アバウト・シュミット
2008-09-08(Mon)

監督:アレクサンダー・ペイン
製作:2002年アメリカ
出演:*ジャック・ニコルソン *ホープ・ディヴィス *キャシー・ベイツ
すべてを失くした日、人生最高の贈り物が届いた。
まじめに勤め上げてきた保険会社「ウッドメン」を
定年退職した66歳の男の葛藤を描いた話。
全てが気に入らんなあと思っていた妻は急死するし、
娘は結婚して遠くへ行こうとしているし。
仕事がなくなったら何もなくなった空しさを、
ジャック・ニコルソンはすご~く哀愁漂う演技で
うま~く表してますね!
静かに淡々と進むストーリーに、
老いと孤独感それに滑稽さを加えて、
切なくなるやら、笑えるやら。
このあたりがとてもいいんですよね~
今まで自分が築き上げてきたものは、無意味なのか?
自分は役に立っているのか?必要とされているのか?
を自問自答します。
きっとこういう場面、将来、誰にでも訪れる気がするなあ。
しかし、この↑のパッケージ写真を見ても分かりますが、
主役俳優なのに、ボサボサ髪で、シワくちゃのむさ苦しい顔!
その顔のアップが連続して出てくるんだからね。
オッサン、オッサン、オッサン状態。
ある意味、勇気ある作品だと思います。
小奇麗に飾る事なく、初老のありのままの姿をさらけ出して、
これが現実だ、さあ見てくれって感じだもの。
キャシー・ベイツしかりで、一瞬の裸体には あ然。。。
腹が座ってますね~いろんな意味で。(≧ε≦)
実の娘でなく、自分が養父になったアフリカの子供から
届いた手紙の純粋さに感涙するシュミット。
いろんな感情が溢れ出した、何とも言えない彼の表情を見て、
私も泣けた~~ (T_T)
「目の前の幸福に感謝しなくてはいけない。失ってしまう前に」