとは思っていません。
ここがおかしいとか、突っ込みがあると思います。
ほんとは、こんな解釈はどうでもいい事なんでしょうが、
久々に観てまた感動したので、自分の記録のためにも、
思いついた事を並べてみました。

関連記事*****
「ドニー・ダーコ2」

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

Secret
(非公開コメント受付中)

おぼろげな記憶ですが・・・
ずいぶん昔に観たので断言は出来ませんが・・・
私は「妄想説」派です。
(以下、ネタバレの為、要ドラッグ)
あれはすべて(そう、ホントに全て)死ぬ間際の走馬灯で、
ラストで、「あー我ながら長い走馬灯だったな~、怖い思いもコレでオシマイ。やっと死ねるよ♪」と満足気な表情になったのではないかと。
でもYANさんの解釈を読んでると「うー、そうかもー・・・」と納得してしまいそうなので
機会があれば再見してみたいです☆
わさぴょんさんへ
妄想説もありますよね~私も、そう言われると悩みます(^▽^;)
(コメント欄を開いた時点で、ネタバレ追記も開くので、そのままでもかまいませんよ)

ただ、最後に、ドニーが死んだ瞬間に、
いろんな登場人物の表情が出るんだけど、
フランク(ウサギの人)が、まるで撃たれた目を確かめるように、右目を触ったり、
カニングハムも悪事がバレた時のように泣いたりしてるんです。
(彼は恐怖で泣いているだけかもしれないけど)
ドニーの29日間の記憶を共有してる人が他にいるとなると、
ドニーの妄想じゃないかも・・・?私も断言できませんが。

私も今回、観直してみて、初めて気付いた事もあったので、
わさぴょんさんも、機会があれば観てみてくださいね。
何度も楽しめる
好きなように解釈して納得して面白かった~って
思わせたら監督も満足なのかも?!

ラストが解ってても楽しめてみるタイミングや年代によっても感想が変わって凄くお得な作品ですね。
NoTitle
『他人と違っていてもいいんだということ。社会からの疎外感はごく自然な感情だということ。それから親の世代から教えられた事を鵜呑みにせずに、いつでも疑問を持って欲しい。真実かどうかを疑うんだ。一番言いたいのはお互いを思いやる事。若い頃は残酷になりがちだが心の傷は一生消えないからね』というような内容の、リチャード・ケリー監督のコメントがあるんですが、思春期に破壊衝動が生まれたり、妄想してみたり、程度の差こそあれ、誰もが経験したことがあると思います。大人に流されず、自分で考え行動する若者の象徴をドニー・ダーコとして描いた作品で、若い人に観てもらい、いろんなことを議論してほしい、そんな意図の作品なんだろうと思ってます。なので、実際にタイムトラベルをしたという考え方も、妄想という考え方もどちらもありのような気がします。何度見ても飽きない面白い作品です。
NoTitle
YANさん、こんにちは!
よくここまで読み込みましたね。さすがYANさん!
この映画に対する愛情も感じられます。
タイムトラベルは私も考えましたが、2回3回と
繰り返しているというのは、思いつきませんでした。
もう細部は忘れてしまったんですが、確かに色々と辻褄も合いそうですよね。
バタフライ・エフェクトとの関連もあって、興味深く読ませていただきました。
夢眠さんへ
受け取り方によって様々な解釈ができるように作ってありますね。
私は監督の術中に陥ってしまった~
とにかく「面白かった」と思えたのが一番良かったです。

確かに、再鑑賞して感想や解釈も前と多少変わりました。
何度も観る価値があるから、今でもファンが多いのかもしれませんね!
Whitedogさんへ
DVD特典の監督インタビューで、そのように言ってましたね。
若者の迷い・疑問・反抗心・愛など・・・そちらのほうを主に
描きたかったんだなと思いました。
だから、この映画の構造がタイムトラベルなのか妄想なのか
どうでもいい事なんでしょうね。
でも劇場公開当時も、それを解明したいために、
劇場へのリピーターが増えたとも言ってました。
監督自身、そちらも狙ってましたよね!(^▽^;)
CDさんへ
こんにちは!
やたら長くなってしまった拙い文章を読んでくれてありがとう!
なんか、どうでもいい事なのに気になっちゃって、書いてみました。
タイムトラベルがラストシーンの1回とすると、
ドニーがあまりにも未来を感じたり予測できたりするのが、
納得いかなくなってくるんですよね。
まあ、辻褄は「合わせた」って感じです。(^_^;
「バタフライ・・」が好きなCDさんには、気に入ってもらえたでしょうか。
こんにちは♪
こちらの作品は未見でした。
すごい語っていらっしゃるので、
相当に面白い作品なんですねー。

キャスティングも良いし、ストーリーも興味深いので、
次回レンタルしてこようと思います。

(追伸:ホントかどうかわかりませんが、地震には十分に気を付けてくださいネ)
孤独な魂
YANさん、こんにちは。

 この手の映画は如何にでも解釈が可能で、それゆえに何度見ても楽しめる映画ですね。
 私も妄想かタイムトラベルか、ということはあまり重要ではなくて、重要なことは、現実とは思えないドニーが見ているものは、しかし、現実に起こったドニーの経験に密接に関係しているということでしょうね。
 孤独と後悔、自責、そんな感情が入り混じった映画でしたね。

 それじゃ、また。
ねこんちゅさんへ
未見の方には、不親切でした。ネタバレ多くてすいません。
いろんな観方のできる作品なので、
もしねこんちゅさんもご覧になるなら、
ここに書いてある事はすっかり頭から消して、
真っ白な状態で鑑賞して下さいね!
先入観があると面白くないですから。

>地震 そうなんですよ~、いやな予言や噂が飛んでます。
そろそろ東海地方に起こっても不思議はないので、用心してます。
気にかけてくださって、ありがとう★
ヤンさんへ
こんにちは!
そうですよね、この作品は何度観てもいいんですよ~
あれこれ考えて自分なりの解釈を組み立てるのが、これまた楽しい!
それが、重要な事じゃないとしても(^▽^;)

思春期の少年の心情をとてもよく表現してましたよね。
ただ、ヤンさんと私とでは後悔・自責の部分でちょっと違うんですよ。
ヤンさんのほうのブログに書けばよかったけど、
今、思いついた事なので。(しかもどうでもいい事です)

ヤンさんは、ドニーは犯罪を犯した事自体を後悔してると書いてましたね。
私は、ドニーはそれほど事件に関しては罪の意識がないように
思いました。
それどころか、逆に『やってやったぞ、何かを変えてやった』くらいに
思っているんじゃないかと。
それより、その事件がグレッチェンや母・妹の不幸に繋がった事で、
後悔や自責の念が生まれたと、私は解釈しました。

細かい点でこだわって、すいません(^_^;
こんばんは!
HPに書いた感想を載せておきます。1回見ただけで、あまり分かってないし、いまは記憶が薄れていますが。
☆☆☆★不思議な映画。すべてが妄想のような出来事か。主人公は高校生。この頃の混沌とした不安定な気持ちを表現した青春ものといってもいいのかな。不思議で異様な感じもあるので、カルト映画としての資格は充分。タイトルは主人公の名前だが、それからして、奇妙な響き。
ドリュー・バリモアが脚本を気に入って、製作と出演を兼ねている。
精神科の先生が、キャサリン・ロスだったなんて、気が付かなかった! というか、まだ映画に出ていたとは思わなかったよ。〔2003・10・25(土)〕

ダーコって文字も発音も、DARK(暗い)に近いイメージですね。
ボーさんへ
ご丁寧に以前の感想を運んできてくれて、ありがとう!
ほんと不思議感覚の映画で、私はこういうの大好きなんですよ★
ボーさんの言う通り、青春映画でもありましたね。
少年特有の感情があちらこちらに出てきていました。
ドリュー・バリモアは特に必要のない役どころでしたね(≧ε≦)
キャサリン・ロスを見て私は「卒業」を思い出しました。
シワ以外は面影があったじゃないですか。

名前のダーコは、私もdarkから来てるような気がします。
これ、再度観ると新しい発見があって感想が違ってきますよ~
「ドニー・ダーコ」 上映時間    113分 製作国      アメリカ 公開情報    劇場公開(アスミック・エース=ポニーキャニオン) ...
なぜ、こうなってしまったのか なにが、いけなかったのか 自分が悪かったのか? できるのなら、過去からやり直したい そして、自分...
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 -YAN-

 
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YAN

Author:YAN
生粋の名古屋人

映画は自宅鑑賞がほとんどです
自分の記憶の記録なので
ネタバレ多いです
愛情を込めて感想を
書いているつもり・・・ですが
文章はつたないです

音楽は70年代ROCKが好みです

「ネタバレあります」
→大きなネタバレ
「ネタバレあるかも」
→小さなネタバレ
となっています ご了承ください

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